日吉にある慶應高校まで応援に行った。今回が97回目の定期戦に当たるとか。歴史は続けてさえいれば長くできるが、伝統は強くなければ途絶える。そういう意味で、京都、神奈川でトップクラスの戦力を維持している両校は立派だと思う。


勝利したチームが一年間預かれる楯。ゲーム前に昨年勝った慶應から返還され、ゲーム終了後、今年の勝者同志社がこの楯を受け取った。


ゲームは先制した同志社を慶應が追う展開となったが、両チーム共に前に出るディフェンスが素晴らしく、緊張感のあるゲームとなった。スクラム、ラインアウトのセットプレーは慶應有利で、FW戦では何度か慶應が同志社ボールを奪っている。

一方のBK戦は同志社のセンスが光り、正確なキックで前進し、回しては相手ディフェンスとの空間を意識して使い、効率良くゲインしていた。後半はほとんど同志社が防戦一方となったが、同志社の一人目のタックラーが早く低く飛び込み、慶應の前に出る力を削いだのが勝因か。20対12で同志社の勝利。

「僕が出場したのは35年前か・・」と呟いたら、「いやいや、先輩、45年前でしょう」と訂正された。計算違いを恥じる前に、時の早さに呆然とした。しっかり生きないと!