日本人は弱い?
Bom dia
たまには、ポルトガル語の挨拶でも入れてみよう
さて、ヨーロッパの現場で子どもたちを見ていると、とにかく違うな、と感じるのは
フィジカルコンタクト
です。
一言に
とにかく激しい!!
「何が何でもボールを取ってやる」
「何が何でもボールを取られてたまるか」
という気迫を一人一人からひしひしと感じます。
よく、海外にでた選手が、練習から「アタリ」が違う。
というのを聞いたことがあります。
これ、子どもの時から本当にその通り。
試合中にものすごいスライディングをしたり、
それを食らってふっとんだり
なんてシーンをよく見ます。
でも、
ファウルだな
と思っていても、そんなに簡単には笛は吹かれません。
ファウルを取って下手にゲームをに止めるより
子どもたちの気持ちを優先しているように見えます。
だから、選手たちも親たちもコーチたちもそうしたコンタクトに対しては、ほとんど何も言いません。
たぶん、あの激しいあたりが
当たり前
なんだと思います。
先日、内田篤人さんと宮市亮選手の対談で、宮市選手が日本に帰って、
「あれ、俺デカいな」
と感じたと言ってました。
それから、日本での最初の試合でイエロー2枚で退場になったことについて
「ファウルの基準が違う」
ことを語っていましたが、まさにその通りだと思います。
さらには、
「日本人は、ボール回しなんかの技術はホントに上手い」
とも言っていました。
まだ9歳の子供ですが、ホントにそのとおりです。ポルトガルの子どもたちはハッキリ言って、技術的には下手です。
でも、強い。
試合になるとまったく違う力を発揮します
世界に勝つためにサッカーをするなら、世界基準に合わせなければまず勝てないと思います。
日本で子どもたちの試合を見ていた時は
選手たちが怪我をしないように、
相手選手を傷つけないように
と、そういうことが優先されていて、ファウルに対しては敏感に反応していたように思います。
それは、コーチたちだけでなく、周りで見ている親御さんたちも強く感じていたのではないかと思います。
つまり、今の日本の育成のままでは、世界に出たときに、まずこのフィジカルコンタクトという一つの壁を超えることが必要になってしまいます。
うちの子が怪我をしないように
相手に怪我をさせないように
なんて、そんな風に思って試合を見ていませんでしたか?
でも、それ本当に子どもたちのためなのか、もう一度考える必要があると思いました。
ポルトガルでは、サッカーをしているときは、もう大人も子供も関係なく、とにかく真剣そのもの。
だから、必死で戦っていますし、それを見ている保護者、コーチたちは全力でいる姿を必死に応援しています。
たとえ、そこで怪我をしてもさせてしまっても、それはお互い全力であるが故の出来事なので
そこに介入するようなことは一切していません。
ただ、もし試合中になかなか起き上がれないような状況があったときには、いいシーンだろうが何だろうが、スッと止めて選手をケアしに行きます。
これも、途中でチャンスを遮られたとしても誰も何も言いません
。
とにかく、
プレーは選手たちの全力に任せる。
いざという時は全力で助ける
という2点だけのようです。
実際、かなりの激しいタックルで傷んでいる選手たちもほとんどは、そのあと立ち上がりプレーを続けます。
そんな激しいフィジカルコンタクトの中でも、プレーできないほどの怪我というのは、ほとんど見たことがありません。
思っているより子どもたちは丈夫で強いようです。
今まで、日本では選手に危険が及ばないように、なんて思いをもって見ていましたが、どうもそれは違うのかな、とポルトガルの少年サッカーをみていて感じました。
子どもたちが、本気で選手を目指して行く中で、何が子どもたちのために一番なんでしょう?
日本の育成の現場でももう一度考えてみる必要がありそうです。
試合中に
危ないっ!!
と思ったとき、
グッと飲み込んで、もう少し様子を見てみませんか?
その「グッ」と一息が日本サッカーの未来につながるのかもしれません。
信じるか信じないかは…
て、最後に思いっきり場を間違えましたね 笑