診察を終えた先生からの指示は、①毎日40分歩くこと、②毎日これから教える三種類の体操を行うこと、の2つ。翌日から早速、実行に移した。


散歩中、白粉花を見付けた。同じ株から異なる色の花を咲かせるとは本当に不思議な花で、そんな特徴から「恋を疑う」という花言葉があるようだが、同じ両親から生まれた子供でも顔や性格は違うから、「隠せぬ個性」という花言葉はどうだろう?


コスモスも咲いていた。キバナコスモスという人工的な品種改良で作られた黄色いコスモスのようだが、花言葉は「野性的」なんだとか。少し皮肉のようにも思うが、この残暑厳しい中、元気に咲いているのだから「一番乗りの誇り」はどうだろう。


気の早いところでは、もう彼岸花が咲いていた。花言葉は「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」「悲しい想い出」「思うはあなた一人」と幅広いが、真っ直ぐに伸びた茎と怪しげに拡がる真っ赤な花を見ていると、「張り詰めた情念」という花言葉はどうだろう。

腰の痛みで文学的な才能が目覚めたかな?(笑)
先生に指示されるまま立ってはみたが、「踵も爪先もピッタリ合わせて立って下さい」が出来ないとは思わなかった。前のめりになりそうで、それを我慢しようとすると今度は腰が痛む。何とか直立し、先生に支えて貰いながら左右の体側を順に伸ばすのだが、これが思うほど伸びない。

次に診察台に腰掛け、首を左右に倒すストレッチを始めたが、これも思うほどに首が倒れない。又、先生から「バンザイをしてみて下さい」と言われ、これは簡単だと思ったのだが、左手が右手程には上がらないことが判明。どうやら、身体の左側に何か問題があるらしい。

社会人になってからは、「アタマは人並みだと思いますが、首から下は人より丈夫です。力仕事はお任せあれ!」と言ってウケてきたのに、首から下がこのザマでは、今や勝負できるものは顔しか残っていない・・と言える厚かましさが残っていたか(笑)

(続く)
横になって膝を抱えていると痛みが和らぎ、普通に歩けるようになる。が、長くはもたない。又、仕事で外出すると横になれる場所がないから、痛みが激しくなると、しゃがんで膝を抱えてみるのだか、少しは楽になるものの直ぐに痛みがぶり返す。

我慢強い性格なら、このまま痛みと付き合いながら暮らせるのだろうが、私は我慢強くない弱虫だから何とかしたいと思ってしまう。取りあえず、インターネットで調べる内にホームページが出てきた鍼灸整骨院に電話し、行ってみることにした。

最初に先生から聞かれたのは過去63年間の過ごし方だ。先生曰く、誕生から15才まではどんどん身体が成長を遂げる。その後は、その人の過ごし方に身体が影響を受ける。ボルさん63才の身体にはこれまでの生き方や過ごし方が出ているんです。なるほど、説得力がある。

そこで、14才から35才までラグビーをしていたこと、仕事はずっと営業で、オフィスで座ってする仕事が長かったこと、ラグビーでは腰の強打、アキレス腱切断、鼻の骨折、指の脱臼などの負傷をしたことを問われるまま説明した。先生はそれらをメモし終わると、私に立つよう指示された。

(続く)