※このお話は、長編『HELLO HELLO』の番外編で◎◎と翔太くんがお付き合いしてる頃のお話です。




俺の名前は、渡辺翔太。
彼氏が居る彼女に駄目元で
「俺の彼女になってよ。」と言ったら
「良いよ。」と言ってもらえて
俺と彼女は晴れて恋人同士になれた。
正直、彼女の彼氏には悪いと思ったけど
好きになっちゃったもんは仕方ない。
それにきっと…
彼女の事を好きになったのは俺の方が早いはずだし。
彼女の事を大好きだと言う気持ちも俺の方が勝ってると思う。
だから…
彼女の彼氏には、俺と付き合う事を許して欲しいと思ってる。
まぁ、許してもらえるはずないけど…
俺が逆の立場だったら絶対許せないもん。
だけど…
彼女に二股させちゃうくらい、
寂しい思いをさせる彼氏も悪いよね。
俺は彼女がスマホを見て寂しそうな顔をする度に
俺が寂しさを埋めて愛してあげたいと思っただけだし…
だから、彼氏に遠慮するつもりはない。
彼氏が君を愛してあげない分、
俺が君をイッパイ愛してあげるから
そんな寂しそうな顔をしないで欲しい。
俺は君の笑顔が大好きだから…
~色彩学園~
授業が終わり、帰る支度をしていると誰かが俺の肩を叩いた。
トントン
俺「ん?」
深澤「翔太、いつものファミレスに寄って帰ろうぜ😄」
コイツは俺の悪友の深澤 辰哉と言って、同じクラスで部活も一緒。
俺「あ~、悪い!今日は早く帰んなきゃいけないから駄目だわ。じゃ、また明日😊✋」
そう言って俺は急いで教室から出て行く。
深澤「…何か翔太、最近付き合い悪くない😖?」
阿部「彼女が出来たみたいだし、多少は仕方ないでしょ😊」

深澤「…え😓?阿部ちゃん!今、何て言った?翔太に彼女?」
阿部「うん。最近出来たんだって。翔太に告白した子が教えてくれた😊」
深澤「…アノ翔太の事だし、断る為の口実じゃない(-△-;)?」
阿部「本当だと思うよ。翔太に聞いたら写真見せてくれて『俺の彼女』って、満面の笑みで言ってたし😊」
深澤「ガーンΣ( ̄□ ̄|||)!マジかよ…俺だってまだ付き合った事ねーのに💧翔太に先越された😨」
阿部「年上の大学生で、キレイな人だったよ😊」
深澤「年上のお姉さんで美人ッ!?翔太のヤツ、どこでそんな素敵な女性と知り合ったんだぁ~ッ(>△<)💢」
阿部「中3の時に家庭教師に来てくれた人みたいだよ😊」
深澤「何~ッ!?家庭教師!?…アイツ、勉強しないで先生の事を口説いてたのか。何て不謹慎な(¬"¬)」
阿部「…😅」
苦笑いを浮かべる親友の阿部 亮平くん。
深澤「良いなぁ~。年上のキレイなお姉さん✨翔太、俺にお姉さんの友達紹介してくんないかなぁ~(* ̄∇ ̄*)❤️」
阿部「ふっかもお母さんに頼んで家庭教師を呼んでもらえば?来てくれるかもよ?キレイな年上のお姉さん😊」
深澤「家庭教師、家庭教師な~。俺、勉強嫌いだからな~😖」

阿部「無理だろうね。諦めな😊じゃあ俺、生徒会の仕事あるから行くね。また明日😄✋」
教室から出て行く阿部ちゃん。
深澤「…阿部ちゃん、冷たくない(-△-;)?」
一人ポツンと教室に残されるふっか。
その頃、俺は…
~翔太の部屋~
今日は試験が近いので、彼女に勉強を見てもらう為に家に来てもらってる。
俺「出来たよ😊」
◎◎「じゃあ、見せて😄」
俺「はい😄」
プリントを彼女に渡すと、俺は筋トレ用に買ったマットレスの上に寝転んだ。
俺「あ~、疲れたぁ~\(* ̄∇ ̄*)/」
横になりながらチラッと横目で彼女を見ると、
プリントの採点をしながら
空いている左手で髪を耳に掛けた
彼女の薬指に光る指輪が目に入った。
『あの指輪を見ると、2人で居ても彼氏の存在がちらつくな…今は俺だけの彼女なのに。』
俺「…ねぇ!」
◎◎「ん?」
俺「ちょっとこっち来て。」
俺は横になったまま彼女を呼んだ。
◎◎「どうしたの?」
無警戒に近付いてきた彼女の腕を引っ張ると、彼女が俺の上に倒れ込む。
◎◎「わッΣ(>△<)!?」
俺「捕まえた😁❤️」
俺の上に倒れ込んだ彼女をギュッと抱きしめる。
◎◎「も~ッ!いきなり引っ張ったらビックリするし、危ないでしょ😣💢」
俺「危なくないよ。俺がちゃんと受け止めてんだから😌」
◎◎「そういう事じゃなくて…」
お説教を始めそうな彼女の後頭部に手を回すと、俺は彼女の口を唇で塞いだ。
◎◎「…勉強するんじゃなかったの(-"-)?」
俺「気が変わった😊」
◎◎「嘘ばっかり。最初っから勉強する気なんか無かったでしょ(-△-)?」
俺「バレた😁(笑)?」
◎◎「だって、さっきやってもらったプリント全然出来てないし…留年しても知らないからね😡💢?」
俺「それは困るから、明日も来てよ😊」
◎◎「明日は用事があるから駄~目😌🎵」

俺「…用事って、何?」
◎◎「ナイショ(*^^*)❤️さ、勉強の続きしよ?」
俺「ヤダ!今日はもう勉強しない。」
身体を起こそうとした彼女の身体をギュッと抱きしめると、俺はクルッと身体を回して彼女の上に乗っかった。
さっきと場所が入れ替わり、彼女に覆い被さるような体制になった俺は彼女を見下ろすように見つめる。
俺「前から思ってたけど…マジで警戒心無さすぎ。俺の事、まだまだ子供だと思って油断してるでしょ?高校生の男って一番元気だし、力もあるから気を付けた方が良いよ😊」
◎◎「…大丈夫だよ。知らない高校生の男の子なら話は別だけど、相手は翔太くんだし😊🎵」
ちょっとドキドキさせてやろうと思って迫ってみたのに、彼女は頬を赤らめる事も無く全く動じない。
俺「俺、最近筋トレ始めて筋肉ついてきたんだけど(-"-)」
◎◎「そうなんだ?全然変わってないから気付かなかったよ😄」
彼女の言葉にムカついた俺は着ていたシャツを乱暴に脱ぎ捨てると、彼女の左手の薬指の指輪が見えないようギュッと手を握りながら顔を近付けた。
そう言って再び彼女の口を唇で塞ぐと、彼女に息継ぎをさせる隙を与えないくらいキスをし続けた。
彼女に息を吸う隙を与えないって事は、俺も息を吸えないって事で…
意識が飛びそうになる前に唇を離すと、お互いに呼吸が乱れてゼーゼー言っていた(笑)。
流石にちょっとやり過ぎたかな。
でもまぁ、若いから回復も早くて
彼女の呼吸が整う前にまた唇を重ねた。
彼女は苦しそうだったけど、
俺を本気にさせた方が悪いよね?
その後は…
明日の用事が彼氏との約束なんだろうなぁ~と思ったから、
彼女の身体にイッパイしるしを付けてみた。
キスマークって、意外と簡単に付くんだね。
面白かったから調子にのって付け過ぎたわ😅
勿論、彼女にはメチャメチャ怒られた。
◎◎「も~ッ!駄目だって言ってるのに!明日からどうするの!?学校もあるのに~ッ😣💢」
彼女はVネックの服が好きでよく着てるんだけど、
それを着ると首に付けたのが見えるから当分着られないって…
俺は彼女がVネックを着るのがあまり好きじゃない。
俺の前でだけなら良いけど、
他の男の前では着て欲しくなかった。
大好きな彼女には、なるべく露出は控えて欲しかったから…
しるしが消えない間は露出の多い服は着れないし、
彼氏とも愛し合えなくなったよね?
俺って結構、独占欲強いんだなぁ~と
今まで知らなかった自分を発見出来た。
◎◎「翔太くんって、本当に鍛えてるんだね。思ってたより力が強いからビックリしたよ💧」

俺「だから言ったじゃん!子供だと思って油断したら駄目だって。高校生の男子は、もう立派な男なんだから気を付けなよ?」
◎◎「…翔太くんさ、只でさえカッコイイのに身体までこんなに鍛えちゃって学校でモテモテでしょ😄?」
俺「確かに告白される回数は増えたけど、別にモテたくて鍛えてるわけじゃないから気にしてないしモテるとかどーでも良いよ😌」
◎◎「何で?女の子にモテるの嬉しくないの(・_・)?」
俺「俺は、好きな女にだけモテれば良いよ😊」
そう言って俺は、彼女に優しく微笑む。
◎◎「…そっか😊」
俺「そう言う事で、もう一回😄」
彼女にキスしようとすると、彼女に思いきり胸を押されて拒まれた。
◎◎「駄目ッ!勉強するのッ!試験近いんでしょ?ちょっとぐらい真面目にやって😣💢」
『これはマジで怒ってるな(¬▽¬;)』
俺「…分かったよ💧じゃあ、後1回だけ…1回だけキスしたらちゃんと勉強するから😖」
◎◎「本当に?約束だよ(-"-)?」
俺「分かってるよ😊」
そう言って彼女を抱きしめると、俺は彼女に優しくキスをした。
◎◎「…ハグはして良いって言ってないよ(-"-)?」
俺「ハグとキスはセットだから😊」
◎◎「何それ(笑)」
そう言って笑う彼女に2回目のキスを落とす。
◎◎「嘘つき。1回だけって言ったのに…」
そう言って再び唇を重ねると、俺はそのままゆっくりと彼女を押し倒す。
結局、その日は勉強する事なく彼女と過ごした。
帰り際に彼女から、
「今日のプリント、全部正解するまでキスもハグも全部しないからね😡💢」
と言われたので、
次の日に学校で阿部に教えてもらったんだけど…
アイツ、めちゃめちゃスパルタだった💧
やっぱり、勉強を教えてもらうのは◎◎が良い。
次からは勉強もしつつ、イチャイチャしようと思う。
何事も適度に…ね😉👆️
《END》