ご無沙汰しております、「Bluetoothスピーカー大好き」です。
また、しばらくブログもかけていないのにもかかわらず
当ブログをまだフォロー頂いている皆様、ありがとうございます!
久しぶりにBluetoothスピーカーのレビューを書かせて頂きますが、
今回はちょっと特殊で面白いBluetoothスピーカーを
取り上げさせていただきます。
そのBluetoothスピーカーとはWharfedale(ワーフェデール)社の
「EXSON M」です。
ワーフェデール社って何ぞやという方も多いのではないでしょうか。
私はBluetoothスピーカーであればほとんどの機種を知っていますが、
このメーカーと機種はモノを見て調べるまで全く知りませんでした。
この会社はイギリスで1932年に創業された歴史のある会社で、
かなり老舗のハイエンドオーディオメーカーです。
イギリスで有名なハイエンドオーディオメーカーといえば、
「タンノイ(TANNOY)」や「B&W(Bowers&Wilkins)」
「KEF」などが有名ですが、ワーフェデール社はその3社と比べると
日本ではあまり知られていません。ですが、2010年に発売された
ブックシェルフ型スピーカー「DIAMOND10.1」が世界的にヒットし、
日本での知名度も上がるきっかけとなりました。
そんなガチなハイエンドオーディオメーカーが、なぜ発売した?
というBluetoothスピーカーが「EXSON M」です。
それでは早速ワーフェデール社の「EXSON M」の
フォルムを見ていきましょう!
「…なんだこれ。懐中電灯と違うか…
でも懐中電灯にしてはお洒落なフォルムだな…」
と言いたくなるような特殊な形状をしています。
ですが、そう思った方は正解です。
このBluetoothスピーカーは、懐中電灯とBluetoothスピーカー、
2つの用途を兼ね備えています。
フロント部分は高出力LED懐中電灯になっており、
上面の懐中電灯ボタンを押すと、常時点灯→ランダム点滅
→高速点滅(SOS)→スイッチOFFの順番に点灯します。
LEDライトの枠部分は金属製でお洒落です。
上部には取っ手とボタンが集約されています。
取っ手のLEDライト側にはLEDライトのスイッチ、
取っ手右側の本体には電源ボタン、TWSボタン、Bluetoothボタン、
取っ手左側の本体には音量-、再生/一時停止、音量+ボタンが
配置されています。
取っ手は金属製、ボディは耐衝撃性ゴム製なので、
高級感はありますね。
後ろ側には端子カバーに覆われた3つの端子、
外部入力用の3.5mmミニプラグ端子、充電用のUSB-TypeC端子、
給電用のUSB-A端子が付いています。
なお、カバー周辺部分は金属製で高級感があります。
側面はファブリック素材で覆われていますが、
取っ手左側面はフルレンジのスピーカーユニットが2基、
取っ手右側面はパッシブラジエーターが2基搭載されています。
※写真は取っ手側面のスピーカーユニット側です。
ちなみにバッテリー交換のため一度開いていますが、
パッシブラジエーターは固めです。このことから
意図的に低音が抑えられているように感じました。
あとで後述しますが、メーカーの製品紹介ページによると
多機能であることの記載もなされています。
購入に関しては、ほとんど日本では市場に出回っていません。
中古市場で3000円前後で出品されていたのを見たことがありますが、
国内で手に入れるのは難しいと思います。
海外だと16000円台(欧州)~22000円(オーストラリア)で
販売されている事は確認できました。
日本でもAma●onで2018年に発売されているので、
今後バッテリー劣化等でジャンクでの出品、中古での出品が
される可能性もありますが、現在のところはレアスピーカーですね。
音に関してですが、素人である私の主観であることを前提とした上で、
レビューしていきます。
全体的な印象としては
「起動音が爆音+重低音で煩わしいが、
音質はバランス重視タイプ。曲によって音が少しこもる」です。
防水性を重視しているBluetoothスピーカーは
音圧が弱い曲だと音がこもるように感じます。
このスピーカーも同様で、曲によって音が少しこもります。
ロックはこもらずいい感じで低音もバランスよく音が出てくれます。
一方でバラードなど音圧が弱い曲だと全体的に音が
こもっているように感じました。
このスピーカーは音量をある程度上げる事で
音のこもりを緩和させることができます。ただし、
結構うるさいと感じる音量まで上げないといけません。
屋内で低音量での視聴よりも、屋外で大音量で視聴する方が
適しているタイプなのかもしれません。
それでは10段階で評価した結果をお示しいたします。
デザイン ★★★★★★★★★★ 10
機能性 ★★★★★★★★ 9
携帯性 ★★★★★★★★ 8
音質 ★★★★★★★★★ 8
低音 ★★★★★★★ 7
中高音 ★★★★★★★ 7
総合評価 8.16/10
このBluetoothスピーカーは本来のワーフェデール社が
ブックシェルフ型のスピーカーで評価されている高音質とは
少し離れている印象を受けました。低音質ではありませんが、
老舗としてのノウハウがうまく活用されていないように感じました。
防水スピーカーは音がこもるという特性がありますが、
三大Bluetoothスピーカーメーカーである、
JBL、SONY、BOSEはそのデメリットをうまく解消しています。
パッシブラジエーターによる低音がうまく機能していないのが、
構造上の問題なのかDSPの問題なのかは分かりません。
意図的に低音を弱くバランス重視にしている印象を受けますが、
それであれば、高音のこもりを避けるために
フルレンジ+ツイーターでも良かったのではと思います。
悪い部分を先に挙げてしまいましたが、ハイエンドオーディオ
ブランドなので音質の部分は一番気になるところなので、
先にお伝えさせて頂きました。
ただこのBluetoothスピーカーは、製品ページを見ると
持ち出し、アウトドア使用をコンセプトとした
Bluetoothスピーカーなので、そちらにも目を向ける必要があります。
メリット
・多機能LEDライト搭載で、夜の屋外でLEDライトとして活用できる。
・防水性能 IPX7とアウトドア使用に適している
・ロングバッテリー8時間
・パワーバンク(充電)機能があり、容量も5000mAhと大容量
・TWS(True Wireless Stereo)機能で2台接続でよりパワフルに
・スピーカーフォンとしても使用可能
・Type-Cで高速充電できる
これらの機能はアウトドア用Bluetoothスピーカーとして考えると、
非常に優れたスピーカーだということがわかります。
デメリット
・高音を含めた全体的な音のこもり
・低音が弱い
・電源ON、OFFの際に爆音+重低音が流れる
(その音で音楽が聴きたいくらいと思うくらい起動音は重低音)
このBluetoothスピーカーが適している人は、
アウトドア使用を考えている方全般ですね。多少荒く使っても、
壊れる事は少ないかもしれません。
ワーフェデール社のスピーカーをお持ちの方が
こちらのBluetoothスピーカーを同じ音質と思って購入されると
非常に落胆されるかもしれません。でもアウトドア用の
Bluetoothスピーカーとして考えると非常に優秀な一品です。
このBluetoothスピーカーを通して感じた事としては、
メーカーのブランドイメージは非常に重要ということです。
ハイエンドオーディオメーカーが、コンセプトにそぐわない
アウトドア向けBluetoothスピーカーを作ってしまうと、
違和感を覚える人は非常に多いのではないかと今回感じました。
もし少しでも参考になったという方がいらっしゃったら、
いいねボタンを押して頂けると励みになりますので、
是非よろしくお願いいたします!
まだまだレビューできていないスピーカーは多いですが、
今後もコツコツとレビューしていきたいと思います。
それではまた!!