キャロットクラブ全頭斬り2022 71-80
71.エスティタートの22(ナダル)★★★★★
母エスティタートはキャロット募集で5勝。祖母のスキッフルで一族には出資馬のフラガラッハやクロミナンスなどがおり、指折り大好きな母系です。エスティタートはドリームジャーニー産駒でちょっと小さかったですがしっかりと活躍。産駒はヴィヴィッシモが勝ち上がったものの、2頭連続でやや小ぶりだったので、ナダルとの配合はサイズを出すという意図もあったのではないでしょうか。
馬体は狙い通りの中サイズ。背中にゆとりがあり、フレームはしっかりしています。脚も太目でがっちりしており、この一族特有の可動域や軽さはありませんが、父の良いところが出れば楽しみです。
【ツアーチェック】
緩い馬の多そうなナダル産駒ですが、この馬は丁度良いサイズ。そして、動きがキビキビしていてかなり良かったです。牧場の方もクラシック路線に乗ってほしいと好感触。★4→5へ変更。
72.カイカヨソウの22(ナダル)★★★★
ナダルの配合は体重を出したいという意図とダート馬とのカップリングでその路線を固めていきたい意図の2パターンに分かれますが、この馬は後者でしょうか。キンシャサノキセキで芝馬も出ていますが、この配合ならダートでしょう。ただ、ダート牝馬でこの価格は高い気もします。
馬体はプロポーションのカチッと固まったバランスの良い造りです。ほかのナダル産駒と比べるとちょっと薄い感じもありますが、生まれを考慮すればサイズは出てきそうです。
捌きは硬めですが、これもダートということならOKでしょう。現時点で悪くはないですが、もうワンパンチ欲しいので、伸びしろに期待したい一頭です。
【ツアーチェック】
この夏はちょっと体調を崩したが、春までの評価はトップレベルだったみたい。すぐに立て直してきてこれからグッと良くなるはずとのことでした。★3→4に変更。
73.アドヴェントスの22(ドレフォン)★★
母系はハイアベレージのアドマイヤサンデー。エイシンフラッシュでジャパンカップを制覇したヴェラアズールを輩出するなど、えげつない底力を秘めたファミリーです。ただし、アヴェンチュラが大苦戦したように、体質面の課題がある馬が多いので、安定して走るというタイプではありません。また、ドレフォンとのカップリングは出資馬のグランサバナと近い配合で、しっかり勝ち上がっているので相性は悪くなさそうです。
馬体はかなり体重がある中でもまだ腰が高く、成長余地を残しており500kgを大きく超えてくるような鈍重なタイプになりそうで、これはこの母系ではNGパターン。ドレフォン産駒でもここまで背中が長いのはあまり見ないので、母系が出ているのかなと思います。動きはダイナミックですが、やや緩さがあります。全体的に重いので、トモに相当力がないと推進力は出ないかと思います。
74.ブルーメンブラットの22(ドレフォン)★★★★
我が初のGⅠ馬にしてアワブラッドとして長らくお世話になっています。キャロットで8頭募集8頭勝ち上がり。大物は長らくいませんでしたが、フォラブリューテは紅梅S制覇、シュトラウスは新馬9馬身差圧勝とマイワイルドフラワーの晩年の傑作らしく、尻上がりに繁殖成績が良くなる珍しい現象です。出資馬ジオグリフの父ドレフォンのカップリングで個人的には夢の配合ですが、ドレフォン牝馬のアベレージの低さからこの価格設定は普通に考えたらリスクが高いとなるでしょう。
馬体はこれまでの馬と比較して背中が長めでゆとりがある造り。トモの入りも良いですし、柔らかく歩くことができています。皮膚感がキレイで澄んだ目をしたグッドルッキングホースですね。繋ぎだけがダート向きなので、馬体とのアンバランスは正直あると思います。
【ツアーチェック】
ドレフォンにしては背中が長くて、大柄なフレームでしっかりしています。中距離路線のタイプでしょうか。牧場ではボス的存在で、体の大きさもあってどんな相手にも当たり負けしないとのこと。なかなか見た目にも美しい馬でした。
75.シンハリーズの22(サトノダイヤモンド)★★
2002年生まれのシンハリーズはこの募集世代では最もベテランにあたる一頭。本馬は13番仔にして、11頭目のキャロット募集となる大ベテランですね。ここまですべて勝ち上がってきましたが、3歳世代のジャミーレは骨折判明で未勝利使えず、秋競馬で格上挑戦していくようです。サトノダイヤモンドの牝馬はからっきしなので、この組み合わせでも強く推せるということはなさそうですね。
馬体はサトノダイヤモンドらしい背中の長さと細さを感じます。4月生まれで完成度は低め。可動域もそれほどあるとは言えず、成長待ちというところでしょうか。あまり器用な競馬は出来なさそうな感じがありますね。
76.レネットグルーヴの22(ルヴァンスレーヴ)★★★★★★
ダイナカール牝系。祖母エアグルーヴで、繁殖成績からもどこで当たりが出てもおかしくなかったですが、ローシャムパークがきっちり重賞制覇。いよいよ繁殖牝馬としても一番いいところに差し掛かってきた感じですね。ルヴァンスレーヴの種付け料などからしても、異常な価格設定できっと出来が良いのだろうなとカタログが届く前から想像していたのですが、まあその通りでした。
厚みがありながらもバランスの良い馬体で、輝きがひときわ目立つ毛ヅヤの良さと黒さから迫力を感じます。歩様は柔らかいということはないのですが、ボディバランスの良さというか芯の入った良い歩様をします。トモは大きく、脛までがっちりとしていてダートも問題なし。ゾディアックサインのようにメンタルが変なことにならなければ、まず走ってくるだろうなと思わずにはいられません。
【ツアーチェック】
大柄で馬体の造りと完成度は抜けてよかったです。大きくなりすぎるリスクはあるかもしれません。開腹手術した影響がどこまであるかでしょうか…。
77.スターダムバウンドの22(オルフェーヴル)★★
母はBCジュベナイルフィリーズの勝ち馬。歴代勝ち馬は日本に何度も輸入されていながら、リアアントニア以外はなかなか結果が出せていないですね。一方、母父Tapitは非常にアベレージが高く、2勝以上の確率はなかなか高いですね。スターダムバウンドからも勝ち上がり率が高いですが、募集価格が高いだけにちょっと物足りない印象もあります。ただ、値段も3000万円台ならば積極的に検討したいですね。
馬体は2月生まれということならばもうちょっとサイズが欲しいですね。また、管囲が細いオルフェーヴル産駒もそこそこの数がデビューしていますが、18cm台となると1勝クラス止まりぐらいまでが現状です。歩様はやや硬めですが、ダート路線も視野に入れるのであれば悪くはないかと思います。
78.リプリートⅡの22(ルーラーシップ)★★★
リプリートⅡ産駒は初仔のリヴィアが2着2回とあと一歩のところまで行きましたが未勝利。募集時からサイズの懸念がありましたが、Galileoの成長力をもってしても克服できませんでした。僅差で負けた相手も超良血馬でしたから能力はあったと思います。
キンカメ×母父Native Dancerダメ説ですが、ルーラーシップでも有効で54頭いて3勝以上はわずかに4頭。この時点でけっこう厳しいですね。
馬体は姉と違ってかなりの恵体です。胸囲183cmと馬力型でルーラーシップのアベレージが高いパターン。捌きに柔らかさは感じませんが、緩くなるよりはこっちのほうがいいかもしれません。あとはパワー型なので、もうちょっと返しがあるとよりよかったですね。
79.ギーニョの22(ニューイヤーズデイ)★★★★
フェアリードール牝系の良血馬ギーニョですが、マックスでも3勝止まり。勝ち上がりという面では悪くありませんが、びっしりとブラックタイプで敷き詰められたファミリーの中ではちょっと劣る印象です。ここまでの上位クラスはすべて芝馬でしたので、ダート系種牡馬とのカップリングで新味が出せるかに注目。
馬体は4月生まれとするならば中の上ぐらいで良い部類。背中が少し長めで、腰もちょっと高いので伸びしろがあり、体重は少し軽めなので成長次第で丁度良いサイズになりそう。骨格のバランスが良いので、背中が長くてもスムーズで連動性の良い歩様です。父の産駒の評価があまり上がってこないですが、この価格なら検討の価値ありですね。
80.グランデアモーレの22(ニューイヤーズデイ)★★★
ハイアベレージのグレイトフィーヴァー牝系。アワブラッドとしてすでにキャロットで結果を出しています。初仔のグランデマーレは大物感があったのですが、そこからはちょっと足踏みという感じもありますね。結果の出ているミスプロ系との配合もよいでしょう。あとは芝馬一族なので、この父との組み合わせがどうでしょうか。
馬体は4月中旬生まれの牝馬としてはしっかりとしたサイズ感。まだ腰が高くもうちょっと大きくなりそうな雰囲気です。少しトモが薄めで緩い感じがある歩様は母父の由来でしょうか。繋ぎがやや短めに出ているので、この辺りはダート馬の可能性を示す要素になりそうです。
キャロットクラブ全頭斬り2023 61-70
61.フォトコールの22(ドゥラメンテ)★★
母は北米GⅠ馬。2019年に輸入され、初年度のブレガーロードがキャロットで募集されましたが、
大きくデビューが遅れ勝ち上がりは難しい状況。
しかし、2番仔のアドマイヤアストラは高額取引されていますし、高い評価をされている繁殖でしょう。
ドゥラメンテは母父サンデー系(特にディープインパクト)が一枚落ちるかなと思いますが、
それ以外ならあまり相手を選ばないかと思います。
牝馬とはいえ、母父Galileoなので幅のあるパワー寄りの造りを想像しますが、この馬はひょろっとしてあまり力感を感じません。トモの容積が足りない分、頭が高くなっているようにも思います。
兄はトモの骨折で大幅に遅れる前段階でなかなかしっかりしてこなかったですが、
この馬もまた仕上がりにはちょっと時間がかかるかもしれません。
62.マラコスタムブラダの22(ドゥラメンテ)★★★★★
アルゼンチン産の母からは早々にレシステンシアを輩出しましたが、ハーツクライとの間でもグラティアスが出ており、
産駒成績はハイアベレージですが、ここ2頭はセレクトセールで高評価を集めながら未勝利。
母父父のDanehill Dancerを持っているドゥラメンテ産駒は初年度に4頭もいたのですが、
アスコルターレが3勝を挙げたものの、人気ほどの活躍をすることはできませんでした。
姉のレシステンシアは募集時から大柄でしたが、こちらはやや小さめ。
大きくなりすぎるよりは良いのかもしれませんが、ドゥラメンテ産駒はある程度サイズは欲しいですね。
馬体は他のドゥラメンテと比較すると背中が短め。その分、四肢の連動性は良く踏込はスムーズです。
繋ぎが長めでクッション性が高いので、動きにバネ感があり躍動感もあります。
動きの面ではかなりレベルの高い一頭だと思います。
63.エリティエールの22(モーリス)★★★
牝系はジンジャーパンチでハイアベレージ。
母と同配合で大阪杯を勝ったポタジェのように小回りで勝負できる馬もいますが、
エリティエールは新潟外回りで3勝を挙げて、新馬以外右回りすら使わない徹底ぶりでしたので、
器用さの面はちょっと気になります。
ディープ肌で姉はかなり小柄だったのですが、父がモーリスに替わった本馬は一気にパンプアップ。
胸も深く、脚も太い健康的な馬体になりました。
芯が通って歩様には安定感がありますが、逆にスピード感はあまり感じません。
また、この体格のわりにトモの頂点が妙に低いので、ここは鍛えていかないとですね。
64.フィニフティの22(モーリス)★★★
今年も現役で募集されているココシュニックの孫にあたります。母のフィニフティはクイーンC2着で桜花賞にも出走。
その後、3勝クラスの壁は突破できずに引退となりましたが、惜しいところまで来ており、能力はなかなかのものがありました。
こちらもディープ肌で、初仔になるので常識的にはサイズの懸念が残りますが、モーリスを配合したことでそこはクリア。
中サイズまで成長しています。
馬体はディープではなくモーリス寄りの飛節で曲飛気味。ギアチェンジはあまり上手ではないタイプに見えます。
前肢の硬さはありますし、目の周りの黒ズミが広範囲に広がっており、体質面はちょっとどうかなとは思います。
今年の暑さにやられているだけかもしれませんが。
65.ローガンサファイアの22(レイデオロ)★
祖母のダークサファイアは色々なクラブで活躍馬を輩出。母のローガンサファイアもリステッド勝ち含む4勝と活躍を見せました。しかし、晩年までがっつり競馬に使われていたこともあって、1,2番仔はそろってサイズが足りずに未勝利引退。その2頭と同じキンカメ系の配合というのが、まずはちょっと気になるところです。
また、馬体はスターオブエイジアと同じく強めの弓脚。ボディバランスはそこ以外変なところはないですが、ちょっと窮屈な歩様にならざるを得ないですね。また、トモの容積と脛あたりの筋肉ももうちょっと欲しいです。
66.アロマドゥルセの22(レイデオロ)★★
ウインドインハーヘアのクロスを生み出すレイデオロ×母父ディープインパクトの組み合わせ。リアルスティール×母父キンカメのミエスククロスと双璧で今後期待されているカップリングだと思います。しかし、この組み合わせは6頭が出走して1勝、着外4つと現状結果は出せておらず不振の象徴になってしまっていますね。想定より小さく出たり、気性が難しくなるというような声もあるようです。
そして、この馬も懸念通り小さく出てしまいました。初仔のガルバナムが大きく良い出来だったので、余計にそう感じてしまいます。
馬体も薄く、トモもすごく高いというわけではないし、それほど変わってきそうにもないかなと感じます。
67.プルメリアスターの22(レイデオロ)★★
リリサイド牝系。ここまでの兄姉は一流厩舎ばかりでしたが、突然の平田厩舎ですから、大いに疑問が残ります。また、リリサイドもゼンノロブロイの母ローミンレイチェルも同じくNative Dancer系なので、ここでレイデオロはちょっと血が濃いのではというのもありますね。
馬体は骨格立派ですが、筋肉量が乏しくかなり薄いです。胸が浅く、脚も細めであまり力感を感じません。歩様も脚の出し方に左右差があり、その点もまた悩ましいですね。
68.ディーパワンサの22(レイデオロ)★★
シンハリーズの枝葉でも最も進みが早いディーパワンサ。自身は早い時期から活躍しましたし、母系もクラシック路線が主戦場ですから、ダービー馬との配合で早い時期から行けそうなプロフィールでしょうか。また、この馬は4×4でウインドインハーヘアのクロスを持っています。上でも触れたとおり、このクロスは小さく出る懸念があるのですが、この馬もまさにそのパターンにハマってしまいましたね。
馬体は細いということはなく単純に骨格から小ぢんまりとしています。踏込も硬めでスナップだけならダートでもいけそうな歩き方。管囲も細めなので、そんなに伸びしろもなさそうですね。
牝馬といえば高野厩舎ですが、坂路でビシビシ追う調教スタイルに合うのでしょうか。
69.クァンタムミスの22(ナダル)★★★
社台スタリオンでも馬格が最大級と言われているナダル。ダートで結果を出してきましたし、母系がダート寄りだとちょっとパワーがありすぎるような造りになってしまいます。クァンタムミスの仔は日本ではほとんど結果が出ていませんが、サイズ的には問題ありませんので、でかくて強いダート馬を意識しての配合でしょうか。
馬体は狙い通りの大柄。これまでの成績からも緩さや重さにつながるようなタイプにならないといいなとは思いますが、ちょっとその傾向にあるようです。歩様に癖はないので、力の要る条件を歩んでいければあるいは…というのはありますね。
70.ボールドアテンプトの22(ナダル)★★★★
こちらもダートを強く意識したナダル産駒。母系はタイムパラドックスやタイムフライヤーを出したジョリーザザの牝系でブライアンズタイム、ゴールドアリュールのダートの王道を積み重ねてきています。
馬体はトモが大きく力強い雰囲気です。腹袋がしっかりしていて、いかにもパワーを生みそうですね。踏込はやや硬め、繋ぎの角度や長さもダートならいいかなと思えるレベル。白老生産ですが、タイムフライヤーを育てた追分ファームならではの楽しみもありそうです。
キャロットクラブ全頭斬り2023 51-60
51.ビートマッチの22(エピファネイア)★★
母のビートマッチはシルクの募集馬、わずか4戦で引退。
募集時ですでに528kgあった巨体馬で、結局脚元が持たなかった馬でした。
腹袋がしっかりあるというより骨格が大きいタイプでしたね。
全姉のミントは鮮やかに新馬戦こそ勝ったものの1勝クラスでは前で競馬することもできず完敗続き。
このあたりが募集価格の安さに繋がっているかもしれません。
馬体は4月下旬生まれとすれば大柄。フレームが大きくまだ身が入りそうな雰囲気を持っています。
ただし、歩様は前肢が硬めで全体的に重い雰囲気があります。友道厩舎ですから期待はされているはずですが…。
52.ソートアフターの22(エピファネイア)★★★★
オリオンファーム生産馬。今年のセレクトセール3,300万円で落札した一頭です。
母系はブラックタイプが多くありますが、日本での実績はほとんどなく、
プロフィールから推せるところはそんなにないかなと思います。
馬体は5月生まれらしくすっきりしていますが、順調な成長曲線で丁度良いサイズになりそう。
背中が長めで脚も長く中距離以上という体型をしています。踏込が鋭く、前進気勢もあり、返しもなかなか良いです。
母系からするとお値段は張りますが、馬の出来はよさそうですね。
53.キャンプロックの22(キズナ)★★★
この馬が3頭目。初仔のミッキーワンダーはセールで1.9億の取引価格ですが1勝止まり。
2番仔のローレルキャニオンは一気に成長して競馬で550kgを超える巨漢馬になっています。
本馬は生まれに比して小柄な印象はありますが、このあと一気にサイズアップする可能性もありますね。
馬体は現時点ではまとまりがあり、がっちりした印象。
前肢に対してトモがやや薄く、前輪駆動っぽい歩き方になっていますが、
それでもボディバランスが崩れるようなことはありません。
54.ミスティークⅡの22(キズナ)★★★
デビュー3連勝のレーツェルや重賞戦線で活躍したジョディーを輩出した母ですが、
未出走引退を2頭出すなど当たり外れが大きい印象があります。
本馬はセレクトセールの取引馬ですが、ワンコールで落ちてしまい、キズナにしては異常に安い2,500万円の取引価格。
前後が活発なセリが行われていたタイミングだっただけに、それほど評価した人がいなかったのかもしれません。
馬体はセール時の386kgから成長はしているものの、多少小さいのは否めません。
フレームもしっかりしていて、キ甲も抜けかかっているので、それほど大きく成長はしなそうですね。
動きは可動域も良いですし、トモの返しも文句ありません。
55.アディクティドの22(ロードカナロア)★★
産駒の成績は落ち気味だけど、種付け料が高騰してしまったため、価格と期待のバランスが崩れているロードカナロア産駒。
ベテラン繁殖で実績のあるアディクティドとのカップリングですが、ちょっと高いなという思いは正直ありますね。
6勝馬が2頭いますが、残りの5頭でわずか2勝なので、一発長打狙いですね。
馬体はまだトモ高で成長余地を残しているように見えますので、
サイズが少し足りないのはこれから変わってくる可能性が高いと思いますが、
もしマイルぐらいで使いたいなら胸が浅いところがどうか。動きも背中が弱くゴトゴトした印象はありますね。
56.チャイマックスの22(キタサンブラック)★★★★
元々は中央オーナーズで募集予定だった本馬ですが、
種子骨骨折によりオーナーズでの募集を取り下げてキャロットクラブに回ってきました。
こういったトラブルは不安にはなりますが、牧場がいけると判断して出してきたわけですから、
人気が落ちるならあえて狙うのもありでしょう。
馬体は休ませていたこともあってかボテっと映ります。
もちろんこれから鍛えていけば変わると思いますし、フレームは良いので変わってきそうな雰囲気がありますね。
歩様は可動域があってゆったり、繋ぎのクッション性があり柔らかく歩くことができています。
外弧歩様っぽいところもあってすごく良いとまでは言えないですが、十分活躍の可能性はありそうです。
【ツアーチェック】
中央オーナーズ募集取り下げですが、経過は非常に順調とのこと。
なかなか迫力があって、もともと清水厩舎だったとしたら、かなり出来が良く期待されていたのではと感じます。
57.ハープスターの22(サートゥルナーリア)★★★★★
母のハープスターは現役時代の活躍はご承知の通りですが、繁殖に上がってからは不受胎と死産を連発しており、
これがようやく3頭目と未知数です。いくらなんでもサートゥルナーリアとの配合でこの価格設定は強気すぎですよね。
馬体は少し小さいですが、バランスよく整っており一目で美しい馬だと思わせます。
皮膚の薄さが抜群でピカピカですし、柔らかい筋肉。可動域もあって踏込も深く力強いですね。
目が小さくてそんなに強そうには見えませんが、気になるのはそれぐらいでしょうか。
58.ダイワプロパーの22(サートゥルナーリア)★★★★
北海道セレクションセールの取引馬。3500万円の取引価格ですが、募集価格からするとかなり盛られているように思います。
母は短距離馬ですから、サートゥルナーリア配合でもマイルぐらいが射程圏になるんじゃないでしょうか。
馬体は中サイズで4月生まれの中ではかなりしっかりしているほうではないでしょうか。
長躯短背でダイワメジャーの影響もありそうです。トモの容積もあって、動かせても実にスムーズですね。
ただし、前からみると右前脚の返しだけがちょっと不思議な動きをしています。
見た目に変な感じはないので単なる癖でしょうか。
59.リカビトスの22(ドゥラメンテ)★★★★
エンシェントヒルから続くキャロットお馴染みの血統。母のリカビトスも安い募集価格ながらしっかり4勝を挙げました。
兄のリュケイオンはモーリス産駒ながら募集時がやや小さめで、まだ移動の目途が立っておらず、
本馬もまた少し小さめで、やや時間がかかるタイプになりそうです。
馬体はまだ腰が高く成長途上でトモに力が付ききっていないように思いますが、
キ甲の感じからも伸びしろは十分にありそうで、時間をかければ良くなってきそうな雰囲気。
前後のバランスが取れていないにも関わらず歩様はスムーズでトモの入りは水準以上です。
芝の中距離ぐらいでじっくり力をつけていくコルコバードのようなタイプになるといいですね。
【ツアーチェック】
それほどサイズはありませんが、踏込が深く、パワーとしなやかさを備えていますね。
60.キラーグレイシスの22(ドゥラメンテ)★★★★★★
兄はホープフルSを制したキラーアビリティ。
弟のキタサンブラックの牡馬は3.2億円で落札されたように繁殖牝馬の価値は超一級品です。
とはいえ、アベレージが高いというわけでもないので、安心感はあまりありませんね。
種牡馬も性別も違いますが、高い評価をしたキラーアビリティと似た印象の造り。
胸が深く低重心で腹袋がしっかりしてパワーを感じます。また、トモ高でありながらも形も良いと思います。
踏込の可動域も十分。まだフラフラ歩くところはありますが、前後のバランスが整えば解消するでしょう。
今年のキャロットクラブの牝馬の中ならかなり上位クラスではないでしょうか。
【ツアーチェック】
実馬も腹袋がしっかりしていてイメージ通りでした。
ちょっと絞れると小柄な部類になりそうだなという印象もありますが、
動きも実にスムーズで、母系の良さが出ているように感じました。