久し振りにジム・ロジャースさんの著書を読んだ。「お金の流れで読む日本と世界の未来」、タイトルは優しいが、中身は辛辣で手厳しい。


「今後1~2年の内に、私が生きていた中で最悪の経済危機が起こると予想している」という大胆な予測が早速序章に出てくる。その根拠だが、政府、企業、家計、金融機関を合わせた世界の債務残高が2018年3月末の段階で247兆ドルあり、これをGDP比で見ると3.2倍の債務規模になるとのこと。

すなわち、世界中が稼ぎに見合わない借金を抱えている上に、いまだに日米欧始め世界中で紙幣を刷りまくっているのだから、ソフトランディングなどあり得ない、経済危機というハードランディングでしか収まらないという趣旨だろう。

アベノミクスにも手厳しい。好景気と言うがうわべだけ、株価がここ数年で3倍になったと喧伝するが、これは日本銀行が紙幣を刷りまくり、そのお金で日本株や日本国債を買っているからだと身も蓋もない。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」にはならないだろうなと思わせる本だ。
咲き始めた桜に目を奪われがちだが、ふと足下を見ると、草むらの中に青白く咲く花がある。「花韮(ハナニラ)」だ。花言葉は「悲しい別れ」、青白い花がもの悲しく見えることが理由のようだが、確かに無言で悲しみに耐えているようにも見える。


悲しい別れと言われると、亡くなった両親やラグビー仲間を思い出すが、別れが悲しかったのは、それだけ共に過ごした時間が濃厚で、かけがえのないものだったからだろう。そう考えると、悲しい別れがあるということは、素晴らしい出会いに恵まれたということだ。花韮を見付けたら、そう思い、感謝するようにしよう。
「性格が災いした」経験は私にもたっぷりあるが、今回はその逆で「性格が幸いした」お話。

横浜市西区の合唱祭に参加した私たち、男声讃美歌研究会は打ち上げの会を会場近くの横浜中華街で予定していた。既にお店が予約され、十数名の参加者が手を挙げていたが、その中では最年少の私が道案内をすることになった。本番3日前の練習時にお店のパンフレットと中華街全体の地図を渡されたが、経路は実にシンプルで、指定された東門から中華街に入れば、一度左折するだけで到着できる。まぁ、何とかなるかなと思い、前夜は早めに寝た。

しかし、当日の朝、私の性格が出る。そもそも中華街には土地勘がない。道案内の途中で万一道に迷ったら年長者の皆さんに迷惑を掛ける。そんな想像をし始めると居ても立ってもいられなくなり、予定より一時間早く家を出て横浜に向かった。先ず会場へ、そして中華街のお店へ。迷うことはないと思っていたが、東門を入ったところが三叉路になっていたから一瞬迷った。又、地図の活字が小さくて、歩きながら地図を見るのは無理だと分かった。

幸い、朝に下見しておいたお陰で、案内時には激しい西日が眩しく、良く前が見えなかったが慌てなかったし、ものすごい人出で私たちの列が長く伸びてしまったが、前を気にすることなく余裕で待てた。私の心配性が幸いし、皆さんを迷うことなくお店まで案内できたのだ。めでたし、めでたし(笑)

東大ラグビー場の桜が咲き始めた。