なかなか解決しないラック問題 しかし人々はあきらめなかった
ポケットビリヤードにおいて、様々な要因で上手く立たないラック。
それを解決すべく登場したタイト・ラック。
しかし、
毎回同じようにきちんとラックが出来てしまう
その性能からビリヤードのゲーム上の問題が出てきてしまいました。
ルールの変更などで何とか対処しようとしてきましたがなかなか上手く行きません。
そんな時に登場したのが「ラック・スポット・シール」
書類を紐でまとめるための穴を補強するドーナッツ状のシール
あれをラシャの上に貼って、その上にボールを置くことで綺麗にラックするものです。
日本人のアイデアだそうです。
シートにナインボールのラック用に等間隔にシールが貼ってあるものが商品化されました。
最大の利点はなんといっても”価格の安さ”でしょうか。
タイト・ラックはもちろん通常のトライアングルよりもはるかに安く出来ています。
ただ、ラシャに貼って使うためタイト・ラックと同じく”毎回同じようにラックできてしまう”問題は残りました。
また、性能とは関係ありませんが”見た目が悪い”のも事実です。
ラシャに直接、ボツボツと貼ることになるので、お店のオーナーによっては敬遠する方もいたようです。
私も好きになれませんでした。
当時、私がよく行っていたお店で使っていましたが、貼ってしばらくは上手くラックできたのですが
しばらく使っていると”癖がつく”のか、だんだんと立たなくなったりすることもありました。
そしてついにこのあと革命的とも言える商品が登場することになります。
それを解決すべく登場したタイト・ラック。
しかし、
毎回同じようにきちんとラックが出来てしまう
その性能からビリヤードのゲーム上の問題が出てきてしまいました。
ルールの変更などで何とか対処しようとしてきましたがなかなか上手く行きません。
そんな時に登場したのが「ラック・スポット・シール」
書類を紐でまとめるための穴を補強するドーナッツ状のシール
あれをラシャの上に貼って、その上にボールを置くことで綺麗にラックするものです。
日本人のアイデアだそうです。
シートにナインボールのラック用に等間隔にシールが貼ってあるものが商品化されました。
最大の利点はなんといっても”価格の安さ”でしょうか。
タイト・ラックはもちろん通常のトライアングルよりもはるかに安く出来ています。
ただ、ラシャに貼って使うためタイト・ラックと同じく”毎回同じようにラックできてしまう”問題は残りました。
また、性能とは関係ありませんが”見た目が悪い”のも事実です。
ラシャに直接、ボツボツと貼ることになるので、お店のオーナーによっては敬遠する方もいたようです。
私も好きになれませんでした。
当時、私がよく行っていたお店で使っていましたが、貼ってしばらくは上手くラックできたのですが
しばらく使っていると”癖がつく”のか、だんだんと立たなくなったりすることもありました。
そしてついにこのあと革命的とも言える商品が登場することになります。
非常によく出来たタイト・ラック 故に完璧じゃない
高い精度で毎回同じようにラックできてしまうタイト・ラック
そのためトッププレイヤーたちはブレイクで狙って先球を入れ、ブレイク後の配球まで狙ったり、読んだりするようになりました。
まあ、当然ですよね。
その結果、ブレイク権を取ったプレイヤーが試合を独占してしまう状態がたびたび見られるようになりました。
そのプレイヤーのファンからするとお気に入りのプレイヤーがマスワリを連発するシーンは見ていてワクワクするかもしれませんが、
”ビリヤードのゲーム”、それもトッププロ同士の試合となればあまりに単調な展開が続くようでは問題が出てきます。
その状態を解消すべく考え出されたのが、交互ブレイク。
通常はそのゲームを取ったプレイヤー(9番を入れたプレイヤー)が次のブレイクを行います。
交互ブレイクは、それとは関係なく常に交互にブレイクします。
交互ブレイクは前からありましたが、タイト・ラックの登場からよりその必要性が高まったと言えます。
ただこれにも若干問題があります。
単純に”マスワリ連発”が見られなくなること。
トッププレイヤーの素晴らしいプレイを見ることは試合観戦の一つの楽しみですが、それが無くなることは興業的に問題が出てきます。
マスワリは出すぎても問題があり、出なくても問題がある。
なんとも贅沢な悩みです。
ちなみに一般のプレイヤーが普段遊ぶ分には何も気にすることはありません。
むしろマスワリ連発を目指して頑張りましょう。
出しすぎると嫌われるかもしれないけど(笑)
そのためトッププレイヤーたちはブレイクで狙って先球を入れ、ブレイク後の配球まで狙ったり、読んだりするようになりました。
まあ、当然ですよね。
その結果、ブレイク権を取ったプレイヤーが試合を独占してしまう状態がたびたび見られるようになりました。
そのプレイヤーのファンからするとお気に入りのプレイヤーがマスワリを連発するシーンは見ていてワクワクするかもしれませんが、
”ビリヤードのゲーム”、それもトッププロ同士の試合となればあまりに単調な展開が続くようでは問題が出てきます。
その状態を解消すべく考え出されたのが、交互ブレイク。
通常はそのゲームを取ったプレイヤー(9番を入れたプレイヤー)が次のブレイクを行います。
交互ブレイクは、それとは関係なく常に交互にブレイクします。
交互ブレイクは前からありましたが、タイト・ラックの登場からよりその必要性が高まったと言えます。
ただこれにも若干問題があります。
単純に”マスワリ連発”が見られなくなること。
トッププレイヤーの素晴らしいプレイを見ることは試合観戦の一つの楽しみですが、それが無くなることは興業的に問題が出てきます。
マスワリは出すぎても問題があり、出なくても問題がある。
なんとも贅沢な悩みです。
ちなみに一般のプレイヤーが普段遊ぶ分には何も気にすることはありません。
むしろマスワリ連発を目指して頑張りましょう。
出しすぎると嫌われるかもしれないけど(笑)
正確にラックできるタイト・ラックがもたらしたもの
毎回非常に高い精度でラックできてしまう「タイト・ラック」
ポケットビリヤードのラック問題を解決するかに思えた画期的な”装置”でしたが、思わぬ弊害として
ブレイク後の球の動きや散らばり方が毎回同じようになってしまう
という問題が出てきました。
何が困るのか?
トッププレイヤーたちは、ブレイクで狙って入れるのはもちろん
ブレイク後の配球まで狙ってコントロールできるようになって来たのです。
その結果、マスワリ連発。
もはや試合の結果はブレイク権を決めるバンキングで決まってしまうような状態になってきました。
それほど画期的な”装置”のタイト・ラックですが、実はあまり普及しませんでした。
まずは「価格」。
一般的な木製のトライアングルの2~3倍もしました。
さらにその大きさ。
ゴッツイです。
高額なため限られたお店にしかない。
試合のたびにタイト・ラックを持ち込むにも大きくかさばる。
そしてもう一つ。
前にも書きましたが、ラックが立たない原因の一つに台、ラシャに問題がある場合。
この場合、タイト・ラックを使ってもやっぱり”ラック立たない”んです。
いくら綺麗に球をそろえてくれても、タイト・ラックを外した瞬間にどこかの球が「コロっ」っと
動いてしまう。
私が使った台はそんな台でした。
ポケットビリヤードのラック問題を解決するかに思えた画期的な”装置”でしたが、思わぬ弊害として
ブレイク後の球の動きや散らばり方が毎回同じようになってしまう
という問題が出てきました。
何が困るのか?
トッププレイヤーたちは、ブレイクで狙って入れるのはもちろん
ブレイク後の配球まで狙ってコントロールできるようになって来たのです。
その結果、マスワリ連発。
もはや試合の結果はブレイク権を決めるバンキングで決まってしまうような状態になってきました。
それほど画期的な”装置”のタイト・ラックですが、実はあまり普及しませんでした。
まずは「価格」。
一般的な木製のトライアングルの2~3倍もしました。
さらにその大きさ。
ゴッツイです。
高額なため限られたお店にしかない。
試合のたびにタイト・ラックを持ち込むにも大きくかさばる。
そしてもう一つ。
前にも書きましたが、ラックが立たない原因の一つに台、ラシャに問題がある場合。
この場合、タイト・ラックを使ってもやっぱり”ラック立たない”んです。
いくら綺麗に球をそろえてくれても、タイト・ラックを外した瞬間にどこかの球が「コロっ」っと
動いてしまう。
私が使った台はそんな台でした。
ポケットビリヤードのラック問題を解決する画期的な「タイト・ラック」が登場
レフリーラックでも今ひとつしっくりこないポケットビリヤードのラック問題。
そんな中、画期的な”装置”が登場しました。
「タイト・ラック」
です。
確かに”画期的な装置”でした。
現在は様々なアイデアを元に商品化されることが多くなってきたビリヤード業界ですが
以前は非常に保守的で”発明”とは程遠い世界でした。
そんなビリヤード業界において、アイデアを元に商品化したチャレンジ精神はすばらしいと思いました。
しかし、上手く行かないもので「タイト・ラック」も
全ての問題を解決する
にはいたりませんでした。
この良く考えられて、よく出来た商品にもいくつか問題点が浮上してきてしまったのです。
その一つは、皮肉にもその「正確にラックできる」性能でした。
その前に”タイト・ラックって?”
これです
http://photozou.jp/photo/list/244606/1186412
そんな中、画期的な”装置”が登場しました。
「タイト・ラック」
です。
確かに”画期的な装置”でした。
現在は様々なアイデアを元に商品化されることが多くなってきたビリヤード業界ですが
以前は非常に保守的で”発明”とは程遠い世界でした。
そんなビリヤード業界において、アイデアを元に商品化したチャレンジ精神はすばらしいと思いました。
しかし、上手く行かないもので「タイト・ラック」も
全ての問題を解決する
にはいたりませんでした。
この良く考えられて、よく出来た商品にもいくつか問題点が浮上してきてしまったのです。
その一つは、皮肉にもその「正確にラックできる」性能でした。
その前に”タイト・ラックって?”
これです
http://photozou.jp/photo/list/244606/1186412
ポケットビリヤードのラックが立たない じゃあどうする?
どうしても上手く立ってくれないポケットビリヤードのラック。
じゃあどうすればいいか?
普段遊んでいるときは正直”妥協する”のが一番だと思います。(笑)
お互いなんとかちゃんと立てようするもののどうしても上手くいかない。
一回ラックするのに何分もかかってしまうようじゃ遊んでいて面白くありません。
こんなときは”どちらか片方だけくっつけてOK”としていまいます。
先頭の「1番ボールの後ろ2個」のどちらから1個だけは一番に密着させてます。
後ろ2個同士も密着させます。
開いている方と1番ボールは可能な限り近づける。
これぐらいで”妥協”するのが無難でしょう。
友達同士で遊ぶ分にはこれでいいでしょうがプロ同士の試合となれば話は違ってきます。
なかには”全然気にしない”方もいるようですが、やはりそこはプロ。
試合に勝ってナンボですから、そう簡単に妥協するわけには行きません。
だからこそこの
ラックが上手く立たない
ラックを組むのに時間がかかる
のが問題となります。
そこで考え出されたのが”レフリーラック”
公正中立なレフリーがラックを組んでくれます。
プレイヤーは”ラックの確認”をすることは出来ますが”クレーム”を付ける事は出来ません。
しかし、この方法にもいくつか問題点があります。
技術的な問題ではないのですが、ビリヤードの試合ではたとえプロの試合でもレフリーが付かない場合があります。
とくに大勢が参加する予選では基本的にレフリーが付きませんので、この方法は使えません。
レフリーラックが採用されたとしても、レフリーも同じ人間
上手く行かないこともあれば、失敗することもあります。
自分がブレークしたときに”上手く立っていなかった”ら「なんだよ・・・」となってしまいます。
また、極まれにですが
レフリーの立てたラックがどちらか一方のプレイヤーの”ブレイクと相性が良い状態”になってしまう場合があります。
トッププロ同士の試合でこうなってしまうと、片方のプレイヤーだけが”マスワリ連発”となってしまいます。
こうなるともう片方のプレイヤーは釈然としません。
自分のブレイクの結果が良くないのはあくまで自分のブレイクの問題なのは解かっていても
ラックを立てるのはレフリー、自分は見ているだけで何も出来ないで試合が終わってしまう
のはモヤモヤが残ってしまいます。
レフリーラックは一つの方法ではありますが、問題を全て解決することは出来ません。
じゃあどうすればいいか?
普段遊んでいるときは正直”妥協する”のが一番だと思います。(笑)
お互いなんとかちゃんと立てようするもののどうしても上手くいかない。
一回ラックするのに何分もかかってしまうようじゃ遊んでいて面白くありません。
こんなときは”どちらか片方だけくっつけてOK”としていまいます。
先頭の「1番ボールの後ろ2個」のどちらから1個だけは一番に密着させてます。
後ろ2個同士も密着させます。
開いている方と1番ボールは可能な限り近づける。
これぐらいで”妥協”するのが無難でしょう。
友達同士で遊ぶ分にはこれでいいでしょうがプロ同士の試合となれば話は違ってきます。
なかには”全然気にしない”方もいるようですが、やはりそこはプロ。
試合に勝ってナンボですから、そう簡単に妥協するわけには行きません。
だからこそこの
ラックが上手く立たない
ラックを組むのに時間がかかる
のが問題となります。
そこで考え出されたのが”レフリーラック”
公正中立なレフリーがラックを組んでくれます。
プレイヤーは”ラックの確認”をすることは出来ますが”クレーム”を付ける事は出来ません。
しかし、この方法にもいくつか問題点があります。
技術的な問題ではないのですが、ビリヤードの試合ではたとえプロの試合でもレフリーが付かない場合があります。
とくに大勢が参加する予選では基本的にレフリーが付きませんので、この方法は使えません。
レフリーラックが採用されたとしても、レフリーも同じ人間
上手く行かないこともあれば、失敗することもあります。
自分がブレークしたときに”上手く立っていなかった”ら「なんだよ・・・」となってしまいます。
また、極まれにですが
レフリーの立てたラックがどちらか一方のプレイヤーの”ブレイクと相性が良い状態”になってしまう場合があります。
トッププロ同士の試合でこうなってしまうと、片方のプレイヤーだけが”マスワリ連発”となってしまいます。
こうなるともう片方のプレイヤーは釈然としません。
自分のブレイクの結果が良くないのはあくまで自分のブレイクの問題なのは解かっていても
ラックを立てるのはレフリー、自分は見ているだけで何も出来ないで試合が終わってしまう
のはモヤモヤが残ってしまいます。
レフリーラックは一つの方法ではありますが、問題を全て解決することは出来ません。