1964年の東京オリンピック、当時、小学校三年生だった私は連日報道される日本選手や海外選手の活躍に胸を踊らせていた。それから57年経った今でも、バレーボール東洋の魔女の河西主将、重量挙げの三宅兄弟、マラソンのアベベ選手や円谷選手、体操の遠藤選手やチャスラフスカ選手、100m走のヘイズ選手、柔道の神永選手やへーシンク選手などの名前を覚えているから、感動がそれだけ大きかったということだろう。

一方、今回のオリンピックにはそれほどの興奮や熱狂を感じていない人が回りに多い。新型コロナ感染拡大の影響もあるだろうが、先ずは1964年当時を思い返すと、外国もガイジンも遠い存在で、オリンピックそのものがサプライズに満ちたイベントだった。例えば、アベベ選手を通して私はエチオピアという国を知ったし、チャスラフスカ選手は私の記憶に残る最初の金髪女性だと思う。しかし今や世界は狭くなり、情報に溢れ、外国もガイジンも身近な存在になったから、オリンピックにも以前のような希少価値が感じられないのだろう。

次に、一昨年のラグビーワールドカップが盛り上がったことを考えると、ラグビーには世界的な規模で競技や観戦が可能な場があると言えるから、特定の競技のみに関心があるという人や、ナショナルチーム以上に贔屓にしているチームがあるんだという人にはオリンピックで大騒ぎする必要がない。多分、サッカーや野球、バスケットボールなどにもそういうレベルの高いゲームを観戦できる機会が別にあるのだと思う。

(毎日新聞からお借りしました)

一方、スケートボードの女子パークという競技では、大技に挑戦して無念にも失敗した岡本選手の元に他の国々の選手が集まり、その勇気を讃えているのをニュースで見た。私が見てきたオリンピックにはなかった光景で、そこには国を超えた個人と個人のつながりや、自由に交信、交流が可能な新しい世界を見た気がした。今回のオリンピックは大赤字で後始末が大変だろうが、例えばスケートボードのような若い人たちが小さな規模で始めた競技を積極的に支援し、国際的な大会を日本に招致してこれからの時代を切り開く世界の若者に日本のファンになってもらう。そういう新しい試みはどうだろう。
昨日付で長年お世話になった会社を退職したから、今日は日曜日だか、新しい生活がスタートしたことになる。そこで思い出したのが、「座右の寓話」に紹介されていた「ひばりの引っ越し」という話だ。


春先になって、ひばりが麦畑に巣を作る。夏になり、大勢の村人がやって来て「そろそろ皆で麦を刈らねばな」と言う。それを聞いたひばりの子供は慌てるが、ひばりのお母さんは平然としている。

数日後、今度は三人の村人がやって来て「ぼちぼち麦を刈らねばな」と言う。ひばりの子供はお母さんに「もうダメだ。逃げようよ!」と迫るが、お母さんは全く動じない。

更に数日後、村人が一人でやって来て「さあ、ぼちぼち刈るか」と言う。それを聞いた母親が初めて子供に言う、「さあ、逃げましょう」

良く分かる寓話だ。社内でも社外でも、怖い存在や頼りになる存在は、その場で回答や約束をしてくれる「一人でやって来る村人」だった。私もそうならないと。
退職届を提出した。

「いやいや、早まったことをしないでください。ボルさんには未だ会社に居てもらわないと困ります」とは言われず、人事の方が「ありがとうございます」と笑顔で受け取られたので、来週7月30日付けの退職がすんなりと決まった(笑) 最初はお取引先としてお付き合いが始まり、その後、勤務先に変わったが、合計すると約30年になる。長い間、ありがとうございました。

(満開の芙蓉と食事中の蜂・右側)

さて、以前、読んだ本に「老化が始まる危機は、女性の場合、子育てが終わった時、男性の場合は定年退職した時」とあったのを思い出す。多分、いろんなことから解放され、ホッとした時に老化が始まるのだろう。なので、ホッとしないように次のルールを作った。

①6時半までに起きなかった日は朝ご飯抜き。
②晴れの朝に散歩をサボった日は昼ご飯抜き。
③人の役に立たなかった日は晩ご飯抜き。

う~ん、如何に食べることに貪欲かが分かるルールだなぁ(笑)