南・・・②南が中央から生じられる
これは、剋ではないということで準自然型です。
自然というのは無意識なので、矢印が下を向いているからといって、子供や目下の為に頑張ろうと、奉仕的に尽くすわけではありません。
「本人に与えられた運命の型」ということで、子供の為に頑張ろうという意識も薄い代わりに、子どもに頼ろうとか、老後を子どもと一緒に過ごそうというような思いも持たなくなりす。
それでも、運命的な意味では、常に子ども(目下)のためにということが人生観の根元を作ることになります。
この型には、他にないような特殊な現象が生じます。
子供、目下中心の生き方になるので、目下の数が増えるほど、生きる喜びも大きくなるといわれていますが、目下が均一ではなく、極端に離れた宿命を背負っている、という傾向が現れます。
何でおいらがオチビと一緒で、家来みたいに下にいて、あいつらが偉そうに上から目線なんだよ(`v´) 俺たちが不運ってことかよ! 納得いかねーぜ。
あたしも(*`ェ´*)プンプン 冗談じゃない!!
「このような答えが出て来る原理には大変に複雑な思考の連結がありますが、根本には立体五行説の「南方天」の考え方があり、平面五行説と併用すると天の南(実際には中心)と地上の南に分かれ、天地二つの南方が存在しているためであります」と書かれていて、これ以上の説明はありません。
五行は一般的には立体五行と平面五行の二つですが、立体五行は天上神と南天神と二つの神の位置があって、五行図も3通りあって、適時使い分けられています。
この「南方天」は、古代中国で、なぜ王の座が北に位置して、南を向いているのかという説明で出てきます。
王が、天上(南の神)と、地の部下(国民)と両方に向かっているという話です。
位置法で中心が南を生じるという準自然型は、この王が二つの南を向いていることを連想させるものがあるのでしょう。
ただ、強運、弱運という分かれ方は説明がないので、なんともいえません。
もしかしたら、人間世界では南方天の位置の方が弱運かもしれません。
南方位の説明は、明確にはされていないのですが、高尾先生はこの位置を発見して歓喜されたと述べられています。
王の座を中心に二つの南が出来上ることによって生じる角度を「虚体角」と名付けて、「虚体角の発見は、今まで解明不能に近かった算命学の原理を一気に解明へと持ち込めたわけであります。・・・二点の方向が同方向であるということは、そこに次元の違いが介在しているわけで、臣の南を三次元に置くとすれば、天の南は当然四次元の南となり得るわけです」と書かれています。
これは見過ごせないですよね。
このあたりの理論は簡単には解明できませんが、主星→南という方向が示すものには、二つの方向があって、天上、地上と分ければ、下から上への次元の上昇の道がみえてきます。
ただ、現実基準の強運弱運、という意味では、のほうが強運ということも考えられます。
そういうことなら、がまんしてあげる・・・
先生がこの形をもっているなら、教わっている僕らは、生じられて伸びるってことですね。
「南方と中央が相生関係になっているということは、自己の目下や子ども達の運命が何等かの影響で圧迫されるということがなく、大体順調に伸びて来るものであります」このように書かれていますから、みなさんは良い教室を選んだことになります!
ただ、どの場合もそうですが、その型をもっているから、文言通りの現実になるというわけではありません。
中央というのは、各方向の影響のもとにあるので、全方向的な高まりは要求されます。
「自己の精神界を高めていくと、必然的に目下のものから押し上げられ、それによって自己の運気が上昇していくのであります」<原典3巻>
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