新書野郎 -10ページ目

ここがおかしい、外国人参政権

ここがおかしい、外国人参政権 (文春新書)ここがおかしい、外国人参政権 (文春新書)
井上 薫

文藝春秋 2010-08
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この人も出すと思ったけど、やっぱり出したか。
しかし、批判の矛先は制度そものもではなく、また蛇足と。
たしかに税金払っているから選挙権というのは戦前と同じの危険な発想なんだよね。進歩派は誰もつっ込まないけど。
★★

裏読み世界遺産

裏読み世界遺産 (ちくまプリマー新書)裏読み世界遺産 (ちくまプリマー新書)
平山 和充

筑摩書房 2010-10-07
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何が裏読みなのかさっぱり分からん。真正面ばかりじゃん。

日本人だけが知らない日本人のうわさ

日本人だけが知らない 日本人のうわさ 笑える・あきれる・腹がたつ (光文社新書)日本人だけが知らない 日本人のうわさ 笑える・あきれる・腹がたつ (光文社新書)
石井光太

光文社 2010-02-17
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創作も結構入っているな。
★★

目からウロコの洋画タイトル珍百科

目からウロコの洋画タイトル珍百科 (SCREEN新書)目からウロコの洋画タイトル珍百科 (SCREEN新書)
芝原 幸三

近代映画社 2010-03
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タイトルも本文も素人っぽい。

時刻表に見るスイスの鉄道

時刻表に見るスイスの鉄道―こんなに違う日本とスイス (交通新聞社新書)時刻表に見るスイスの鉄道―こんなに違う日本とスイス (交通新聞社新書)
大内 雅博

交通新聞社 2009-06
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これは他に類書はないだろう。よく外人は日本の分刻みに狂いが無く来る列車に驚くとは言うけど、時刻表システムの活用では、スイスの鉄道の方が上を行くらしい。地形的には日本同様、厳しいものもあるのだが、九州ほどの面積だと航空機と競合することもなく鉄道網の敷設が可能ではあろう。バスとも競合ではなく共存が基本で、輸送網の一元化が図られているとのこと。トラックをそのまま列車で輸送するのは効率的にも環境的にもまた運転手の労働条件的にも利点があるのだろう。問題はスイスの物価ということなのだが、スイスに乗車券自体は日本より高いが、特急券などの分類がないため、日本の乗車券+特急券と営業キロ的にほぼ同水準の値段らしい。もっとも、スイスには全線で有効な年間パスや年間半額パスが存在する為、実質的には日本より大分安いとのこと。自国民にはジャパン・レイルパスは発売せず、鈍行しか乗れない青春18切符で苦行を強いるのは国有鉄道を勝手に私企業にしてしまったツケでもあるのだが、スイス国鉄もパスの売り上げだけでは赤字であるそうで、鉄道輸送に誘導する国策で成り立っているらしい。九州ほどの面積で約5000キロの鉄道網というのも尋常ではないが、人口700万で、チューリッヒの人口40万程度、後は10万台が幾つかという国だと、単に営業利益だけで輸送を司る訳にはいかないか。とにかく空と海と鉄と道が競争しあって、土建屋だけが潤う政治はなんとかせんといかんな。
★★

ドル凋落

ドル凋落 ―アメリカは破産するのか (宝島社新書 309)ドル凋落 ―アメリカは破産するのか (宝島社新書 309)
三橋 貴明

宝島社 2010-03-10
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選挙には落ちても出版ペースは益々上がるばかり。まあ当選したらさすがに、このペースでは無理なのだが、世のエコノミスト(著者の肩書きはネットエコノミストなのだとか)が景気動向にあわせて悲観論を繰り返す中、こういう愛国エコノミストというキャラはニッチなものだったのかもしれない。ヤバイヤバイと言い続けている韓国経済が一向に崩壊する気配はないし、韓国、中国、EU、そして米国とまるで「日本以外皆沈没」の分析が果たしてどこまで正しいのかということもツッコミどころではあるのだが、鑑みれば、失われた10年だの20年だの、世界一の借金国だの言われ続けている日本だって、貧困層が増えたとか言ってもアイスランドとかギリシャみたいな事態になっている訳ではない。世界一の債務国がアメリカで、世界一の対外純資産国が日本という言い方をすれば、主従逆転ともなるのだが、貧乏人は借金もままならいし、借金できても支払いが遅れたり、取立てにあったりしたらアウトだが、金持ちは借金もできるし、支払いが遅れても無問題というのが世の常。言わば日本とアメリカは金持ち側だが、中途半端な金持ちだと、為替の変動だけで国が引っ繰り返ったりする訳だ。著者の言う通り、アメリカが引っ繰り返ることはないのだが、日本がドルを脅かせる唯一の国であるかどうかは分からん。中国も米国債大量保持で米国を脅せるかと思ったらそれは無理だったもんで、じゃあ日本国債なら簡単に日本を脅せるだろうと思ったら、逆に国債購入を歓迎されてしまったもんだから、慌てて売りに出したという経緯はあるけど。

創られた「日本の心」神話

創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書)創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書)
輪島 裕介

光文社 2010-10-15
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力作だが、新書にしては冗長過ぎないか。
ですます調に違和感が。

モンゴル襲来と神国日本

モンゴル襲来と神国日本  ~「神風伝説」誕生の謎を解く (歴史新書y)モンゴル襲来と神国日本 ~「神風伝説」誕生の謎を解く (歴史新書y)
三池 純正

洋泉社 2010-06-05
売り上げランキング : 174419

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洋泉社新書の新レーベル歴史新書y。どうも自分の守備範囲のものは出そうにもないのだが、記念に一つ読んでみた。元寇時の神風伝説はずっと懐疑説が出ていて、だからこそ伝説ではあるのだが、この著者は明解な否定派の様だ。ただ700年以上前の話の真相を詳らかにすることなど不可能なので、その辺は歴史家の想像力で補うしかない。仮に著者の言う通り、高麗軍が上陸して九州を蹂躙したとなると、中国や韓国が日本に要求する「歴史認識」にも矛盾が生ずるのだが、第一次反日デモの前に新書で、さんざん日本人を説教した王敏が、デモ後に出した新書で元寇はモンゴル人、中国人じゃないからとか、自分の「中華民族」言説と齟齬が生じた論理を展開したことを思い出した。まあ実際はモンゴル軍は渡海能力が無い上に、日本みたいな辺境の地への侵略は高麗軍に任せたので、当時は「中華民族」だけど、今は韓国が後継国家とも言えるか。中塚明みたいに贖罪意識が極限に達して朝鮮民族は一点の曇りもないなんて人間に言わせると、朝鮮人はモンゴルの侵略から日本を守ったなんてアホな話になってしまうのだが、実際、今の韓国人にとって、豊臣秀吉とか日帝は侵略者で強占だけど、九州を蹂躙した高麗軍は民族の英雄になるのかもね。対馬とか竹島も同じ理屈みたいだけど、さすがは一度も外国を侵略したことが無い平和な民族だけあって、モンゴルとか、米国の属国としての派兵だと海外で虐殺しまくりなんだな。
★★

イランはこれからどうなるのか

イランはこれからどうなるのか―「イスラム大国」の真実 (新潮新書)イランはこれからどうなるのか―「イスラム大国」の真実 (新潮新書)
春日 孝之

新潮社 2010-09
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別に宮田律をPHPにとられたからという訳ではないのだろうが、新潮の新書は毎日の下テヘラン支局長。発売時期も被っているので、宮田律を意識しているのではないのだろうが、なるほど、同じイランものでもタイプが全く違う。イラン報道がボーン・上田の最終候補になったというのがどんなものなのか分からないが、赴任当初はペルシャとアラブがどう違うのかも知らなかったという。アフガニスタンに関する著書でエッセイストクラブのこれも最終候補に残ったとのこと(素人じゃないんだから、略歴に最終候補とかは載せない方が良いんじゃないかな)で、学究的なものよりも普段着目線を得意としている人ではある様だ。そうした視点がイランの様な二面性のある国に対して効果を発揮したとは言えよう。言わば宮田律が表の顔を開設したのに対し、この著者は裏の顔を語ることを徹底している。革命防衛隊についての解説は全く無いし、そもそも改革派保守派の組み分けにも疑問を呈している。イランが「中華思想」の国というのは私も感じていたことなのだが、なるほど中国や小中華の国との類似点は多い。アメリカから脅威とされることで自国をアメリカと対等な国と思わせる。過去に侵略支配を受けたアラブを野蛮化して見下す。ペルシャ湾の名称にこだわり、アラビア湾表記は認めない。文化的に遅れているとみる湾岸諸国の経済発展は自分たちのおかげだと見ている。嘘をつくことを恥とする考えは存在せず、嘘と真実の違いが曖昧。等々色々とあるのだが、考えてみれば、共産党も宗教の一種であるとみれば、タテマエ上の宗教が絶対権力を握って、政体を揺るがす政治、言論、思想、少数民族の独立などは認めないものの、カネ儲けの自由は認めるというのもそっくりだ。娯楽が少ないイランではデモがエネルギー発散の場となっているといった記述には苦笑してしまった。イランと湾岸諸国の関係をみても、一見、イランの方が規制が厳しいようにみえるが、女性の職場進出や王族支配の硬直化した経済システムにイランの方に自由を感じる人は多い様で、これも何やら中国人の日本観との共通点が。イラン人はドバイに世界一の高層ビルが建とうと、あれは外国の設計で外国人労働者を使って建てたものだが、イランは核開発も自国でまかなえる(実際は違うが)という認識だそうで、日本が如何に経済的に発展しようと所詮は米国の属国、中国は宇宙開発も高速鉄道も全て中国国産(実際は違うが)という典型的な中国人の認識と瓜二つで笑った。
★★★

知らないではすまない中国の大問題

知らないではすまない中国の大問題 (アスキー新書 162)知らないではすまない中国の大問題 (アスキー新書 162)
サーチナ総合研究所 192

アスキー・メディアワークス 2010-08-07
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サーチナが最初に出した本は中国人らしい高みにたった日本人への説教だったけど、ソフトバンク傘下になってから、本体でも前には全くなかった親日擦り寄り記事とか、中国の恥部などが記事として載る様になり、この新書もそれを反映したものとなっている。最初の本はソフトバンクが出したのだが、傘下になってからなぜか旧敵だったアスキーからか。サーチナに中共宣伝部の影響が今どれだけ残っているのか分からないし、見方によってはより巧妙な宣伝手法になったとも言えるのだが、本国で報道が多様化しつつある状況の上に、2004年、2005年を契機に中国の反日の実態というものが日本でも明らかになってしまったから、いつまでも中国人を君子扱いにして日本人に反省を求める訳にもいかなくなってしまったところはあるだろう。キーワードとして中国人の被害者意識というものを挙げているのだが、この辺は最近の中共の見解と一致している。もはや直接日本を批判する言説は逆効果であり、中国の事情を理解してもらうという作戦に転換した様だ。表向きは原則重視でも、工作はプラグマティックにというのは中国一流のものであろう。一見、日本人の側に立って中国の現状を批判的に捉えている様にも思えるが、よく読むと、尖閣などの領土問題の所在や、台湾問題、チベット、ウイグルなどの少数民族問題、そして憲章08などの政治的な人権問題には詳しく立ち入らないことが分かる。つまり核心的な「知らないですまない中国の大問題」を毒ギョーザやグーグル、粉ミルク、上海万博パクリ問題といった、言わば中国政府が認めた「公認」の大問題に摩り替えてしまうというのがサーチナのやり方。パクリ問題や反日デモでインターネットの力を力説しているが、その俎上に載らないものが本来の大問題と言えるだろう。