ブレーキの踏み方 ⑤
ブレーキの踏み方 ④ は、
かなりマニアックでしたが、
理解できましたでしょうか?
今回は、一箇所のブレーキだけではなくて、
サーキットをトータルで考えてみましょう。
まずは、下のグラフを見てください。
このグラフは、レーシングカーで、
岡山国際サーキットを走行したときの
スピードとブレーキ踏力のグラフ(データロガー)です。
ドライバーの感覚から、
減速(シフトダウン)を伴うコーナーでは、
すべて、ロックするかしないかの、
ギリギリを狙っているのにかかわらず、
ブレーキ踏力は、コーナーによってかなり違っています。
そして、この踏力は、スピードに比例しています。
要するに、高いスピードからの減速になればなるほど、
初期のブレーキ踏力は強くなっていますよね?
これこそが、スピードにより、μ が、
変化していることへの実証です。
すいません、今回もマニアックな話で。
サーキット別のデータロガーは、こちら
をどーぞ。
ブレーキの踏み方 ④
今回は、ブレーキの踏み方の
もう少し、突っ込んだ、話を。
まず、下のグラフを見てください。
これは、WEBサイト内に表記している、
富士スピードウェイの1コーナーをレーシングカーで走ったときの
データロガーです。
ここで見てもらいたいのは、
① のブレーキ踏力の立ち上がりです。
250km/h オーバーのスピードから、
一気に最大踏力まで立ち上がっていますよね。
また、グラフの下の目盛りは、距離となっていますので、
それを読み取ると、ブレーキの踏み始めから、
最大踏力まで、約15メートル !
これぐらい、躊躇なく、一気に踏んでも、
安定してブレーキが効いてくれる
ブレーキパッドでないと、サーキットでは使えないのです。
そして、最大踏力の状態から、距離が進むと、
少しずつ、踏力が緩んできています。
これが、前回話をした、(ブレーキの踏み方 ③)
スピードが落ちることにより、
μ が上がってくることに対する、踏力の調整です。
ということは、この ① と ② の間では、
少し踏力が緩んではいるものの、
ブレーキから発生している、制動力は、
ロックするかしないかの、ぎりぎりのラインを
キープしているのです。
こうして、ロガーで見ると、
ハッキリわかりますね。
ではでは。
本庄サーキット テスト報告②
今日は、本庄サーキットのテスト報告
スイフト編です。
じつは、前回 REV SPEED の取材で、
ブレーキの効きが少し強く感じました。
使用したフロント摩材は、08H 。
この摩材は、以前にも適合を取っているので、
自信を持って投入したのですが、
なぜだか、効きが強い・・・。
でも、このとき、私のマイカーでもある
TM-SQUARE のデモカーは、
少し、キャリパがお疲れでした。
ま、サーキット走行だけでもかなりの距離を
走っていますので、純正キャリパは、
ある面、消耗品です。
よって、
現在、約5万キロの走行となりますが、
新車から、2回目のキャリパ交換を行い、
今回のテストに望みました。
テストの目的は、前回の取材のように、
08H では、本当に効きが強く感じるかの
確認です。
ということで、
まずは、ひとつ下の摩材
F 03C R 86A
でスタート。
ラップタイムは、
48.475
48.322
48.420
48.391
48.650
48.613
49.409
48.868
48.424
48.887
48.584
てな感じです。
フロントの 03C は、
リリースコントロール性能は、最高!
でも、連続周回では、ちょっと効きが足りません。
おまけに、このときのロータ温度は、675℃ !!
やはり、このあたりの温度になると、03C では、
ほんの少し、足りないという結論に達し、
フロントのみ、08H に交換。
F 08H R 86A
でのラップタイムは、
49.508
48.438
48.694
48.573
49.707
48.482
48.384
48.451
48.180
48.827
48.252
48.398
48.455
48.384
と、連続周回をしてみましたが、
まったくもって、効きは変化せず、
止まり感も、リリースコントロール性も ◎ です。
やっぱり、本庄サーキットは、
以前のテストどおり、フロントは、08H です。
間違いありません。
ということは、前回の取材での効き過ぎは???
そうです、キャリパの開きが原因です。
ZC31Sの純正キャリパのように、
片押しタイプのキャリパは、
高温での連続使用 + 強い踏力 では、
どうしても、キャリパに開きが出てしまいます。
そして、キャリパが開くと、パッドにかかる圧力が、
均等ではなくなってしまいます。
どうしても、ロータの外側(外周側?) の方が、
強い圧力となり、ロータの中心に近い部分は、
弱くなってしまうのです。
そして、外側の当たり面の圧力が強くなると、
中心からの距離が遠い分、
ブレーキは強く効いてしまうのです。
原理で言うと、大径ロータと同じ現象に
なってしまうということです。
大径ロータの詳しいことは、こちら でどーぞ。
もし、最近、ブレーキの効きが急に強くなってきて、
ストリートでも、「カックンブレーキ」 っぽいなと
感じたら、キャリパが、開いてきている可能性大ですね。

