何年か前、外出した際に
パン屋さんに寄ってお茶をしていたところ
お隣に座って話をしていらした
私より少し年上かなぁ～、と思われる
３人のご婦人のお話が耳に入ってきました。
その３人のお友だちの一人が
（以後Ａさんとします）
病気ではないけれど、元気がなくなって
一緒に通っていた習い事もお休みされていて
仲良しグループの集まりにも欠席されるように
なっていたようです。
みんなで心配して、ラインをしたり、
買い物のついでにＡさんのお宅に
ちょっと立ち寄ったりしていたとのこと。
ようやくＡさんも以前のように
元気になってきて
習い事には復帰されたそうで
３人のご婦人は
とても喜んでいらっしゃいました。
そんな会話を聞きながら
Ａさんが孤独ではないことを
（良かったなぁ～）
と思いながら
Ａさんは、もしかしたらまた
具合が悪くなるかもしれないなぁ
とも思いました。
お友だちからこんなに心配してもらえる
Ａさんは、きっといつも、明るくて
優しい方なのでしょう。
ただ、誰に対しても
明るく、優しくするために
Ａさんがいつも
厚くて、重たい鎧を着ていたとしたら･･･
もしかしたら、お友だちからのラインも
返事をするのがメンドクサイって
放っておきたいのに
「心配してくれてありがとう。
大丈夫だからねぇ～」
なんて、返信していたかもしれない。
買い物帰りに家に立ち寄られるのも
ボーっとしていたいんだから
来なくていいのに
って思いながら
「ありがとうねぇ」
なんて、笑顔でお話していたかもしれない。
本当は、しばらく一人で
何にもしないで寝ていたいのに
みんながこんなに
心配してくれてるんだから、
早く元気にならなきゃ！
みんなに感謝しなきゃ！
って、
元の自分に戻れるように一生懸命に
自分にムチを打っていたかもしれない。
Ａさんはずっと厚くて、重い鎧を着て
戦場で戦っていたんじゃないだろうか？
疲れ果てて
鎧を着る体力も気力も衰えて
一旦、戦線離脱していたんじゃないだろうか？
また
厚くて、重たい鎧を着て
戦線復帰して
仲間の嬉しそうな顔を見て
みんなに心配かけて悪かったな
なんて
みんなに心配させないために
Ａさんは、また
戦場で戦っていくんじゃないだろうか
いつもの私じゃないと
みんなが心配するから
なんて
鎧を着なければならないことを
より強化して
しまうんじゃないだろうか？
なんてことを
一人で考えていました。
厚さや、重さは
一人一人違うけれど
誰もが、何かしらの鎧を着て生きている
ずっと身に着けていることで
自分を守ってきたけれど
本当は
鎧を脱ぎ捨てて身軽になった方が
楽に生きられるのに･･･
鎧を身に着けていることすら
気づいていない人の方が
多いんだろうな･･･
昔の私のように･･･
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