こんにちは!網野参吉です。
この人何者?って思ったかたはコチラ
今日のテーマは
美容師(スタイリスト)の平均技術力が低下している現実
です。
これは結構深い。
そして業界の様々な問題とも絡み合っている。
『自分もそう思っていました!』
という人もいれば
『技術力はどんどん上がってるでしょ!』
という人もいると思います。
どの角度で見るかでも違ってくるので一概には言えない難しい議題ではあるのですが。
なのでこのテーマは実はずっと寝かせていました。
私の中でも100%の答えが出せていなかったからです。
いろんな角度、いろんな考え、などなどを私なりにまとめて
上がっているのか?下がっているのか?
の2択でどちらかに決めないといけないとしたら(正直決めなくてもいい問題 笑)
低下している
と私は最終判断に至りました。
1部の視点で見ると賛否両論になる問題ですが(視点が様々になりどれも正解だったりするので)
考えられる様々な視点を出して上がっているのか?下がっているのか?どっちが多いのか?
で考えたとき。
下がっているという方が多くなったのです。
ここでの技術力というのはあくまで業界のスタイリストの平均であり技術の中にテクニックと知識が含まれます。
業界平均技術力
とでも言っておきます。
技術の幅は確実の増えています。
増えまくっています。
20年前と比べれば比にならないほど。
メニューだって増えていますし。
ここで勘違いしてはいけないのが幅が増えるというのは武器が増えるだけで技術力とは離して考えないといけません。
技術の幅として技術力に含んでもいいのですが。
幅が増えることにより美容師は増えたものを習得していきます。
一つずつ一歩ずつ。
でもね。
増えていく幅を一つ一つ習得していけるのはその時の既存の美容師。
ベーシックな技術をすべて習得した人たちの表現なのです。
途中段階の人たちはベーシックを習得している最中に追加で入ってきます。
まぁこれは大変ですが技術の世界なので普通です。
しかし増え続けていくので15年20年前と比べれば今の新規美容師たちはスタイリストまでに学ぶ量が凄く増えています。
昔、デビューまでに3、4年かかっていたとすると今なら全部習得しようとすれば倍の6年~8年かかるくらいのウェートです。
そのはずです。
が
最近のスタイリストデビュー年数が平均すればなぜか早い。
そうだ!最近の新卒美容師たちは昔に比べて
やる気があって!
練習時間も長くて!
サロンワークでも必死学んで!
凄くメモをとって!
凄く質問も多くて!
モチベーションが高くて!
だから技術ウェートが2倍になっても2倍くらいの速さでデビュー出来ちゃうんだ!
(事実上、4倍の速さ!)
最近の若い子たちは我々の世代と違ってパワーや能力が違うね!!!
と
なっていれば何の問題もないのですが。。。
凄く違和感を覚えた人の方が多いはず。
もちろん若い人全員だとは言いません。
平均的にです。
むしろ逆ですよね。。。
逆であれば通常この業界のここ20年で生まれた技術や知識を習得しようとすると
15年かかるんじゃね?
となります。
サロンによってデビューのハードルはもちろん違いますが。
スタイリストというのは美容師としての第一歩です。
その時点で一定のレベルになっていなくてはいけません。
高価格サロンであろうが低価格サロンであろうが。
お客様、世の中から見る美容師としての最低限のレベルが。
美容師から見る、ではなく、お客様視点でのレベルで。
上記のすべてを考えていくと私は
低下している
としか思えないのです。
古くてニーズのない技術は後回しでニーズのある技術を先に習得していくのは当然といえば当然。
でも後回しにして後でやってる?
フィンガーウェーブとかの今後も使う場面が限られる技術は別として(それはそれでやれば何か得られる)
結構、ベーシック的なものまで後回しにしたり、ずっとやらなかったり。
しまいにはカットがある程度(その時のニーズだけ)できればデビュー。
カラーやパーマといったケミカルは美容学校時代と短いアシスタント時代で得た技術くらいでぜんぜんOK。
色はチャートをお客様に見せて希望色をそのまま塗ればいいし。
パーマはなんとなくパーパスでカールを出してスタイリングで作り上げればいいし。
って
大切な大切な人間の髪の毛にハサミと薬剤を入れるのに。。。
ナメてんのか!!
って思うこともシバシバ。
これって自分の体や命を預ける医療の現場なら凄く恐ろしいこと。
でも医療現場のレベルくらいで本当はやらなきゃいけないんじゃないの?
って思う。
最近の美容師のスタイリストデビューのレベルくらいで医療現場の手術で
腹切られんだぞ!!
腹も髪も一緒なんだよ!!
モチベーションが生命に関わるか関わらないかじゃなくて
気持ちや心意気の問題じゃないの?
それが一緒に出来ないから医療と美容じゃ業界的にすべてにおいて差が付きすぎてんじゃないのかな。
それでもって美容師のプライドとか言われても。。。
全体を見れば圧倒的に負けているけど個々でみれば研修医より稼ぐスタイリスト、開業医より稼ぐ美容室オーナーって存在するよ。
そういう人たちってそれ相当の
気持ち、心意気
そして
技術力
を持っていると思う。
すみません悪い癖で話が反れました。。。
戻します。
この問題、根が深いなと思うのはなぜこの業界はそうなっていったのかということ。
なぜ業界平均技術力が低下してると思ったかというと通常の流れ的に今現在新規のお客様をメインで回しているのが20代から30代前半くらいの美容師さん。
30代、40代、50代と美容師は減っていきますし立場が上がっていき若いスタイリストにお客様を回していきます。(いれば)
そうなると業界技術力のメインは20代から30代前半。
そこを作り上げたのは30代後半から50代の美容師。
どこの世代にもちゃんとやってきた人もいればやらなかった人もいるのでどこが悪いっていうのは無いのですが。
経営者と若い子を育てる教育者は少し何かを間違えていたのかもしれない。。。
今、すべての歯車がグシャグシャに音を立てて壊れていって業界全体に降りかかっているように思えるのは自分だけなのだろうか。
目先の売り上げの為に技術的・教育的妥協しなかったか?
目先のラクさの為に技術的・教育的妥協しなかったか?
目先の離職の為に技術的・教育的妥協しなかったか?
やはりそこにも他の問題が根深く絡みついている状況。
そして違う問題を生む。
技術職としての核となる部分にまで問題が転移していうことに私は本当に危機感を覚える。
本来であればこの日本の美容室業界、欧米レベルにまで職業としての地位を上げていかなければならない。
技術単価だって美容師の努力で上げていかなければならない。
(低価格サロンを否定している訳ではありません。今度別のテーマで話しますが時間・技術・価値・仕上がりなどを含んだ技術単価です)
なのに今、逆の方向に進んでいるような。
今までの話はサロンワークでの話です。
作品つくり、撮影能力、そしてそのクオリティーなどは物凄い勢いで切磋琢磨しながら上がっています。
それが駄目だとも思いません。
それも美容師としての一つの幅ですから。
他にも進化している幅はたくさんあります。
どんどんやっていけばいいと思います。
だからこそ
サロンワークにおける
ベーシック技術
って大切じゃないですか。
ニーズがおさまっていてもニーズがまた来てから学ぶのでは何人のお客様を犠牲にするのでしょうか。
ニーズがないからってベーシックを蔑ろにして新しい技術やニーズのある技術のクオリティって保てるのでしょうか。
わかりやすくカット技術でいうと流行がサッスーンのバリバリのジオメトリックスタイルになったとして今の若い美容師はどんなクオリティで仕上げるんでしょうか。
それなりには仕上げるとは思いますが。
逆にそれしか追求していなくて今のニーズを無視してるのも問題だと思いますが。
特殊系技術はサロンや美容師ごとに準備するものはすればいいのと思います。
しかしベーシックな技術って美容師である以上ある程度のレベルにしておかないといけないと思うんですよね。
使う使わないは別として。
それをすっとばしてどんどん新しいものに進んでいくとベースがスカスカで壊れやすくないですか?
技術だけじゃなくて知識もそうです。
自分がおっさんになったからじゃなく24歳で大手美容メーカーの外部講師をやりだした時からいろんな人を教えていきながら常に思っていました。
今の業界の状況を見て更に強く思っているだけです。
すごく肌で感じているのはフラフラ街を歩いてて若い美容師さんがお客様を送り出している場面に遭遇したとき。
やはり職業病で最初に目が行くのは仕上がったヘアスタイル。
下手じゃないです。
変でもないです。
イマドキのスタイルです。
でもね。
でもですね。
こんなに技術の幅が増えた業界なのに。。。
最終的に仕上げてるスタイルの幅が。。。
少ない
ヘアカタログを見ても
少ない
私は海外経験がありますが海外の美容師に比べて日本の美容師は技術の幅が非常に広い。
そして繊細でクオリティも高い。
自分自身も一緒に働いている中でビバリーヒルズでハリウッド女優なんかを担当してるカット200ドルのヘアデザイナーより自分の方がテクニックは上手いと思っていた。
日本の美容師のほとんどがこのヘアデザイナーよりテクニックの幅があるんじゃないかなとも思っていた。
でも上手く言えないけど美容師ってテクニック幅だけじゃないんだよね。
もちろんテクニックの幅も必要なんだけど。
最終的に作り出すスタイルの幅というか。
どちらかというと日本の美容師はまったく異なる髪質や毛量、クセ、質感のものをいかに同じスタイルにするかという点で非常に世界的にも長けていると思う。
それは技術の幅があっての技。
だからこそカットやパーマの技術力は世界一だと思うし。
だけどスタイルの幅となると。
やはり昔から弱い。
今はもっと弱い。
皆さんはアメリカのヘアカタログを見たことはあるだろうか?
その斬新さとスタイルの幅は『TOMOTOMO』レベルの話じゃない(笑)
さすがにサロンワークではやらないだろうと思いきや、、、
結構な幅で仕上げてる。
アメリカの中ではコンサバ的なビバリーヒルズの高級サロンでも。
お客様の国民性もあるし求められるものの違いがあるので仕方ない部分ではあるが。
でも日本の美容師次第の部分もきっとある。
私が言いたいのはその部分だ。
別にコンテストのようなスタイルを作ろうとも言っていない。
テクニック的に日本の美容師が出来るのも知っている。
だからこそです。
今日はアホみたいに話が反れましたがこれが網野参吉なんでご了承ください。
しかし今回の記事、、、長いな(笑)
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特約サロンは基本的に紹介制ですので『網野の紹介』『網野のブログを見て』などとおっしゃっていただければ大丈夫になっています
『タイガーマスクから』でも大丈夫です(笑)
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出来るだけ早く返信を心がけていますが無料コンサルということもあり
問い合わせが多数でしてタイミングによっては返信が遅れることもあり
ますのでご了承ください。
ちなみに毎月50名ほど相談や問い合わせがあり10名ほどの方と対面でも
お会いしてお話をさせていただいています。
時期やタイミングにもよりますが出来る限りの方のお力に少しでもなれたらと
思っています。