ドラテクマニア 田中ミノルの 公式ブログ -57ページ目

ブレーキの踏み方 ⑤ 

ブレーキの踏み方 ④ は、


かなりマニアックでしたが、


理解できましたでしょうか?



今回は、一箇所のブレーキだけではなくて、

サーキットをトータルで考えてみましょう。



まずは、下のグラフを見てください。



ブレーキパッド「ZONE」公式ブログ


このグラフは、レーシングカーで、


岡山国際サーキットを走行したときの


スピードとブレーキ踏力のグラフ(データロガー)です。



ドライバーの感覚から、


減速(シフトダウン)を伴うコーナーでは、


すべて、ロックするかしないかの、


ギリギリを狙っているのにかかわらず、


ブレーキ踏力は、コーナーによってかなり違っています。



そして、この踏力は、スピードに比例しています。



要するに、高いスピードからの減速になればなるほど、


初期のブレーキ踏力は強くなっていますよね?



これこそが、スピードにより、μ が、


変化していることへの実証です。 




すいません、今回もマニアックな話で。





サーキット別のデータロガーは、こちら  をどーぞ。

ブレーキの踏み方 ④

今回は、ブレーキの踏み方の


もう少し、突っ込んだ、話を。




まず、下のグラフを見てください。





ブレーキパッド「ZONE」公式ブログ


これは、WEBサイト内に表記している、


富士スピードウェイの1コーナーをレーシングカーで走ったときの


データロガーです。



ここで見てもらいたいのは、


① のブレーキ踏力の立ち上がりです。



250km/h オーバーのスピードから、


一気に最大踏力まで立ち上がっていますよね。



また、グラフの下の目盛りは、距離となっていますので、


それを読み取ると、ブレーキの踏み始めから、


最大踏力まで、約15メートル !



これぐらい、躊躇なく、一気に踏んでも、


安定してブレーキが効いてくれる


ブレーキパッドでないと、サーキットでは使えないのです。



そして、最大踏力の状態から、距離が進むと、


少しずつ、踏力が緩んできています。



これが、前回話をした、(ブレーキの踏み方 ③)


スピードが落ちることにより、


μ が上がってくることに対する、踏力の調整です。



ということは、この ① と ② の間では、


少し踏力が緩んではいるものの、


ブレーキから発生している、制動力は、


ロックするかしないかの、ぎりぎりのラインを


キープしているのです。



こうして、ロガーで見ると、


ハッキリわかりますね。




ではでは。



本庄サーキット テスト報告②

今日は、本庄サーキットのテスト報告


スイフト編です。



じつは、前回 REV SPEED の取材で、


ブレーキの効きが少し強く感じました。



使用したフロント摩材は、08H 。



この摩材は、以前にも適合を取っているので、


自信を持って投入したのですが、


なぜだか、効きが強い・・・。



でも、このとき、私のマイカーでもある


TM-SQUARE のデモカーは、


少し、キャリパがお疲れでした。



ま、サーキット走行だけでもかなりの距離を


走っていますので、純正キャリパは、


ある面、消耗品です。



よって、


現在、約5万キロの走行となりますが、


新車から、2回目のキャリパ交換を行い、


今回のテストに望みました。



テストの目的は、前回の取材のように、


08H では、本当に効きが強く感じるかの


確認です。




ということで、


まずは、ひとつ下の摩材



F 03C R 86A


でスタート。


ラップタイムは、



48.475

48.322

48.420

48.391

48.650

48.613

49.409

48.868

48.424

48.887

48.584



てな感じです。


フロントの 03C は、


リリースコントロール性能は、最高!


でも、連続周回では、ちょっと効きが足りません。


おまけに、このときのロータ温度は、675℃ !!




やはり、このあたりの温度になると、03C では、


ほんの少し、足りないという結論に達し、


フロントのみ、08H に交換。



F 08H R 86A


でのラップタイムは、



49.508

48.438

48.694

48.573

49.707

48.482

48.384

48.451

48.180

48.827

48.252

48.398

48.455

48.384



と、連続周回をしてみましたが、


まったくもって、効きは変化せず、


止まり感も、リリースコントロール性も ◎ です。



やっぱり、本庄サーキットは、


以前のテストどおり、フロントは、08H です。


間違いありません。



ということは、前回の取材での効き過ぎは???



そうです、キャリパの開きが原因です。



ZC31Sの純正キャリパのように、


片押しタイプのキャリパは、


高温での連続使用  +  強い踏力  では、


どうしても、キャリパに開きが出てしまいます。



そして、キャリパが開くと、パッドにかかる圧力が、


均等ではなくなってしまいます。



どうしても、ロータの外側(外周側?) の方が、


強い圧力となり、ロータの中心に近い部分は、


弱くなってしまうのです。



そして、外側の当たり面の圧力が強くなると、


中心からの距離が遠い分、


ブレーキは強く効いてしまうのです。



原理で言うと、大径ロータと同じ現象に


なってしまうということです。



大径ロータの詳しいことは、こちら  でどーぞ。




もし、最近、ブレーキの効きが急に強くなってきて、


ストリートでも、「カックンブレーキ」 っぽいなと


感じたら、キャリパが、開いてきている可能性大ですね。