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シルクホースクラブ全頭斬り2023 61-70

61.シーヴの 22(リアルスティール)★★

初年度だけシルク、3 番仔からセレクトセールで 5 億、2 億、2 億と非常に高い評価を得ているシーヴの産駒。評価のわりには結果が出せておらず 4 頭中 2 頭勝ち上がり、2 勝クラス のショウナンアデイブはもうちょっと出世するとは思いますが、期待値までには届いていないという印象です。
父がリアルスティールに替わって種付け料はガクッと下がりましたが、リアルスティール 牝馬に 4,000 万円はなかなか強気な価格設定です。 
立ち姿はいかにもリアルスティール産駒、細身、立ち肩で直飛気味。父に似た毛色も相まっ て雰囲気はあります。しかし、歩かせて硬いのもやはり継承しているように思います。また、 右前だけが外向気味で前から見るとかなりフラフラしているように見えるので、これもどうでしょうか。


62.キープシークレットの 22(ブリックスアンドモルタル)★★★

昨年の募集馬シークレットキーが素晴らしい馬体で高評価したキープシークレットの仔。 祖母のウーマンシークレットからはあまり活躍馬は出ませんでしたが、Miesque 牝系なのでアベレージは高く、いつ当たりが出てもおかしくないと思います。父はドレフォンからブリックスアンドモルタルに替わりますが、同じ Storm Cat 系種牡馬なので共通点もありそ うです。 
馬体は写真で見る限りは全く問題ないですね。尺もちょうど良いぐらいですし、筋肉量も豊 富でトモの容積も十分。毛ヅヤもピカピカで体調もよさそうです。 ただし、動かすと膝や方の可動域が乏しくストライドが伸びません。課題はここだけだと思うので、目を瞑って Go してもいいかもしれません。


63.アドマイヤアローの 22(ヘニーヒューズ)★★★

母系は近藤オーナーの名前で埋まっており、クラブ募集はなかったのであまりなじみのな い繁殖です。それほどセールの価格も上がっていませんし、全姉が全くダメというところが 難しいですね。 
馬体は中サイズかちょっと下ぐらいで、まとまりは良いです。全体的なサイズに比較して管囲がしっかりとあるので、この先成長していく余地も残っていると思います。父の産駒の特徴である背垂れはありますが、トモ高ということもあるので、他のヘニーヒューズ産駒と比較して酷いということはありません。 
歩様はちょっと躓く面もあってやや怪しいですが、飛節の折れが深くゆったりとしたものはあります。スパッとした脚は使えないまでも長く脚は使えるタイプにはなりそうで消耗戦で浮上してくるタイプでしょうか。


64.モアナの 22(ミッキーアイル)★★★★

母は条件戦を中心に戦って 5 勝。惜敗も多いタイプでしたが、ほとんどポカなく走り抜いた優等生でした。また、馬体のハリが抜群で踏込も深くかなりのグッドルッキングホースだったので、そういった面が引き継がれていれば面白い繁殖になりそうです。
 血統面では父×母父がサンデー系、さらに母母父もタイキシャトルなので、Halo が濃すぎ な構成に見えますね。 馬体は母に似たパワフルな造り。サイズ的にはそこまででもないですが、管囲もあって成長 力も秘めていそうです。
母似の馬体ですが、ミッキーアイル産駒らしい前進気勢とキビキビした歩様も持ち合わせています。ただし、前から見ると外弧歩様なので、その点はマイナスでしょうか。


65.プチノワールの 22(サトノダイヤモンド)★★★★★

シルクでお馴染みのプチノワール。残念ながら繁殖成績はずっと下げ続けていますが、ポテンシャルは間違いないので、晩年の一発に期待と言ったところでしょうか。父のサトノダイヤモンドも初年度の活躍がイマイチで重賞 1 勝のみ。まだ募集価格も高めに設定されてい るのでやや狙いづらいところはあります。 
遅生まれでまだ完成には程遠い馬体ではありますが、それでも非常に目立つ造りをしています。とにかく目立つのは毛ヅヤの美しさ、斑点模様も出ていて内側の強さを感じます。やや膝下が長く胴も長いので、ここがギャンブルでステイヤータイプのスピード無しになる懸念は残りますが、歩様も柔らかく可動域も十分です。


66.ジャポニカーラの 22(サトノダイヤモンド)★★

初年度のサトノダイヤモンド産駒はとにかく牝馬が苦戦していました。シンリョクカこそ 出たものの、賞金上位 10 頭の中に牝馬はわずかに 2 頭。根本的なスピード不足の懸念は残ります。母系はマイル色もありますが、母の成績からはやはりステイヤータイプですね。
 馬体は 1 月生まれということを考慮すると、サイズもそうですしちょっと非力に見えます。 トモの容積が足りず前後とも可動域はイマイチといったところ。また、前から見ても左前脚が内側に入るなどやや癖があるかと思います。


67.ギエムの 22(アドマイヤマーズ)★★★★

市場の評価が高かった祖母のオーサムフェザーからはなかなか活躍馬は出ていなかったものの、今年はショウナンバシットが皐月賞に駒を進めて 5 着に健闘。でも、この馬もセレク トセールで 2.6 億円ですからね...。そう考えればこれぐらいの価格が妥当なのでしょう。 
馬体はハリ感があって、カチッとまとまったマイラー体型ですが、生まれもあってまだ筋肉 量が豊富というわけではありません。これからの成長に期待でしょうか。 脚元は繋ぎの角度はちょうど良い芝馬という感じですが、前も後ろも若干左右差があるように感じます。


68.モルジアナの 22(サートゥルナーリア)★★★

腹回りがボテっとしてずんぐり見せる馬体で結局どの馬を配合してもモルジアナが勝ってしまうように思えます。サートゥルナーリア配合ならもうちょっと中距離ぐらいで戦える 馬体になると思ったのですが、相変わらずといったところでしょうか。 
胸の深さやトモの容積など十分で前後とも筋肉量が豊富です。馬体に対して脚が短めで膝下が顕著に短く、さらに繋ぎも短いという典型的なピッチ走法でどこまで持つかという造りですので、父のキャラクターはほとんど感じないようには思えます。


69.マルーンエンブレムの 22(スワーヴリチャード)★★★★

飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍しているスワーヴリチャード産駒で母父オルフェーヴルは早く も勝ち上がったコラソンビートと同配合。父×母父サンデー系というのは未だに懐疑的で はありますが、注目度は高そうです。
母は募集時からほぼ体重が増えず、レースでも 400kg に達したことが一度もなかったので すが、本馬はやや小さいながらもそこまで極端に小さいという感じはありません。 
馬体は母系由来の少し胴長でゆとりがあり、ちょっとトモは薄めで切れ味勝負というタイ プ。踏込が深くスムーズに歩くことができているのは好感が持てます。 可動域はまずまずで両前脚が若干外向気味で近いところ以外はほとんど癖もありません。 ブライトエンブレムやアストラエンブレムのような研ぎ澄まされた感覚はないまでも、初仔としてはなかなかの出来ではないでしょうか。


70.パールデューの 22(スワーヴリチャード)★★

祖母ブルーメンブラットで本来はアワブラッドになるはずだった母のパールデューはボー ンシストで募集されませんでしたが、結局 3 勝を挙げる活躍を見せました。ほとんど底を見せずに鼻出血での引退でしたから、能力はかなりのものがあったのではないでしょうか。 
初仔になるのでまずはサイズが気になりますが、標準よりやや小さいという感じで、大きな 減点材料にはなりません。とはいえ動画を見ると胴長なので数字以上に細さは感じます。ま た、繋ぎが短く歩様がややギクシャクしているところと、トモの入りが甘く、硬い印象があ りますね。

シルクホースクラブ全頭斬り2023 51-60

51.ローブティサージュの22(キズナ)★★★★

 

今年の募集馬はサンデーからそうですが、とにかくキズナに良い繁殖をつけて高額募集するということが主眼に置かれているように見えます。しかし、ここまで結果が出ているとは言い難いローブティサージュの仔で1億円とは驚きました。厩舎も含めてかなり自信があると見えますね。

毛色が余計そうさせているのかもしれませんが、確かに見栄えはします。膝下が長く、一見緩くなりそうな造りでも歩様はキビキビとしてスムーズで、飛節のブレがなく見た目以上に芯が通っています。

ただし、価格ほどの魅力があるというようには見えなかったですね。

 

 

52.ガルデルスリールの22(ハービンジャー)★★★★

 

ハービンジャー×ダイワメジャーはナミュール配合ですね。ガルデルスリール産駒はシルクで募集されても渋い成績が多かった中、モリアーナがそこそこ走ってしまったので、あまりイメージが良くないかもしれません。とはいえまだまだ母は若く、巻き返しの余地はあるでしょう。

この母の仔は馬体はいつもまあまあ良く見せるのですが、兄弟と比較するとやや小ぶりではあります。全体的なバランスは崩れていないながらパーツパーツの造りは並というレベルなのですが、歩かせると非常にバランスが良く、安定感の中に可動域もしっかりあるという理想的なものがあります。真っすぐ脚も出ていますし、返しもOK、飛節のブレも少なく、減点が少ないという感じですね。

 

 

 

53.サロミナの22(ドゥラメンテ)★★★★

 

おそらくトップレベルの実績合戦になるであろう本馬は、実績完璧な母系に今は亡きドゥラメンテ産駒ということで抜群の希少性が加わって、大変なことになりそうです。ブラックタイプのある馬だけでなく、今年の2歳馬サフィラも相当人気を集めており、さらに枝葉が広がっていきそうな雰囲気がありますね。

サロミナ産駒の特徴として何が良いかと言われると胸囲で、どの馬もエンジン性能が高いです。サラキア180cm、サリオス186cm、サフィラは181.5cmと馬体のサイズに比較して大きいですね。そしてこの馬も178cmですから十分でしょう。

父がドゥラメンテに替わり、背中が少し長めになり牝馬ながらマイラーよりもオークス向きぐらいの造りになっています。現状はまだ腰回りが完ぺきではなく緩さも感じますが、これは成長とともに解消していくのではないでしょうか。

本来★5とかそれ以上のレベルなのですが、一点だけトモの歩様に左右差があることだけが気になりました。横からの動画で分かりやすいですが、右が顕著に入らない。これがどうかだけですね。

 

 

54.ステップオブダンスの22(ドレフォン)★★★★

 

母は地方競馬の名牝ではありますが、クラーベセクレタの仔などもなかなか中央では上級条件に行けないところもありますので格としてどこまで通用するかは分かりません。ただ、牝系はほとんど中央で走っているのでその点は安心感があります。

馬体は高野厩舎で鍛えがいのある中サイズのドレフォン産駒。前進気勢もあり、ダートのマイル路線ぐらいで頑張れそうなものを持っています。

この血統らしく膝などはちょっと硬いかなとも思いますが、後肢の可動域は及第点。短い繋ぎはダート向きではあるものの、もう少し長さがあった方が負担は少ないかなと思います。

 

 

55.ディライトプロミスの22(ドレフォン)★★★

 

母のディライトプロミスはキャロット出身、2,000万円で募集され2勝。○外ですし、いかにも繁殖牝馬としては面白そうですが、3勝しないとアワブラにならないという厳しさを感じるシルク募集です。いかにもサンデー系をつけて芝馬を産むというイメージかと思いましたがドレフォンでダートに寄せるのは意外でした。

1月下旬生まれで尺はしっかりありますが、まだトモ高で成長余地があります。弓脚気味なのは母と同じ傾向。それでもその母が元気に21戦できたので丈夫さはありそうですね。

肉付きが良いものの、背中が長いですし、まだまだ変わってきそうなので、将来的にはかなり大柄なタイプに育つ可能性もあり、そうなると重さが気になるかもしれません。

 

 

56.シャクンタラーの22(ドレフォン)★★★

 

シャクンタラーの仔はこれで4世代連続の牝馬。初仔マニカルニカは惜しくも未勝利。2番仔も現時点で未勝利となかなか結果が出せていないにも関わらず、それでもなお募集価格は上昇するという近年の相場のヤバさを感じます。

馬体は4月生まれということもあり、他のドレフォン産駒より完成度は低いものの、すでにサイズ的には平均レベルまで来ているので、先々は母同様に大きくなりそう。これが緩さにつながらなければといったところ。胴回りがしっかりしているのに対し、斜尻気味ですので、もう少しトモにボリュームが欲しいですね。

一方、歩様はドレフォン産駒にしてはかなり軽さがあります。前肢はちょっと硬めなので、ダートでも行けるタイプですが、母同様芝にチャレンジしても面白そうです。

 

 

57.ルナステラの22(ルーラーシップ)★★★★

 

ルナステラもまた華の15年産世代。ディープ牝馬の筆頭格として物凄い人気を集めましたが、ライバルたちには及ばない3勝。これでも十分立派な成績だと思います。母系はピラミマですから超一流。さらにルーラーシップ×ディープインパクトは古くからのニックスで今年の3歳世代で猛威を振るいました。

ポイントはしっかり捉えた良いプロフィールですが、やはりディープ肌の初仔なだけに、サイズの懸念は残ります。そしてルーラーシップ産駒の傾向としても大きい馬に活躍馬が集中しているので、これもまたマイナスです。

黒光りする馬体はさすが良血馬という一目見てバランスの良さが際立ちます。筋肉の質感も良く、立ち姿は良いですね。後肢の踏込なども良いのですが、肩の捌きがイマイチなので前肢はあまり出ません。サイズ面が期待できないなら柔らかさで勝負したいところなので、ここがもうちょっと動いてくれると良かったのですが。

 

 

58.ハウナニの22(ナダル)★★★★★

 

活躍馬多数のシラユキヒメ一族の中でもこちらは芝で2勝。白毛一族もいよいよ4世代目にかかってきましたね。血統的にはナダル×ロードカナロアということで、かなり新しい構成ですので、データはありません。ただ、初仔なのでサイズを出したいということでこの馬を配合したのだろうなということはわかります。

馬体は4月下旬生まれらしく尺はまだちょっと足りませんが、造りとしては幼さを微塵も感じません。前後とも筋肉量が豊富でパワフル、いかにも硬そうに見えて可動域もしっかり取れています。また、飛節のブレがほとんどないのも、遅生まれを考慮するともう一推ししたくなるポイントです。

 

 

59.メリーウィドウの22(ナダル)★★★

 

産駒成績は上々のスタートを切ったメリーウィドウ。ダート一本の血統構成ながら牝馬で結果を出してきたのはすごいことだと思います。それでもまだ募集価格が上がりきっていないところが、この馬のおいしいところ。

とはいえ、さすがに尺がおかしなことになっています。いくらナダルが巨漢馬とはいえ、3月生まれの牝馬で514kgは規格外。体高と胸囲も半端ないです。カタログ写真よりも動画でキ甲が抜けているので、そろそろ成長は止まるかとは思いますが…。

驚くのはそれに比例して動きが重くないところ。可動域十分で前進気勢も見て取れます。繋ぎが長めでやや不安定ではありますが、それが大幅なマイナスとまでは言えないでしょう。

 

 

60.ジュベルアリの22(ナダル)★★★

 

母のジュベルアリはサンデーでいったん募集されてからの取り下げ。実は1位で応募していて、変更を迫られたという幻の1位指名だった馬です。その後ドバイマジェスティは遠い存在になってしまいました。

巨漢馬ナダルと一族みんな募集時にサイズが小さいドバイマジェスティの牝系のカップリングで、真ん中のサイズとはいかず、母系が勝って小ぶりな馬になりました。それでも、これでNGとできないのがこの母系の能力の高さですね。4勝馬のアルナシームもモーリス産駒なのにサイズが小さくてもしっかり走るので、この馬もそういうタイプになる可能性は十分でしょう。

さすがに馬体も成長余地を残しており、まだ非力ですが軽い歩様で可動域もまずまずです。特にトモの容積が足りていないので、ここがもうちょっとついてくるといいですね。また、体重が軽いながらも繋ぎのクッションが良すぎるので、ここまでの印象に反して身体が重くなると寝繋ぎになってしまう可能性は否定できません。

シルクホースクラブ全頭斬り2023 41-50

41.アグレアーブルの22(ビッグアーサー)★★★

 

母はシルク募集馬で東スポ杯3番人気まで上り詰めた素質馬。その激しい気性が仇となり出世は叶いませんでしたが能力は相当のものがありました。初年度産駒のギャランは3歳世代。早くもセン馬になっているようにやはり気性に課題はありそうです。

馬体は500kg超えで募集された母とは違い、生まれを考慮してもやや小柄なタイプに見えます。目つきがかなり鋭くすでに気性が怪しそうですが、それが短距離での爆発力につながるとみての配合でしょうか。

馬体は膝下が長く、ストライドもそれなりに伸びるので中距離以上というタイプに見えるので、そこがあまりマッチしていないようにも思えます。

 

 

42.ジョイカネラの22(Frankel)★★★★★

 

母はアルゼンチンの活躍馬ですが、あまり成績は鵜呑みにはできないですね。しかし、弟のキズナ産駒はセレクトセールで1.5億円で取引されているように、すでにポテンシャルは市場に評価されているようです。Frankel産駒は母父ミスプロ系との相性も悪くありません。

馬体はかなりの迫力。2月中旬生まれでしっかりしているというものあるでしょうが、やや大柄ぐらいの方が父の産駒は走る傾向にあるようですので、この点も良いでしょう。

トモも大きく踏込も力強いパワー型の芝マイラーになりそうですね。

 

 

43.インヘリットデールの22(エピファネイア)★★★★★

 

見栄えするインヘリットデールの産駒でこの馬は2番仔。初年度のインファイターも人気になりましたが、全く同じ値段での募集となりました。サイズ的には一回り小さいのですが、生まれを考慮するとほとんど同じサイズになるのではないでしょうか。今のところ、インファイターはトップスピードが足りないというようなコメントも出ているので、やや不安はありますね。

馬体はまだ幼さも残しながら、骨格の美しさが目を引きます。また、踏込も深く柔らかい歩様で歩くことができていますね。高野厩舎のハードなトレーニングに耐えられる体作りには少し時間はかかりそうですが、現時点でもなかなか良いと思います。

 

 

44.サラキアの22(エピファネイア)★★★

 

元出資馬サラキアの初仔。優秀なSライン牝系ですが、説明不要でしょう。初年度に迎えたエピファネイア産駒ですので、ちょっとサイズ面が気になるところ。2月生まれで400kgを切っていることと、母のサラキア最大の特徴であった胸囲が水準どまりになってしまっているので、ちょっと大物感には欠くかなという印象もあります。

馬体のバランスは良く、四肢の連動性も取れているのですが、逆に小さくまとまりすぎている印象もあります。厚みがない分、脚を内側に刺すようにして歩いていますし、繋ぎが短くて手先の軽さもあまりないように感じます。

 

 

45.オンディナドバイの22(ロードカナロア)★★★

 

こちらもアルゼンチンお試し枠といったところでしょうか。初仔の情報はないですが、2番仔にあたります。まず、触れたいのはロードカナロアの母父ミスプロ系との相性の悪さで、個人的にはそれだけで回避したいと思えるレベルです。

また、3月生まれの牡馬とするとサイズ的にもちょっと足りないように思います。ただし、馬体は胸の深さやトモの幅など欲しいところに筋肉がついており華奢な印象はありません。可動域はなかなかよいところがありますが、返しはあまり強くないですね。横から見るとすごくいい馬ですが、後ろから見るとちょっと疑問符が付くように思います。

 

 

46.タイタンクイーンの22(ロードカナロア)★★★★

 

元出資馬ストロングタイタンの妹になります。セレクトセールで超高額取引されたリヤドなどずいぶん遠くの世界に行ってしまったように思いますが、この価格ならまだ納得といったところでしょうか。ただ、母も高齢の域にかかってきましたし、勝ち上がってはいるものの、どんどん成績を下げてきているのは事実ですね。

馬体はまとまりの良い造りで中サイズ。とはいえ、トモの容積などは水準以上で、やや頭は高いながらそれ以外に歩様に気になる点はありません。前からのカットが正面ではなく、やや斜め位置になって見えづらいですが、若干右前脚が内向気味かもしれません。

 

 

47.キューティゴールドの22(ロードカナロア)★★

 

シルクでお馴染みのキューティゴールドの産駒。18歳時の仔ということでかなり高齢の域になってきましたが、まだまだ仔出しは良いですね。本馬が12番仔にあたりますが、3-7歳の4頭で勝ち上がり1頭と最近は大きく外すことも増えてきました。

こちらも他の募集馬で同じファミリーのところに書いた通り繋ぎを確認しなければならないですが、この馬は問題なさそうです。

全体的なバランスからすると、膝下が長くロードカナロアにしては距離が持つタイプになりそうで、母系由来のスラっとした細身の体型が目立ちます。脚捌きはちょっと硬めで、これが悪さしなければいいなという程度。すでに価格ほどの魅力はないように思えます。

 

 

48.エスメラルディーナの22(オルフェーヴル)★★★★★

 

こちらは元出資馬アズールムーンの牝系。早々に重賞勝ち馬を輩出しましたし、同じファミリーからコンシリエーレが海外遠征するなど活力は十分と言えそうです。母11歳時の4番仔ということでちょうど良いぐらいでしょうか。

馬体はまだ幼く緩さを感じる面もありますが、サイズ的には十分でパワフルな雰囲気をまとっています。繋ぎのクッション性に優れて、可動域もしっかりした歩様で、中距離ぐらいに適性がありそうです。

オルフェーヴルを配したからにはやはりダートだろうと思いますが、そうするとちょっと値段のハードルは高いように感じますね。

 

 

49.イルーシヴグレイスの22(モーリス)★★★

 

母はキャロット6,000万円募集で1勝止まり。祖母のイルーシヴウェーヴは高額取引連発の一流繁殖牝馬ですが、大物は結局出てこなかったという感じでしょうか。モーリス×ディープインパクトは確かに活躍馬が出ていますが、事例が多すぎてそれほど相性が良いとは言いづらいかもしれません。

馬体はモーリス産駒なのに小さいというのが最大の懸念点。ディープ肌なのである程度仕方ないかもしれませんが、パワーを生かした競馬をしたいところなのでちょっと気になります。

ただし、動きはなかなか良くてスムーズな歩様で、勢いを感じます。澄んだ目をしていて従順で気持ちの面も良い方に行けば楽しみな存在になるかもしれません。

 

 

50.ピクシーホロウの22(モーリス)★★★

 

シルクのGⅠ馬ピクシーナイトの全妹。さらにフェーングロッテンまで重賞勝ち。弟のエピファネイア牡馬は3.3億円と破格で、この募集価格は相当お買い得ということになります。母馬もまだ若く12歳時の仔ですから、かなり安定して走ってくれそうですね。

馬体は牡馬牝馬の違いこそあれど、ピクシーナイトから60kgも軽く、やや成長はスローに見えますが、胸の深さやモーリス産駒らしい肉付きの良さは健在です。外弧歩様気味でちょっと硬めの歩様なのは気になりますが、スプリント路線を歩むとするならば多少の硬さは目をつむってもいいのかもしれません。