ジュネーブ半径500Mな毎日 -52ページ目

期待に応えきれなくて、感謝しちゃった話

~~~日本にて、数年ぶりの友人と~~~





友達の目を見たその時に、「失敗した」って思ったのですが、

もう喉を通り過ぎちゃった言葉はどうにも取り返しがつかない。

友達の顔が笑顔からみるみると恵まれない人を見る目つきに変わって行くのが手に取るように分かる。

私だって、もうちょっと常識を働かせて答えれば良かったのかもしれない。

「しゃぶしゃぶ」とか「すきやき」とか「お寿司」のあたりが、無難なところだろう。

それなのに

「スイスにいて、日本のどんな食事が一番恋しくなる?」

という友達の質問に

さまざまな思いを交えて浮かんできたメニューは






「たまごかけご飯!」




だったのである。

私が、「しゃぶしゃぶ」って答えていたら、彼女に「そうだよね~やっぱりね~」なんて言わせてあげられたかもしれないのに、私が「たまごかけご飯」って言っちゃったから、彼女は二の句が継げなくなっちゃった。



戦後の貧しい時期を過ごした家族が、食べ物がない中、親切な人からいただいた生卵ひとつでご飯を7杯も食べた

というのは我が家の語りぐさで、子供達もたまごかけご飯を日本で食べるたびにその事を思い出している。お茶碗一杯のご飯に生卵を丸々1個落とせる事に感謝しながら。

そんな伏線もあって、私が答えた「たまごかけご飯」は、しゃぶしゃぶやすきやきよりも思い入れのあるメニューだったんだけど、友達をびっくりさせてしまった。



驚かせてしまったついでに、スイスでの食生活について話す

・車で4キロぐらい走って、骨無し鶏モモ肉を買うの、お店の中は寒いんだよね~。
・それから塊肉を6キロぐらい買って、冷凍庫に入れて凍らせて、また出して半分溶かしてから、お肉屋さんにあるような大きなスライサーで、薄切り肉を作るんだよ。2、5ミリかな~とかってレバーを調節しながらね。
・それをまた400gぐらいに小分けして、また冷凍するの
・だから、冷凍庫から薄切り肉がなくなると、すごいブルーになっちゃうよー。あーまたアレやらなきゃーってね。
・トンカツを作る時は、古いパンをミキサーでガーッとしておいたパン粉を使うかな~
・お豆腐は、最近はフランスまで買いに行くかな~。
・しゃけは、塩をふってから冷蔵庫に入れて、寒干しみたいにするんだよ。まあ、ちょっと冷蔵庫が臭うけど、ハエは来ないからね。

やけっぱちになって、べらべら苦労話をする私の話を聞いて、友達の顔がどんどん楽しそうになって、言った言葉が

「なんか、楽しそうな生活だね~」



ええ?そう?楽しそう?

なんか目から鱗が落ちかかっている状態だけど、むりやりはがしたらひりひりしそうだから、もうちょっと放っておきたい心境。


「大変だけど、体に良い物しか入ってこないような食生活だね」と、また楽しそうに言う。

私と同い年だというのに、こんなに人が出来ていて、あたし、どうする?



まあ、でも、東京にいたころは、3種類の生協の個人宅配をやっていて
ほぼ毎日、インターネット注文に追われ、
水のペットボトルすらスーパーから持って帰ってきた事のない生活をしており
子供が小学校に入ったら、どんな風に社会復帰しようかと想像したり
かと思えばたまに平日の昼間に映画見に行っちゃったり、
カフェで読書しちゃったりして、
子供を迎えに行ったあとは公園で一緒に遊んだり
そんな楽しい生活をしていたんだよなー。


いまや、薄切り肉パックが気軽に買えない国に住む事になり、
料理にひとてまかけても、大して頑張っているようには思えない料理で毎日手一杯になっちゃって、それもストレスなんだよね~。
きっと、私が日本でラクをしすぎていたから、スイスに送られたのかも。



「でもさ、なんだか楽しそうだよ」

と友達は言う。きっと友達なら、こんなこともさらっとやってのけるんだろう。

そう、世の中には自分のすべきことを知っている人っているのだ。

私のようにいつも「あんなことしたい、こんなことしたい」ってブチブチいっているだけじゃなくて、

きちんと目の前の小さなゴミをつまんで捨てて、いつも部屋をきれいにしていられるような人。

友達はきっとすでにそっちの側の人間なのだ。

えらいなー、すごいなー、でも、これで目から鱗がきれいに落ちた。

またスイスに戻って、いろいろなころにあまり抗わずに行きて行こうかな。




ふらっと行った鎌倉の海
ここで生まれ育ってお父さんになったらしい人が、この日も子供と波打ち際を歩いて拾ったきれいな桜貝を子供達にくれました。

ジュネーブ半径500Mな毎日




















犬検疫の覚え書き スイスから日本へ入国


さて、

今回、犬を日本に輸入する私たちは

キャリアーにエール・フランスを選びました。

その理由は

「小型犬なら、キャビンに犬を持ち込める」

という理由です。




全日空も日本航空も、犬は「動物貨物」に預けなければならないのですが、

ヨーロッパの航空会社 (オランダ航空、エール・フランス、スイス・エアーなど)は犬をキャビンに持ち込めます。



私たちは予め、空港のエールフランスのカウンターで、犬を運ぶためのメッシュ素材の鞄を30ユーロで購入しました。

犬をキャリアーに持ち込んで運ぶには、200ドル前後かかると言われました。(動物貨物で運ぶと8万円ぐらいかかると思うので、安いですし、ずっと一緒にいられるので安心です。)



出発前まではそこにおやつを入れてあげて、カレンのお気に入りの場所になるように訓練しました。




いよいよ出発です。




スイスの空港でも、出国のための検疫は得にありませんでした。

空港についたらまず、少し散歩をしてお手洗いをさせます。



それからチェックインをして、

セキュリティのところでは、犬にエックス線を当てないように

犬を抱っこして、私とともに金属探知器だけくぐりぬけるか

かばんごと金属探知器をくぐり抜けます。



そして、搭乗へ。

特に何も問題はありませんでした。




成田に着くと、

スーツケースを拾うところの脇に、動物検疫所のコーナーがあります。

税関の前に、この動物検疫所コーナーに犬を預けると、検疫室まで係の人が連れて行くので

私たちは、別に税関を抜けて、到着ロビーに出てから、別のルートで検疫室に行きます。



そこで、事前に用意しておいた「6枚の書類の原本」を提出

検疫する方が事前に送っておいた「コピー版」と相違ないか確認して、サインなどをしてから、

マイクロチップナンバーなどの個体識別も確認し、

輸入を許可する書類をもらいます。

この書類は、輸出の時にも必要なので、大切に保管します。




検疫が終わったら急いでカレンを到着ロビーの外に連れて行って

少しお散歩してあげます。





この検疫とお散歩で1時間ぐらいは時間に余裕を見た方が良いと思います。




私たちはこの後、出国ロビーまで行ってラーメンまで食べたり、

プリペイド携帯の手続きをしたので

空港で遊んでしまいました。




成田からはNEXに乗り、滞在場所へ向かいます。

カレンは一度も吠えずに、私のそばでずーっと眠っていてくれました。

頑張ってくれました。








スイス(EU基準)から日本へ犬を輸入する




海外で暮らす私たちにとって、ちょっと心臓に悪い事は犬の検疫です。

これを怠ると、当の犬は日本の空港で最長180日間も待機しなくてはならないか。

もしくはすぐにスイスに戻らなくてはいけないのです。

もちろんドッグホテルみたいなところではないから、散歩なし、遊び無しでケージに入れられたまま過ごすので、

想像するとこれは恐ろしい話しだから、なんとしても検疫を完璧にしないといけないのです。




日本から連れてくるだけでも大変だと思ったけれど、今回は

スイス→日本→スイス

と1往復するので、もっと慎重にならなくては。



スイスは今のところEUの基準に沿って犬の検疫を定めているので、ヨーロッパー日本の間を往復する人のヒントになればと思ってこれを書いています。

もちろん自分で見返すためにも。。。。。。。




ジュネーブ半径500Mな毎日




スイスから日本へ。


日本へ犬を連れて行く事を、「犬を日本に輸入する」という表現を使います。
犬の輸入に必要な書類

1、日本の動物検疫所発行の届出受理書 1枚
2、狂犬病抗体検査証明書 1枚
3、動物検疫所のウェブページからダウンロードしたForm A, 1/C, 2/C, 3/C 4枚
の計6枚。
と、
4、犬パスポート


たったこれだけなのですが、一つ一つに準備が要ります。時間がかかる順にもう少し書くと



1、狂犬病抗体検査証明書 1枚 (出発6ヶ月前までに確認)
・かかりつけ獣医に行き、狂犬病予防接種が有効期限内である事を確認してから(私は日本の検疫所にも連絡をして有効である事を確認してから)血液を採取してもらい、ベルンの University of Berne, Institute of Veterinary Virology, Swiss Rabies Centre (日本が定めるスイスの検査場はここだけ)に送ってもらい、結果を待つ。2週間ぐらいすると結果が送られてきます。それが0.5IU/mlであれば、採血した日から半年後から日本に帰国できることになります。


2、届出受理書を準備するまで (出発40日前までに申請を始める(後で訂正可能))
・動物検疫検査手続き電算システムhttps://www.aps.maff.go.jp/an/html/OWZ01W01O.htmlで電子手続きを始める
ちなみに、このシステムはウィンドウズだと良く動きますが、Macだと動かない部分があります。
・犬を輸入する予定日、便名、ターミナル番号などを記入(これはあとで変更も出来るので、私は仮の旅程を最初に記入して後で変更しました)
・犬の種類、体高、体長、体重、マイクロチップ(ISO規格)の番号などを記入
・狂犬病予防接種ワクチンは不活化であることを確認
・その他の予防接種を行っている事を確認する。最低7種
・全ての情報に漏れがなく、不備がなくなったところで、動物検疫所から「届出受理書」が発行されるので、それを印刷しておきます。


3、Form A, 1/C, 2/C, 3/C(出発の2週間前から週末を数えない4日ぐらい前までにそろえる)
このページから推奨される書式http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/import-index.html#suisyoをダウンロードして印刷、獣医さんに持って行って、獣医さんからのサインをもらう。これは2で記入した事が本当に正しいかどうかを、スイスの獣医さんと、スイスの獣医局から証明してもらうための書類です。(犬パスポートもあるんだけどね)



1、2、3の書類が揃った時点で、全てを一度PDFにして日本の検疫所にメールで送る。もしくはFAXで送る。
直すべきところがあると指示されるので、その場合はやり直して、再送


書類に不備がなくなった時点で、3の書類にはかかりつけ獣医からのサインをもらい、その後ジュネーブの

Collaborateur spécialisé / plateforme soutien
DARES - Direction générale de la santé
Service de la consommation et des affaires vétérinaires (SCAV)
Quai Ernest-Ansermet 22
Case postale 76
1211 Genève 4 Plainpalais
Tél. + 41 22 388 71 63
Fax + 41 22 388 71 61

ここにいって、税金を30フラン支払ってから、別の棟 (住所:Quai Ernest-Ansermet 18) 
に行って、スイス政府公式の裏書きをもらう。


ジュネーブ半径500Mな毎日

                      のびーー


裏書きをもらった時点で再び、PDFにして、日本の検疫所に送る。

これで

スイス出発前に、
スイスには原本全て、
日本の検疫所にはコピーが全て
完全に揃った事になる
ので、大分安心です。


検疫所の方とは、なれないうちはものすごいメールのやり取りをしました。次からは少し減りそうな気もしますが、きっと不安になってメールを書いてしまいそうです。


成田の検疫所では、上記の6枚の記述内容と、犬パスポートの記述内容を、再び照合する可能性もあるそうです。
何重に慎重なの?というぐらい慎重な日本への検疫です。



それに加えて、日本からスイスへは?

日本からの輸出(出国)はそれほど難しくはないような気がします。



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