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府中牝馬ステークス(GⅢ)-回顧

1.◎ブルーメンブラット
2. カワカミプリンセス
3. ベッラレイア
4. レインダンス
5. キストゥヘヴン

~ラストシーズンにかける思い、11度目の挑戦で悲願の重賞初制覇、ブルーメンブラット~

ブルーメンブラットが出負け、その他はきれいなスタート。
カワカミプリンセスが好スタートで先行策もアサヒライジングがハナを叩く、ヤマニンエマイユ、ヤマニンメルベイユも
先行馬群を追走し、淀みない流れで前が流れる。
キストゥヘヴン、ローブデコルテ、レインダンスは揃って中団追走、やや後ろにベッラレイア、アルコセニョーラ、
ブルーメンブラットがその直後につけ、ニシノナースコール、ヤマニンアラバスタが後方追走という形。

先行した有力馬がペースを緩ませることなく、3コーナーへ。結果的に厳しいレース展開に。
内が有利なためインコースに各馬殺到して4コーナーをカーブ。
アサヒライジングはカワカミプリンセスに交わされてあっさり終了、結果的にカワカミが先に抜ける形になる、
内からジワジワと迫るヤマニンエマイユ、外からレインダンス、間キストゥヘヴンもなかなか詰められない。
そんな中、馬群の中でジッと追い出しを待っていたのがブルーメンブラットだった。
残り150m・・・、解き放たれるように伸びてきたブルーメンブラット、外からはベッラレイアも追撃体勢。
ゴール前できっちりカワカミプリンセスを交わして悲願の重賞初制覇、2着カワカミプリンセス、3着ベッラレイア。
2番人気キストゥヘヴンは5着、5番人気ヤマニンメルベイユは14着に惨敗。



重賞初制覇のブルーメンブラット。

直前の坂路で一番時計を出すなど、ここへの仕上がりは万全だった。
その上に体はプラス10kg、キャロットの公式にも書かれているようにさらにパワーアップして帰ってきた。
スタートでまさかの出遅れもインを取りたいという願望は逆に簡単に叶えられ、じっくり待って追い出し。
1年ぶりのコンビだったが、その切れ味を覚えていた吉田豊はジッと我慢してスパート。
隣にいた馬を弾き飛ばすぐらいの力強さできっちり伸びて重賞初制覇。
距離不安説も吹き飛ばし、次のレースが本当に楽しみになった。


2着、カワカミプリンセス。

先行策は間違いではない。
先週の同じ距離で行われた毎日王冠でも前で決着しているし、アサヒライジングを突いてレースレベルを上げる、
といった観点からもこの決断は正解だったと思う。
ただ、誤算だったのはアサヒライジングがあっさりタレてしまったこと。
完全に抜け出す形になってしまい、最後はブルーメンブラットにきっちり差されてしまった。
とはいえ、自らペースを生み出し、上がり34.0でまとめた力はさすが。
11.3-11.2-11.5という長くいい脚を使える強みもGⅠへ向けて威張れるところだ。


3着、ベッラレイア。

こちらは、溜めた分伸びた感じ。
いろいろ工夫されて乗られても結果が出なかったが、やはりこの馬はキレ味を生かすのが一番。
この作戦が一番合っていると思うが、いかんせんそれでは勝ち味に遅い・・・。


4着、レインダンス

もともとこれくらいやれていい馬。
雨で厳しい競馬になったり、体調がイマイチだったりで結果が出なかったが、こちらもリフレッシュして戻った。
注目すべき点は、好位勢でもっとも上の着順を叩き出したこと、ほぼ同じところからキストゥヘヴンに競り勝った。
今回の好位勢は前の有力馬のペースに合わせ、かつ捕らえに行かなければならない厳しい展開だった。


5着、キストゥヘヴン。

前走で牡馬相手に勝利を挙げてここは注目されるところだった。
本質的に1800mよりも1600mがいいところと、レインダンス同様厳しい流れだったことは間違いない。
前走が異様な流れだっただけに、ここで買うのはちょっと勇気がいる。


14着、ヤマニンメルベイユ。

クイーンSを勝ってここに臨んだが、有力馬2頭が引っ張る厳しい流れでおじゃん。
3番手追走から無抵抗に脱落して、いかに前走のマークが緩かったかがうかがい知れる。
もっとも、このレースは3年連続二桁着順という相性の悪いレースだったし、そんなに気にする必要はない。

デイリー杯2歳ステークス(GⅡ)-回顧

1.▲シェーンヴァルト
2.○ホッコータキオン
3.△キングスレガリア
4. ピースピース
5. アラシヲヨブオトコ
7.◎トップカミング

~ジョッキー&調教師、ともに重賞初制覇、12年ぶりレコードとともに、シェーンヴァルト~

ホッコータキオンが押してハナへ、トップオブピーコイも先行策も前はバラバラ。
中団の前にアローベアタキオン、ワンカラット、アラシヲヨブオトコが追走、その後ろにシェーンヴァルト。
直後からトップカミングが押し上げ、後方にキングスレガリア。

速めのペースでホッコータキオンが引っ張りながら3コーナーに突入、隊列は縦長でバラバラ。
600mを切ったところで好位勢は一斉に手が動き出した、これは厳しい競馬になる。
その後ろから内で手綱がピクリとも動かないシェーンヴァルトが追走、さらに後ろにキングスレガリア。
直線にかかって、好位勢の手応えを見て自信満々にスパート、スッと2馬身ほど抜ける。
インコースからシェーンヴァルト、その後ろキングスレガリア、外からピースピースが襲い掛かり混戦に、
逃げるホッコータキオンに襲い掛かったのはシェーンヴァルト、ゴール前できっちり半馬身捕らえてゴール。
馬もジョッキーも調教師も重賞初制覇、ホッコータキオンが2着、3着にキングスレガリア。
2番人気、アラシヲヨブオトコは5着に敗れた。


本命7着、ハズレ。
選んだ4頭が3着以内を独占してハズれるとか・・・、しかも三連単で156倍とか・・・。
買い方考えよう、ほんとにこれじゃあもったいないっす。


勝ったのはシェーンヴァルト。

う~ん、何もいえねぇ。
この馬は前走、厳しい展開の1800mの未勝利戦を勝ち上がってここに臨んでいた。
戦前の予想でまさか厳しい展開になるとは思っていなかったのですでにそこが的外れw
1600m戦ながら、淀みない流れになって、3コーナーでほとんどの馬の手が動いていたのに、
ぴったり折り合っていたのはこの馬ぐらいかな、ハイペースへの対応力があったということ。
ジャングルポケット産駒らしさ(厳しいレースでしぶとい)がこの馬にはあるということだろう。

今回ははっきり言って、かなり楽勝という感じだったが、この楽な追走をどう捕らえるか?
スピード能力が抜けていて、短い距離やハイペースでも楽に追走できたのか、
手応えはそうでもないけど、みんながバテバテになる耐久戦に優れていたのか、判断が難しいところ。
とりあえず、マイル戦前後で厳しい流れになるところでは買っておいた方が良さそう。
坂に関しては・・・、何もいえねぇ。



2着、ホッコータキオン。

確かに内容はあるレースだったが、そもそもマークされる立場なのにあっさり逃げちゃった。
ただ、前走はレコードで逃げ切って、今回もレコードをお膳立てして、半馬身差の2着。
自分からハイペースを作り出して、それに対応できる能力があると、当然安定して結果を出せる。
母系が渋いが時計の出る馬場への対応力もありそうだけど、坂はどうかな?広い競馬場のほうが良さそう。



3着、キングスレガリア。

内を突いてスイープするように伸びてきて、しっかり3着を確保。
あんまり評価ができないですが、この馬見てて分かったことですが、

今の京都は絶対内が有利

なんて今更言ってもねぇ。
秋華賞のブラックエンブレムしかり、先週のトーホウアランしかり、今回の1~3着しかり、
全部内からのレースであったのは確かだけど、ただ枠順は外枠だったりするわけで・・・。


4着、ピースピース

こちらも後ろからスイープして4着確保。
かなり後ろ、ほとんど最後方からのレースだったが、これはハイペースを見越しての作戦だったか?
粘り強い差し脚は、厳しいレース向きだけど、逆に強調材料に欠くのも確か。



5着、アラシヲヨブオトコ

ハイペースすぎて、道中で下げる構え。
おかげでスムーズなレース運びができたが、直線で被されてしまったのがもったいなかったが、
キャリア一戦では、ここまでが精一杯。


7着、トップカミング

スタートが致命的だったし、道中ではかかっていたのか、唸りをあげて上がっていくと、直線でアウト。
もともとスピードタイプだとは思っていたけど、ここまで押さえが利かないとは・・・。
1400m以下でどうぞ。

苦節4年、重賞初制覇

府中牝馬ステークス(GⅢ)に出走したブルーメンブラットはゴール前カワカミプリンセスを差し切って優勝。
23戦目にして手にした遅咲きのタイトルはkiyo厩舎にとっても初めての重賞制覇となりました。
一口馬主に興味を持たせてくれたレディパステルと同じレースで達成できたのも何かの縁ですかね。

愛馬が最初にデビューした2004年9月25日の新馬戦から4年1ヶ月の時が経っていました。
あれから263戦目、重賞21回目の挑戦でした。

05.02ロードマジェスティ 共同通信杯    3番人気 5着
05.03ロードマジェスティ アーリントンC  5番人気 5着
06.02ロードマジェスティ 小倉大賞典    6番人気 11着
06.02ロードマジェスティ 阪急杯      8番人気 6着
06.03ブルーメンブラット フラワーC    8番人気 3着
06.04ロードマジェスティ ダービー卿CT  13番人気 14着
06.05ブルーメンブラット 優駿牝馬     8番人気 9着
06.08ブルーメンブラット クイーンS    4番人気 6着
06.09ロードマジェスティ エルムS     12番人気 11着
06.10ブルーメンブラット 秋華賞      6番人気 8着
07.01ロードマジェスティ 東京新聞杯    14番人気 8着
07.02ロードマジェスティ 阪急杯      16番人気 14着
07.04ブルーメンブラット 阪神牝馬S    4番人気 5着
07.05ブルーメンブラット ヴィクトリアM  15番人気 8着
07.12ブルーメンブラット 阪神C      5番人気 3着
08.01ブルーメンブラット 京都牝馬S    1番人気 4着
08.02ワーキングボーイ  小倉大賞典    14番人気 14着
08.04ブルーメンブラット 阪神牝馬S    1番人気 2着
08.05ブルーメンブラット ヴィクトリアM  4番人気 3着
08.07ワーキングボーイ  プロキオンS   12番人気 12着

08.10ブルーメンブラット 府中牝馬S   4番人気 1着

早い段階でロードマジェスティに出会い、連闘でオープンを制覇、全部でオープンを3勝し、
どこかで勝てるんじゃないか?と思っていました。
しかし、なかなか成績が上がらずついに足元が持たずリタイア。
ブルーメンブラットに出会い、4度もGⅠレースに連れてってもらいながら、未だに重賞だけは手が届きませんでした。

引退まで残り半年で迎えたラストシーズン、どうしても勝ちたいと思っていた重賞についに手が届きました。
私情でホームの府中に行けず、長野で観戦するということになってしまい、このタイミングでの制覇は、
つまり、自分が疫病神である証明になるということなのかもしれませんが(苦笑)

ブルーメンブラットを育ててくれた関係者の皆様、吉田豊騎手、
そして応援してくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
ブルーメンブラット-VM