勤務先の人事制度が改められ、それに伴う人事考課はどうあるべきか、どのように準備し、取り掛かるべきか、注意すべき点は何か、等々、基本的な仕組みと運用方法、心構えなどを学ぶ研修があった。

講師の先生から次々に課題が与えられ、それを5~6人ずつ振り分けられた複数のチームで討議し、回答案を提示する。最初は仕事が気になって消極的だったメンバーも、他のチームから出てくる異なる意見やハッとさせられる指摘に刺激を受けたのか、最後は真面目に積極的に取り組むようになった。

最後の課題は「この二人の社員を評価して下さい」というもので、それぞれの資格や業務内容、仕事振りにつき説明があった。早速、我がチームでも討議に入ったか、意見がバラバラでまとまらない。やむ無く折衷案で回答したが、面白いことに他のチームでも意見がバラバラでまとまらなかったらしい。

その結果を受け、講師の先生は前に立つとこうおっしゃった。これが忘れられない一言になった。

「皆さんから評価を受けた彼らの気持ちになって下さい。資格が明らかで、求められる能力も仕事振りも同じ情報を皆さんに与えました。しかし、評価する上司により自分の評価が異なることを知ったら、彼らはどう思うでしょう。この人事制度を信じて頑張ろうと思ってくれるでしょうか」・・その通りだ。

必要なのは機械的に評価することではなく、彼らの業務や目的について共有の認識が持てるまで話し込み、同じゴールを目指して進み続けることなんだろう。これまで私は上司に恵まれてきた。今度は私がそうならないと。


慶應義塾大学ワグネル・ソサイェティ男声合唱団のOB有志が、若くて才能のある音楽家たちに演奏の機会を与えようと、ランチタイムを利用したコンサートを毎週催しておられるとか。粋な計らいだ。そのランチタイムコンサートが300回を迎えたとのことで、それを記念するコンサートが渋谷区のさくらホールで開かれた。


記念コンサートにはランチタイムコンサートに出演経験のあるピアニスト、バイオリニスト、チェリスト、テノール歌手と様々な顔ぶれが揃い、まるでコース料理のメインディッシュを少しずつ味見させてもらうような、そんな贅沢なひとときを過ごさせて頂いた。

毎度のことだが、ピアノ演奏には弾き手や曲によって同じピアノなのに音色が変わるのが不思議、テノール歌手にはどこからあんなに力強い声が出てくるのかが不思議、と感心する。しかし、バイオリン演奏になると感心だけは済まなくて、あぁ、ああいう風に弾ければ良いのにという羨望や嫉妬が入る(笑) そして、最後には弾き手が僕でごめんね、と私のバイオリンに申し訳なくなる(笑) そこで、バイオリンへの約束。

プロの腕前にはなれないけれど、せめて、毎日心を込めて弾かせて頂きます。
男声讚美歌研究会で千代田区のコーラスフェスティバルに参加した。私たちの今回のテーマは「慈しみと愛」で、讚美歌1の298番「安かれ、我が心よ」、典礼聖歌の「慈しみと愛」、それから Ola Gjeilo 作曲の「Ubi Caritas」(慈しみと愛)を歌った。


普通なら考えられないことだが、これまでの練習よりも上手に歌えたことに驚いた。目の前には指揮のW先生がおられたのだが、演奏が終わる度にニコッと微笑まれ、最後の「Ubi Caritas」を歌い終えた時には観客席に背中を向けたまま小さな拍手を私たちに送って下さった。

何が良かったのかを考えたが、多分、これまでの練習の蓄積があったこと、直前の練習で団内指導者のI黒さんから受けた「歌が文字の羅列になっている。慈しみと愛、が私たちが伝えなければならない言葉です」という注意が本番で甦ったこと、それから、ライトを浴びて適度な緊張感を保てたことだろう。

バイオリンの発表会が4週間後に迫った。こちらもできるだけ練習して力を付けよう。