こんにちは。
「1%の風景」を観ました。
心がほっと安心する風景です。
公式サイト…
予告編を見るだけでも、いろいろ見られます。
あらすじ
日本では今、お産の99%が病院出産だ。
残りの1%が、助産院や自宅での出産となる。
100人に1人。
珍しいのであまり知られていない、助産院や自宅での出産の様子を4年間取材したドキュメンタリー映画。
東京都練馬区のつむぎ助産所と、北区のみづき助産院。
助産師と女性たちのやり取り、診察、お産の介助、赤ちゃんの誕生、産後のケア映像記録。
(なお、1950年代まではほとんどが自宅出産だったそうです。
お産婆さんを呼びに行って、自宅に来てもらう。病院でのお産は5%あるかないか?だったらしいです。)
助産師さんのまなざしがいい。
理知的であたたかいのです。
凛として頼もしい。そして優しい。
助産師さんがお母さんたちの話を聴き、体のケアをする様子は、見ている私も安心しました。
お母さんの体を温め、足湯をしたり、お灸をしたり、マッサージをしたり。
そして、赤ちゃんの出産シーンを見られます。
へその緒が付いたそのまま、お母さんが抱っこします。
私が映画館で観たときは、斜め前に年配の男性がすわっていて、赤ちゃんが生まれるたびに「おお・・・」と感嘆の声をもらしていました。
初めて見たのだろうなあ。
薄暗い部屋でゆっくり生まれた赤ちゃんは、「オッギャー!」と驚いたように泣いたりしないのです。その様子も見られます。
新生児がくしゃみをするシーンも見られます。
かわいいのです。。。
ダウン症のお子さんも出てきます。
かわいいです。。。
病院で働く医療者は、助産院のお産を見るとびっくりしたりするそうです。
「赤ちゃんは血まみれで生まれてくるものだと思っていた。そうではないお産がこの世にあるのですね!知らなかった!」と。
それは、女性の体を切ったら、血が赤ちゃんにつくだろうなあ。
おなかを切るとしても、会陰(膣と肛門の間の皮膚)を切るとしても。(←病院では、よくある)(会陰がやわらかく伸びるまで「待たない」からでもある。お母さんも「待ってもらえない」のだ。「効率」が優先されてしまっているから)
(さらに書いてしまうと、無痛分娩は無痛で終わらないことも少なくないそうです。よく会陰切開したり、ときどき緊急帝王切開になったりするから。
麻酔が切れたあと何日もお母さんは激痛に苦しみます。「痛くないと思って選んだのに、ものすごく痛い😭」とショックを受けるお母さんたちがたくさんいるそうです)
(ショックから立ち直れず、「育児する気になれない」「子どもがかわいいと思えない」ことがあっても無理もないです。そういうときは、お産の振り返りをして、だれか信頼できる人に気持ちを聴いてもらうと落ち着いていきます)
家族立ち合いのお産のシーンでは、上のお子さんが赤ちゃんのへその緒を切ったりする。
うちも、下の二人の子のお産のときは、上の子が切ったりしたなあ。(上の子は夫が切った)
(一人目は小さなクリニック、二人目は藤沢市の助産院、三人目と四人目は横浜市の豊倉助産院で出産しました)
コロナで病院が家族の出入りを禁止したときに、家族一緒にお産がしたくて助産所を選んだ人も映画に出てきます。
コロナのときは大変でしたよね。
産んだお母さんが、退院まで赤ちゃんと引き離されたという話も聞いています。
そんなことしたら、後の育児が大変なことになってしまう…。
立ち合い出産では、パパも子どもたちも普段着のまま。
本当に日常の中にお産がある感じ。
赤ちゃんを抱っこする上のお子さんのうれしそうな表情。
パパもうれしそう。
そして、助産院のごはんが画面に大写しになります。
野菜がたっぷりの健康的なメニュー。
ママの回復にとてもいいですよね。
私も助産院でお産したときは、健康的で美味しい食事が楽しみでした。
女性の体のリズムを待ち、赤ちゃんの生まれたいタイミングを待つお産。
お産を始めるホルモンは、赤ちゃんが合図を出すことで出るそうです。
「今日、生まれたい」
「そろそろ生まれたいな」
そういうタイミングがあるのですよね。
そのタイミングを待たずに、38週とかで(40週を待たずに)病院で決められた日に薬を使って産む人も、現代はたくさんいます。
そうすると赤ちゃんは育ちきっておらず、おっぱいを吸う力もあまり出ないそうです。
(だから、最初はうまくいかなくても気にしないでくださいね。吸わせ続けていたら、練習することで赤ちゃんが吸えるようになっていきますから。)
(母乳育児にくわしい助産師さんを見つけて、吸い方、吸わせ方を教わることがおすすめです~)
すごくいい言葉がありました。
「待つ。待って、待った結果がいのちだからね」
「(助産師は)いい仕事でしょ」(ニッコリ)
そう!!
お産もそうだけど、育児も「待つ」なのです。
思い通りにならない子どもの成長を、「待つ」。
今すぐできるようにならないけど、「待つ」。
待つことができると、子どもが安心します。
「早くできるようになって!」とせかすと、子どもが不安になります。
「待つ」ことで、子どもの自信が育ち、生きる力が育ち、親子関係もよくなるのです。
お産で「待つ」を経験できたら、育児の「待つ」の練習にもなります。「待つ」感覚が心と体でわかる体験になる。
そこを体験できないと、産後の育児は「感覚的にわからない」と、とまどうことが増えてしまうでしょう。
だから、病院出産で「待つ」体験がなかった場合は、「育児がむずかしい、わからない」と感じても、無理もないのです。
そういうときは、育児にくわしい人を頼ったり、子育て支援拠点や助産院などに行って、どんどん相談しましょう。
お産は人それぞれ。
どこで産んでもよいです。
医学的に必要なときには、帝王切開も立派なお産です。
でも、お産に、助産院という選択肢があることを、もっと知ってもらえたらいいなと私も思います。
知っていてから選べる方が、より自由が増えます。
「知らない」「知らされない」「知る機会が無い」ということは、不自由なことなのです。
この映画が広まり、女性や赤ちゃんたちの自由を増やしてくれることを願っています。
北海道から沖縄まで、ミニシアターなどで上映中。
神奈川では、横浜シネマリン(1月26日最終日)やシネマアミーゴ(1月27日最終日)で上映されています。
川崎市アートセンター アルテリオ映像館でも、2月に上映されます。
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