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シルクホースクラブ全頭斬り2023 31-40

31.プリズマティコの22(サトノアラジン)★★★

 

祖母テルアケリーはシルクでも募集されており、ともに勝ち上がり。メンタル面に課題を抱えていたりしますが、素質は感じる馬が多いです。母父のMedaglia d’Oroもなかなか走る馬が出てこなかったですが、今年はファントムシーフがクラシック路線で活躍。サトノアラジン産駒も地味ながらOP馬はそこそこ出していますので、血統的にはお値段以上でしょうか。

生まれが1月8日と相当早くアドバンテージがある割にはサイズ的には真ん中ぐらいなので、最終的には小さい部類になってしまいそうです。馬体も横から見る限り完成度が高く、鋭い踏込と容積のあるトモが特徴でディープ系種牡馬の産駒の中ではしっかりしています。

ただし、歩様はちょっと硬め。特に前肢のストライドがあまり伸びません。両前脚が内に刺さるような歩様になっており、もう少し膨らんでくれば諸々良くなりそうです。

 

 

32.トスアップの22(サトノアラジン)★★

 

母のトスアップはシルク出身。結構強めの弓脚でなかなかリスクが高そうに見ていたのですが、早期デビューから新馬勝ち。そこまでは良かったのですが、キャリア序盤以降は全くいいところがありませんでした。トップライナーⅡからはこの馬以外も頭数は結構出ているのですが、なかなか日本では活躍とまでは行っていません。

馬体は母父のジャスタウェイが良く出ているような造りで、しっかりとした腹袋がありますが、逆に緩い印象を持ちます。また、右前脚を外弧歩様気味に出すところもあって、歩様にも癖がありそうですね。

 

 

33.シャンハイロックの22(シルバーステート)★★★★★

 

クラブ初登場になりますね。母シャンハイロックはジェネラーレウーノを輩出したものの、それ以外の中央勝ちはゼロ。セレクトセールで2,100万円の取引価格なので、かなり上乗せが大きいように思えますが、出来が良いということでしょうか。

馬体は体高が147cmというところがかなり引っ掛かりますが、現状は少しトモ高でキ甲も抜けていないため伸びしろも大きいと思います。踏込も深く、繋ぎのクッション性も高いので、芝の中距離路線での活躍が期待できそうです。

 

 

34.エレガントクルーズの22(リアルインパクト)★★★★

 

母はバレークイーン牝系。祖母のエレガントマナーからは2戦2勝のリーガルプレゼンスを輩出したものの、そこからは尻すぼみ。母のエレガントクルーズは巨体馬で募集時点から弓脚になるぐらい重い造りの馬でしたが、パワーを生かしてなんとか勝ち上がりました。

2番仔となる本馬は生まれを考慮すればサイズ的には特に問題なし。フレームがかなりがっちりしており、いかにもダートで走りそうなタイプです。

重そうに見えて歩様はしっかりしており、可動域も十分あるのがこの馬の良いところ。地味にクラスを上がっていければというタイプですが、募集価格的にはそれで十分でしょう。

 

 

35.イストワールファムの22(サートゥルナーリア)★★★

 

母はシルク出身。募集時素晴らしい出来で★6評価としましたが、募集価格を考慮すれば4勝は十分すぎる結果だったのではないでしょうか。牝系はベガではありますが、ヒストリックレディは当たり外れが大きく、3歳以上で7頭いて勝ち上がりは2頭だけ。

馬体は母に似て背中がゆったりとしていて中距離タイプ。膝下もちょっと長めですね。トモの容積は比較的薄く見えますが、血統面からはそれほど気にする必要はないでしょう。前進気勢のある歩様ですが、若干硬めな感じもあります。

両前脚がちょっと内に入るようなところがあるので、トラブルがなければ活躍の可能性もありそうですね。

 

 

36.ボシンシェの22(スワーヴリチャード)★★★

 

新種牡馬として飛ぶ鳥を落とす勢いのスワーヴリチャード産駒。募集価格も比較的安めに設定されているので、かなりの人気になりそうです。母のボシンシェはかなりベテランになってきており、産駒成績も下降気味です。

馬体は4月中旬生まれだけにサイズ的には足りない感じはありますが、それを考慮したうえでトモの容積など丸みを帯びて良く目立つ馬体をしています。歩様は前肢がちょっと硬く、あまりストライドは伸びませんが、トモは無理なく付いてきますね。軸のブレがなく左右差はあまりないので、見た目以上に芯がしっかりしているかもしれません。

 

 

37.アナスタシアブルーの22(レイデオロ)★★★

 

祖母のライラプスからサンデーRでの募集が多く、たまにシルク募集が混ざるという程度。普通にサンデーでも人気するレベルの血統ですので、シルクで募集となるとちょっと勘繰りたくなりますね。父は2歳世代で案外の成績が続くレイデオロですが、母父ファルブラヴはキンカメ系種牡馬と好相性なので、ここは良いポイントです。

馬体はこの牝系にしては背中が長めでゆとりのある造り。歩様動画が真横からではなく斜め後ろから追いかけるような映像になってしまっているので連動性などはあまりよく分かりません。まだ成長途上で腰が高く分、背中はちょっとへこみ気味になっています。また、斜尻気味でここにももう少し丸みが欲しいです。遅生まれでもあり、諸々成長とともに一気に解消してくる可能性はある馬だと思いますので、そこまで見込んでならアリかもしれません。

 

 

38.バラダセールの22(レイデオロ)★★

 

サトノフラッグ、サトノレイナス姉妹を中心に活躍。セレクトセールだと走る、クラブ募集だと期待を裏切るというタイプの典型例と言える繁殖牝馬です。巨体で募集にかかるのは産駒の特徴でもあるので、仕方ないでしょう。

単に体重があるというだけではなくて、馬体のバランスはしっかりと取れていて、動きも重すぎるというところがないのはこの馬のいいところだと思いますが、繋ぎが短く沈まないので脚元には相当な負担がかかりそうです。

 

 

39.トレジャーステイトの22(フィエールマン)★★★★

 

手塚厩舎に入るフィエールマン産駒というプロフィールだけで、そんなに変な馬ではないだろうことは想像がつきます。母はいきなりピースオブエイトを輩出する良いスタートを切りましたが、ワイオラの母系なのでそれほどアベレージが高いとは思えないですね。

また、スクリーンヒーローとフィエールマンだと血統的にもだいぶイメージが違うので、これで両方走るのかという疑問も残ります。

日ごろから放牧地でバトルしているのかかなり傷の多い馬体ですが、荒々しい雰囲気でワイルドさを感じます。サンデー募集で見たフィエールマン産駒よりも随分とパワフルで、これなら時間をかけてじっくり行かなくてもいいかもしれません。

トモはやや薄く、後ろから見ると着地時に飛節がブレるので、もう少し力がつくとさらに良くなると思います。

 

 

 

40.アンセランの22(イスラボニータ)★★★

 

母はシルク募集馬。タイタンクイーンの仔唯一の未勝利馬というか未出走ですが、弓脚+立ち繋ぎという明白なNGポイントがあったので、ある程度は仕方がないかもしれません。本馬が初仔でイスラボニータ産駒ですが、サイズ的なところはクリアしているように思います。

馬体ですが、まず脚元は母に似ず、真っすぐ+少し寝繋ぎぐらいで一安心。馬体はトモ高で成長途上ではありますが、可動域は十分にあり、柔らかさを感じる造りです。一方、歩様はかなりフラフラしており、芯が入っていないようにも感じられます。

シルクホースクラブ全頭斬り2023 21-30

21.クインアマランサスの22(ナダル)★★★

 

社台SSの中でも巨体で有名なナダル産駒。初年度からビッグサイズの馬を次々輩出しており、大きくなりすぎないかという懸念は正直残りますが、この馬は良い具合にちょうど収まっています。

馬体は胸の深さが抜群。排気量十分でパワフルさが前面に出ています。前進気勢もありますので、良く見えるのですが、繋ぎが短かったり、ちょっとフラフラしたりする面があるのは気がかり。母系もあまり健康でなく、初仔が未出走のままというのも気になります。

 

 

22.プロミストリープの22(ナダル)★★★

 

華の2015年生まれの母の2番仔。初仔のゴールデンリープはサイズに懸念があったものの、父がナダルに替わり一気にサイズアップし、中サイズ以上となりました。ただし、1月上旬生まれということもあってアドバンテージは見ておかないといけないかなと思いますし、ダート一本の牝馬ということで狙いづらさはありますね。

馬体は容積が十分あるトモと腹回りがしっかりした造りです。歩様にも勢いがあっていいですね。

脚元からは右前脚が若干内向気味であることと、すべての脚で種子骨が後ろに出ているような特徴的な繋ぎをしています。データを集めきれていないのでなんとも言えませんが、同じ特徴が右前脚にあったルージュクオーレは脚元が全然ダメだったので、ちょっと警戒したいですね。

 

 

23.ヴィクトリアピースの22(バゴ)★★

 

母は2歳の夏に華々しいデビューを飾ったものの、その後はトラブル続きでどんどん巨大化し、骨軟骨種からの屈腱炎でわずか3戦で引退してしまいました。この馬に限らず、母系からは能力はあるものの早期引退という馬が多く、リスクは高いと思った方がいいでしょうね。また、血統的にも全兄弟クロスを含めて、クロス盛りだくさんで丈夫さはどうでしょうか。

馬体は横から見ると非常に良いものがありますね。スケール感があって大型馬に育っていきそうです。ただし、前から見ると脚付きが不安定で両前の内側が擦りつきそうなほど近い不思議な歩き方です。また、右前だけが強い外向。左右差も大きいように思えます。

 

 

24.ウィクトーリアの22(リアルスティール)★★★

 

活躍馬を多数輩出のブラックエンブレムファミリーで母はフローラSを制覇。オークスでも4着がありながら、今後の活躍が期待されるところで無念の引退となりました。ブラックエンブレム自身が細身であったこともあってか、一族のブラックタイプになるのはパワー系種牡馬とのカップリングなので、リアルスティールはあまり合うイメージはないです。

馬体は両親のエッセンスを良く引き出しています。立ち肩で硬めの歩様と切れ味のありそうな直飛気味のトモは父、腹回りと背中のラインは母系由来でしょう。ただ、リアルスティールはこういうタイプで結局初年度成果が出ていないのもまた事実です。

 

 

25.スナッチマインドの22(ブリックスアンドモルタル)★★★

 

現3歳世代で賞金ランキング4位のメイクアスナッチの下。産駒はデビューから2頭連続で勝ち上がり良いスタートを切っています。ディープ肌には珍しく、早いうちから結果が出ており、楽しみと言えるでしょう。

父がブリックスアンドモルタルに替わってさらに牡馬になりますので、もう少し力強い馬体になるかと思いましたが、良くも悪くも牝馬のような薄さと軽さを感じる造りです。また、立ち姿では感じないのですが、歩かせて繋ぎが沈まないので、少し硬さも感じます。成長力は十分兼ね備えている母系なので、大きな心配はいらないと思いますが、もう少し目立っているといいかなと思いました。

 

 

26.アルジャンテの22(ブリックスアンドモルタル)★★

 

母は短めの距離で活躍したディープインパクト産駒。祖母のナイキフェイバーがシルクでお馴染みと言えるほど多くの募集馬が出てきましたので、普通は比較しやすいかなと思うのですが、芦毛が多いこともあって全体的に募集時にあまりパッと見せないタイプなので、なかなか見分けるのが難しいですね。

馬体は腹袋がしっかりして厚みがしっかりとしています。早生まれということもあって、大人っぽい雰囲気を感じます。脚の太さやトモの容積など、立ち写真ではなかなか良く見せます。しかし、繋ぎがかなり短いこともあって、歩かせるとちょっと窮屈に写ります。あまり歩様に伸びがなく、ピッチ走法で勝負する馬にするしかないということでしょうか。このあたりがカタログコメントの「韋駄天ぶり」というところに表現されているのかもしれません。

 

 

27.ボニーゴールドの22(リオンディーズ)★

 

こちらもシルクでは良く募集される白老のキューティゴールド牝系。母はシルクで募集価格6,000万円でしたが、脚元の不安が全然解消せず、全く順調にいかない中競馬を使い、勝負圏外の2戦で引退。この牝系は定期的に脚元が全然ダメな馬が出てきて、特に立ち繋ぎが癖になっているように思えます。

そして、この馬もまた繋ぎの柔軟性が全くありません。立ち姿だけならまだしも歩かせても全く沈みませんので、負担は極めて高いものと思います。

遅生まれながら馬格に恵まれていて、トモの容積や胸の深さなど良い面もあるだけにもったいないですね。

 

 

28.ロザリンドの22(サトノダイヤモンド)★★★

 

祖母シーザリオ、兄オーソリティと文句なしの血統背景。リアルスティール産駒の兄オールマイデイズも物凄い実績になりましたが、ここにきて急激に成績が下がってきているように思います。そして、この牝系は牝馬がなかなか走らないですね。サトノダイヤモンドの初年度も正直期待外れでもありましたし、比較的ステイヤー寄りの母系になるとスピード不足の懸念が残ります。

馬体は血統の想像通り胴に伸びのあるステイヤー体型です。パーツの配置が良く、サイズ的にもまとまっていて、いかにも人気にはなりそうですが、ちょっと現時点ではスケールが大きすぎて緩いように思えます。トモの踏込は十分で歩様や可動域の点では文句ありません。

 

 

29.エイシンシルダリアの22(アドマイヤマーズ)★★

 

セレクトセールでも高額取引されたアドマイヤマーズ産駒。牡馬ということもあって期待したいところですが、母系の勢いは相当乏しく今回の募集馬の中ではワーストと言っていいぐらいでしょうか。半姉のアナイスはオータムセールで取引価格165万円ですから、2500万円という募集価格は破格に高いと思いますし、セールの取引記録もないのでなんでシルク募集になったのか不明です。

馬体は父の特徴が良く出たコロンとしてトモの容積もOKという造り。ただし、気になるのは繋ぎで球節付近から下の部分(繋骨のあたり)が妙に太いように見えます。

 

 

30.ロッテンマイヤーの22(アドマイヤマーズ)★★

 

母は忘れな草賞勝ち馬。母系はビワハイジにつながり、姪のエーデルブルーメも2勝クラスを勝ち上がり、勢いのある牝系です。兄のゼーゼマンはその名の懸念の通りノド鳴りになってしまいましたし、父がダイワメジャー系なので、その点は不安が残ります。

馬体は腹袋がしっかりして、やや直飛気味の造り。立ち姿からは両親の特徴を良く引き継いだグッドルッキングホースですが、前肢の可動域が乏しく、特に膝が硬く伸びてきません。また、酷いものではないですが両前脚が内向しているので、脚元のリスクは高そうです。

シルクホースクラブ全頭斬り2023 11-20

11.パーシステントリーの22(キズナ)★★★

 

今年度は高額募集が相次いでいるキズナ産駒の牡馬。パーシステントリーとの配合でこの値段は破格に安く感じますが、その要因は母の繁殖成績にあるかもしれません。期待馬がトラブルに見舞われる不運な面もありますが、これだけ高額募集されてきたので、印象は良くないですよね。

馬体は一言で表現するなら「いつものパーシステントリー」でしょうか。体高と管囲が他馬に比べて抜け気味で、胴も長めでスケール感のある造りです。

張り詰めたような筋肉の美しさは圧巻ですが、背中の甘さや歩様の不安定さは感じざるを得ません。脚長で不器用な面もありますが、夢を追い求めてみたくなる雰囲気は持っているんですよね。

 

 

12.グラマラスライフの22(ハービンジャー)★★★★

 

こちらも母は15年生まれ黄金世代。未勝利を勝てず園田の出戻りから1勝クラスを勝ち上がり、2勝クラスでも3着好走があるように仕上がりの遅さがネックになりましたが、能力はなかなかのものがありました。

本馬が初仔になりますが、ハービンジャーを迎えたことでそこそこのサイズに仕上がりました。馬体は母の印象から牡馬になった分、一回り逞しくなったような造りで前重心や胸前の発達など似ているところも多いです。

この馬の良いところは動かせて出てくるようで、良い具合の前進気勢、可動域の良さ、ブレの少ないボディバランスの良さなどがあります。あともうひとつ全体的な成長があって、パワーがつけば力の要る馬場でグイグイ伸びてくる稼げる馬になりそうだなと思います。

 

 

13.エノラの22(ドゥラメンテ)★★

 

母はお馴染みのドイツオークス馬。導入されたのが2016年で、国内種牡馬との配合の馬はすべて勝ち上がっています。昨年度サンデーで募集されたヘルミーネは募集時から見栄えが良く、早期入厩、新潟開催でのデビューの目途が立っていますので繁殖の質としては高そうに思えます。

馬体は遅生まれということもあって、あまり目立ちませんし姉と比べてもかなり小ぶりに見えます。前から見てもかなり薄さを感じます。また、父のドゥラメンテの特徴である立ち繋ぎでさらに歩かせても沈まないようにも見え、脚元のリスクも高いタイプになりそうです。

 

 

14.メジロツボネの22(ドゥラメンテ)★★★★★

 

いきなりグローリーヴェイズを輩出したあともコンスタントに勝ち上がる馬を出していますし、結果には繋がっていないもののエゾダイモンはPOG人気するなど、まだまだ繁殖としての活力がありそうに見えます。

キンカメ系種牡馬で母父ミスプロはNG配合ですが、ドゥラメンテ産駒の牝馬についてはむしろプラス材料で配合としても悪くありません。

馬体はスラっとしてドゥラメンテらしい造り。トモは少し薄いものの全体的なシルエットの良さがあります。やや硬めですが、脚は真っすぐ出ていますし、安定感は十分です。

 

 

15.プラウドスペルの22(ドゥラメンテ)★★★★

 

本家で高額募集馬を連続したものの、なかなか期待に応えることができなかったプラウドスペル。シルク募集のサンサルテーションが未出走引退ということもあり、ヘイトが溜まっているのではないでしょうか。

馬体は3月生まれながら、やや腰が高く少し成長が遅い印象もありますが、トモの容積やしっかりした腹袋など良いところも出ていて、繋ぎの柔軟性などもちょうど良いと思います。ただし、歩かせると外弧歩様というよりも両前脚を外側に張り出してハの字の形になっており、そこはやや不安が残ります。

 

 

16.ユキチャンの22(ドレフォン)★★★★

 

活躍が続くシラユキヒメ一族ですが、活躍馬は見事にシルクを避けているように、どうもユキチャンの仔は突き抜けた活躍ができていないように思えます。母も金子さんの所有馬ですし、不思議ですね。父にドレフォンを迎えてダート一本ですが、牝馬に出たことでやや狙いづらくなりました。

産駒は一貫してビッグサイズのユキチャンの仔で、この馬もまたそういったタイプ。デカくなりそうであるとか、鈍重な印象があっても、500kg以上に増えすぎてしまうことがなく、仕上がりが早いところがいいですね。トモの容積と筋肉量は抜群。前肢の可動域も取れていて、安定感のある歩様です。

 

 

17.マイハッピーフェイスの22(キタサンブラック)★★★★

 

母はアメリカの活躍馬。Tiznowの血は近年ノーザンファームが力を入れているようで、どんどん入ってきますね。姉もダート一本で使われているように、パワータイプを産む配合で、キタサンブラックの仔ではありますが、22.1cmという管囲ならさすがにダートでしょうか。

馬体はトモの容積十分、低い重心で勢いよく歩けていますし、可動域も十分で硬さは感じられません。しかし、膝下の短さはキタサンブラック産駒と真逆の特徴なので、これがどうでるかというのは疑問が残ります。

 

 

18.ラッドルチェンドの22(キタサンブラック)★★★★★★

 

母はラヴズオンリーミーの系の超良血牝馬。産駒はテルツェットが大活躍したものの、それ以外の産駒は期待以上という感じではありません。アベレージの悪さは母父のDanehill Dancerが由来でしょうか。しかし、この血を持っていると、馬体にハリがあって、募集時に本当に良く見せる馬が多いのも事実です。

そして、本馬もまた非常に良く見せます。上体は非常にまとまっていて、背中が短めでも胴が長く見える理想的な造り。トモの容積も良く、四肢の連動性が良くスムーズな歩様で歩くことができています。脚元はクッション性が良く、膝下が長いキタサンブラック産駒の特徴を良く表現した造りだと思います。4月下旬生まれでまだ両前が外向気味だったり、筋力が足りずフラフラした面は見られますが、成長とともに解消してくるでしょう。

 

 

19.ムーンライトナイトの22(ルーラーシップ)★★

 

鬼門の母父ステイゴールドですが、大柄な産駒が多く配合としてマッチしそうなルーラーシップとの組み合わせでも、3歳以上で16頭中4頭しか勝ち上がっていません。サイズとメンタルの二重苦ですし、初仔となるとさらに苦しいですね。

体重は標準よりちょっと下ぐらいの数字ではありますが、現時点で腹袋がしっかり見えることと、体高が足りないことからも成長の余地はあまりないのかなと思わせます。

また、踏込の深さは及第点ではあるものの、外弧歩様で力感が足りません。立ち写真で前脚の繋ぎの長さに左右差があるところも気がかりです。

 

 

20.ジーナスイートの22(ルーラーシップ)★★

 

こちらも全く同じルーラーシップ×ステイゴールド。しかも、初仔の5月生まれということもあり、早期から行ける雰囲気は微塵も感じません。また、母も6歳の3月まで現役だったということもあり、まだ体が出来ていなかったところでの配合だったのかなと思わせます。

馬体はトモが高く、伸びしろはあるように感じますし、動きは素軽く、可動域もまずまず持っているように思います。繋ぎの柔軟性が高いので、より柔らかく見えるのもあるかもしれません。前から見ると左脚だけ外向気味で肢軸も少しブレているようにも感じるので、そういったリスクもありそうです。