おもちゃのタカラ(現在はタカラトミー)の創業者、佐藤安太さんが94才で亡くなられたという記事が日経ビジネスに出ていた。記事の見出しが「ピカ、カックン、スー」だったので、なんのこっちゃと興味が湧き、早速、読み始めた。

佐藤さん曰く、大ヒットした「だっこちゃん」、「リカちゃん」、「チョロQ」、「トランスフォーマー」には共通の法則があり、それが「ピカ、カックン、スー」とのこと。すなわち、おもちゃを見た子供の目がピカッと光り、首が前にカックンと出て、そして手がスーッとおもちゃに向かって伸びる、それがヒット商品に共通する現象だったとおっしゃるのだ。

だっこちゃんを腕に付けた女性。懐かしい! 
Wikipediaから。

多分、今の大人も同じだろう。既にモノは一通り持っているから、見慣れたものは目に入らない。しかし、なんやこれ、という目に新鮮なモノには目が光り、さらに首が前に出て自然に手が伸びる。そういうこれまでになかったものしか手にも取ってもらえないし、当然、買ってももらえないということだろう。

いやはや、大変な時代だと思うが、どの市場にも売れているものはあるし、業績を伸ばしている会社があるのだから、そちらに回れる努力をしなければと思う。くじけそうになったら思い出そう。「ピカ、カックン、スー」だ(笑)
今年も沈丁花がきれいに咲いていた。それにしても、何という甘く切ない香り・・。出勤するのを止めて、今日は一日ここで眺めたり、香りをかいだりしていようかという誘惑にかられる。この沈丁花、英語では Daphne という。そして、Daphne はギリシャ神話に出てくる乙女の名前だ。


去年もギリシャ神話のことをブログに書いたから、さらっとおさらいすると・・

アポロンに「子供は弓矢で遊ぶな」と注意されて怒ったエロス(キューピッド)が金の矢をアポロンに、そして鉛の矢を河の神ペーネイオスの娘であるダフネに射る。金の矢は恋に陥る矢で、一方の鉛の矢は恋を拒む矢だから、アポロンはダフネに恋をしてその後を追い、ダフネはアポロンを拒否して逃げる日々が始まる。やがて、逃げ切れなくなったダフネは父親のペーネイオスのところへ駆け込み、「助けて下さい、お父様、私の姿を変えて下さい」と訴える。ペーネイオスがその願いを聞き入れると彼女の姿は変化を始め、足元から月桂樹の木になっていく。アポロンがやっと追いついたとき、ダフネは最後の心臓の鼓動を鳴らせているところだった。

脚が月桂樹の根に変わりつつあるダフネ。

こちらは手の先から月桂樹の葉っぱが出始めている。

何とも悲しい絵だが、成就しない恋は太古の昔からあり、そんなときにはアポロンとダフネに自分の身を重ねて慰めたのだろう。その神話を思い出すと、沈丁花のように甘く切ないダフネの匂いこそ、アポロンを射た金の矢だったのかなと思う。
DSKクワイア(男声讃美歌研究会)で毎年参加している横浜市の西区民合唱祭が3週間後に迫った。


当日は、讃美歌から「いつくしみふかき」、高田三郎さんの典礼聖歌から「来なさい重荷を負うもの」、そして、メンデルスゾーン作曲の「Beari Mortui」の3曲を歌うことになっているが、最初の2曲にはパイプオルガンの伴奏が付くとのことで、もちろん、そんな経験は過去に一度もないから、今からワクワクドキドキしている。

「DSKクワイア」のクワイアとは聖歌隊のことで、古くから教会音楽を支えて来たとのこと。ただ、元々は男性のみで構成されることが多く、女人禁制だったし、新約聖書の「コリント人への手紙」には「婦人は教会で黙っていなければならない」とまで書かれているとか。イエス様がそんなことをおっしゃったとは思えないが、長らく教会も男性社会だったのだろう。

明日はお雛祭り。我が家は娘が三人で、今のところ孫娘が二人だ。男性、女性に拘わらず、意欲と能力のある者には開かれた社会であって欲しいと思う。