大阪 地名の由来を歩く
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この手のヤツって東京は多いケド、大阪はあんまりないよね。
★★
ドット・コム・ラヴァーズ
![]() | ドット・コム・ラヴァーズ―ネットで出会うアメリカの女と男 (中公新書 (1954)) 吉原 真里 中央公論新社 2008-06 売り上げランキング : 18710 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この著者の前の新書も読んでるのだが、今回はこりゃまた随分と違うものを持ってきた。正に体当たり取材というか体験記なのだが、NYにサバティカルに出たのは、これが目的ではなく、別の研究テーマもあったらしい。フランスでもバカンス前に、一緒に過ごすパートナーを見つけなくてはならないものらしいが、あちらのサバティカルというものも一人で過ごすものではないのかもしれない。トニ・モリソンも知らなければ、左も右も嫌いな「反動」の私は最初から失格なのだが、日本の出会い系とは全く違う世界がアメリカでは常識となっているのか。それにしても、よくこんな短期間で何人もホイホイ付き合えるものかとも思うのだが、その辺は著者の気持ちが若いからなのか、オトナなのかよく分からんところだ。とはいえ、ちゃんとセックスのことも書いているし、フィールドワークとしてはかなり面白いものであることはたしか。どうも女性のコイバナは美化とドロドロが多くて、正直苦手なのだが、こういう「カジュアル」な話だと興味深いものがある。もっとも、著者もそうした美化とドロドロがホンモノの恋だと思っているフシがあって、テーマから外れるからという理由もあるが、「ホンモノ」の方を匂わせているのも、何か「女の意地」みたいなものを感じる。「オリエンタリスト」への抵抗感もそうした文脈で捉えてよいかと思うが、白人の「アジア系女性」に対する偏見と憧憬は、日本以上に「女性性」というものを意識させられるのではなかろうか。著者が驚くべき成果を達成したことからも分かる様に、「アジア系女性」の選択肢は、「アジア系男性」の何百倍もあると言っても過言ではなかろうが、アメリカの様な国でこうしたシステムが正常に稼動しているのも意外だ。もちろん犯罪と結び付くケースは少なくないだろうが、実社会とは逆に、ネット社会が低信頼性社会ではないというというのは日本と全く逆である。少なくともアメリカではネットというものにネガティブなイメージはないのだろう。考えてみれば、ネットというのはアメリカが作り出した自国の伝統文化には違いない。核兵器とか宗教への信頼もそうだが、ネットを批判するのは自国を批判する様なものなのだろうか。
★★★
「健康食」はウソだらけ
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著者の近影が不健康っぽくて笑った。
さすがに祥伝社新書の本は批判しないのか。
★
ビックプロジェクト
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科学者が無理に一般向けした感じ。
★
若い人に語る戦争と日本人
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新書大王はついにプリマーからもお声がかかったか。
★★
メジャーの投球術
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在米十四年という著者が、大リーグの投手術を解説というものだが、こちらが野球を見ない事もあって、イマイチ、ピンとこないものだった。「ジャイロボール」についても熱く語っているのだが、どうも実在しない「魔球」という訳でもなさそう。なんでも「魔球の正体」という解明本が出ているらしく、個人的な翻訳をロバート・ホワイティングの紹介でアメリカ人から頼まれたそうだ。メジャーでもそれを参考に投げるピッチャーがいるそうだが、日本の野球は精神的、アメリカは科学的とは一概には言えない様だ。先発ピッチャーの100球限度制も別に科学的根拠がある訳ではないらしく、選手の年俸が高騰したことにより、酷使して稼動年数が短くなると、単年で好成績を挙げても割に合わないからという理由らしい。不正投球のゲイロード・ペリーという人は前にテレビで特集をしていたのを見たが、プロなんだから、こういう確信犯も商業的には必要であろう。松坂がシャツで汗を拭って反則とされたというのは知らなかったが、ならばハンカチ王子みたいのはアメリカでは許されないということか。成績がどうであれ、日本でドラフト指名されることは確実なんだろうけど、慶應の志村とか、日生の杉浦みたいに、日本のプロ野球には背を向けて欲しい気もする。大リーグはやっぱ無理かもしれんけど。
★
韓国現代史
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韓国現代史といっても、大韓民国の歴史は六十年なので、そのまま大韓民国史ということになるのだが、その歴史を大統領の人物像に照らし合わせ描くというもの。韓国の大統領はこれまで10人だが、そのうち、崔圭夏、全斗煥、盧泰愚は除外されている。これは後に訴追されて客観的な研究がなされていないからとのことだが、韓国でも一度、罪人になるとそういう扱いになるのか。この辺も「儒教的」なものなのだろうか。とはいえ、やはり他の大統領経験者に比べて、この3人が小粒であったことも理由にあろう。全斗煥は光州事件、盧泰愚は民主化、オリンピックとあるのだが、朴正煕暗殺の棚ボタ大統領ですぐ失脚した崔圭夏と、朴正煕の様なカリスマがある訳でもない軍人上がりの全斗煥、盧泰愚はその情けない法廷姿も相まって特に「物語」とはなりえなかったのかもしれない。その意味では盧武鉉や李明博は「物語」で大統領に収まったとも言えるのだが、政界入りしてから約四十年もかけ、かつ獄中生活、暗殺未遂も経験して大統領になった金泳三、金大中に匹敵する様な「物語」が作れる筈ははない。李承晩と朴正煕は時にその「物語」を利用し、時に「隠蔽」した訳だが、アメリカと日本という担保がその基盤を支えたということは言うまでもない。まさか、その地位を北朝鮮が取って代わる時代が来るとは思わなかったが、近い将来、それも中国が取って代わるのだろう。尹潽善についてはあまり知られていないのだが、一番、韓国の伝統的性質を持っていたのはこの人の様だ。こうした伝統的人物が政権に就くことはもうないだろうが、保守でも革新でも、親米でも親北でも、キリストでも仏教でも、「伝統」という「小中華主義」を今後も大統領は唱え続けていくのであろう。
★★★









