※※※本編の内容・ネタバレを含んでいます。ご注意ください。※※※









みなさまこんばんは✵
満です₍ᐢ.ˬ.ᐢ₎

綸燈[リンドウ]=ウェステリア(CV/興津和幸)
切れ長eyeの麗人で、チーズケーキに目がない甘党というギャップを持つ人。
そしてそれを遥かに凌駕するギャップを持つ人である。

ハラハラしつつも楽しかった〜!!
パリカって呪いが基本軸のひとつですけど、キャラ毎の√によってお話の雰囲気が結構変わると思いました。
憂漣√がミステリー強めなら、綸燈√はサスペンス強めって感じ。
呪いを解くという同じ目的があっても展開全然違うからダレなくて良い。

というか今にして思うと、玻ヰ璃危機一髪だった。
私は、黒禰→紫鳶→泣虎→憂漣→綸燈√の流れでやってるので、彼の裏の顔や趣味についてはなんとなく察してました。
そして察した通りだった。
でも、少なくとも純愛エンドまでは思ったよりヤバヤバ感は控えめだった。(数々のヤバヤバを体験した上での当社比)
狂気を見せながらも違和感なくハッピーエンドを迎えられるように、上手い具合に調節されてたと思う。
綸燈√の主な流れは、呪いを解く協力をしてもらう(時計塔へ入らせてもらう)→玻ヰ璃が綸燈のヤバヤバな趣味を知って記憶喪失になる→まっさらな状態で綸燈に惹かれ、彼の事情を聞いてから趣味を知って受け入れる。

途中、透京で九花蝶が原因の九花病が流行し始めた。
これにより玻ヰ璃が親しくしていた近所の少年が九花病になり、症状で透京外に出て死亡。
そのガラス化した遺体を綸燈が持ち帰り、玻ヰ璃が見てしまったことで強くショックを受けて記憶喪失になった。
その後、綸燈は玻ヰ璃が自分の秘密をバラさないよう見張るために自宅で預かることにするのだけど、玻ヰ璃がガラスを怖がるし外は九花蝶がいるから外に出られない…と、色んな意味で閉塞的が強まってた。
あと、綸燈は彼女が記憶を失ったと気づくやいなや、君が好きだと告白したことがあるとか言い出して、これは本気で落としに掛かっていると思ったんだけど、記憶喪失のままなら都合が良いし、記憶が戻ってバラすようなら始末しようとしてたとか後に語ってて、玻ヰ璃危機一髪だったんじゃないか…!と思った。笑
でも、なんやかんや言っても綸燈が玻ヰ璃の心の純真さに惹かれていたのは事実で、自分のコレクションにしたいと熱っぽくて危うい恋情を抱いていて、それはもう最高だった。
ガラス化した遺体を美しいものとして見、それを収集する趣味を玻ヰ璃に受け入れて欲しい綸燈は、色んな意味で彼女の様子を見ていく。
返答次第ではさらならサスペンス展開になりそうで、プレイヤーとしてはハラハラしながら玻ヰ璃を見守ることに。

ガラス化した遺体は、何も知らなければ確かに美しい彫像に見えなくもない。
けれど、それらはすべて、透京の呪いでのたうち回って死んでいった者たち。
文字通り死体だと思うと、やっぱりちょっと怖いですし、玻ヰ璃も記憶を失くしても尚、ガラスに恐怖と抵抗感を覚えていました。
それでも、優しくて色っぽくて謎めいていて、素敵な綸燈さんだから。
玻ヰ璃がきっぱり言っていた通り、好きだから寄り添いたいんですよね。
そこには小難しい理屈も何も必要ない。
どうして自分を受け入れてくれたのかと綸燈が問いかけたとき、潔い彼女の答えになんだかスカッとしました。

もちろん、玻ヰ璃が綸燈を受け止められたのにはそれに加えて、綸燈の過去がある。
彼は昔、番人の教育のためという名の激しい虐待に遭っていた。
食事も睡眠もろくに無く、毒物を投与され、暴力を受ける日々。
一歩間違えたら死んでいるよね…。
正直、どんな正常な人でも普通に精神が壊れると思った。
そして、そこには助けはなかった。
唯一の救いは、別の家で厳しい教育を受けている弟の泣虎とこっそり会って慰める合うこと。
弟を励ます強い兄であること、大人になったとき泣虎と一緒に暮らすことが綸燈の心をギリギリで支えていた。
その虐待した人間がガラス化の呪いで死んだのを目の前で見た綸燈は、どんなに醜い人間でも死んでガラスになった姿は美しいと感激したらしい。
そこから彼のガラス化遺体収集が始まったと。
自分を長年に渡って加虐した者が死ぬのを見たとき、綸燈はどんな気持ちだったんだろうかとつい考えてしまいます。
透京の呪いは、綸燈にとっては救い。
"死"は、彼に光をもたらした象徴的なもの。
だからこそ、ガラス化遺体がなんとも綺麗に見えたのかと思うと…。

そんな彼は"趣味を楽しんではいる"けど、"幸せではない"と明確に言語化して理解した玻ヰ璃ちゃん凄いよ。
死を収集し、玻ヰ璃をある意味軟禁している綸燈こそが最も囚われの身。
彼をしがらみから解放するために、呪いを解くと決めた玻ヰ璃は強いです。
心置きなく泣ける居場所になった玻ヰ璃に、綸燈が安心して心を寄せ、もうコレクションが必要なくなったのも納得でした。
罪をすべて償いながら玻ヰ璃と生きていくと決められてよかった。
"君と共にいるその瞬間瞬間を心の中に標本としてーーいや、思い出として保管しておきたいと思ったんだ"と言う彼の幸福な笑顔が印象深いです。
綸燈さんったら玻ヰ璃のこと"私の蝶"と言っててその台詞すごく似合ってたけど、プレイヤーの私からするとふたりとも蝶だよ…もう全部キレイだよ…と謎の心境になって感動して純愛エンドを終えました。

そしてそして、やって参りました哀哭エンド。
玻ヰ璃が死にそうになるのを見た綸燈は、やはり怖くなってしまったのでしょう。
玻ヰ璃を完全に失ってしまうことが。
唯一の人の死を意識したとき、呪いが失くなれば彼女は美しいガラスになることなく自分の元から永遠に去ってしまうと思ってしまったんだろうか。
最終的に綸燈たちが選んだのは現状維持。
呪いを保ちつつ、世界へは広げないようにする。
彼は呪いに囚われたまま、でも玻ヰ璃を愛することを決め、はじめは葛藤していた彼女もいつしか綸燈の捕われの蝶でいることに幸せを感じる…という、これはこれでふたりなりの結末なのかもしれない。
そこはもう哀哭エンドなので、ガラスの玻ヰ璃を愛おしそうに愛でる綸燈を見たかった気もしますが(←)、赤い糸プr…をするふたりを見届けて綸燈√を終わりたいと思います。

対戦ありがとうございました!


プレイ時間、約4時間25分

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