コラムニストの尾藤克之です。
ご訪問ありがとうございます!
8月5日(金)銀座百年大学で講演いたします。
※7月から5回にわたり講義をおこないます。
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ウィンザー効果をご存知でしょうか。第三者の情報の方が、直接伝えられるよりも影響が大きくなるという心理効果のことです。
Aパターン
鈴木部長から、「オレはいつもお前のことを気に掛けているぞ!」と言われました。
Bパターン
総務の女性社員から、「鈴木部長はいつもあなたのことを話しているわよ」と言われました。
事実は同じでも印象がまったく異なります。Aパターンの場合は「だからなに?」と思うかもしれません。Bパターンは「鈴木部長がそんなに気に掛けてくれていたんだ」という気持ちになります。この手法は皆さんが普段から利用しているサービスにも活用されています。
飲食店を探すときに「食べログ」など、グルメサイトの評価を意識してお店を選ぶことはありませんか? 自分で「ウチのお店は美味しいよ!」と言われるよりも、利用者に「あそこのお店うまかったよ!」と言われる方が信頼度が増します。グルメサイトは口コミのみで評価されていますから、お店を選ぶ際の重要な基準になるわけです。
他にも、Amazon、楽天も仕組み自体は同じです。レビューの評価を見て利用者は選ぶことができます。
このウィンザー効果は、企業内における人間関係を良くする方法や、恋愛のテクニックとし て知られています。ところが、本人にしか聞こえない話であれば好意的に受け取られるものが、 皆がウィンザー効果を狙って伝言ゲームを始めるととても滑稽になってしまいます。
上司がメンバーを鼓舞しようと、良い噂を人づてに流して、最初は好意的に受け取られていたものが、それが自作自演でウィンザー効果を狙っていることがバレてしまったら一気に信頼をなくしてしまうでしょう。
逆に部下が上司に気に入られようと、片っ端から役職者に対して ウィンザー効果を多用したら、品のないゴマすりになってしまいます。ウィンザー効果に限らず、自分を良く見せようと、心理学テクニックを利用する人がいますが決して簡単なことではありません。
その点、政治家は心理学テクニックを使いこなす達人だと思います。わざとらしくではなく 自然な振る舞いとして対応できるからです。大正時代の総理大臣、原敬のエピソードを紹介しましょう。毎日、彼のもとには大勢の人が面会に訪れます。
朝一番の面会人には必ず次のように語った といわれています。「君の話は、いの一番に聞かねばならんと思ってね」。
一番最後まで待たせた客には次のように語り掛けました。「君の話はゆっくり聞かなければならないと思って、最後まで待っていただいたよ」。客人も、順番に会っていることは知っていましたが、総理にそのように言われたら悪い気は しません。
「あなたは特別な存在」と思わせるような気遣いが上手かったので、原敬は人気がありました。ウィンザー効果の活用もほどほどに。
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