《続き》


ラウールくんから貰ったレギンスを履いて照くんに髪を結ってもらうと、バタバタと慌ただしく康二くんが運転する車に乗り込み大学に出発した私とラウールくん。

~車内~

後部座席ではなく、康二くんの隣の助手席に座っている私。

いつもは後部座席に座るんだけど、後部座席だとラウールくんの隣に座らなきゃいけないので学校に行く時と帰りは助手席に座る事にしてるんだよね。

何でって?

それは勿論、ラウールくんが隣に居るとケンカになるから…なので、学校への行き帰りは助手席が私の指定席。

私「ねぇ、康二くん!目立つの嫌だから、大学の1個手前の曲がり角で下ろしてくれる?」

向井「え~ッ😲!?大学の入口で下りればええやん!入口まで送らせてーな😖」

私「駄目ッ!1個手前の曲がり角で下ろして😡💢」

向井「皆の注目を浴びたかったのに~😖」

私「それが嫌なんだよ!私は極力目立ちたくないのッ😡💢」

ラウール「何を今更…小さい時からずっと目立ってたのに😌」

私「ラウールくんがいつも私の隣に居たせいでね!お陰でラウールくんを好きな女子達からの嫌がらせが酷いし、友達も出来ないしで最悪の学校生活だったわ(¬△¬)💢」

ラウール「友達が出来なかったのは、極度の人見知りで話し掛けられても話せずに逃げまくってた○○が悪いんじゃん😌それに…俺、普通にしててもキラキラしちゃうから嫌でも目立っちゃうんだよね~。オーラが強過ぎて😏✨」

私「…(-"-)。ラウールくんさ~、メガネとかしてくんないかな?丸出しよりは目立たないと思うから😖」

ラウール「メガネ~?俺、目悪くないからメガネなんか持ってきてないよ😒」

向井「あ!メガネなら俺のあるけど使う?伊達メガネやからラウールも使えんで😄」

私「康二くん、ナイス😆👍️ラウールくん!康二くんのメガネ借りてかけてよ😄」

ラウール「ん~。不本意だけど、まぁいっか。メガネかけたぐらいじゃ俺の滲み出るオーラは消せないと思うけどね😌」

赤信号で停まると、ラウールくんは康二くんから伊達メガネを受け取る。

私「イチイチうるさいよ💢なんでこう、毎回余計な一言を付けないと喋れないかな~(¬"¬)?」

ラウール「余計な一言なんか言ってないし。俺は事実を言ってるだけだから😌」

私「本当にイチイチ癪に触る人だよね、ラウールくんて(-"-)💢」

ラウール「癪って、ちゃんと意味分かって使ってる?絶対分からないで使ってるでしょ。」

私「あ~、本当にうるさい(-"-)💢」

ラウール「機嫌悪くなるって事は図星なんだ😁」

私「ちゃんと分かって使ってますッ!腹が立ったりイライラするって事でしょーよ😡💢」

ラウール「へぇ~。○○が言葉の意味を理解して使えてるなんて珍しい事もあるんだね😊明日は季節外れの雪でも降るのかな😁?」

私「なッΣ( ̄□ ̄|||)!?本当に失礼ッ😣💢」

暫く車を走らせると大学が見えてきた。

私「あッ😲!康二くん、あそこの角で停めて!」

向井「え?もう😓?」

私に言われて車を停める康二くん。

私「康二くん、運転ありがとう。また後でね👋😄」

向井「お~!行ってらっしゃい😄✋」

私が車から降りると、いつものように視線とザワつきを感じて周りを見回す私。

私「ん(・_・)?」

女子達「あの人、めっちゃ背高くない!?顔も超イケメンなんだけど😆💕え?何?モデル!?芸能人ッ😲!?」

女子達「カッコイイ~😆💕」

先に車から降りたラウールくんを見て「キャー×2」騒いでいる女子達。

私「…(-"-;)。やっぱメガネ掛けたぐらいじゃ駄目だったか💧まぁ、無駄かもな~とは思ったけど(¬▽¬;)」

女子達「あの子、何?もしかして彼女(¬"¬)?」

女子達「まっさか~!どんなギャグ(笑)?荷物持ちじゃない😁?」

私を見ながら話している声がチラホラ聴こえてくる。

『あ~、嫌だ💧絶対、「似合わない」とか「地味」とか「チビ」とか「子供」とか言われてんだろうな~。だから目立つラウールくんと一緒に居たくないんだよ(-_-;)』

ラウール「○○、行くよ。」

私「う、うん😅…(¬_¬;)」

あまり悪目立ちしたくなくて私はラウールくんから少し距離をとって歩く事にした。

『……』

ラウール「…何してんの?早くおいでよ。」

私が間を空けて歩いている事に気付き、振り返って立ち止まるラウールくん。

私「私はちゃんと着いて行ってるから、ラウールくんは気にせず歩いてて良いよ😅」

ラウール「何言ってんの!駄目に決まってるでしょ?離れて歩いて○○に何かあったら、俺が後で皆に怒られるんだから(-"-)💢」

ギュッ✋

ラウール「只でさえ遅れてるんだから早く行くよ!」

そう言って私の前に歩いて来ると、ラウールくんは私の手をギュッと握って引っ張りながら大学に向かって歩いて行く。

私「ちょっ!引っ張らないで😣💦」

女子達「何?あの女(¬"¬)💢」

女子達「彼女(¬"¬)💢?」

ラウールくんと親しげにしている私に突き刺さる女子達の視線。

『あ~、もうッ!メチャメチャ目立ってるよぉ~ッ😱💦』

なるべく顔が見えないように俯きながら歩いた。

それから教室に行き、並んで席に座る私とラウールくん。

女子達「めっちゃカッコイイ😍💕」

女子達「モデルかな~?足長ッ😲!」

私とラウールくんが教室に入った途端、ざわつく教室内。

『あ~、嫌だ💧教室でもメチャメチャ視線を感じる(-"-|||)。今までもそうだったけど、今日は特に見られてる気がするのは何で?…やっぱ、一段と伸びた身長のせい?周りからずば抜けて背が高いもんな~😖』

ラウール「ねぇ~、○○~。」

私「何(¬"¬)?ッΣ(//□//)💓!?」

ラウールくんに呼ばれて振り返ると、ラウールくんが色気たっぷりの表情で私を見上げている。

ラウール「お腹空いたんだけど、何か食べる物ない?」

私「ありませんッ(//-"-//)!」

プイッと顔を背ける私。

『コヤツ、何でこんなに色気があるんだよ~ッ!不覚にもドキドキしたじゃんか(//>_<//)💦フェロモン駄々漏れなんだよ😣💢私、女なのに色気で負けてる~(T△T)』

ラウール「気が利かないな~😖」

『なんだと~😠!?』

私「あのね~😡💢」

ラウールくんに文句を言おうとしたらラウールくんの周りに女子達が集まってきた。

女子達「あ、あのっ!」

私「ッ😓!?」

ラウール「ん(¬_¬)?」

女子①「私、お菓子あるんだけど食べる(*^▽^*)🍫?」

女子②「私は菓子パンあるよ!色々あるから好きなの食べて😆🍩」

女子達「私もお菓子あるよ!食べて×2(*^▽^*)🍪」

我先にとラウールくんにお菓子やパンや食べ物を渡していく女子達。

ラウール「貰って良いの?ありがとう😄❤️」

天使のように可愛い笑顔でお礼を言うラウールくん。

女子達「キャーっ!可愛い~ッ😆💕」

ラウールくんの笑顔に喜んで騒ぐ女子達。

私「…(・△・)」

『ここはホストクラブ?それか、アイドルのプレゼントお渡し会ですか(-△-;)?』

ラウールくんの机の上に並んだ貢ぎ物?を見つめながら呆れる私。

ラウール「○○も食べる😊?」

私「結構です😒」

『ラウールくんに渡した物を私が食べたら恨まれるじゃん😡💢』

ラウール「これ以上太ったら着れる服無くなっちゃうもんね~😁🎵」

私「イラッ(-"-)💢」

『本当にムカつく~ッ😣💢皆、この王子顔に騙されんな~!この男は、顔は天使でも中身は悪魔なんだ~ッ(>△<)💢』

口に出してはとてもじゃないけど言えないので、心の中で叫ぶ私。

~講堂~

それから少しして…入学式の為、講堂に向かった私達。

講堂に着き席に座っていると女子達の騒いでいる声が聞こえてきた。

女子達「ねぇ×2!あの男の人、めっちゃイケメンじゃない😆?お父さんにしては若過ぎるからお兄さんかなぁ~(*^▽^*)?」

女子達「私も思った!あのカメラ下げてるスタイル良い人でしょ?モデルみたいだよね~❤️誰のお兄さんだろう(*^▽^*)?」

『イケメン?カメラ?ラウールくんはカメラなんか持ってないから違う人っぽいけど…(・_・)。ん?カメラ(-"-)?…まさかッΣ( ̄□ ̄;)!』

ヒソヒソと話している女子達の視線の先を向くと、私が思っていた通り康二くんが居た。

向井「ッΣ(・_・)!👋😄」

私の視線に気付き笑顔で手を振る康二くん。

私「ッ😨!?」

『やっぱり康二くんだった~ッ😱💥サングラス掛けてもらうの忘れてた(-△-|||)』

女子達「キャーっ!こっちに手振ってるよぉ~😆💕カッコイイ~👋😍」

キャー×2騒ぎながら手を振る女子達。

向井「え?何😓?…俺か😖?」

誰に手を振ってるのか分からずキョロキョロと周りを見回す康二くん。

私「…(-"-|||)」

『ラウールくんだけでも面倒臭いのに、康二くんまで加わるとは…帰りは離れた場所で待っててもらわないと💧康二くんまで知り合いだと思われたら絶対に後で大変な目に合うもん。紹介してくれとか…高校の時の地獄の日々が蘇るわ😖』

入学式が始まり退屈な話が続く。

教授「では阿部先生、挨拶をお願いします。」

『阿部(・_・)?』

阿部「はい😊」

私「ブッ(>3<)!」

壇上に歩いてきたのが御世話係の亮平くんでビックリし過ぎて思わず吹き出す私。

私「りょ、亮平くん(º△º|||)?」

阿部「今日から数学講師として勤務させて頂く事になりました、阿部亮平です。宜しくお願いします😊」

爽やかな笑顔で全校生徒に挨拶をする亮平くん。

女子達「キャーっ!先生もイケメンなんだけど~ッ😆💕」

女子達「この大学にして良かったぁ~!生徒も先生もレベル高過ぎ😆💕」

亮平くんを見てざわつく女子達。

私「な、何で(-△-;)?数学講師って一体…💧」

阿部「っΣ(・_・)!😊」

女子達「キャーっ(*>∇<)ノ❤️」

亮平くんの笑顔に黄色い声を上げる女子達。

ラウール「阿部ちゃんが数学講師かぁ~。これから楽しくなりそう😁🎵」

『最悪だ…(-△-|||)』

これからの学校生活の事を考えて憂鬱になる私。

30分前の邸宅…

~談話室~

ソファーで横になったり、イスに座ってテレビを見たりしてマッタリ過ごしている大介くん達。

佐久間「今日は○○の入学式かぁ~(-△-)。康二は良いよね。○○の写真を撮る係だから体育祭も文化祭もイベント事は全部行けるんだもん😖俺だって見に行きたいのに~ッ😣!康二ばっかズルーイo(>△<)o」

深澤「カメラなら俺も始めたから、今回は俺が行けば良かったなぁ~😌」

岩本「ふっか、カメラ始めたって言っても3日しか続かなかったじゃん!せっかく誕生日に性能の良い高いカメラを皆で買ってプレゼントしたのに(¬"¬)💢」

渡辺「そうだよ!この間、倉庫を掃除してる時にホコリを被ってるのを見つけたから深澤に問い詰めたら『あ~!倉庫にあったのか。探してたんだよ😄』とか言って白々しい嘘つきやがって。カメラの存在を忘れてたのバレバレなんだよ😡💢」

深澤「違う×2!本当に忘れてたんだって😅💦」

佐久間「でもさ~、ふっかが新しいカメラ係になったとしても運転出来ないから無理じゃない?康二は運転手兼カメラ係だもん(・_・)」

渡辺「あ~、そう言えばコイツまだ免許取ってないんだったわ。毎年(運転免許)取る取る言ってるだけで全く教習所に行く気配ないもんな(-△-)」

深澤「だって仕方ないじゃん!忙しいんだもん😣💦」

岩本「舘さんだって忙しいけど教習所通ってるよ。ねぇ(・_・)?」

涼太くんを見る照くん。

宮舘「うん。でも、先週の金曜で期限切れたからまた最初からになった😊✨」

岩本「あ~、そうなんだ(-▽-;)?お疲れ様💧」

佐久間「涼太ドンマイ😅」

渡辺「…あれ?ねぇ!そう言えば阿部ちゃんは?姿が見えないんだけど(・△・)」

目黒「阿部ちゃんなら○○の大学に行ってるよ😊」

渡辺「え…(・△・)?」

佐久間&岩本&渡辺&深澤「何で(・△・)?」

宮舘「今年の春から○○が通う大学で数学を教える事になったらしい😊」

佐久間「教えるって…え?阿部ちゃん、学校の先生になるって事😓?」

宮舘「うん😊」

岩本「舘さんも知ってたの😓?」

宮舘「昨日、阿部から聞いた😊」

深澤「良かったぁ~💦俺、知らなくて( ̄∇ ̄)✨」

佐久間「知ってたら絶対許さないって書いてあるもんな😄」

深澤「うん。危なかったわ😅」

渡辺「阿部~!アイツ、いっつも抜け目ないんだよな~(-"-)💢」

佐久間「ズリー!行くなら俺も誘ってくれれば良かったのに~ッ😣💢」

目黒「○○に内緒で見に行っちゃう😁?」

渡辺「行っちゃう😁?」

佐久間「行こう×2!ここに居てもやる事無いし✊😆」

宮舘「雑用は溜まってるけどね😊」

深澤「雑用は帰ってきてからでも出来るから後で良いよ😄」

岩本「多分、帰ってきてからもやらないと思うけどね😅」

渡辺「何でも良いからサッサと行こうぜ!入学式が始まっちまう😆」

目黒「岩本くん、運転宜しくね😄」

岩本「え…(・△・)?まぁ、別に良いけど…😓」

急いでスーツに着替えると照くんが運転するワゴン車に乗り込む蓮くん達。

~車内~

佐久間「ふっか、俺らがあげたカメラ持ってきた😄?」

深澤「一応、持ってきたよ😄📷️」

渡辺「試しに何枚か撮ってよ。いきなりだと失敗しそうだから😊」

深澤「了解~(^o^ゞ」

目黒「舘さん、そのスーツ良いね~!めっちゃ似合う😄」

宮舘「本当?ありがとう✨メチャメチャ嬉しい(*^^*)❤️」

岩本「お前ら大学に着いたら騒ぎ過ぎんなよ?煩くし過ぎると追い出されるからな😌」

佐久間「分かってるって😆👍️」

渡辺「そうそう!大丈夫だから心配すんなって😆✊」

初めて見れるかもしれない私とラウールくんの入学式にテンションが上がりハシャいで盛り上がっている皆。

📱🎶~

深澤「ん?あッ!○○からLINE来た😄❤️」

ポケットからスマホを取り出してLINE画面を見る辰哉くん。

佐久間「噂をすればなんとやらだな😄🎵」

辰哉くんのLINE画面を隣から覗き込む大介くん。

○○<ねぇ!亮平くんが先生として学校に来てるんだけどどういう事?意味分かんないんだけど💢辰哉くんは知ってたの?知ってて黙ってたなら許さないから😠💢それと、まさかとは思うけど皆まで大学に来たりしてないよね?もし見に来たりしたらお父様に言って減給にしてもらうし、一生絶交だから💢>

深澤「…(-_-|||)」

LINEを見て絶句する辰哉くん。

佐久間「はい、皆!撤収~(-△-;)👏」

手を叩きながら車内の皆に告げる大介くん。

岩本「え?何で😓?」

目黒「せっかく来たのに(・_・)」

渡辺「そうだよ。もう着いちゃってるんだし、ちょっとだけでも見て行こうよ(・△・)」

深澤「見に行ったら減給と絶交だって…(-△-|||)」

渡辺「え(・△・)?」

佐久間「○○、阿部ちゃんが先生として大学に来たのをめっちゃ怒ってるんだよ(-"-|||)」

宮舘「○○は結構根に持つタイプだから、死ぬまで絶交されたままかもね~😊」

渡辺「…(-_-)」

目黒「…よし、帰ろう😄!」

岩本「賛成~😅✋」

渡辺「帰り道に不二家があるから、○○が好きなケーキ買って帰ろうぜ😅💦」

佐久間「良いね~!新作のケーキも出たんだよね?それも買って帰ろうぜ😅💦」

宮舘「代金はふっか持ちで😊✨」

深澤「何でだよ!ジャンケンだよ😣💢」

渡辺「ケチだな~。ケーキ代ぐらい出せよ、最年長だろ😁?」

佐久間「そうだよ、最年長~😄」

深澤「同じ年だろ😣💢」

岩本「はい、はい、ケンカしない。危ないから、仲良くしないなら全員下ろすよ😌」

目黒「ジャンケンは男気にする😄?」

ワイワイ喋りながらケーキ屋さんに寄って帰って行った蓮くん達。


《続く》