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スピプレ・サークル発起人、

和歌山の占い、タマの隠れ家『BONHEUR(ボヌール)』の

占師タマこと、玉置絵美です。

 

 

今回は、タマが自分の見ているものが「魂の光(=オーラらしきもの)」だったと知った、夢についてお話しようと思います。

 

 

以前、関連記事(=Q8,「タマさんは、どうやってオーラを見ているんですか?」)でお話ししたとおり、タマは幼少の頃から、オーラ(らしきもの)が見える子供でした。

 

でも、他の人に見えないものが1人だけ見えることで、悪目立ちしたくなかったタマは、自分の目か頭の方に問題があるんだと思い「何も見ていない」と、自分に言い聞かせるようになりました。

 

その結果、タマは妙なものを見ることがなくなり、無事にみんなの輪に溶(と)け込んで、のどかな日々を送れるようになったのです(と思っていました)。

 

ところが、小学2年生の頃だったかな?

ある夜見た夢がきっかけで、再びオーラが見えるように戻ってしまったのでした。

 

 

その夢は、いつも見ているのとは違うタイプの夢でした。

いつもなら、タマはAという女の子として登場します。

この日、出てきたのは、年相応のタマ自身でした。

 

タマは大きな龍の案内で、砂漠のような、荒野のような場所に連れてこられました。

※この龍とのやり取りもいろいろあったのですが、長くなるので、それはこちらからどうぞ。

 

 

…で、龍と別れた場所の少し先に、2本の木がアーチ(門)のように並んでいるのが見えたので、行ってみることにした、タマ。

 

すると、木のアーチをくぐった先に、さっきまでは見当たらなかった、白銀色に輝(かがや)く金属の山(というより、バリケードが近いかも)が現れました。

よく見ると、自動車や飛行機などの残骸(ざんがい)のようです。

 

それらを見たタマは、「セラミック山(やま)」だと思いましたが、当時のタマは「セラミックって何だろう?」と、意識のどこかで首をかしげていたのでした。

 

まあ、子供の夢なんて、そんなものですよね(ちなみに、目覚めてからも気になっていたので調べたところ、セラミックは陶器の一種で、飛行機やスペースシャトルの外装に使われているものだとわかり、すっきりしたタマです。夢って不思議)

 

それで、その「セラミック山」のところに、王冠(かんむり)をかぶった、金色に光り輝くおじいさんが座っていました。

おじいさん自体が太陽の光そのもののようで、とてもあたたかく、心地よくて。

あまり信心深くないタマも、「神々しいって、こんなふうなんだろうな」と思えるほど、何か存在感のあるおじいさんでした。

 

そんな金色のおじいさんが、にこにこと微笑(ほほえ)みながら、子供のタマを「ようこそ」と歓迎(かんげい)してくれたのでした。

 

 

おじいさんは、「ここは、子供のうちにしか入ってこられない場所」だと、教えてくれました。

タマたちの世界だと、10歳までか、せいぜい13歳頃までだろうと。

それ以上になると、肉体の質が変化するので、招(まね)きたくとも招けなくなるのだと。

 

そんな話を聞きながら、「セラミック山」に囲われた向こう側に、案内されたタマは。

そこで、たくさんの木を紹介されました。

 

スケボーのようなものの上に生えて、地面を素早く滑(すべ)っていく木。

ブランコの座面に生えて、マイペースにこぎ続ける木。

 

早口でしゃべり続ける、てっぺんが見えないほどの、大きな木。

早歩きする、ブロッコリーのような低い木。

 

泉のそばでひっそりと成長中の、普通の木。

 

細い幹(みき)や枝がジャングルジムのように伸びた、ひょろりと細い木。

その肩(?)に寄生した、小さいのにわりとがっしりした「宿木(ヤドリギ)」。←こんな木、あるのかなと思って、起きてから祖父に聞いたら、あってビックリでした。

 

 

…とまあ、いろんな木があったけれども…普通の木、少ない。

いや、普通の木、なかったんです。

 

だって、その木々は、いろんな色に光っていたので。

 

「セラミック山」のおじいさん、いわく。

これらの木は、今生きている人間の、この(夢の)世界での姿なのだそうで。

分身のようなものなんだとか。

 

光っているのは、その人間が持って生まれた「魂(たましい)」の色だということ。

この色は、原則として一生変わらないこと。

…などなど、たくさんのことを、おじいさんはタマに教えてくれました。

 

「ちなみに、あれはそなたの父方の祖父母の木で、あれが母方の木。向こうに見えるのがそなたの母で、あれがそなたじゃ」

 

タマの木はどんなのかな、と内心ワクワクしていたんですが…うん、普通の木でした。

おじいさんが、「これからどんどん成長する木じゃ」って言っていた通り、まだ若い木でした。

木って、成長していくもんね。普通だなー…。

 

あと、起きてから気づいたけれど。

父の木、教えてもらってなかった気が…Σ(゜О゜)

 

 

その後、おじいさんはその木の世界を、あちらこちらと案内してくれて。

最後に、その世界の果てだという西の端(はし)を、タマに見せてくれました。

 

その果ては、タマが見てもはっきりわかるほど、くっきりと二分されていました。

世界が、空も大地も何もかも、こちらとあちらで違(ちが)う色なのです。

光輝く木の国と、何もかもが色あせた、モノクロの影の国に分かれていたのです。

 

「わたしの守護がおよぶのは、ここまで。

これより西の荒野は、不毛の地。死にゆく者が向かって行く土地じゃ。

この境界線を越(こ)えてしまえば、もうわたしには、どうすることもできない。

わたしは見守るだけで、あまり手を出してはいけない決まりだしのう。

 

だから、彼らが境界線を越える前に。

生きている者が、あちらに行こうとする者を引き留(と)めるのもまた、大切なことなのだよ」

 

おじいさんがそう言った時、影の国の荒野から、黒いフードを被(かぶ)った1人の老人が、タマたちの方に近づいてきました。

彼は手も皮膚(ひふ)も、枯(か)れた古木のような人で、しわ深い顔に、ほの暗い薄笑いを浮かべて、タマと金色のおじいさんを見ながら言いました。

 

「ここから先は、わしの領土だ。おぬしの手出しは通用せぬぞ」

「もちろんじゃ」

 

金色のおじいさんが応じると、影の老人は薄気味悪く笑って、またあちらへと去っていきました。

 

金色のおじいさんが、タマに言いました。

 

「歩く木が早歩きになり、走る木になり、跳(と)んだり跳(は)ねたり、踊(おど)り狂い始めると、それらの木はみな、徐々にこの境界線に近づいて行く。なるべく引き留めようとはするのだが…

けっきょく、やがては境界線を越えて、あちら側の住人になってしまう。

 

一度あちらに抜けてしまった者は、気が触(ふ)れ、二度と戻ってこぬ。

 

先ほどあいさつに来たあの者は、死者の国の王じゃ。

あれに目をつけられた者は、すぐにわかる。

そなたも大切な者を奪うば)われたくないのなら、よく気を付けて、あの王の色がついていないか、見ておくのじゃよ」

 

金色のおじいさんの言葉は、乾(かわ)いたスポンジが水を吸うようにすんなりと、タマの中に入ってきました。

普段だったらよく理解できない言葉や説明も、魂に直接刻(きざ)まれたように、納得できました。

 

いつもならすぐに鵜呑(うの)みにせず、疑(うたが)ってしまうタマが、反論することを忘れたように「そうなんだ」と、素直にうなずいているのです。

 

そのことに、ようやく少しだけ気づいて不思議がるタマに、金色のおじいさんは優しく微笑みながら、言いました。

 

「もうすぐ目が覚める頃だの。…起きたら、色んな人を見てごらん。そうしたら、ここで見た木たちと同じように、魂の光が、また見えるようになっておるよ」

 

その言葉を最後に、おじいさんの身体を包んでいた金色の光が、いっそうまぶしくなって。

目をあけていられなかったタマは、一瞬ふわりと体が軽くなって――

 

――ぱっちりと、目覚めたのでした。

 

 

目が覚めると、世界がいつもより、光り輝いて見えました。

まるで「セラミック山」で、金色のおじいさんと過ごした世界のように。

 

「なんか、すごい夢だったな」「いつもの夢と違(ちが)ったし」と感動しつつ。

そういえばと、金色のおじいさんが言っていたことを、タマは思い出しました。

 

「起きたら、魂の色がまた見えるようになっている」と、言われたことを。

 

「そーんな、まっさかぁ~」

そんなわけないない、と思いながら、自分の手を見て…

 

「うわっ、なにこれ?!」

夢で「あれがタマの木だよ」と言われた木と、まったく同じ色の光が見える…( ゚Д゚|||

 

 

そもそもタマはこの朝まで、幼少期に自分がそれと同じものを見ていたことを、あれは妄想(もうそう)だったんだと言い聞かせて、上手いこと忘れていたんです。

それに、前に見えていた時は、見ているものが何なのか、理解していなかったので、すんなり無視もできたというか。

 

でも今回は、この見ているものが個人ごとにちがう、魂の光(=オーラ)だと理解してしまいましたから。

無視しようと思うと、よけいに気になって、目に入ってしまうという悪循環に…!

 

とはいえ、この日は平日、学校の日。悩(なや)んでいる時間はありません。

清々(すがすが)しい朝なのに、トボトボと部屋を出て、台所をふと見たら…

 

お料理中の母のおしりが、ぴかぴかとまばゆく、発光していたのでした。

なんで、おしり??

 

 

それが夢から覚めて初めて見た、自分以外の人の魂の光(=オーラ)だったのですが。

後に、それを母に話したら。

 

開口一番の感想が、

 

「私はホタルか!?」

 

…だったのでした。

 

 

 

 

ま、現実なんて、こんなものですよねー。

 

 

【おまけイラスト】

 

 

「セラミック山」の木の世界で見た、「しゃべる木」と「早歩きの木」。

この2人(2本?)は、どうもそりが合わないらしく。

 

「早歩きの木」が「しゃべる木」の口に、土をつめ込みに行く姿が、何度も見られました(;^ω^)

 

…え、どうやって?

 

➀「早歩きの木」が、たくさんある根っこを、手の代わりにして、地面を掘(ほ)り起こし、土を運びます。

②空いている根っこで、「しゃべる木」の胴体(=幹)を、よじ登っていきます!

③そして、土をつめると同時に、頭(=葉っぱ)から落ちる!

 

 

土をつめられながらも、まったくめげずにしゃべり続ける「しゃべる木」は…

 

…プロだと、タマは思ったのでした。

 

 

~今日の1枚~

 

「龍」の正位置

 

雨が降り、風が吹き荒れ

(あらし)になっても

やがて

雲が晴れ、日が差し込み

実り豊かな季節がやってくる

 

この苦難は一過性のもの

 

もうすぐにまた

良い機会が

めぐってくるだろう

 

 

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それでは、また。

貴方にとって、何か楽しい事がありますように照れ