迷った時は旅に出ろ ~自転車日本一周(完)~ -4ページ目

もくじ

 1 旅の前に

 2 トレーニング、事前知識

 3 装備品~衣~

 4 装備品~食~

 5 装備品~住~

 6 野宿のすすめ

 7 自転車の装備

 8 その他役立ったもの

 9 旅の進め方

 10 さいごに

 

 

10 さいごに

 

 長くなりましたが、旅での経験を多方面から記させていただきました。なるべく今でも通じるような話を記したつもりですが、もう何年も前の話なので一部参考になりにくいこともあったかもしれませんね。各々、現代の解釈をしていただければ結構です。

 

 旅をしていると思っていた以上に多くの人が手を差し伸べてくれました。一本のジュースが体内の水分をクリアにしてくれます。車からの声援がもうひと踏ん張りの力を呼び覚ましてくれます。たくさんの人に助けられて成せた旅だったよな。と心から思います。自分を助けてくれた人の多くは、「自分も若い時に旅をしていて助けれられたから。」と言っていました。名も聞けないまま、彼らは立ち去っていくので恩返しもできない。しかし旅を終えて思うのはそもそも恩返しされたくて助けているのではない。ということです。旅で得た恩は、次の旅人へつなげるようにしています。私はこれを感謝のリレーと名付けています。このバトンをつなぐ役割は一生続けていきます。

 

 

 何かと世知辛く、旅人には肩身の狭い世の中です。煙たがられることはよくあるし、変な目で見られることなんて毎日(特に都会で!)。場合によっては理不尽に怒られることもあるでしょう。とはいえ日本はとーーーっても安全な国ですね。水も困らないし、言葉も通じます。これを読んでくれたこれから旅をする人は、きっとすごくワクワクしているだろうし、同じくらい不安な気持ちを持っていることでしょう。でもそれくらいでいいと思います。徐々に慣れていけばいいんです。自分だって同じでしたし。道中出会う旅人にいろいろ相談しながら、取捨選択していき、自分のスタイルを作り上げていけばいいと思います。時間があるなら色んな人のブログとか見るといいですよー。

 

 

 私の旅はなんだかんだ言って至極自分勝手、完全に現実逃避旅行だったと言えます。会社とかもう勤めたくなーい、実家も嫌い~、生きてても面白くなーい、死んだら死んだで別にいいや~。っていう状態で旅に出ました。何か変われるかもしれない、いい出会いがあればめっけもん。そんな旅でした。

 結局帰ってきても特別、すぐに何か変わった気はしていません。しかしこの旅を通して色んなものを見ることができ、多くの人の価値観に触れることができました。旅での出会いが今につながっていると、強く実感しています。今は社会的な意味で苦労はしていますが、心は幸せだと思っています。無いものを欲するのではなく、あるものに感謝できている気がします。  幸せとは、昼空に浮かぶ星のようなものだと思っています。真っ暗な夜空を知る人は、明るい空を見上げても星の美しさを思い浮かべることができますが、昼間の空しか知らない人は星の美しさを見ることができません。そこに星はあるのに。

 

 

 以上で一旦締めたいと思います。

 今後もさらに更新頻度は下がると思いますが、これからもよろしくお願いいたします。

※今回の一連の投稿内容について追記事項などあれば随時更新します。質問や感想など、コメントいただけるとうれしいです。

 

 追記になりますが、私現在結婚して長野県長野市に住んでいます。 一時期ゲストハウスでスタッフを経験し、今は善光寺近くの鯉焼き屋さんで働いていますので、こちらも併せてよろしくお願いいたします。 そして、実家の民宿赤かぶ(岐阜県下呂市萩原町上呂2141)では風呂つきでテントも張れます(有料、交渉次第?)。こちらもどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

それではまた、いつか。

 

Bitoke