ジュネーブ半径500Mな毎日 -54ページ目

ジュネーブ的防衛


最近ジュネーブの国連地域でとても大きな国際会議がありました。

これはとても大きな会議で、各国の大臣が集まることになっていたので、

警備がものすごく厳重になるのです。




しかし

基本的に建物が全て古いジュネーブで、

たとえば、インターコンチネンタルホテルみたいに、会議場の屋上にヘリポートがある訳じゃないし、

どんな風に警戒をするのでしょうか。



警戒が厳しくて写真が撮れなかったのですが、

言葉で書いてみます。



・会議が始まる2週間程前に軍隊が物資を搬入
・クレーンでないと持ち上げられないようなコンクリート製バリケードを、会議場の周辺に設置
・コンクリート製でない部分には鉄製のバリケードを設置
・周辺の道路は車線変更され、直線道路がなくなり、スピードが上げられないように蛇行車線になり
・国連前のバス停は一部、バスが止まらなくなり(ブザーをおしても、なるのに、バスはバス停を素通りして次のバス停へ)
・会議場を見下ろせる付近の高いビルの窓には鉄条網が巻かれ



という感じで、あちらこちらに警官の待機所みたいな物があり、警察のバイクやパトロールカーがずっと走っています。

おそらく狙撃できる人員もどこかに配置されていると思います。

私のアパートの屋上にもたまに狙撃する人がいます。そこから見えるところに重要人物がいるっていうことです。




さて、そのような厳戒態勢が続く日々の中

バイク隊のポリス達が20人程集まっていました。出動前なのでしょう。

するとその目の前で、なんと

大きなトラックと、自家用車が、接触事故を起こしたのです。



ポリスの前で接触事故!



どうなるのかなと思ってみていましたが、

ポリスの誰ひとりとして、

そんな接触事故に目もくれていません。

きっとマニュアルにあるんでしょうかね?

時間稼ぎの事故を起こして、その間に、忍び込まれないようにとか。




事故を起こした運転手二人、トラック、自家用車からそれぞれ降りてきて、なにか話し合っていますが、目の前の警察官20人はノータッチ、なんだか感心しました。



そんな会議もやっと終わって、今度は数日間かけてバリケード類の撤収です。

これがなくなればまたゆっくりした街になります。



スイス、建物や街の作り方は、昨今の「防衛」に適しているようには思えないのですが、

すごい力技で、バリケードを作り上げて行くところ、底力だな~と思いました。



ジュネーブ、雪が降り始めました。

朝8時1分の通学路


ジュネーブ半径500Mな毎日











 

孤独死かと思ったら、泥棒かもしれなくて、だけど本当は・・・。

ご近所の方達が

「よくぞ、その時の写真を撮ってくれた!

本当に良くやってくれた!」

と、漢字テストで満点取った子供みたいに褒めちぎってくれたけれど、

まさか口が裂けても言えない

「ブログに載せようと思って」

だなんて。










午前11時40分、ジョークのつもりでとった一枚の写真。

よく見ると

二人の大男が、人様のベランダに長いはしごで侵入して、窓を外して室内に入り込もうとしているではないか!

なんか変な光景じゃない?

私はペシミストなのだろうか、

・玄関の鍵があかないからベランダから入ろうとしているんでしょう?
・ベランダから人が侵入したのは、中の人を助けるためでしょう?
・中の人は自分で立ち上げれないから、鍵を開けられないし、合鍵を渡すような家族もいなかったために、他に連絡先もなく、きっと管理人がポストに郵便がたまっている事で通報したのかもしれないんじゃない?
・家の前には、広告も何もついていない、窓も全て白く塗られた大きな車がとまっているじゃない?これは事故などで亡くなってしまって、もう病院に搬送する必要がない方を運ぶ時にも使われる車と同じ車に見えるじゃない?
ってことは・・・
このアパートの住人が孤独のまま亡くなってしまったんじゃないの???


クリスマスが近づいて、各家庭ライトアップが始まっている。

写真の右上のようにベランダをよじ上るサンタクロースの人形も、あちこちに飾られている。


それなのに、この楽しい年の瀬に、孤独死する人もいるのか
お金持ちだったと思うけど、誰にも知られずに亡くなるなんて
近所の人も誰も気に留めていないみたいだし
空気と同じでなんてドライなの?
客死っていう言葉があったっけ、なんだか急に風が冷たい・・・


そんな感傷を覚えつつ歩いていると、犬散歩友達にあったので


きいて!今、あそこにはしごがかかって、二人の男がベランダによじ上って行って、窓を外しているの、きっと中で人が亡くなっているんじゃ・・・・・・


ここまで言いかけた時に、そのおじさんは


「それって泥棒じゃないか!」

と叫んだのであります。

え、泥棒?こんな白昼に?堂々と?南側の窓から?目の前は車通り?あり得る・・・・・????

いやだ!あり得るかも!!??

よく見たら彼らの車は「外国ナンバー」だし。なに?ジュネーブまで出稼ぎ?
油断している隙をついたなんて巧妙な手口!
堂々としすぎているからかえって怪しまれない!
なんと、卑怯でスマートな白昼空き巣。


これはすぐに管理人に言った方がいいよね?
そうだね、管理人に言った方が良いよ。

いやだ、管理人が「昼休み中」でいないじゃないの!
オー、ノー、またあとで来てみるよ


だけど、よくその写真を撮ってくれたね!もし泥棒だったらこれは証拠になる!グッドジョブだよ!

と犬散歩友達のおじさんは私にチョコレートをくれたけど

そもそも、これはブログに載せるために撮ったんだったよな。

警察で尋問されたら嫌だな・・・という思いもよぎって行く・・・・・・。

「なんであなたはこの光景の写真を撮ったのですか?ブログ?これがあなたのブログ?どうしてフルネームがないの?匿名で書いているところが怪しい」

かえって怪しまれたらどーしよー!という妄想にも頭の2割ぐらいは悩まされつつ。





というわけで、ペシミスト二人が出会ってしまったせいで

孤独死か、もしくは空き巣

それしか可能性はないと考えられなくなってしまい、

ついに、こんな凶悪事件が起こるようになってしまったのか、と

ショックだったのですが

その後、犬友達おじさんは「空き巣が入ったかもしれないと」、確実に近所の住人をギャラリーにふやし、その度に私は自分がとった写真を見せて差し上げることになったのでした。




4時過ぎにやっと捕まった管理人さんに聞くと


「あーー、あれはただの作業員だよ。

あの部屋の住人が、自分を部屋から閉め出しちゃって、オートロックだからもう開けられなくってね。

だけど、ドアの鍵は30万ぐらいしたらしいから、ドアを破るのは嫌だっていって、作業員にベランダから入ってもらったって訳

全然心配ないよ」









なんと・・・そのオプションは想像できなかった・・・・・・。








あたしこれで大分時間を損した気がする。

ちぇ。

これからは怪しいと思ったら、直接本人に聞けば良いんだよね(←あ、これはしない方が良いと思います)。















問題の写真。

ベランダをよじ上るサンタクロースの真下に本物のはしごがかかっていて、面白いって思ったので撮りました。

手前には、白塗りの何の加工もない怪しい外国ナンバーの車

ベランダでは二人の男が、台に乗って窓を外しています



ちなみにこの二人、このながーいはしごをひょいっとかけて、するするっと登って行きました。

ヘルメットをかぶっていないと事故の時に保険が下りないかも、とか
意地悪な人がはしごを倒しちゃったらどうするんだろう、とか
そもそも登っている時にはしごが横に滑ったらどうすんの~、とか

そういうのは全部うっちゃって、するする登るところとか、怪しいと思ったけど、プロ鍵職人だったんですね。

photo:01

「普通」は難しい。痛み止めにまつわるエトセトラ。




こんな晴れた日の午後に

次女が転んで骨折してしまった


ジュネーブ半径500Mな毎日


泣き止まない様子を見ると、どうも骨まで行ったらしい。

腕を支えないと歩きづらい、やはり骨に響いているから歩けないのだろう

これは救急に行かないと

しかし、ここでの一つの問題は「痛み止めを今投与するか」です。

・痛み止めを投与して痛みに鈍感になって、患部を動かして悪化させたら嫌だな
・痛み止めを投与した後に、外科手術などをする事になったときに、他の痛み止めと重複して副作用が起こったら嫌だな

という理由で、痛み止めは投与せずに救急に向かいました。

いつもの通り、受付でトリアージされます。骨折の場合は、出血や呼吸器系の問題ではないので、最優先ではありません。なので、診察からギプスまで大体5時間ぐらいかかります。

5時間もイタイと大変だからでしょうか。

受付で看護婦さんに

「普通じゃない」

と言われました。

C'est pas normal

・こんなに痛がるのは普通じゃないから骨まで行っているかもね

なのか

・こんなに痛そうなのに投薬しないなんてひどい親!

と言われたのか分かりませんが、

吐き捨てるように言われたので後者だったような気がします。

その場で痛み止めを処方されました。

・待ち時間が長いので痛みがない方が子供も楽
・診察やレントゲンの時に痛がらないので、医療関係者も多分楽

なのだろうと思います。

でも、ある意味「これが骨折の痛み」っていうのを次女には学んでもらったと思う事にします。

将来は自分て「病院に行くか行かないか」を判断する必要もあるでしょうから。

「痛み止め」の使用基準、スイスと日本は違うので難しい。




痛み止めの使用基準が違うという事は、

医療についての考え方が違うという事で、

人生についての考え方も違うという事で

「人生の質」への概念がまず違う気がするのです。







学校のお友達、Milena(ミレナ)ちゃんからお見舞いカードを頂いたので、
ミレナちゃんの名前をちょこっとだけデザインした模様を作って、お返しカードを作りました。
これを印刷して、カードにして渡そうと思います。


ジュネーブ半径500Mな毎日