ビリヤードしながら生きていく -4ページ目
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ラックが立たない一番やっかいな理由は台?

高品質の球とトライアングルを使えばポケットビリヤードのラックはきちんと組むことが出来るのか?

皆さんご存知の通り、残念ながらそうは行かない場合があります。

ビリヤード台、テーブルの状態が問題の原因である場合があり、これが非常に厄介です。

テーブル面の材質は主に””で出来ています。
高級なテーブルは”天然の石”を切り出して作られているものもあるそうです。

その石の上にラシャが張れるわけですがこれも関係してきます。

石の表面が滑らかで平らになっていないといけません。
石とラシャの間に異物が溜まっていてもいけません。
ラシャの材質や張り、状態が悪いことが原因のこともあります。

これらが原因の場合、プレイヤー自身ではどうすることも出来ません。
お店でもほとんどの場合対処することが出来ません。

ラシャの張替え”の時がチャンスですが、改善されたのを見たことはありません。

どうしても起きてしまう”ラックが浮いている状態

ではプレイヤーや使われる用具はどのように対処してきたのでしょうか?

ポケットビリヤードでラックが立たないのはトライアングルの問題か

ポケットビリヤードでラックが立たない主な理由の一つに
「サイズが揃っていない球」があります。

もう一つ、ラックを組む際に使用する道具「トライアングル」にも問題がある場合があります。

前回の”粗悪な球”と同じく、ビリヤードブームの時に大量に出回った”粗悪なトライアングル”があります。

肉厚が薄く、リブも入っていないため簡単に変形してしまうトライアングルです。
球を並べちょっと力を入れただけで変形してしまい、本来の”ラックの形”を維持できません。
そもそもきちんとした形になっていません。

ではポケットビリヤードのラックにおいてどんなトライアングルがいいのか?
単純に正確な寸法で作られていること
そして力を加えても変形しない丈夫さ
が求められます。

一般には木製のものが使われています。
ただ木製のトライアングルにもピンからキリまであります。

多いのが”寸法が狂っている”もの。
トライアングルの内側に球を沿わせて置くと、どこかに隙間ができてしまう物。
これも話しになりませんね。

気の利いた店員が居るところでは、内側にテープを張ったり、どこかを削ったりして
調節”してくれる場合があります。

当然、プロの試合などではより正確で、ガッチリと作られた
高級なトライアングル”が使用されます。

状態のいい球といいトライアングル
これの組み合わせで居完璧なラックが組めるのか?
ビリヤードの試合、ゲームがスムーズに進むのか?
プレイヤーに不公平のでないラックが可能になるのか?

残念ながら問題はそれだけではありませんでした。

では何が問題になるのでしょうか?

ポケットビリヤード ラックが立たない理由

ポケットビリヤードできちんとラックを組むことはゲームをスタートさせるために必ず必要なこと。

「きちんとラックを組む」ってのは
全ての球が隙間無くピッタリと密着している
ことです。

ところがこれがなかなか上手く行きません。

ラックが上手く立てられないのにはいくつか理由があります。

最近は少なくなってきていますが、球やトライアングル(三角形の枠)に問題がある場合。

20数年前、映画「ハスラー2」のヒットをきっかけに始まったビリヤードブーム。
東京では現在のコンビニぐらいの勢いでビリヤード場がありました。(ちょっと大げさか)

その時、粗悪なビリヤード台、球、トライアングルなどが大量に流通しました。

同じ店で、見た目はもちろん、大きさや重さが違う球のセットがある状態で
それがそのうち混ざってしまう。
結果、きちんとラックを組もうと思っても球の大きさが違うためにどこかに隙間が開いてしまう。

また、球は使っているうちに微妙に小さくなっていきますので、長く使っている場合はやはりラックが立ちにくくなるようです。

これはどうしようも無いですね。


次回はトライアングルいついて

ポケットビリヤードのラックとブレーク

ポケットビリヤードの場合、ほぼ全てのゲームで最初に必ずしなくてはいけないのが
ラックを組む」こと。

日本でよく知られている9ボールであれば、三角形の枠を使って9個のボールをひし形に置くあれです。

普段は
ラックを組む
ラックを立てる
ラックする

なんて言われます。

このラックを組むことはポケットビリヤードにとって実はとても重要です。
正しくは「全てのボールが隙間無くピッタリと密着した状態」でなくてはいけません。

これが出来ていないとそもそもビリヤードになりません。

例えるなら
ボーリングのピンがきちんと並んでいない
この状態でスペアだ、ストライクだと真剣にスコアを出す気にはなりませんね。


ボールがきちんと密着していない状態を
浮いている
立ってない

などといいます。

ラックが”浮いている”状態でブレークすると綺麗にボールが散らばりません。
これを
割れない
などといいます。

特に先頭の3個の球が”浮いている”と”割れずに”球が塊として残ってしまいます。

逆に後ろ側に隙間があると簡単に球がポケットに入ってしまい、相手に非常に有利になってしまいます。

じゃあ、わざと先頭を浮かせておけば相手に不利になっていいじゃない
なんて考えてはいけません。

それをやっていたのでは本来のビリヤードのゲームになりません。
最初に書いたことはそういうことです。


ところがこの”きちんとラックを立てる”ってことがなかなか大変です。

それについては次回。

2011年 第24回ジャパンオープン開催日決定

当初、2011年3月19、20、21日に予定されていジャパンオープンですが
東北地方太平洋沖地震の影響から開催が延期となっていました。

このたび、第24回ジャパンオープンの日程が
2011年7月9日(土)、10日(日)
に決定したようです。

会場はニューピアホール

〒105-0022
東京都港区海岸1-11-1
ニューピア竹芝ノースタワー 1F
TEL:03-3578-0041
FAX:03-3578-0042


男子の試合フォーマットはWPA10ボール
・コールショット
・勝者ブレイク
・セルフラック

女子の試合フォーマットはWPA9ボール
・勝者ブレイク
・セルフラック

となっています。


過去の優勝者
開催年男子女子
2000川端聡(日本)梶谷景美(日本)
2001逸野暢晃(日本)梶谷景美(日本)
2002フランシスコ・ブスタマンテ(フィリピン)夕川景子(日本)
2003西嶋大策(日本)高木まき子(日本)
2004夏揮凱(チャイニーズタイペイ)高淑品(チャイニーズタイペイ)
2005エフレン・レイズ(フィリピン)周萌萌(中国)
2006アントニオ・リニング(フィリピン)蘇憶雲(チャイニーズタイペイ)
2007アレックス・パグラヤン(フィリピン)福家美幸(日本)
2008デニス・オルコロ(フィリピン)福家美幸(日本)
2009ラミル・ガレゴ(フィリピン)譚湘玲(台湾)
2010フランシスコ・ブスタマンテ(フィリピン)周捷妤(台湾)


「ジャパンオープン」は
日本プロポケットビリヤード連盟(JPBA)が主催するポケットビリヤードの公式戦の一つ。
プロ、アマチュアを問わず参戦可能。
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