いなくなってしまった大好きな夫へ -7ページ目

5回目の命日

8月27日は、夫の5回目の命日でした。

5回目…

もう5ヶ月会っていないのか。

ずっと一緒にいたから、こんなに居ないの初めてだね。





お墓参りに行って、秋の新作のプレミアムモルツとアサヒスーパードライをパパとお義母さんにお供えしてきた。

お墓に供えてあったお花がまだ新しかったので、他に誰か来てくれたみたいで嬉しかった。





8月25日から学校が始まったけど、すごく悩んだ末に自主休校を選択する事にした。





ここ東京は、毎日の感染者数があまりにも多く、夏休み中も児童の陽性確認メールが学校から5、6回送られてきた。





娘は学校が大好きで、パパが亡くなっても皆勤賞だった。

だから本当に本当に最後まで迷ったけど…





私が2回目のワクチンを完了したのが今週初め。

自分の住んでいる区では最短でも接種予定が10月で、知り合いに紹介してもらって電車で1時間かけて2回打ちに行ってきた。

周りを見ると、これでも2回完了しているのは早い方。






悩みに悩んだ末に、せめてワクチンの効力が発揮されるであろう接種日から2週間経って行かせることに決断した。






パパ、相談したかったな…

これでよかったかな…






うちの場合は、私が倒れたら後がない。

コロナに感染して、もし私が悪化したら病院は満床だし、普通の風邪みたいに実家に預けるわけにもいかないし。

本当に何度も考えて決断した。






1人で決断するの、すごく悩んでキツかった。

でも、1人で決めなきゃ。

これからは、もっともっと大きな子育ての壁にぶつかっても全部1人で決めるんだ。






出来るかな?私に…






娘は最近、気持ち悪いってよく言ってる。

やっぱり精神的なものなのかな。

熱もないし、どこも悪くない。

でも本当にここ最近、頭痛いとか気持ち悪いって。

やっぱり知らず知らずのうちにストレス溜まってるのかな。





急にパパがいなくなって、ママはずっと悲しそうで心ここにあらずだし、楽しみにしていた学校は行けなくなっちゃうし、友達とも会えないし…

そりゃストレスも溜まるよね…





パパ、色々相談したいです…

いつもみたいに「仕方ねーよ、こればっかりは」って言ってほしいです…






急に自信がなくなってしまった。

これから、この先、わたし大丈夫かな。





パパ、いつも2人で相談して決めてたのに…

わたし、これから出来るかな…

急に不安になってきちゃった…





パパ、淋しいです…








手編みのマフラー

夫が亡くなってから、気づいたら春が終わって夏が始まって、あっという間に秋が来る。



何もやる気が起きなくて、自分の洋服ダンスも冬服のままになっていた。




娘の事はしっかりやらなきゃと思っていたので、娘の分だけは衣替えをしてサイズアウトした服の分はネットで買い足した。




私は何枚かのTシャツとズボンとジーパンで済ませていたが、さすがにもう少し予備の服を出さないと足りないと思って今更ながら出すことにした。




こういうのってやろうと思った時に実行しないと、またすぐにやる気無くなっちゃうし…




夫の服も脱ぎっぱなしで畳んである服がそのままになっていたので、クローゼットの方に戻そうとした。




そしたら、見つけた…




私が高校生の頃、夫に編んだマフラー…
まだ持ってたんだ…




「ママからもらったマフラーまだ持ってるよ!」
って聞いてたけど、ずっと見てなかったし本当かな?と思ってた。




高校2年の冬だったかな。
初めて誰かのために編んだマフラー。




穴あきでへたっぴだけど一生懸命編んだのを覚えてる。
でも、見た目が「ザ・手編み」って感じだから恥ずかしかったのかな…
学生時代に何回かしてる所を見たな…




大事に持っててくれてありがとう。
これからは私が大事にしていくね。




いつもすぐ物を失くしちゃうのに、大事にしてくれて本当にありがとう。





カルボナーラとペペロンチーノ

亡くなる数ヶ月前から料理を始めた夫。


大好きな料理研究家のユーチューバーがいて、初心者にも分かりやすくて初めてでも美味しい料理が作れると、毎日のように動画を見ては「次はこれを作る!」と意気込んでいた。



カップラーメンしか作ったことがなかった夫が作った料理は本当に美味しかった。



ポテトサラダやナポリタン、鶏の照り焼き、ハヤシライスもトマト缶から作っていた。
美味しいと褒めると更に頑張って作ってくれた。



私が職場に持って行くお弁当も作ってくれた。
いつも残り物と冷食ばかりだった私にとって、夫が作ってくれるお弁当はすごく美味しくて、ランチの時間を楽しみにしていた。



次にカルボナーラかペペロンチーノを作ってくれる約束をしていた。



病院で、意識のない夫に「カルボナーラとペペロンチーノまだ作ってもらってないよ!材料買ってあるからね!」と大きな声で言ったけど届いたかな…



いつもどんな時も、「約束したよね?」と私が言うと、「そうだな。約束だったもんな。よし!」って重い腰をあげてくれた。



夫は「ペペロンチーノだけは絶対に作る!俺、いま料理が一番楽しい!もっと作ってあげたい!」って言ってた。



約束を守るために戻ってきてくれるかなと思って、意識のない夫に、耳元で「カルボナーラとペペロンチーノの約束は?」と話しかけた。



多分、周りで見てた人達は、「え!こんな時にカルボナーラとペペロンチーノそんなに大事!?」とか思っていたはず…( ̄。 ̄ノ)ノ



私は夫が戻ってきてくれるなら、理由なんて何でも良かった。



パパ…
カルボナーラとペペロンチーノ、食べたかったな…



うちの近くに大きなスーパーができるよ。
今年の秋から営業だって。



パパ、料理するようになってから、大きなスーパー近くに欲しいって言ってたよね。



きっとパパだったら、「やったー!すげー嬉しい!ママ!早速行ってみよう!」って言うだろうな。



人も町もどんどん変わるのに、パパはずっとあの時のままなんだよね…
パパは適応能力が高くて時代の変化について行くタイプだったのにな…



悲しいのと淋しいのと、全部混じって言葉では言い表せない今までに体験したことのない気持ち。
パパの料理、もう一度食べたいな…
調味料もたくさん買ってきたよね…



レンゲがないとダメだ!うちにはレンゲがない!って。
3つ買ってきたよね。
結局パパは2、3回しか使ってないじゃん…



この前おかずを四種類に分けて盛るお皿を見つけたから買おうと思ったら、無意識のうちに3枚手に持っていた。
すぐに気づいて1枚戻した。
こういう日常の小さな事で気持ちが落ちてしまう…