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G1サラブレッドクラブ全頭斬り2023 G61-G68

G61.クロスペンデュラムの22(イスラボニータ)★★★

 

社台ファームが大切にしてきたシェンク牝系。

ザレマからも連続して走る馬を出しているように、まだまだ能力は健在です。

母は中央で2戦しかできておらずやや不完全燃焼でした。

中サイズのイスラボニータを配合された初仔ですが、この組み合わせだとやっぱりちょっと小柄に出てしまいます。

馬体は良くまとまっており、歩様にも安定感がありますね。

キ甲が抜けかかっており、総合的に考えると、馬体の仕上がりが小さいままになったり、

長く待たされたりする傾向はあるのかなと思いました。

 

 

G62.ターフェルムジークの22(ジャスタウェイ)★★★★

 

なかなか当たり外れが大きい母系で、

さらにジャスタウェイ×ノヴェリストとなかなかアベレージを期待できないカップリングです。

でも、ヴェロックスには近い配合だったりするんですよね。

馬体は厚みのある箱形の体型。父の印象が強い造りをしています。

背中は短めで、前後とも筋肉量は豊富。トモの筋肉も十分です。大きくなりすぎる可能性は高そうですね。

 

 

G63.ミステリューズの22(サングレーザー)★★★★

 

G1や追分に縁のある馬を集めてきた追分ファーム。この馬もまたその一頭です。

サングレーザー×ナリタトップロード。勝ち頭はロードのダノンバラード産駒と40口募集にはない渋さを感じます。

でも、わざわざ買ってきたのだから変な馬ではないというのは間違いありません。

馬体は背中の短めなマイラー体型。

踏込もスムーズで力強さもあります。若干曲飛気味であり、立ち繋ぎでもあるので、

リスクはあると思いますが、この価格ならそのリスクをとっても…とは思えますね。

 

 

G64.ボランスの22(ゴールスキー)★★★★★

 

今度はゴールスキー産駒。父は追分を代表するニキーヤ牝系で、なんと熊本産馬。

G1の勝負服を着てテイエム、カシノ軍団に挑むというのはちょっと気が引けてしまいますが、

場合によっては、2歳の夏で募集額を回収しているかもしれません。

早期デビューできなければすべては水の泡ですので完成度がまず問われますが、これはばっちりですね。

馬体の厚み、踏込も良いです。膝下が長く柔らかい動きをしますが、

肩は立ち気味で短距離でも十分対応できるとみています。

 

 

G65.ベルプラージュの22(シニスターミニスター)★★★★

 

国内のダート界で猛威をふるうシニスターミニスター産駒。これもまた40口の募集では珍しいですね。

だいたい地方オーナーズに行ってしまうような配合です。

最近の産駒も含めて南関東で結果を出しているように、

中央では未知数に見えるところなんと3,600万円募集ですからそれだけの根拠があるのでしょうか。

馬体は骨格のバランスが良く、一目見てかっこいい馬体です。

ダート馬にしては背中にゆとりがあり、トモのボリュームも十分ですから中距離路線でしょうか。

値段的にも南関東クラシックに向かってほしい馬ですね。

 

 

G66.コーディリアの22(マジェスティックウォリアー)★★

 

母系トリッキーコードは芝のマイル付近で活躍馬を輩出。

ヴィジュネルやブランネージュなど活躍馬は出るには出るもの、なかなかアベレージは難しいものがあります。

そして今回はマジェスティックウォリアーを配合し、あまりイメージのないダートに挑むということになりそうですね。

馬体は1月生まれとするならば、ちょっと物足りないです。トモ高でこれからもうひと段階成長していくということでしょうか。肩が立ち気味で前肢の捌きは硬いので、そうするとダートだろうなということになるのですが、

そこで戦うにはちょっとトモの容積は足りないですかね。

 

 

G67.ヘヴンハズマイニッキーの22(Into Mischief)★★★★

 

母は米国産のマジェスティックウォリアー産駒。

わざわざこのタイミングのこの血統を買ってくるのかというところは正直ありますね。

Into Mischief産駒は日本での勝ち上がり率も高く、そして丈夫に数を使えている馬が多いです。

2歳世代からは爆発的に増えているので、今後は見る機会も多いでしょう。

馬体は見事なトモの容積と筋肉量。ゆとりのある造りで背中も少し長めです。

踏込も鋭さと可動域を備えており良さそうですね。

○外牝馬のダート馬でこの価格を稼ぎきるのは相当難しいとは思いますが、可能性を感じる馬ではあります。

 

 

G68.クオウトの22(Maximum Security)★★

 

輸入したニューイヤーズデイの最高傑作、マキシマムセキュリティの産駒をわざわざ導入。

ひとつうえの5,000万円募集のサンデーRと比較するとずいぶんお安く見えます。

ただし、母父ガリレオというのはどっちつかずな印象のある配合です。

馬体は、4月下旬生まれで仕方ないところはあるでしょうが、毛ヅヤの悪さや脚の細さが目立ちます。

サイズについてはかなりのトモ高なので、これから上積みがありそうです。

G1サラブレッドクラブ全頭斬り2023 G51-G60

G51.インフレキシビリティの22(オルフェーヴル)★★★★

 

母はスキャットダディの血を持ちますが快速系の中距離馬。

Unbridled’s Songなど日本でも活躍できそうな血が入っており注目度は高そうです。

初年度のモアリジットがデビューしましたが惨敗に終わっており、そこはちょっと気になります。

馬体は父のエッセンスを感じる曲飛気味の飛節が特徴。可動域もまずまずでスムーズな脚捌きで歩くことができています。

早生まれなのでもうちょっと筋肉がついてくるといいですね。

 

 

G52.チャームザワールドの22(ナダル)★★

 

父のナダルは筋肉質で体高が高く、パワフルな馬体ですが、まさにこの馬はそのイメージでしょうか。

母系はニキーヤですから、ダートでこそというタイプに育ちそうです。

母父ロードカナロアはほぼデータなしですが、まだ活躍馬は出ていませんね。

馬体は超大柄。2月生まれとはいえ、ここまでの尺からすると相当なサイズになりそうです。

とはいえ、バランスは問題ありません。動きは膝下が長い分さらにもっさりした印象を受けます。

これだけの馬格であれば群れの中ではリーダーになるのは間違いなさそうで、

そういった気性が良い方に向けば、一発の魅力はあるかと思います。

 

 

G53.デルニエオールの22(ナダル)★★

 

オリエンタルアート牝系。

オルフェーヴル、ドリームジャーニーの全妹で桜花賞に出走するなど自身もなかなかの成績を残しました。

ただし、こちらもステイゴールドで小柄だったのでサイズの懸念は残ります。

馬体はやっぱり小柄ですね。毛ヅヤもあまり良くなく、捌きも少し硬く映ります。

ナダル産駒は背中が長く、それが緩さにつながるリスクがあるとしたら、

こういうタイプが意外とうまくいくケースも考えられるでしょうか。

 

 

G54.フーラブライドの22(ルヴァンスレーヴ)★★★

 

こちらも白老血統。母は重賞の勝ち馬でゴールドアリュールの芝馬という変わり種でした。

ブライドグルームは募集時に非常に評判がよく、白老のトップ2のうちの一頭とされ、

出資を検討したこともありましたが、まさかの未勝利。

高額だったことで一気に懐疑的になってしまいましたが、その後も中央で1勝もできていません。

馬体は遅生まれのわりにはしっかりして、幅があり、腹袋もしっかりしています。

前肢の捌きの硬さは感じますが、ダートであれば考えてもいい馬かとは思います。

 

 

G55.ヌチバナの22(ルヴァンスレーヴ)★★★★

 

こちらもニキーヤ牝系からラバヤデールという構成で、ダート馬としては活力あるファミリーです。

ここ最近になって産駒成績も良くなり、勢いの良さを感じられるようになりました。

サンデーサイレンスの4×3もあって、キングカメハメハ肌のダート種牡馬ですから、

まだ傾向は掴めないまでも一番可能性がありそうですね。

馬体は確かにダート寄りですが、軽さも一定程度あって、踏込にスムーズさがあります。

トモの容積があって、前肢のストライドも伸びますね。

上体にしては、管囲が細いことと、脛回りが細めなので、そこはちょっと気になります。

 

 

G56.フィーリングトーンの22(ミッキーアイル)★★

 

これもまた白老牝系。

ゴールデンサッシュからのグレースランドですが、意外とこの枝葉は衰退傾向にあるように思えます。

その中でもフィーリングトーンは母父ワイルドラッシュが利いて、日本の種牡馬と相性良く、ここまで結果を出せています。

しかし、ちょっと値上がりましたかね。

馬体は4月生まれながら馬格がしっかりあり、一目見てかっこいい馬です。

もし短距離一本とするならば、前肢の硬さも許容範囲かなと思いますが、

繋ぎの柔軟性はかなり低いので、ここは引っ掛かりますね。

 

 

G57.レインボーダリアの22(サトノダイヤモンド)★★★

 

母はエリザベス女王杯の勝ち馬。

ブライアンズタイムを日本に残すためにも大切な繁殖のはずですが、今年もまた勝てず6頭いて中央未勝利が継続。

常識的に考えてここまで走らないと普通は狙いが立ちません。

3歳馬のトーセンダリアと同配合になりますが、この馬も勝ち上がりそうな雰囲気はありませんね。

馬体は生まれを考えてもやや小さめ。細い感じはないのですが、どうも筋肉量が足りないので、緩さは拭えません。

これまでの未勝利馬も募集時全然ダメという雰囲気はなかったので、困るところではありますね。

 

 

G58.サイマーの22(サトノダイヤモンド)★★★

 

サトノダイヤモンド×デインヒル系では、オックスリップが勝ち上がり。

総じて勝ち上がり率も良くない父の成績なので、ある程度成功パターンに乗りたいところです。

兄のグランリューがG1で募集されたものの、3歳の今になっても剥離骨折でデビューできていません。

馬体は父の影響が色濃く、脚長で特に膝下が長い長距離向きの造りです。

動きは若干外弧歩様気味なところはありますが、変な感じはあまりありません。

兄は大きくなりすぎたものの、この仔は水準級に収まりそうなので、その点はいいですね。

 

 

G59.サイレントクロップの22(サトノダイヤモンド)★★

 

社台ファームお得意のサンデーサイレンス3×3という血統。

母系には活力があり、ブラックタイプも多いですが、母からは目立った活躍馬は出ていません。

ともに背中が長く、トモの容積が薄めという父と母父のカップリングなので、

この点が弱点にならないか注目したいところですが、やはり容積という意味ではちょっと足りていないように見えます。

脚も背中もパーツが細長い感じでちょっと間延びしてしまっているように映ります。

 

 

G60.メダリアダムールの22(アドマイヤマーズ)★★★

 

母父Medaglia d’Oroでダイワメジャーとのカップリングは少ないですが、そこからルピナスリードが出ています。

これだけ社台グループが集めてきたのに、今年クラシック路線に乗ったファントムシーフも含めて谷川牧場生産ですね。

もともと期待値の高い繁殖牝馬だったこともあるでしょうが、

ディープインパクトを連続して配合してきてなかなか当たりを出せず、やや繁殖能力にも疑問が残ります。

馬体は形の良いマイラー。背中は短いわけではないものの良くまとまっています。

トモの容積はしっかりしていますね。ただ、そのしっかりした馬体に見合わず歩かせるとフラフラしますね。

G1サラブレッドクラブ全頭斬り2023 G41-G50

G41.トータルヒートの22(キタサンブラック)★★

 

白老ファームからなので、いろいろなクラブで募集されています。

4頭連続で藤原厩舎で募集されていましたが、今年は斉藤厩舎になりました。

なかなか結果が出ていないのが現状なので仕方ないかもしれません。

馬体は良くも悪くもキタサンブラック産駒という感じでかなり大柄で緩さを感じる造りです。

緩さがありながらも、繋ぎがちょっと硬めなので、脚元の負担も大きい可能性がありますね。

 

 

G42.ナターレの22(キタサンブラック)★★★★★

 

ガイアフォースの全妹になります。

もともとエリザベスローズなどがいる長いファミリーなのですが、母のナターレは地方競馬で活躍。

この母系に出資していたこともあるものの、あまり芝の中距離で活躍馬が出てくるイメージはありませんでした。

馬体はキタサンブラックのいいところが出ているようで、すでにかなりの完成度になります。

前後ともしっかりと容積があり、筋肉量もあって踏込も上々。パワータイプで先行押切といったタイプに育ちそうですね。

 

 

G43.デュアルネイチャーの22(モーリス)★★

 

母系は追分を代表するファミリーのデインスカヤ。

祖母のインコグニートからも複数勝ちの馬を何頭も輩出しており、活力はまだまだあると考えてよいでしょう。

初仔なので、サイズを懸念してのモーリス配合でしょうが、

母父ゴールドシップだとどうしても緩さを強調するような形になってしまいます。

馬体はサイズ小さめですが、両親の影響か丸みを帯びて緩い感じがあります。

また、前肢の可動域もいまいちで生まれを考えてももう少し成長していてほしかったというのが本音でしょうか。

 

 

G44.ディーチェの22(サートゥルナーリア)★★★★★

 

今回の募集でもいる祖母ワイの血統。

とにかく結果が全く出ていない母系なので、いきなり当たりを出せるかというところには懐疑的にならざるを得ませんが、

サートゥルナーリアの理想的な馬体はこういうのじゃないかと仮説が立てられそうなぐらい馬体は目立っています。

前後のバランスが良く厚みがあり、トモの容積と筋肉量も十分。前肢後肢ともに踏込も深く脚も真っすぐ出ています。

トモの形やちょっと寝気味で短めの繋ぎからは父のエッセンスを感じます。

 

 

G45.サイモンミラベルの22(ブリックスアンドモルタル)★★★

 

ブリックスアンドモルタル産駒の中ではかなりお安い価格設定。

母父ダイワメジャーは近年牝馬での活躍が目覚ましく、かなり勢いが出てきた印象はあります。

きっと牡馬でも問題はないでしょう。

馬体は大柄になりやすいカップリングでその通り。前肢がスムーズで歩様にも問題はありません。

やや繋ぎが緩く、トップスピードには乗りづらいタイプにはなるかもしれません。

 

 

G46.レディプランスアロットの22(ブリックスアンドモルタル)★★

 

スパニッシュクイーンと同じくこちらもアメリカンオークスの勝ち馬の仔です。

しかし、このレース、日本人はシーザリオのイメージがあるものの、その頃とは様変わりしていて、

総賞金は1/3となり、国際競走でもなくなっているので、あまり信用できないですね。

こちらも社台ファームが提供する父産駒で初仔だけにサイズが厳しいところがありそうです。

動きも前肢が硬めで首が使えておらず連動性が感じられませんので、それほど目立つという感じではないですね。

 

 

G47.サルサドゥーラの22(ブリックスアンドモルタル)★★

 

母系は近年あまり勢いがなく、なかなか見どころを探すのが難しいです。

産駒も地方オーナーズ募集などもあったので、中央では勢い的にもなかなか難しそうですね。

馬体も遅生まれとはいえ、ブリックスアンドモルタルの中では筋肉量が足りていません。

背中も短く、力感の乏しい感じもあります。

捌きも硬めで繋ぎも短い感じ。致命的にダメなところはないですが、買い要素もあまりないかなという感じでしょうか。

 

 

G48.ベラポーサの22(ダイワメジャー)★★★★

 

ダイワメジャー×Tapitの配合は今年の紅梅ステークスを制したダルエスサラームと同配合です。

(出資馬です、ありがとうございます)

全く日本では馴染みのない牝系ですが、Tapit肌というだけで多少は期待値上がりますね。

馬体は血統を良く表していて全体的な筋肉量はダイワメジャー、背中の長さはTapitで、総じて悪くないように思えます。

もうちょっとトモに丸みがあればさらに良かったのですが、及第点の造りでしょう。

 

 

G49.ブリガアルタの22(ルーラーシップ)★★★

 

母父コンデュイットはノーザンファームにほとんどいないので、なかなか判断が難しいですね。

ただ、イメージはルーラーシップにコンデュイットだとちょっと重い印象ですね。

ややダート色の強いところはあるかもしれません。

馬体はちょっとサイズが小さいですね。傾向としてルーラーシップの小柄な馬はアベレージが低いのでその点は気になります。

それでもトモの容積が大きく、返しも良いので力感は悪くありません。

 

 

G50.メリオーラの22(オルフェーヴル)★★

 

母はヨーロッパ中を駆け回った芝の中距離馬。

大物は出ていないものの、シルバーステート、ダイワメジャーでそれぞれ勝ち上がりとまずまずのスタートを切りました。

タイミング的には4番仔になりますので、そろそろ当たりが出る頃でしょうか。

馬体は胸前がかなり直角で変わった形をしています。肩の出が若干ゴトゴトしているので、その辺りはやや気になります。

それ以外は返しも良くトモはしっかり入っていますし、

背中にゆとりがあり大きなストライドで走ることができる要素はあるように思えます。