キャロットクラブ全頭斬り2023 11-20
11.パルクデラモールの22(サートゥルナーリア)★★
母のパルクデラモールはG1で募集されて中距離以上で3勝。
ただし、母の兄弟は全く結果が出せておらず、母系の勢いは感じられません。
祖母はペルー産で血統的にも日本ではメジャーでないため、なかなか想像がしづらいところはあります。
また、6歳2月まで26戦を走ってきた母の初仔であり、ディープ肌というのは常識的にはサイズの懸念はぬぐえないと思います。
馬体はやはり懸念通りの小ささ。
細いとか腰高でもなく、骨格からして小さいのでもうあまり大きく変わってくることはないと思います。
また、ストライドが伸びず、サイズのわりに歩様に軽さが感じられません。
飛節がぐらついているところからもパワー不足は否めないかと思います。
12.メリートの22(ドゥラメンテ)★★
母のメリートはオーストラリアのGⅠ馬でいきなりキャンベルジュニアを輩出。
それが目に留まってか2018年に輸入されましたが、すでにこの馬が16歳の時の産駒。
上のウィットサンデーも勝負にならず、怪しさは感じざるを得ません。
ただし、デインヒルを母系に持つドゥラメンテ産駒はカタログ記載のサウンドビバーチェの他、ドゥレッツァもいますね。
馬体はもう一言でデカすぎです。測尺もすべての項目が大きく、太目だから絞れれば…みたいなこともありません。
歩様に変な癖はありませんし、可動域もまずまずですが、さすがに動きに重さは感じます。
預託予定厩舎からもいつ入厩できるんだという怪しさは感じますね。
13.レオパルディナの22(ドゥラメンテ)★★
母のレオパルディナは仕上がり良く2歳の夏で輝きましたが、スランプに陥ってからは全く良いところがありませんでした。
初仔から4年連続の生産ですが、デビューした2頭はともにいいところなしの惨敗続き。
ここはドゥラメンテに替わりますので、力が入りますね。
馬体は中サイズで測尺はいい感じのバランスを保っています。
ただし、写真や動画を見る限りちょっと後ろが薄い印象は否めません。
トモの容積がちょっと足りないところもあるのですが、曲飛であることが余計にその印象を強めているかもしれません。
1月生まれなので、ここから大きく変わってくることは考えづらいです。
歩様は可動域十分でスムーズ。左前の繋ぎが沈まない面は父の特徴なので、大きく割り引く必要はないでしょう。
14.シングルゲイズの22(ドゥラメンテ)★★★
母はオーストラリアの名牝。関東のドゥラメンテは全部母父系がRedoute’s Choiceですね。
シルクで募集された兄のスカイゲイザーは募集時良く見えたのですが、馬体に成長がなく、
走る気もない感じで箸にも棒にも掛からず。2番仔のシングルハーテッドは1歳9月433kgから約1年で441kgと成長が遅く、
いまだに脱北できていません。ということを鑑みると、本馬もサイズは足りないのかなと判断せざるを得ません。
馬体は背中が短めでまとまりのある造り。腹回りにゆとりがあるので、調教を重ねていくとやはりサイズは懸念になりそう。
また、1月生まれにしてはトモに容積がないのでやはり時間はかかるかなと思います。
ただ、歩かせると兄同様に可動域があってスムーズなんですよね。
成長力があれば、全然走っておかしくないとは思うんですけど。
15.ミリッサの22(モーリス)★★★
母系は名牝のシンハリーズでキャロット血統。孫の世代からも続々勝ち上がり馬が出ており、勢いに衰えは見られません。
ミリッサは昨年の募集馬が初仔。サイズに課題があり、一次募集で余った馬でしたが、その後腰フラがあって募集中止。
とはいえ、馬名登録されていますので、予後は良かったということでしょうか。
二番仔になる本馬は父がモーリスに替わってややスケールアップ。
モーリス×ダイワメジャーは白百合Sを勝ったバルサムノートと同配合。
3勝馬も2頭おり、相性は悪くありませんが、活躍馬は皆サイズがあってむっちりした血統のイメージ通りの馬体ですから、
そこのイメージと違います。
ややトモが薄めで動きにもやや迫力に欠く印象。
もうちょっとストライドが伸びるといいかなとは思いますが、募集時から良く見せる母系ではないので、
割り引くというほどでもないでしょうか。
16.レッドレグナントの22(モーリス)★★
母はその名の通り東サラの活躍馬。桜花賞まで駒を進めた馬ですし、古馬になってからも勝ち鞍があるように能力は十分。
ゴールドティアラの牝系ですから活力もありますし、サンデーを持たない血統構成からも
せめて初仔くらいは元出資者のため東サラで募集させてあげたいと思わせる一頭ですね。
馬体は初仔にしては及第点でモーリスを付けた良いところが出ているように思います。
がっちりとしてトモの容積があり、この点も良いところかと思いますが、繋ぎが短めで若干歩様に難があるようでしょうか。
歩様はかなり左右差があり、右前脚だけが全然出ないという心配材料があります。
返しは鋭く、後ろから見るといい馬なのですが。
17.ルヴォワールの22(レイデオロ)★★★
3歳デビューからわずか8戦で引退した母はリュヌドールの仔らしく非常に高い能力を持った馬でしたが、
脚元の弱さからか良い状態で使うことができない競馬も多く活躍しきれないままの引退となりました。
その分、消耗も少ないはずなので、母が若いうちから狙っていくのもありかもしれません。
馬体は1月生まれで中サイズ。キ甲の抜け具合からもそれほど大きく変わってきそうな雰囲気はありません。
背中が長めでやや曲飛の造りで、母系同様芝の中距離を得意としそうなタイプと見えます。
歩様は想像どおり大きなストライドで歩くことができていて、柔らかい筋肉の持ち主なのでしょう。
ただし、前からだとかなりの外弧歩様。
これはデビュー戦で外傷した母も指摘されていたことで、悪い癖にならないといいなというのはありますね。
18.リラヴァティの22(レイデオロ)★★
母はシンハリーズ牝系の重賞勝ち馬。激しい気性と強い前進気勢を武器に先行押切りスタイルで好勝負を何度も演じてきました。初仔のストゥーティは桜花賞に駒を進めたものの、その後2頭は未勝利。
産駒の気性難が噂されるレイデオロとのカップリングは暴走タイプにならないかという心配は残ります。
馬体はやや立ち肩で曲飛という特徴の造り。その分どうしても頭の位置が高くなる姿勢のアンバランスさは否めません。
歩様も姿勢が高い分ストライドが伸びないのかもしれませんが、この馬は引き手がやけにゆっくり歩いており、
その影響もあるかもしれません。裏を返せば気性面を懸念してそのように動かしているかもしれませんが。
19.ベルディーヴァの22(レイデオロ)★★★★
母系は優秀なハルーワソング。
ブラックタイプはすっかり佐々木オーナーの馬で埋め尽くされていますが、元々はキャロ血統で良く募集される牝系です。
スピードや前進気勢はあるものの、ちょっと脚元が弱めな馬が多い印象。
母もデビュー前に骨折で長期休養、キャリアの真ん中にも1年以上の休みがあります。
また、この馬も牝系の前進気勢がレイデオロで気性難につながらないかという懸念はありますね。
馬体は4月生まれでパンチが足りない馬体にはなっていますが、
腰の位置がやや高いにも関わらずプロポーションの決まった良いバランスを保つことができています。
背中が長めで中距離以上な造りで、可動域もしっかり取れていてスムーズな脚捌きです。
脚の置き方が不安定だったり、返しに左右差がある面はあります。
馬体は上位で、体質と気性が懸念材料といったところでしょうか。
20.エールデュレーヴの22(レイデオロ)★★★★
レーヴドスカーと同じNumidieの牝系。
レーヴドスカーの成功から2012年に輸入されたレーヴディマンはディープ4頭、ハーツ1頭の配合でありながら、
この母以外はJRA1勝のみとまさに大誤算の繁殖成績に終わっています。
母系の魅力は認めつつも、レーヴディマンに限るとなかなか怖いですね。
また、母の初仔スプレッドアウトも良く見えたのですが未勝利。
スピード不足の懸念が残り、もうちょっと背中の短いスピードタイプとの配合が良いとは思います。
馬体は4月生まれということを加味するとやはり良い部類に入るでしょう。胸が深くカチッとまとまった馬体。
やや曲飛ではありますが、極端なものではなく、動かせてもスムーズさも残しています。
可動域もありますし、あまり減点材料がない。
生まれを加味した評価部分も含めてスプレッドアウトに似た評価なので、そこが不安材料です。
キャロットクラブ全頭斬り2023 1-10
1.マリアライトの22(エピファネイア)★★★
母は宝塚記念の勝ち馬にして、初年度からオーソクレースを輩出。
キャサリーンパーから続くキャロットクラブにはゆかりのある血統構成です。
本馬はそのオーソクレースの全妹にあたります。
一方、2番仔のカルセドニーは馬体が増えずに未勝利、3番仔のマリガーネットも
募集時から一向に体重を増やせずスロー調整になっているように、牝馬はサイズと成長力に課題があります。
本馬は募集時442kgと上と比べて体重こそあるものの、体高や管囲の面ではマリガーネットとほとんど変わらないため、
どこまで成長できるかには疑問が残ります。
一方、動きはクッション性の良さと可動域の大きさからダイナミックに歩くことができており、
長く良い脚を使えそうに見えます。若干背中に緩さは感じますが、それほど影響はないと思います。
可能性は感じる馬ですが、7,000万はちょっとリスキーでしょうか。
【ツアーチェック】
体重はそこまでですが、体はしっかりしている印象がありました。
上は馬体は増えてこなかったが、この馬は飼食いが非常に良いとのこと。
メンタル的にも落ち着いており、なかなか良い印象でした。
2.ザズーの22(キズナ)★★★
母ザズーはTapit肌のGⅠホース。
母系もブラックタイプ多数の豪華な構成ですし、出資馬のダルエスサラームは今年の紅梅Sを制覇するなど、
繁殖能力に衰えは感じられません。一つ上のセルースからキャロットクラブ募集になり、この馬は2頭目。
5,000万円という募集価格はこれまでと比較すると安く感じられますね。
馬体は、トモの筋肉量と幅に目が行くがっちり系の造り。脚が太目でしっかりとした印象を持ちます。
動きはちょっと前肢が硬め。キズナ産駒の牡馬の傾向からダートに出る可能性もありそうです。
母系の課題は気性面で、この馬もちょっと目つきが怪しく感じます。
【ツアーチェック】
気性の荒さは相当のものがあるようです。血統的に仕方ないところでしょうか。
募集時点でここまでサイズがあるのが初めてなので、
ちょっと緩く見えてしまいますが、これでも悪くないかなと思いました。
3.ヴィルデローゼの22(キズナ)★★★★
祖母のブルーメンブラットから続く、アワブラッドの牝系。
なかなかブルーメンブラットからは大当たりは出ていませんでしたが、ここ最近は兆しが感じられます。
母のヴィルデローゼは安定した取り口で3勝。また2着7回と堅実に頑張りました。
良いスピードを持っていましたが、一本調子でギアチェンジに苦しんでいたので、
ディープ系との配合で緩急が付けられるようになると戦術に幅が出てくると思います。
馬体は初仔ということもありちょっとサイズが足りない感じはあります。
とはいえ、その分軽さがあってキビキビと歩くこともできていますので良い面もあるでしょう。
管囲が21cmと太目なので、さらなるスケールアップは期待できるのではないでしょうか。
前肢がちょっと硬めなキズナ牡馬なので、サイズアップができればダートで潰しが利きそうなタイプになりそうです。
【ツアーチェック】
かなり前向きで馬に対しては強く当たるそうです。
時折り人とのコミュニケーションもきついみたいですが、はっきりした性格なので難しさはないみたい。
芝の中距離でいけそうとのこと。451kgと馬体重も若干増えていました。
4.ラドラーダの22(キズナ)★★
早々にダービー馬を輩出して華々しいキャリアをスタートさせたラドラーダ。
その後もコンスタントに活躍馬は輩出できていますが、
成績はじりじりと下降線で相対的に割高になってきている印象は否めません。
ただし、キズナ×シンボリクリスエスの牝馬ですから、その点はニックスと言えるのではないでしょうか。
馬体は1月生まれを考慮するとかなり成長が遅いと思います。
背中が詰まっていて、コンパクトにまとまっているからというのもあるかもしれませんが、
あまり伸びしろを残しているようにも見えません。
動きは後肢はしっかりとよく入るのですが、前肢が硬くストライドが伸びないイメージがあります。
ここまでの兄姉はすべて450kgを超える馬体重で募集にかかっていただけに、全くタイプが違うように思えますね。
5.アヴェンチュラの22(ロードカナロア)★
活躍馬多数のアドマイヤサンデーの牝系。母は秋華賞馬ですが、産駒の成績がなかなか上がってきません。
主たる要因は体が大きくなりすぎて緩いタイプになり、競馬の実戦でついていけるだけの
スピードがついてこないことにありそうです。全兄にあたるロードカナロアとのカップリングも同じくですね。
そして、その馬と背格好も同じぐらいなのが、本馬になります。
管囲22cmで、トモ高ですから550kgぐらいは行きそうな雰囲気があります。
また、背中がかなり長く垂れ気味ですし、両前脚を内側にクロスしながら歩き、
さらに右前脚は内向気味とリスクは高いと考えます。
6.アドマイヤセプターの22(シスキン)★★★★
エアグルーヴ牝系で、兄姉たちもしっかり活躍しているアドマイヤセプターの仔たち。
現2歳のコンテネレッツァもサンデーでかなり人気しましたし、キャロットで募集にかかるのが不思議なぐらいです。
父シスキンは種付け中断もあって、希少性が高く、ゆえに産駒傾向を掴みづらいですが、
東サラの募集馬もそうですが、スラっとしたタイプの馬が多いのでしょうか。
馬体はプロポーションの整ったキレイな馬だなというのが第一印象です。
牡馬にしては細身ではありますが、胸囲もありますし、付くべきところにはしっかり筋肉がついています。
あとはもうちょっとトモに容積があれば、さらに良かったと思います。
また、歩様はスムーズで可動域も十分。
しかし、左前がかなり強めの外向で左右差がありますので、この辺りは若干気になります。
【ツアーチェック】
左前脚はやはりかなりの外向でした。
担当者さんに聞いたところ、矯正を行うレベルではなかったので、そのまま。
ここまで大きなトラブルはないとのことでした。
7.リリーバレロの22(キタサンブラック)★★★★
祖母ヴィートマルシェ、堀厩舎と今まさにキャロットで狙いたくなる要素満載なうえに
希少性の高いキタサンブラック産駒ということでかなりの注目度になりそうな一頭。プロフィールの映えが素晴らしいですね。
リリーバレロ自身も活躍馬ですし、サンデーを持たないので、今後のキャロットを背負う繁殖になりそうです。
さて、その初仔になる本馬は初仔でさらに4月生まれということもあって、
若干子供っぽさを感じますし、サイズ的にはもうちょっと欲しいのは本音でしょうか。
とはいえ、ナミュールの募集時も424kgしかなかったですし、サイズだけで切れないのがこの母系の難しいところ。
一方、動きは膝下が長いこともあってダイナミックなフォームで歩くのは父の特徴。
可動域もまずまずですし、返しも鋭くスムーズです。
8.ピュアブリーゼの22(キタサンブラック)★★
母のピュアブリーゼはオークス2着ですが、重馬場でこそのタイプ。
祖母のピューリティーからクラブで多く募集がかかっているものの、
ピューリティーからは8頭中4頭、ピュアブリーゼからは3歳以上で5頭中2頭と勝ち上がり率はそれほど良いとは言えません。
キタサンブラックとの配合はパワー特化ですが、ちょっとスピード不足の懸念は残ると思います。
馬体は狙いとは少し違ってやや小柄。管囲も細めで成長余地もあまり感じられません。
また、左前脚がかなり弓っぽいので、この点もリスクが高そう。
とはいえ、トモの踏込がスムーズで動き自体は問題ないように思います。
飛節のブレが少なく、返しも良く、後ろだけならなかなかいい馬でしょうか。
9.ファナティックの22(サートゥルナーリア)★★★★★
母系は白老のグレイトフィーヴァー。重賞勝ちこそないものの、3勝以上の活躍馬がゴロゴロいるアベレージヒッターです。
母のファナティックは勝ち上がって、1勝クラスでも上位を連発。さらに上を目指すというところで故障してしまいました。
ジャスタウェイ産駒は脚元が安定しないところがあるので、それも一因かもしれません。
本馬はサートゥルナーリア産駒の2番仔。馬体は中サイズぐらいに成長しており、
測尺もバランスよく不安なところは見られません。
トモの容積があり、前後のバランスもちょうどよく、まとまりのある造りをしています。
肢軸のブレも少なく、歩様も実にスムーズで安定感があります。
この牝系ならもう少し脚が長くてもいいかなと思う部分はありますが、減点材料はほとんどありません。
【ツアーチェック】
白老の登場1番手で完成度は目立っていました。やはり脚はちょっと短めですが、非常に活発で前進気勢も強そうです。
10.クルミナルの22(サートゥルナーリア)★★★
早々に2頭の活躍馬を輩出したクルミナルですが、
3番仔のプレドミナルは大抽選会になるほどの人気を集めながら腰フラで引退となりました。
父がサートゥルナーリアに替わってもいまだに7,000万円という募集価格が示す通り、
母の繁殖価値は高いままですのでチャンスは十分です。
5月生まれということもあり、馬体はやや小柄には見えますが、
腰の位置からしても成長余地を残しており、中サイズぐらいにはなるだろうと思います。
がっちりとしてパワータイプでありながら、歩様には硬さがなくスムーズに歩けているのは良いですね。
カタログの写真では裏側で隠れていますが、右前脚の球節の上に大きな瘤が見えますので、
これがなんなのかはちょっと気になります。
シルクホースクラブ全頭斬り2023 71-77
71.モアザンセイクリッドの22(レイデオロ)★
半兄のドゥレッツァがなかなかの活躍を見せているモアザンセイクリッドですが母は昨年のミックスセールでわずか850万円で売却。おそらくクラブに出てくるのはこれが最後になるのではないでしょうか。父レイデオロはここまで不調ですが、同じキンカメ系で結果が出ているのは良い材料です。
ただし、馬体の成長がかなり遅くサイズ的にもかなり不安が残ります。トモの容積が足りず頼りない印象ですし、脚元を見ても左前がめちゃくちゃ外向しており、いくら影響が少ない外向とはいえここまでの左右差はなかなか見られません。
72.サダムグランジュテの22(ルヴァンスレーヴ)★★★
こちらもシルクお馴染みの繁殖牝馬となりました。一頭だけキャロットで募集がかかりましたが、それ以外はすべてシルクでロコポルティが3勝を挙げていますが、残りはなんとか勝ち上がった馬が数頭と全部追いかけていたら相当赤字が膨らんでいそうです。
そこまで結果は出ていないですし、種付け料150万円のルヴァンスレーヴなら2,000万ぐらいかなと思ったところ、これが3,000万円というのが一口バブルの恐ろしいところ。
馬体は2月上旬生まれらしく、すでにしっかりとした造りではありますが、ダート馬ということならもうちょっと体重が欲しいところ。トモの容積があって、胸の深さもあるところは良いエンジンを持っているという意味では良さそうです。
歩かせると背中の上下が激しく連動性という意味ではイマイチで、繋ぎが短い分クッション性もあまりないように思います。ダートの競馬を使うという意味では良さそうですが、育成段階でトラブルがないことを祈りたいです。
73.ルシルクの22(フィエールマン)★★
今の世代から8~10ぐらい上がこの繁殖牝馬のピークだったということでしょうか。かろうじて勝ち上がる馬は多いものの、募集価格に見合った活躍をできている馬は近年ほとんど見られません。母も高齢ですし、フィエールマンの牝馬ならもうちょっと値段を下げてでも?と思うのですが。
父フィエールマンはキ甲が発達していたものの、背中にはゆとりがあるステイヤー寄りのディープ産駒でしたが、本馬は背中が短いタイプであまり特徴は出ていません。生まれが遅いというのもありますが、骨格的に大きくなりそうもないので、それほど成長はしてこないかと思います。トモの容積もやや不足、トモは流れ気味で、やや立ち繋ぎとほかのパーツもちょっとアンバランスでしょうか。
74.ジーナアイリスの22(ニューイヤーズデイ)★★★
新種牡馬でなかなか勝ち上がれていないニューイヤーズデイですが、ダート種牡馬とするならばこれから勝ち鞍は増えてくるのではないでしょうか。代表産駒がドーピングでクロということなので、種牡馬成績的にも暗雲が立ち込めていますが、日本で合うかは別問題だと思います。
母系はかなり古めかしい血統であまり勢いはないですし、ディアジーナの子もなかなか活躍できていないので、評価は難しいところ。ゴールドアリュール肌は良いと思いますが、ダート一本の牝馬がそもそも狙いづらいというのもありますね。
馬体は筋肉量が豊富で、トモの容積と可動域の良さを感じる造り。横からだとなかなか高い評価をしたいところが、前から見ると右前脚の出し方に癖があるように感じます。
75.クローバーリーフの22(ワールドエース)★★★
先日種牡馬引退が発表されたワールドエース。順調ならGⅠを勝てていたでしょうし、そうすればもうちょっと良い繁殖牝馬にも恵まれたのではないかと思うので、もったいないという気持ちになります。一方、母系はダート寄りであまり合わないように思えますが、ワールドエースの代表産駒が地方で活躍するシルトプレなので、走らないわけではないでしょう。
馬体は一目見てバランスの取れたコンパクトな造りなのですが、管囲の太さと生まれからしてもこのあとグッと大きくなることが想定されます。飛節の伸びはありますが、引きつけが弱かったり、前から見るとフラフラしたり頼りない面はあるものの、今後がっちりした馬になりそうです。
76.ソーディヴァインの22(アジアエクスプレス)★★★★
初仔のレゾリュートは順調さを欠き、大きくなりすぎて絞りながら使っていく段階で故障リタイアとなってしまいました。父がアジアエクスプレスに替わりますが、多少兄よりはサイズ的には小さいものの、それでもかなりの大型馬で順調にいくかが最大のカギになりそうで、能力は見限れないかなと思います。
馬体はトモの容積が抜群でこれまた兄に似ています。可動域もまずまずあってダート馬だと思いますが、硬さはあまり感じません。繋ぎは短めでダートを使うにはいいかなと思うのですが、負担は大きいでしょうから脚が持てばというのはありますかね。
77.パリスビキニの22(American Pharoah)★★
一つ上にサンデーRで募集されたUncle Mo産駒がいて、この馬が国内で2頭目。○外とならないのはありがたいですが、ダート一本という血統だけに牝馬に出て、5,000万円募集というのはなかなか難しいですね。
馬体は大柄でダートでいかにもよさそうではありますが、背中が長く、緩そうな雰囲気が漂っています。トモが高く、キ甲が抜けてくればもうちょっとバランスは良くなると思いますが、今度は巨体化の恐れもありますね。キャロットなら活躍すればアワブラとして何でも付けられる良繁殖となりそうですが、シルクではあまりメリットはないかなと思います。