コラムニストの尾藤克之です。
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私たちの生活は大きくかわりました。これまでの常識や社会環境、経済環境はリセットされ、過去のものとなりつつあります。これからをどのように生きていけばいいのでしょうか――。
今回は、作家の本田健さんにコロナ禍の生き方についてうかがいます。本田さんは、130冊以上の著書があり、累計部数は800万部を突破するなど日本を代表する作家としても知られています。
仕事消滅時代の新しい生き方(本田健著)プレジデント社
■あなたの幸せはどこにありますか?
「私には素晴らしい家族がいます。仕事もあって、家もあります。私に必要なものはほかに何があるでしょう?」みなさんには必要なものがなにかわかりますか?
本田さんは、次のように解説します。
「仕事でもっと成功しないと、幸せになれないわけではありません。もっとお金がないと、安心できないわけではありません。たとえ仕事で失敗して一文無しになったとしても、そこへ行きさえすれば無条件であたたかく迎えてくれる場所。そんな居場所があれば、私たちは深い幸福感や安らぎを得られるのです」
「その居場所が、家庭であり、パートナーの存在ではないでしょうか。世界有数の資産家、ウォーレン?バフェットは、『成功するのに最も必要なことは?』の質間に『誰と結婚するかだ』と答えています。男女の問係だけでなく、男性同士、女性同士のカップルでも同じです。心から信頼し、支え合えるパートナーの存在は、仕事の原動力となり、人生を楽しく豊かにしてくれるものなのです」
そう、本田さんは説きます。
とはいえ、いいバートナーシップを築くのは、 そう簡単ではありません。中国ではロックグウンが解除された頃から、離婚届けの件数が過去最高レベルで増えています。これは何を意味するのでしょうか。
「病気やお金の不安でただでさえ苛立っているところへ、24時間、家族が同じ空間で過ごさなければならなかったのです。些細なことでカチンときたり、ムカッとしたり。ふだん気づかなかった相手のアラまで見えてきて、『こんな人だとは思わなかった』と揉め事が起こるのも容易に想像できます。こうしたコロナ離婚は、今後、日本やほかの国々でも増えてくるかもしれません」
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