港区白金一丁目 -16ページ目

表紙で買いw

お金の流れを呼び寄せる 頭のいいお金の使い方/午堂 登紀雄

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本当は中身を良く見て買わないと…と思いつつ、表紙のデザインが気になり、パラパラと立ち読みしてそのまま衝動買い。
お金の使い方がうまい人にお金は集まってくる→お金に関する名言多数♪


社会との関わり方

六本木ヒルズ勤務時代の同期と久々に飲んだ。

外資系の調査会社に勤務する彼は、クライアントも世界で通用する大きなところが多い。自分がベンチャーどっぷりな日々を送っているので、ついついその感覚に慣れてしまっているのだが、こうして世界を相手に日々戦っているビジネスマンと繋がりを持つことは自分にとっても非常にいい刺激を与えてくれる。

彼は車関連のリサーチのスペシャリストだが、それと同じくWEBでいえば普段から付き合いがあるベンチャー同士の人間の会話とYahoo!JAPANをはじめ、比較的規模の大きい会社に勤務する人たちと話をする際の会話の内容は当然異なる。

安い言い方だが、僕たちは会社単位で日々目の前の闘いに全力を注ぎ、そしてちょっとだけ先の未来へ向けて種まきをしている。しかし例えばYahoo!でいえば、目の前の闘いしつつも、一つ一つのアクションやアプローチする先が「日本人1人/日当たりのネットの利用時間」であったりする。平たく言えば「日本人1人あたりのネットの時間が増=マーケット↑=Y!の利益も結果的に↑」って理屈(本当はもっと細かい理由があるのだが…)。「1から10まで自分でやってる感」は少ないが、考え内容は規模も中身もデカい。
ベンチャーはあくまでベンチャーなのだ。それを忘れてはいけない。そしてそれは、ベンチャーというものが「常にチャレンジし続ける存在」であることも忘れてはいけない…ということも意味するのだ。

友人曰く、「自分自身の世の中との関わり方」なのだという。
マーケティングというか、いわゆるリサーチというものそのものが、自分が世の中と関わる接点なのだそうだ。そういった意味では僕自身の関わり方は何となく「WEB」というものがあるのだけれど、少しフワッとしている気がしてしまった。感覚的な問題なのだが…。

個人的なことを言えば、僕のテーマは「伝える」こと。その手段として、現時点で一番表現しやすい「WEB」を使っている。といった感じ。なので、この先変わることもあるかもしれない。ただ「伝える」ことだけは変わらないと思う。

ちょっと前になりますが

先日渋谷のNPO法人に伺ったので、そのときの話を、備忘録もかねて。

最近WEBで展開しているNPO関連の募金サイト、及びEC、関連サイトもろもろについて、現状が知りたかったので、意見交換もかねてアポを取らせていただきました。

正直、これらのサービスは、ある意味氾濫しており、キレイなページがあっても更新がされていないサイトもあちこちに。逆に更新はされていてもECとしては勿論、クリック募金サイトとしても、いわゆる1サービスとしてキャッシュフローが成り立っていないサイトも散見されます。

ようは流行ってはいるし、すぐに作成は可能だけれども、「うまくいっていない」んですね。特にお金(成果)の部分で。

議論の中でWEB関連のアプローチがなぜうまくいかないか…ということに関して、やはり一番は「プロモーション」の部分。あとは「マーケットのパイが小さい」ということが挙がりました。今回もw

「寄付マーケット」についていえば外国に比べれば、日本は正直小さすぎます。アドボカシー的な活動は勿論、意識は決して高くはありません。しんどいのです。そういった状況下でクリック募金や売り上げの一部を寄付します~的なECが爆発的に普及する可能性は極めて低いでしょう。

現状きちっと回っているサービスを見れば分かるとおり、「売り上げの一部を寄付できるから」「クリックすると何かが寄付されるから」というだけのサービスでは同機付けとして弱すぎるし、うまくいかないでしょう。理由は、「プロモーションの弱さ」であり、「サービスそのものの本質的な部分」にあるのだと思います。

寄付マーケットの小さい日本で今、チャリティオークションを開いたところで、「~に寄付されるからこれを買おう!」っていうケースは決して多くは無いでしょう。やはり結局は商品そのものの「質」が重要なわけで「~が欲しいから買う」というところが、今人気のY!チャリティオークションに代表されるように殆どだと思われます。つまり、もともと「売れる」商品じゃないと売れないってことです。エコだから売れる…とか、そんな甘いことではうまくいかないでしょうって言うことなんですよね。

これについては、例えば「イーココロ」等のクリック募金&EC→寄付サイトの仕組みと商品のラインナップを見れば一目瞭然でしょう。
そうなってくると、そもそもの話で「ソーシャルビジネスです」って無理くり言わなくてもいいわけで、こういうのって「営利法人がやってもいいのでは!?」という疑問に当たります。これについてはまさしくその通りで営利法人がやってもいんでしょうね。
そもそも、未だにNGOにとって太い財源となっているモノの一つに「コンビニのレジ横の募金箱」があるわけで、あの募金箱から寄付される金額というのは馬鹿にならない額なのだそうです。

営利と非営利の違いって、色々あることはあるのですが、いわゆる「お金の流れの透明性」っていう部分が非営利の方がより明確で、あとは「公共性」が担保されているかどうかってとこでしょうか。
大切なのは「目的」であって、WEBの募金サイトで言えば「何のためにそれをやるのか」ということが大切なのだと思います。当然、少ないリソースとコストでそれ以上の成果が上げられるのであれば、それをやることが本当の意味で「寄付先」へのためになりますし、その切り替えが出来ない(orそもそも見通しを立てずにサイトだけ作った)がためにWEB上に放置されてしまっている寄付系サイト、ECは本当に「もったいない」と思います。

何度も言いますが「何のために」が大切です。

さてさて、国内でもマイクロファイナンス的なものや個人間融資の試みが始まっているそうですが、はたしてどのようになるのでしょうか。思いつくだけでも課題は多数ありますが、今後も含めどうなるのか、見守って行きたいと思います。

大切なのは考え続けること…そして意識をすること。