初めて利用した。これまでにはなかった斬新な佇まいの駅だ。隈研吾さんのデザインだとか。


駅名にある「高輪」は地名だから分かるにしても、なぜ「ゲートウェイ」が付けられたのかを調べたら、江戸時代の1710年、この辺りに大木戸と呼ばれる大きな門が設置されたことが由来とのこと。東海道からやって来る人たちはその門を通って江戸に入った訳だ。

江戸の治安を維持するために夜間は閉ざされていたというから、早朝には門が開くのを待つ人々が、夕方には門が閉まる前に通行を急ぐ人々がいたのだろうか。そんな光景を想像し、大木戸が人やモノの流れを調整していた古い時代のことを思った。

今は大木戸を難なく越える電波があるし、自動車や電車は大木戸を避けて開通している。飛行機や地下鉄はそもそも大木戸では制御できないところを移動するから、この300年で人やモノ、情報の往来は姿を変えただけではなく、そのスピードも量も桁違いになったということか。ああ、忙しない(笑) 

静かな時間を持つには、自分自身の大木戸、ゲートウェイを設ける必要がありそうだ。
半蔵門線渋谷駅のホームまで階段を降りていく最中に発車のアナウンスがあった。急いでいる訳ではなかったが、本能的に身体が反応し、閉まりそうなドアを駆け抜けて乗車した。

「あぁ、間に合った」とホッとしたのも束の間、辺りを見回すと女性がやたら多い・・・というより女性しかいないではないか。あれっ? と思った瞬間、「この時間帯、最後尾の車両は女性専用車となっております」のアナウンスが。あちゃ、その最後尾に乗ってしまった😓


間違ったのも何かの縁、と女性専用車のことを調べたら、1912年1月31日に東京中央線の朝夕のラッシュ時に登場した「婦人専用電車」が始まりか、とウィキペディアに書かれていた。

当時、学習院長だった乃木希典から「学習院女学部の生徒が電車に乗ると男子が女生徒の身体に触れたがって困る」との連絡があり、それがきっかけとなり婦人専用電車が誕生したという説もあるようだ。

今から100年以上前の話だから、男の習性は今も昔も変わらないということか。尤も、最近は女性専用車を逆差別だと言う男子もいるらしいから、近い将来、男性専用車が登場するかも知れないが、男子ばかりだと先ずあちこちで口論や小競り合いが起こるように思うがどうだろう?
私の妻がこう言っていたよ、と聞かされたらさぞかしショックだろうが、これは高橋源一郎さんが担当された人生相談の一つだ。さて、高橋さんは何と回答されるのだろう?


「実は夫の方もまた同様の悩みを抱いているかもしれません。風呂から出て下着で歩き回っているし、普段はジャージーしか着ないし、夜はイビキをかいて寝ているし、昔はそんなことなかったのになあ」

(高橋さん、そうですよね、綾小路きみまろの漫談「あれから40年!」と、それを聞いて大笑いするおばさま方を思い出しました)

「あなたの悩みを友人の誰かの悩みとしてあなたの夫に相談してみる。あなたはそうじゃないと思うけど、とか」

(いやいや、鈍感な夫は自分のこととは気付かず、「あなたはそうじゃないと思うけど」という部分だけ聞き取って終わるのでは?)

「又は、若い頃のようには夫に接することができなくなった友人の悩みとして伝え、私はどうかな、と訊ねることで間接的に伝える」

(こちらもその友人に同情して「君は結婚した相手が僕で良かったね」とか堂々と言いそうな厚かましい夫が多いのでは?)

「それでも伝わらなければ、ガツンと言っちゃっていいです。大好きだった頃のあなたに戻って!とフォローすることは忘れずに」。

(はい、それでお願いします。年齢を重ねるにつれ、注意してくれる人が本当に減りました。ちゃんと聞きますので、ガツンとお願いします・・って、いつの間にか相談者の夫のつもりになっちゃった)(笑)