※※※本編の内容・ネタバレを含んでいます。ご注意ください。※※※


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みなさまこんばんは✵
満です(*‘ω‘ *)

廻螺[エラ]=アマルリック(CV/花江夏樹)
青年と少年の狭間にいるきらきらエメラルドグリーン。

廻螺は透京の図書館司書、泣虎と綸燈の幼馴染として登場しました。
図書館へ行けば、真面目に勤務し、優しく賢いアドバイスをしてくれる、安心安全の彼。
玻ヰ璃と年齢が近いのもあって親近感もあし、個別√では他の人と仲良くすると焼きもちを焼いたりする意外な幼さが可愛かった。 
この焼きもち焼きなところは度々出てきて、廻螺が可愛く拗ねるたびに癒やされてました。
落ち着いて穏やかな大人っぽい彼だからこそのギャップ萌えだった。
そしてそして、共通√や他キャラ個別√で感じた安心安全な印象は変わらなかったけど、まさかここまで重いものを背負っているとは思っていなかった…!
もう少年漫画の主人公並みなんよ。

透京が呪いにかかって以来、王族は透京の統治権を"Mの一族"に譲った。
Mは代々受け継がれ、その素顔は謎に包まれている。
玻ヰ璃は透京の呪いを解くために、時計塔へ入る必要があり、それを叶えるために時計塔に住むMのお世話係に立候補。
見事、採用され、週一回だけMのお世話をしに時計塔へ潜入することに成功。
そこで玻ヰ璃はアストロラーベを動かす当初の目的だけでなく、Mへの親愛が芽生えていくんです。
Mは大きな帽子で顔が隠れていても、いかにも綺麗な人のオーラが出ていて、触れることは禁止、声が出せない病気だから筆談。
これまで玻ヰ璃にとってMは遠い存在だった。
いわゆる大統領的な存在だったんだもんね。
それが初対面でも個人的にお話しようとしてくれて、優しく心を開いているのが伝わってきて、玻ヰ璃も純粋に嬉しくなったんだと思う。
秘書を務める実母が監視役としているからあまり大々的に交流はできないけど、玻ヰ璃は勤務開始時間より早めに来て積極的に会話して、趣味の読書の話から透京の呪いについての考えまでMとかなり深く心を交わすようになった。
アストロラーベの管理をして透京を守っているMは、呪いを解きたいと願っていた。
具体的にはアストロラーベに関する資料を世界中の研究者に公開して協力を仰ごうとしていたらしい。
でも、現状維持派の両親から反対され、その両親と仲が良くない様子で、Mは透京の支配者としての責任を強く持ちながらも孤独だった。
そんなMにはじめて個人的に親しくしたのが玻ヰ璃。
気づけばあっという間にMにとって玻ヰ璃は大事な存在になっていて、芯が強くて優しくてどこか寂しそうなMのことを玻ヰ璃も大事に思うようになっていく。
ふたりのささやかで温かな交流が好き…。

廻螺がMの弟だと判明したときもなかなかの驚きだったのだけど、さらにびっくり仰天(死語)したのが廻螺=Mだったこと!
えええ、じゃあ今まで他キャラ√でちらっとM出てきたことあったけど、あれって廻螺だったん…!?
しかもここまで、章始めや章終わりに、影絵風のスチルで廻螺とMが対話しているシーンが何度も挟まれていたのがミスリードだったと分かってテンション上がったわ。
廻螺とMが姉弟だと完全に思い込んでた。
まさか自分との対話だったなんて。
つまり、玻ヰ璃と話していたMの苦悩は廻螺の苦悩だったわけで、弱冠18歳にして呪われた透京のトップとして孤独に闘っていたんだな…。

廻螺と玻ヰ璃の関わりは、思っていた以上にドキッとするシーンが多くてよかったです。
普段は爽やか好青年(好少年?)ですんなりとハイリお兄ちゃんに気に入られるような人なのに、ふたりきりになると一気に魔性の男を醸し出してきて接近戦を仕掛けてきてそれはもう最高でした。
玻ヰ璃がMを慕っているのを何度も拗ねていて、実はMも自分なのに自分相手でも嫉妬しちゃう廻螺が良すぎた。
透京の外に憧れていて一度でいいから出てみたい、だけど親が反対するから行けないと本を読んで本の世界を愛してきた彼に、本物の外の世界を見せてあげた玻ヰ璃の行動は素敵だなと思った。
今にして思えば廻螺はMで、アストロラーベの針を固定して呪いを進めないよう守っている人で、それができるのは廻螺だけ。(廻螺も時輪のアストロラビかつ、男なので針の固定だけできる。)
だから、彼が命の危険がある外の世界へ行くのに反対だった両親の気持ちも分かるのだけど、廻螺はずっとMとして生まれてきて使命を全うしてきて、本音を話せるのは"M"だけだったことを考えると、廻螺が廻螺らしく在れる時間や廻螺として世界を広げていけたのはすごく良かった。
玻ヰ璃は廻螺の心を解放する手伝いをかなり出来たと思う。
もともと廻螺は玻ヰ璃を好きだったけど、さらに自分に自由をくれたからもっともっと大好きになっちゃったんじゃないかと私の心がウキウキしました。もはや廻螺玻ヰ応援団の心境になってた。

どう考えても両想いの雰囲気になったところで、外の世界へ行ったのがバレて廻螺は時計塔に軟禁。
綸燈と泣虎と協力して、玻ヰ璃は果物箱に忍び込んで(!?)廻螺の元に参上するアグレッシブかつスカッとすることをやります。
もう玻ヰ璃は廻螺のヒーロー。

自由への憧れとMとしての責務で思い悩んでいた廻螺は、玻ヰ璃と関わる中で世界が広がり成長して、そして再び自分を解放しに駆けつけてくれた玻ヰ璃のおかげもあって、覚悟を決めました!
このときの廻螺はマジかっこいい漢。
最初からかっこいい可愛かったけど、自分を確立した上で、透京トップの責任を改めて考えて呪いを解く決意を両親に伝えて説得するシーンはかっこよかった!!
玻ヰ璃も惚れ直すわこんなん!

廻螺や研究者たちが発見した解呪方法は、廻螺の能力を使いアストロラーベの針を巻き戻して、呪いがかかる前の時間まで戻すこと。
長い間、視力が落ちていく危険を冒してまでアストロラーベの針を固定していた廻螺が、長時間能力を使うなんて大丈夫なのかと心配になったけど、廻螺はもうひとりじゃない。
玻ヰ璃も時輪のアストロラビだからってのもあるけど、心理的にも玻ヰ璃はいつだって廻螺を支えているからもう大丈夫。
ふたりで力を合わせて針を巻き戻し、呪いはなくなりました。
ここが幸福の絶頂のように思う玻ヰ璃が、"世界でもっと綺麗な景色があるかもしれないように、廻螺がもっと嬉しそうに笑う日がまた来るのかもしれない"とさらなる幸せを予期して終わるのにじんとした。
言葉が心に染みわたる…素敵すぎる…。

そして哀哭エンド。プレイ前は、廻螺の哀哭エンドがいちばん想像できていませんでした。
シナリオ進めるうちに廻螺の玻ヰ璃大好きやや依存の可能性ありを見るうちに、めためた依存ヤンデレエンドになるのかもと思い始め、実際その通りだった。
悲劇性は想像以上で、廻螺の目が見えなくなり、そのときの血の涙を流しもがき苦しむ彼の姿が可哀想で痛ましかった。
玻ヰ璃が良かれと思って取った行動で廻螺の目が見えなくなったのと、呪いは解かれるどころか進行して世界が滅びることになってしまったので玻ヰ璃の罪悪感も物凄くて…どちらも気の毒だった…。
どうしてアストロラビだと打ち明けてくれなかったのか、知っていることをすべて教えてくれたらこんなことにはならなかった、まだ目も見えていたと淡々と正論で玻ヰ璃を責めて、彼女を確実に自分のものにしていく廻螺のヤンデレが大発揮されてた。
視力を失った時は苦しそうだったけど、目が見えなくなった代わりに玻ヰ璃を縛り自分のものにできた廻螺はどこか満足そうで、これまでの廻螺とギャップが大きくあるからこそ闇が際立ってたと思う。
間違いなく悲劇なんだけど、内容が薄っぴらではなく廻螺の心情も玻ヰ璃の心情もよく描かれていてすんごく心に残りました。
悲しいのは悲しいけど、ヤンデレverの廻螺も私は好きです。
でも幸せであって欲しいし目も見えていて欲しいから、ハピエンも噛み締めて今夜は眠ろうと思います。


プレイ時間、約4時間43分

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