※このお話は、長編・『HELLO HELLO』の番外編で『僕の彼女になってよ』~渡辺翔太の◎◎目線のお話になります。


私の名前は、相宮  ◎◎。

今は大学1年生で、

今月から学費を稼ぐ為に家庭教師のバイトを始めた。

そして今日は…

記念すべき家庭教師の初☆仕事ッ!

『私の初めての生徒はどんな子かなぁ~。男の子って言ってたけど、仲良くなれると良いな(*^^*)』

ドキドキしながら部屋で待っていると、可愛い顔をした男の子が入ってきた。

◎◎「あッ❤️こんにちは!私、今日から翔太くんの家庭教師をさせて頂く事になった相宮◎◎です。これから宜しくね(*^▽^*)」

渡辺「…渡辺翔太です。宜しく(¬_¬)」

私と目を合わす事も無く、そっぽ向いて自己紹介をする翔太くん。

『全然こっち向いてくれない(T▽T)…人見知りなのかな😖?』

私「え~っと……あッ!翔太くんは好きな映画とかある?私はラブストーリーが好きで😄」

渡辺「無駄話はいいから、サッサと勉強始めてくんない?アンタ、俺に勉強を教えに来てんでしょ?仕事しないで帰るつもり(¬△¬)?」

ムカッ💢

私「勉強を始める前にコミュニケーションを取っといた方が良いかな~と思ったんだけど…でも、翔太くんが勉強を始めたいならお話はやめて勉強するよ😄💢?」

渡辺「じゃあ、サッサと勉強しようよ。時間が勿体無いし(¬△¬)」

私「そうだね。じゃあ、勉強始めよっか😄💢」

『な、生意気~!全っ然可愛くないッ😣💢』

翔太くんの言動にイラついたりもしたけど、私が勉強を教えると真面目に聞いてくれてたので教えやすかった。

私「…わ❤️凄~いッ😆✨翔太くん、正解してるよ!良く出来ましたぁ~(*^▽^*)👏」

問題が解けたので褒めてあげると、翔太くんは嬉しそうに笑ってくれた。

渡辺「(*^_^*)🎵」

『あ…可愛い(* ´ ▽ ` *)❤️口は悪いし無愛想だけど、中身はやっぱりまだ子供なんだなぁ~。…なんか、メチャメチャ頭撫でたいけど撫でたら絶対に怒るよね(¬▽¬;)?』

頭を撫でたくてウズウズしながら翔太くんをジーッと見つめていると、翔太くんが私の視線に気付く。

渡辺「…何(・_・)?」

私「あ、あのね、頭を撫でたりしたら駄目かな~?なんて😅」

渡辺「頭?誰の(・△・)?」

私「翔太くんの😅」

渡辺「……は、ハァ~っΣ(//º□º//)!?そんなん駄目に決まってんだろ!?バカヤローっ(//>△<//)💢」

顔を真っ赤にしながら怒鳴る翔太くん。

話してみると、翔太くんは感受性が豊かで意外と素直な良い子だったから思ってたよりも早く仲良くなる事が出来た。

そして暫く経ち、

私には大好きな彼氏が出来た。

松本「◎◎😄✋」

私「潤くん(*^▽^*)❤️」

彼氏の名前は、松本潤くん。

同じ大学の先輩で、カッコ良い上に優しいから校内で一番モテていた。

そんな人気者の潤くんの彼女になれた私は、女友達からメチャメチャ羨ましがられた。

私も大好きな潤くんの彼女になれてメチャメチャ幸せな日々を過ごしていた。

そんなある日、翔太くんからLINEが届いた。

両親が帰ってくるのが遅いから、一人で怖いし寂しいと…

正直、一人暮らしの家に彼氏以外の男の人を入れるのは駄目なんじゃないかとも思ったんだけど…

翔太くんは子供だし、別に良いかと軽い気持ちで家に呼ぶ事にした。

~私の家~

私「翔太くん、夜ご飯は何食べたい😄?」

渡辺「…早く作り終わる物。」

私「フフフ(笑)。そんなにお腹空いてるの😄?」

渡辺「そんなんじゃない…ただ、料理作り終わんないとこっちに来てくんないでしょ(//¬△¬//)?」

頬を紅くしながら恥ずかしそうに言う翔太くん。

キュン💓

『ヤバイ…めっちゃギュッて抱きしめたいんですけど~ッ(//>▽<//)💕』

私「…翔太くんてさ~、クラスの女の子にもこういう感じなの(//¬△¬//)?」

渡辺「え?こういう感じって(・_・)?」

私「その、甘えてるのかな~って😅」

渡辺「ッΣ(// ̄□ ̄//)💓!?あ、甘えてなんかねーし!変な事言うなよな😣💢」

そう言って翔太くんは、私に背を向けるとTVの音量を大きくしてTVをガン見し始めてしまった。

『あ~、怒っちゃった😅やっぱり子供だなぁ~。…早く作り終わる物かぁ~。何かあったかな?』

早く料理を作って翔太くんと一緒に居てあげようと思い、献立を考えながらキッチンに戻る私。

冷蔵庫を覗きながら考えた結果、私はカレーを作る事にした。

私「これなら結構早く作り終わるし、煮込んでる間は翔太くんと一緒に居てあげられるもんね(*^^*)🎵」

そんな事を考えながらお鍋にカレーのルーを入れていると、急に後ろから抱きつかれた。

私「キャアっΣ( ̄□ ̄|||)💓!?」

ビックリして思わず悲鳴を上げる私。

私「な、何😨?」

恐る恐る振り返ると、翔太くんが私の背中にピッタリとくっついている。

私「…え?しょ、翔太くん?どうしたの😓?」

私に抱きついたまま動かない翔太くんに話しかけてみると、翔太くんは私の背中に顔を埋めたまま小さな声で呟く。

渡辺「TV…怖いヤツだった(-"-;)」

私「…え?今、何て(・△・)?」

渡辺「TVッ!めっちゃ怖いヤツだったんだよッ😣💦」

私「怖いヤツって、ホラー系って事😓?」

私の言葉に黙って頷く翔太くん。

私「…え?もしかして、翔太くんって幽霊とか苦手なタイプ😓?」

渡辺「アイツらが苦手じゃないヤツなんか居ねーだろ。だって、アイツら無敵なんだぜ?あっちは触れんのに、こっちは透けてるから触れねーし…戦っても勝てねー相手とか、めっちゃ怖いじゃん😖」

『アイツら…幽霊をアイツら呼びする人、初めて見たわ。しかも、苦手な理由が戦っても勝てないからとか…翔太くんて変わってるなぁ~。』

渡辺「ホラーって知ってたら見なかったのに…つーか、こんな時間にホラーなんてやんなよな(¬△¬|||)」

私の背中に抱きついたままブツブツと文句を言っている翔太くん。

私「…翔太くん、悪いんだけど離れてくれないかな?私、今は料理中だからくっつかれてると料理作れないんだけど😅」

渡辺「無理ッ(-"-)!」

私「無理って…じゃあ、ご飯どうするの?私が作んないとご飯食べれないよ😓?」

渡辺「出前取れば良いじゃん。」

私「出前~ッ!?駄目だよ、高い😣💦それに、もう途中まで作っちゃったんだよ?途中でやめたら勿体無いでしょ?」

渡辺「…じゃあ、俺も作るの手伝う(-"-)」

そう言って翔太くんは私の腰に回していた腕を外すと、手を洗い始めた。

私「え…?手伝うって、翔太くん料理出来るの😓?」

渡辺「出来ない💧けど、皮剥き機で野菜の皮を剥くくらいは出来るし😤」

何故かドヤ顔の翔太くん。

私「え~っと、ウチに皮剥き機無いし…それに、もう野菜の皮は剥いちゃったから後は煮込むだけなんだよね😅」

渡辺「えッΣ( ̄□ ̄;)!?マジで😨!?」

私「マジで😅」

渡辺「じゃあ俺、何も手伝えねーじゃん😖」

私「…あッ!翔太くん😄」

渡辺「何だよ(¬"¬)?」

私「私、サラダ作るからカレーかき混ぜてくれる😊?」

渡辺「かき混ぜる?」

私「うん。混ぜないと焦げちゃうから😊翔太くん、やってくれる😊?」

渡辺「…し、仕方ねーからやってやるよ(//¬_¬//)」


ちょっと嬉しそうにお鍋のカレーをかき混ぜる翔太くん。

『可愛いなぁ~🎵この子、本当に中学3年生なのかな?一緒に居ると、5歳児に見えてくる時があるんだけど(¬▽¬;)』

そんなこんなでカレーとサラダを作り終わり、私と翔太くんは楽しく話しながら夜ご飯を終えた。

私「翔太くん、本当に可愛いなぁ~。私に弟が居たらこんな感じなのかな(*^^*)?」

お腹イッパイで眠くなり、私の膝に頭を乗せてスヤスヤと気持ち良さそうに眠る翔太くんの頭を撫でながら呟く私。

『さっきは甘えてなんかないって言ってたけど、やっぱり甘えてるよね?翔太くん、自分で分かってないのかな?…まぁ、可愛いし甘えてくれるのは嬉しいから良いけど(*^^*)❤️』

渡辺「…◎◎。」

私「え?」

渡辺「😌💤」

私「何だ、寝言か…ビックリした😅」

『私の夢でも見てるのかな?どんな夢見てるんだろう?…それにしても、肌キレイだな。お手入れとかしてるのかな?若さ(-"-)?』

翔太くんの顔をジーッと見つめていると、翔太くんが優しい笑顔で笑う。


幸せそうな翔太くんの笑顔に、気付いたら私まで幸せな気持ちになっていた。

私「…おやすみ(*^^*)❤️」

結局、その日は両親が帰ってくる時間になっても起きてくれなかったのでそのまま泊める事に…

一度泊めると慣れちゃうのか、翔太くんの両親が遅い日は翔太くんが私のウチに泊まるのが当たり前になっていた。

翔太くんがウチに居ると賑やかで、寂しい気持ちも忘れて過ごす事が出来た。

彼氏が出来て数ヶ月も過ぎると、

幸せだった日々を忘れるくらい私は孤独だった。

最初は潤くんも私を優先してくれてたから不満は無かった。

でも…それも最初の1ヶ月だけ。

彼は友達付き合いも大切にする人だから、

休日や放課後は私以外の人と過ごす事が多い。

それが私は凄く不満だったし、寂しかった。

せっかく念願叶って大好きな潤くんの彼女になれたのに

普通の恋人同士なら当然のように2人で過ごす休日も

大好きな潤くんとは滅多に逢えない。

これって、本当に付き合ってるって言えるのかな?

付き合い始めて暫く経つと、

私は潤くんへの不満でストレスが溜まっていた。

イライラしながら一人ぼっちの休日を自宅で過ごしていると翔太くんからLINEが来た。

私「翔太くん?何だろう?」

ベッドに横になりながら、翔太くんからのLINEを見る私。

翔太《ヒマ!◎◎もどうせヒマでしょ?一緒にいてあげるから、どっか遊びに行こ?》午前10:30

私「どうせヒマでしょ?って、失礼な😡💢…確かにヒマだけどさ(¬3¬)」

『翔太くん、高校生になってからイメチェンして大人っぽくなったんだよね~。背もだいぶ伸びたし…色気まで出せるようになって、たまにドキッとするんだよね。髪型と身長であんなに変わるもんなのかな~?』

そんな事を思っていると、今度は着信が来た。

私「うわッΣ( ̄□ ̄|||)💓!?で、電話😓?」

着信音にビックリしつつも電話に出ると、相手は翔太くんだった。

私「もしも…」

渡辺「見たらサッサと返信しろよッ!既読スルーとか、一番傷つくんだからな😣💢」

大声で怒鳴る翔太くん。

私「ご、ごめん💧今、返事を考えてた所で😅」

渡辺「…今日、何か用事あんの😖?」

少し寂しそうな声になる翔太くん。

私「無いけど…」

渡辺「じゃあ、良いよね?12:00に駅前のロータリーで待ってるから遅れず来いよ😄じゃ!」

早口で言いたい事だけ言ってサッサと電話を切る翔太くん。

私「え😓?ちょっ、まだ行くって言ってな…切れてるし😖」

仕方ないので渋々着替えて出掛けたけど、翔太くんと一緒に居ると嫌な事を忘れて楽しめた。

彼氏と居るよりも翔太くんと一緒に居る時間の方が長くて、私の彼氏は潤くんじゃなくて翔太くんなんじゃないかとさえ思い始めていた。

~大学~

私「この前の遊園地も楽しかったなぁ~🎵今度は水族館とか良いかも(*^^*)❤️」


教室で翔太くんと一緒に撮った画像を眺めて居ると、友達の綾香がスマホを覗き込んできた。

綾香「めっちゃイケメンじゃん😆💕この人、誰?」

私「イケメン…やっぱり、翔太くんてイケメンなんだ。今までは可愛い弟としか思ってなかったからな~(¬∩¬)」

綾香「弟?◎◎に弟なんて居たっけ?」

私「違う×2💦この子は、私が前に家庭教師をやってた子だよ😅」

綾香「家庭教師?そう言えば、家庭教師のバイトやってるって言ってたね。家庭教師やると、こんなイケメンと知り合えるのか…私も家庭教師のバイト始めようかなぁ~(* ̄∇ ̄*)❤️」

私「そんな不純な動機で家庭教師のバイトやらないでよ(-"-;)💢」

綾香「ねぇ!この男の子、翔太くんだっけ?私に紹介してよ😄❤️」

私「え?紹介って…綾香、年上好きだったよね?翔太くん、高校生になったばっかで年下だよ😓?」

綾香「こんだけイケメンなら年下でも問題ないよ😄🎵」

私「で、でも、彼氏の条件に経済力って言ってたよね?翔太くん、バイトもしてないみたいだけど…😓」

綾香「あ~、良いの×2!イケメンになら私が全然お金出すし😤」

友達と翔太くんが付き合う事になったらと想像してみたら、私は凄く嫌な気持ちになり友達のお願いを断った。

もしも翔太くんが綾香と付き合ったら、もう今までみたいに翔太くんに逢えなくなる。

翔太くんに逢えなくなったら、本当に一人ぼっちになると思ったから…

私にとって翔太くんは、とっても大切な存在になっていた。

それから少しして…

翔太くんに誘われて一緒に休日を過ごしていると、いきなり翔太くんに告白された。


渡辺「俺の彼女になってよ。」

凄くビックリしたけど、

翔太くんの事は好きだし

彼氏とも上手くいってなくて寂しかったから

私はすぐに「良いよ。」と言った。

今までは翔太くんの事を可愛い弟としか思ってなかったけど、

いざ彼氏と彼女の関係になってみると

今まで翔太くんに持っていた可愛い男の子というイメージが全くなくて…

筋肉とか逞しくてメチャメチャ男の人でビックリした。


私に対する扱いも、年下なのに遠慮が無くていつも強引だったし…

最近、潤くんにはあまり構ってもらえてなかったから

翔太くんに求められる度に愛されてるんだって実感出来て嬉しくなった。

たまに寂し過ぎて私から行きたい時もあったけど、

その度に潤くんの顔がちらついて私からは行けなかった。

なんだかんだ言って、私は潤くんが一番好きなんだろう。

翔太くんと一緒に居る所を潤くんに見られたくなくて、翔太くんと会う時は私の最寄り駅周辺と自宅だけは避けて会う事にしていた。

翔太くんの事を知られて潤くんに嫌われるのが怖かったから…

翔太くんに誘われてお泊まりに行った日、

私はずっと翔太くんと一緒に居るつもりだった。

だけど…

翔太くんがお風呂に入っている時に潤くんから電話がかかってきた。

私「あ…いけない💧私、スマホの電源切ってなかった😖」

『丁度、翔太くんが居ない時で良かった😌✨…電話、出ても大丈夫かな?』

翔太くんの様子が気になり、私はリビングから出て洗面所に行ってみた。

そっと洗面所のドアに耳を当ててみると、中からはシャワーの音が聞こえる。


『翔太くんはまだ出てこなさそう。』

翔太くんが出てくるまで時間がありそうだったので、私はリビングに戻り潤くんに電話をする事にした。

松本「…はい。」

私「あ、潤くん?ごめんね、電話に出れなくて…どうかしたの?」

松本「…今、どこに居んの?」

私「え😓?な、何で😅?」

松本「今、◎◎の家の前に居るんだけど留守だから…どっか出掛けてる?」

私「あ…うん。ちょっと友達の家に来てて😅」

松本「まだ帰ってこない?会いたいんだけど…」

潤くんに「会いたい」と言われた瞬間、

私は無性に潤くんに会いたくなってしまった。

翔太くんには申し訳ないと思いつつも、

『用事が出来たから帰る』と紙に書いて出て行こうとしたら、翔太くんが洗面所から出てきてしまった。

渡辺「え?帰んの?」

私「…うん。」

翔太くんの目を見れず、俯いたまま返事をする私。

渡辺「何で?今日は泊まってくんでしょ?」

タオルで濡れた髪を拭きながら私の所に歩いてくる翔太くん。

私「その、急用が出来ちゃって…だから、今日は帰るね😅」

急いで玄関に行こうとした私の腕を掴むと、翔太くんは自分の元に引き寄せてギュッと腕の中に閉じ込める。

渡辺「駄目…帰さない。」

『…翔太くん。』

このまま翔太くんの腕の中に居たい気持ちもあったけど、私はその気持ちを吹っ切るように翔太くんの胸を押し返す。

私「…ごめんね😖」

そう言って私は、翔太くんの腕をほどいて出て行った。

その後は翔太くんに会いづらくて、LINEも電話も無視していた。

私「ハァ~💧やっぱ、一人はつまんないなぁ~😖でも、翔太くんとは話すのも会うのも気まずいし…」

ピーンポーン🔔

玄関のインターホンが鳴り出てみると、彼氏の潤くんだった。

慌てて出て行くと、潤くんは怒った顔で私にスマホの画面を見せる。

松本「この男、誰?二股してるって本当💢?」

潤くんが手にしているスマホ画面には、私と翔太くんが手を繋いで歩いてる光景が写っている。

私「これは、その…😖」

松本「この男と同じ学校の生徒だっていう女の子が教えてくれたんだよ。アナタの彼女、二股してますよって。」

私「……。」

松本「◎◎の事を放ったらかしにして寂しい思いさせた俺も悪いから、この男とキッチリ別れて二度と会わないっていうなら今回の事は許してあげる。俺とこの男、どっちを取るか今決めて。」

私「…潤くん。」

松本「じゃあ、この男とはちゃんと別れてよ?俺もこれからはなるべく◎◎と居るようにするから。」

私「…うん😖」

次の日、学校が終わると私は翔太くんの家に向かった。

暫く家の前で待っていると、私の姿に気付いた翔太くんが嬉しそうな笑顔を浮かべて走ってきた。


翔太くんの笑顔に罪悪感で胸が痛んだけど、一方的に別れを告げて私は翔太くんの言葉を聞く事なく走って逃げた。

それからすぐにスマホのメルアドを変えて、翔太くんからの連絡を遮る為に着信やLINEなど全てブロックした。

これで良いと自分に言い聞かせながら引っ越しの手続きもして、私は翔太くんの前から姿を消して潤くんの元へ戻った。


《END》