期待に応えきれなくて、感謝しちゃった話
~~~日本にて、数年ぶりの友人と~~~
友達の目を見たその時に、「失敗した」って思ったのですが、
もう喉を通り過ぎちゃった言葉はどうにも取り返しがつかない。
友達の顔が笑顔からみるみると恵まれない人を見る目つきに変わって行くのが手に取るように分かる。
私だって、もうちょっと常識を働かせて答えれば良かったのかもしれない。
「しゃぶしゃぶ」とか「すきやき」とか「お寿司」のあたりが、無難なところだろう。
それなのに
「スイスにいて、日本のどんな食事が一番恋しくなる?」
という友達の質問に
さまざまな思いを交えて浮かんできたメニューは
「たまごかけご飯!」
だったのである。
私が、「しゃぶしゃぶ」って答えていたら、彼女に「そうだよね~やっぱりね~」なんて言わせてあげられたかもしれないのに、私が「たまごかけご飯」って言っちゃったから、彼女は二の句が継げなくなっちゃった。
戦後の貧しい時期を過ごした家族が、食べ物がない中、親切な人からいただいた生卵ひとつでご飯を7杯も食べた
というのは我が家の語りぐさで、子供達もたまごかけご飯を日本で食べるたびにその事を思い出している。お茶碗一杯のご飯に生卵を丸々1個落とせる事に感謝しながら。
そんな伏線もあって、私が答えた「たまごかけご飯」は、しゃぶしゃぶやすきやきよりも思い入れのあるメニューだったんだけど、友達をびっくりさせてしまった。
驚かせてしまったついでに、スイスでの食生活について話す
・車で4キロぐらい走って、骨無し鶏モモ肉を買うの、お店の中は寒いんだよね~。
・それから塊肉を6キロぐらい買って、冷凍庫に入れて凍らせて、また出して半分溶かしてから、お肉屋さんにあるような大きなスライサーで、薄切り肉を作るんだよ。2、5ミリかな~とかってレバーを調節しながらね。
・それをまた400gぐらいに小分けして、また冷凍するの
・だから、冷凍庫から薄切り肉がなくなると、すごいブルーになっちゃうよー。あーまたアレやらなきゃーってね。
・トンカツを作る時は、古いパンをミキサーでガーッとしておいたパン粉を使うかな~
・お豆腐は、最近はフランスまで買いに行くかな~。
・しゃけは、塩をふってから冷蔵庫に入れて、寒干しみたいにするんだよ。まあ、ちょっと冷蔵庫が臭うけど、ハエは来ないからね。
やけっぱちになって、べらべら苦労話をする私の話を聞いて、友達の顔がどんどん楽しそうになって、言った言葉が
「なんか、楽しそうな生活だね~」
ええ?そう?楽しそう?
なんか目から鱗が落ちかかっている状態だけど、むりやりはがしたらひりひりしそうだから、もうちょっと放っておきたい心境。
「大変だけど、体に良い物しか入ってこないような食生活だね」と、また楽しそうに言う。
私と同い年だというのに、こんなに人が出来ていて、あたし、どうする?
まあ、でも、東京にいたころは、3種類の生協の個人宅配をやっていて
ほぼ毎日、インターネット注文に追われ、
水のペットボトルすらスーパーから持って帰ってきた事のない生活をしており
子供が小学校に入ったら、どんな風に社会復帰しようかと想像したり
かと思えばたまに平日の昼間に映画見に行っちゃったり、
カフェで読書しちゃったりして、
子供を迎えに行ったあとは公園で一緒に遊んだり
そんな楽しい生活をしていたんだよなー。
いまや、薄切り肉パックが気軽に買えない国に住む事になり、
料理にひとてまかけても、大して頑張っているようには思えない料理で毎日手一杯になっちゃって、それもストレスなんだよね~。
きっと、私が日本でラクをしすぎていたから、スイスに送られたのかも。
「でもさ、なんだか楽しそうだよ」
と友達は言う。きっと友達なら、こんなこともさらっとやってのけるんだろう。
そう、世の中には自分のすべきことを知っている人っているのだ。
私のようにいつも「あんなことしたい、こんなことしたい」ってブチブチいっているだけじゃなくて、
きちんと目の前の小さなゴミをつまんで捨てて、いつも部屋をきれいにしていられるような人。
友達はきっとすでにそっちの側の人間なのだ。
えらいなー、すごいなー、でも、これで目から鱗がきれいに落ちた。
またスイスに戻って、いろいろなころにあまり抗わずに行きて行こうかな。
ふらっと行った鎌倉の海
ここで生まれ育ってお父さんになったらしい人が、この日も子供と波打ち際を歩いて拾ったきれいな桜貝を子供達にくれました。
友達の目を見たその時に、「失敗した」って思ったのですが、
もう喉を通り過ぎちゃった言葉はどうにも取り返しがつかない。
友達の顔が笑顔からみるみると恵まれない人を見る目つきに変わって行くのが手に取るように分かる。
私だって、もうちょっと常識を働かせて答えれば良かったのかもしれない。
「しゃぶしゃぶ」とか「すきやき」とか「お寿司」のあたりが、無難なところだろう。
それなのに
「スイスにいて、日本のどんな食事が一番恋しくなる?」
という友達の質問に
さまざまな思いを交えて浮かんできたメニューは
「たまごかけご飯!」
だったのである。
私が、「しゃぶしゃぶ」って答えていたら、彼女に「そうだよね~やっぱりね~」なんて言わせてあげられたかもしれないのに、私が「たまごかけご飯」って言っちゃったから、彼女は二の句が継げなくなっちゃった。
戦後の貧しい時期を過ごした家族が、食べ物がない中、親切な人からいただいた生卵ひとつでご飯を7杯も食べた
というのは我が家の語りぐさで、子供達もたまごかけご飯を日本で食べるたびにその事を思い出している。お茶碗一杯のご飯に生卵を丸々1個落とせる事に感謝しながら。
そんな伏線もあって、私が答えた「たまごかけご飯」は、しゃぶしゃぶやすきやきよりも思い入れのあるメニューだったんだけど、友達をびっくりさせてしまった。
驚かせてしまったついでに、スイスでの食生活について話す
・車で4キロぐらい走って、骨無し鶏モモ肉を買うの、お店の中は寒いんだよね~。
・それから塊肉を6キロぐらい買って、冷凍庫に入れて凍らせて、また出して半分溶かしてから、お肉屋さんにあるような大きなスライサーで、薄切り肉を作るんだよ。2、5ミリかな~とかってレバーを調節しながらね。
・それをまた400gぐらいに小分けして、また冷凍するの
・だから、冷凍庫から薄切り肉がなくなると、すごいブルーになっちゃうよー。あーまたアレやらなきゃーってね。
・トンカツを作る時は、古いパンをミキサーでガーッとしておいたパン粉を使うかな~
・お豆腐は、最近はフランスまで買いに行くかな~。
・しゃけは、塩をふってから冷蔵庫に入れて、寒干しみたいにするんだよ。まあ、ちょっと冷蔵庫が臭うけど、ハエは来ないからね。
やけっぱちになって、べらべら苦労話をする私の話を聞いて、友達の顔がどんどん楽しそうになって、言った言葉が
「なんか、楽しそうな生活だね~」
ええ?そう?楽しそう?
なんか目から鱗が落ちかかっている状態だけど、むりやりはがしたらひりひりしそうだから、もうちょっと放っておきたい心境。
「大変だけど、体に良い物しか入ってこないような食生活だね」と、また楽しそうに言う。
私と同い年だというのに、こんなに人が出来ていて、あたし、どうする?
まあ、でも、東京にいたころは、3種類の生協の個人宅配をやっていて
ほぼ毎日、インターネット注文に追われ、
水のペットボトルすらスーパーから持って帰ってきた事のない生活をしており
子供が小学校に入ったら、どんな風に社会復帰しようかと想像したり
かと思えばたまに平日の昼間に映画見に行っちゃったり、
カフェで読書しちゃったりして、
子供を迎えに行ったあとは公園で一緒に遊んだり
そんな楽しい生活をしていたんだよなー。
いまや、薄切り肉パックが気軽に買えない国に住む事になり、
料理にひとてまかけても、大して頑張っているようには思えない料理で毎日手一杯になっちゃって、それもストレスなんだよね~。
きっと、私が日本でラクをしすぎていたから、スイスに送られたのかも。
「でもさ、なんだか楽しそうだよ」
と友達は言う。きっと友達なら、こんなこともさらっとやってのけるんだろう。
そう、世の中には自分のすべきことを知っている人っているのだ。
私のようにいつも「あんなことしたい、こんなことしたい」ってブチブチいっているだけじゃなくて、
きちんと目の前の小さなゴミをつまんで捨てて、いつも部屋をきれいにしていられるような人。
友達はきっとすでにそっちの側の人間なのだ。
えらいなー、すごいなー、でも、これで目から鱗がきれいに落ちた。
またスイスに戻って、いろいろなころにあまり抗わずに行きて行こうかな。
ふらっと行った鎌倉の海
ここで生まれ育ってお父さんになったらしい人が、この日も子供と波打ち際を歩いて拾ったきれいな桜貝を子供達にくれました。
