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menthol cigarette in the rain

9時ごろ起きて、シャワーやら読書やらをしてから皆と一緒に朝ご飯を食べに行った。


「皆」というのは、同じ寮に住んでいる友達のことだ。ざっと数えたら10人以上はいると思う。勿論いつも団体行動で動いているわけではないが、どこかに行くときは大体捕まえられるだけの人数で行くことにしている。例えば、今朝は6、7人で食堂に出かけたと思う。


それから皆がハーター・ホールまで行って、そこでそれぞれの先生たちと色々相談してから、バスに乗ってモールに行った。帰ってきて、暫く読書をしてから、うちの寮に住んでいる学生に履修必須の授業に参加した。それから夕飯を食べて、勉強に取り組んだ。


アイン・ランドの「水源」は諦めて、今夜からはチャック・パラニウックの「ファイト・クラブ」の翻訳を始めた。文体は「水源」より簡単だけど、それでも凄く時間のかかる作業だ。今晩はその第一章を仕上げるつもりだったけど、結局は明日に回すことにした。明日は一限の、つまり午前8時の授業があるから、そろそろ寝ないとやばいんだよ、正直な話。

knees

大学に着いたのは朝の10時ごろだった。荷物を部屋まで運んでから寮の前に出て暫く煙草を吸った。ここの気温はニューヨークより低い為か、煙を吐き出すとそれが長い間宙に舞って、とても綺麗だ。


友人の引越しを手伝ったり、軽い買い物をしたり、友達と一緒に食べるべく食堂に行ったりした。夕飯から寮まで帰ってきて、食堂から持ち出したコーヒーを飲みながら玄関のところで煙草を吸った。そこで今日知り合った人、クリスと、その隣に可愛い日本人っぽい女の子が肩を並べて座っていた。女の子が煙草を貸してくれないかと訪ねたので、いいよと一本を取り出してあげた。火をつけてあげてから、お互いに名乗った。彼女はモエというんだ。少し話し合ってから僕は先に寮に帰った。彼女はなかなか綺麗だったし、流暢な英語で話していたし、ちょっとだけ僕の興味をかき立てた。


夜は鞄の中の物を取り出して部屋を整理した。全体としては悪くない一日だった。

san simeon by the sound

朝甥が僕の為にパンケーキを作ってくれた。なかなか美味しかったけど、食べるんじゃなかったね。というのは、食べてから凄く眠くなってしまったのだ。地下鉄の中は眠かったし、Macy’sで下着を買っていたときは眠かったし、帰ってきたときも眠かった。12時ごろベッドに入って、6時まで寝た。それから義理で甥をトラックに連れて行って、彼が3周目で諦めるまで付き合って帰った。夕飯を食べて、おふくろと散歩に出かけた。


残るのは荷造りだけだ。このパソコンやら服やらを鞄やレジ袋に詰め込んだら済む。


そろそろ学校が始まるんだな。今の僕の友達、掛け替えのないような人たちとの最後の一年。それから僕が編入して、彼らは卒業して、皆と会えなくなる。少しずつ離れていって、いつかは完全に独りぼっちになる。僕の心のずっと奥に願っていたことだが。


もっと強くならなくては。

put down the fork

今日一日何もしなかった。何時に起きたかさえ覚えていない。起きてからシャワーも浴びず、外にも出かけず、ただただだらだらしたり、昼寝をしたり、食べ過ぎたりした。


気分転換しようと思って、そのままのだらしない恰好で家を出かけて玄関の前に煙草を吸った。それで幾分気分が晴れた。新鮮な空気と有毒な煙でもう少しまともに考えることができた。


今日の出来事について書こうにもなんにもしなかったので、明日やらなければならないことについて書こう。明後日は大学に出発するから、その前に荷造りを仕上げなければならないし、予備の下着や靴下も買わなければならない。それと、ジョギングをして、8マイルを走る時間を調べて、それで大学で毎日どのぐらい走ればいいのかを計算しなければならない。後煙草を余分に買わなきゃ。2、3箱がいいのかな。


靴とサンダルを家に忘れてはいけない。携帯やパソコンやiPodの充電装置も。日用品、例えば鋏とかホッチキスとかはキャンパス・ストアで買えばいいけど、あそこで買えないものは要注意だ。


問題が今晩はどうするかということだ。全然眠くないけど、眠っておかないと明日頭がぼうっとしてしまうだろう。そんな調子でジョギングや荷造りがやりづらくなる。


と、以上は4時ごろ書いたものなんだけど、結局はその最後の終止符を打ってから突然やる気が湧いてきて、トラックに行って遂に10マイルを走った。1時間34分かかったので、これから毎日90分走ることにすると思う。今日は沢山食べて沢山寝たので走ったときは絶好調だったのだろうが、同じ距離を毎日、例えどんな調子であろうが堅実に走ることができればきっといい練習になるだろう。


残念ながら僕はまだ眠くないし、今更眠っても睡眠パターンがとてつもなく狂ってしまうだけだから、このまま起きていようと思う。たかが下着と靴下を買うだけだから、睡眠不足でもたいした苦労じゃない。その気になれば甥をトラックに連れて行くかもしれないが、もう10マイルは走ったので何も無理をすることはない。とにかく気楽にやろうじゃないか。

fountainhead

激しい雨と強風で今日僕は走らなかった。


4時ごろはダニエルに会った。ダニエルは高校で知り合った唯一の友達で、僕の親友だ。機会があるとよく高校の前で待ち合わせをして、街を散歩をしながら色々な話をする。今度も大体そうだった。別れ際に僕たちはBarnes&Nobleに入って、ダニエルが僕にアイン・ランドの「水源」をプレゼントしてくれた。僕の誕生日は7月の27日なんだけど、僕はそのとき日本にいたので彼は何かを贈ることができなかったとのことだ。僕は翻訳の練習に英語の本を必要としていたので、ダニエルにそれを貰ってとても嬉しかった。


僕は帰りの地下鉄で早速それを読み始めた。すると少しずつダニエルの話す理想的な男性のイメージが理解できるようになれるような気がした。揺るがぬ意志と傲慢さに似ているような絶対的な自信…面白い。或いは彼の言うように、彼の観た映画や読んだ本を僕も手に取って見たら、いつか僕は彼と全く同じような人生観を採用するかもしれない。


始めの3章を読んでから、パソコンの前に座って翻訳に取り組むことにした。しかしその捗り具合は極めて遅い。僕は前にも何度か小説の翻訳をやってみたことがあるが、今度の「水源」は特に難解である。凄く時間がかかるが、だからこそもっと練習して、もっと早くできるようならなければならないわけなんだろうな。とにかくやれるだけやってみようじゃないか。