ルーター/UTM部門 ヤマハとフォーティネットが首位固め、活用進む生成AI
島津 忠承
日経クロステック/日経NETWORK
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ネットワーク機器利用実態調査2025」の第3回は、インターネットなど外部ネットワークとLAN(Local Area Network)の境界に設置する製品に注目する。ルーターとUTM(Unified Threat Management)/ファイアウオール▼5である。
ルーター分野では、ヤマハが2022年調査から続く1位を堅持した。同社がルーターを1995年に発売してからちょうど30年。日本の企業ネットワークに定着している。シェアも28.3%と、2位のシスコシステムズに10ポイント以上の差を付けた(図11)。
図11●ルーター分野の順位
1〜3位の顔ぶれは2024年調査と同じ。4位にはフォーティネットジャパンが入った。同社のUTM製品をVPNルーターとして利用する企業が相応に多いことが分かった。
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1位のヤマハ、2位のシスコシステムズと3位のNEC/NECプラットフォームズの顔ぶれは2024年調査と同じだった。ただ、4位にはフォーティネットジャパンが初めて入った。
同社の「FortiGate(フォーティゲート)」シリーズは通常、UTM/ファイアウオールに分類される製品だ。ただ、中小規模の拠点ではVPN(Virtual Private Network)
▼6ルーターとしても使われることが多いと見られる。そこで2025年調査から回答の選択肢に加えたところ、一定の票を集めた。
ネットワークの規模別で見ると、1~100台、101~1000台の環境ではヤマハが首位だった(図12)。
一方、シスコシステムズは規模が大きくなるにつれて順位を上げ、1001台以上の大規模ネットワークでは強さを見せた。
図12●ルーターにおける規模別の傾向
ヤマハは中小規模に強く大規模でも相応に利用されている。シスコシステムズは規模が大きくなるほど存在感を増した。
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フォーティネットがシェア50%に迫る
調査では境界防御▼7用に設置するセキュリティー製品についても複数回答で尋ねた。「UTMまたは次世代ファイアウオール」を導入しているという回答が56.9%で最も多かった(図13)。「使っていない」という回答を含め、導入状況の傾向に大きな変化はなかった。
図13●境界型防御製品の導入状況
UTMまたは次世代ファイアウオールを利用する割合が56.9%と最も多かった。一方で利用していないという回答も25%近くを占めた。
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近年はSASE(Secure Access Service Edge、サシー)▼8など、クラウドサービス型のセキュリティーを導入する企業もある。
だからといってファイアウオールの運用をやめるという動きにはつながっていないようだ





















