魂をゆさぶる歌に出会う  アメリカ黒人文化のルーツへ (2014)
ウェルズ 恵子

ゴスペルソング、ブルーズ、ヒップホップ…。
アメリカ黒人につながる文化は、なぜ私たちを惹きつけるのか。
そのルーツへさかのぼり、彼らの伝えた歌や物語を読み解いてみよう。
そこはbadがgoodを意味し、小さな者が大きな者をやっつける世界。
困難を笑い飛ばし、常に楽しみをつくり出してきた、その魅力的な世界へ。
(要約、背表紙記載)

奴隷制度時代から1920年頃まで、黒人はいつも歌っていた。
歌は仕事の能率を上げ、単調で苦しい時間の重さを忘れさせ、
仲間との連帯を築いた。
黒人には、つらいことが多すぎたが、主人や白人を批判すれば、危険な目にあう。
気持ちを歌や物語に上手にカモフラージュし、真意を隠した彼らのことばづかいは、
歌や物語に深みを与えた。

(第一章より一部引用)



Etta James - St. Louis Blues
“Blues”というジャンル名で分類されるようになったのは、
1914年、W.C. Handy“St. Louis Blues”を作詞作曲して
楽譜を出版してからだと言われいるそうです。
(いろんな人たちが歌っていますが、今回はEtta Jamesバージョン)


“Blues”から“Soul”“Rhythm & Blues”などに発展していきます。



Robert Johnson - Love In Vain
“Blues”を嘆きのラヴソングとして完成させたRobert Johnson。