ポルトガルの子たちが日本でサッカーをしたら?? ~ポルトガル少年サッカー育成の現場から~ | ヨーロッパ少年サッカー育成事情~ポルトガルクラブに所属する息子の活動から~

ヨーロッパ少年サッカー育成事情~ポルトガルクラブに所属する息子の活動から~

2021年より、ポルトガルのクラブに入団し活動している11歳、8歳の息子たち。彼らの活動からヨーロッパの少年サッカーの現状と日本との違いなどなどを子どもたちの記録とともにお伝えしていきます!自身も日本でコーチとして活動していたので、気づくことが山ほどです。

 

  ポルトガルの子たちが日本でサッカーをしたら??

 

 

端的に、最初はかなり戸惑うんじゃないかなぁ。。。

 

と思います。

 

それは、なぜか・・・

 

いくつか考えられますが、主に3つかなと思います。

 

 

まず一つは、

 

①スローインサッカー

 

 

かなり、下手です。ハッキリ言ってまったくできていません。

 

 

ポトッくるくる

 

と真下に落としたり、ほとんど砲丸投げのように投げたりします 笑

 

でも、サッカーは止まりません。誰も笛を吹いたり、やり直しをさせたりはしませんOK

 

 

 

2つ目が、

 

②ファウルサッカー

 

 

以前にも触れましたが、ファウルの基準があまりにも違います。

 

激しすぎてたまに子どもの体が宙を舞ったりします 笑

 

でも、やっぱりなかなか試合は止まりませんOK

 

 

ほとんど笛を吹かないからです。とはいえ、見ている限り、そこに悪意は一切ありませんOK

 

 

ただ、ボールを取りたいだけウインク

 

ボール保持者からしたら、

 

ただ、ボールを取られたくないだけ口笛

 

これだけです。

 

 

そして、どんなに笛を吹かれなくても子どもたちはしっかりアピールはします物申す

 

これはすごく大事だし、自己表現をしっかりしているなと感じます。

でも、日本でこれをしたら、

 

「審判には逆らわない」

 

と教えられてしまいそうです驚き

 

 

そして、最後。3つ目が

 

 

③オフサイドサッカー

 

 

これも、まったくできていません。

 

そして、これまた誰も笛を吹きません。ゲームは続きますOK

 

ただ、不思議なのがそこまでひどいオフサイドにはまずならないところですOK

 

おそらく、子どもたちはサッカーをたくさん見ているからだと思います。ポルトガルでは一日中、どこかのチャンネルで必ずサッカーが見れるのでPC

 

 

さて、この

 

 

①スローイン

 

②ファウル

 

③オフサイド

 

 

の3つですが、どれをとっても思うことが一つ。

 

 

大人、もっと言うと中学生くらいになってできてない人がいるのかはてなマーク

 

ということです。

 

例えば、砲丸投げのようなスローインをするプロ選手なんかいますか?

 

オフサイドを理解していない選手がいますか?

 

ファウルの基準をまったく理解していない選手がいますか?

 

ということです。

 

 

どれも、放っておいてもいつか必ず勝手にできることだと思います。

 

だから、教えないのかなと思います。

 

 

つまり、コーチや大人たちは

 

 

本質だけを伝えている

 

 

のかなと思います。

 

 

 

サッカーの目的は、究極には

 

ゴールを奪うことサッカー筋肉

 

 

守備なら

 

 

ゴールを奪わせないことサッカーNG

 

 

だと思います。

 

 

普段から、この二つを達成するために余計なものは後回し。

 

 

だからこそ、

 

 

子どもたちは、ゴールを奪う、ゴールを守るというシンプルな二つの目標を一番に考えてプレーできているのかな

 

 

と感じます。

 

 

とはいえ、そこは子どもたち。やっぱりゴールを獲ることの方が楽しいようなので、ディフェンスは少しばかり雑ですが・・・。

 

 

こんな風に子どものころから

 

 

本質を見失わない指導

 

 

をしているからこそ、

 

 

シンプルに力強くゴールに向かう選手

 

練習から激しいプレーを続ける選手

 

 

など、ポルトガルからどんどん良い選手が出てきているのかな

 

と感じました。

 

 

ポルトガルの子どもたち日本でプレーしたら、いろいろと戸惑ってしまうのかもしれませんね驚き