TWO-J official blog "groovin' everyday" Powered by Ameba -14ページ目

Roots of TWO-J #36 "The World Be Like?"

 

 

その後も何度もカリフォルニアに訪れた。

 

やはりCALIではたっぷりと充電されて日本に帰る。

 

 

帰ったら帰ったで、あの街の余韻に浸りながらも、

 

日本での仕事や生活に打ち込む。

 

フレッシュなバイブスなうちに、音作りを進めたり、

 

LIVEをこなしたり。

 

 

長い間、音楽にずっと携わらせてもらい、仕事させてもらい、遊ばせてもらい、

 

それなりにやって来た。

 

 

1996年ごろから始まってるこのストーリー。

 

自分の最大のキャリアにたどり着いたのは2013年だっただろう。

 

アルバムとしてのリリースはこの2013年が最後になったままだ。

 

その他のワークやシングルは別として、

 

今のところ最後に出したアルバムは2013年発表の "ONE LIFE" というアルバムだ。

 

その中に収録された曲、"The World Be Like? feat.DJ QUIK"

 

この曲が自身のキャリア最高の作品であると自分は思っている。

 

 

 

DJ QUIKについてはここで語らずともHIPHOPフリークであれば 

俺が彼との作品を最高峰だと述べるのは納得のいく周知の事実だろう。

 

DJ QUIKを知らない人は、いくらでも検索して納得してくれたらいいと思う。

 

彼のすごさを知るのは難しいことではない。

 

 

ここでもいろんな人が関わって、この脅威的なコラボレーションが実現した。

 

 

この曲をQUIKと俺は日本の俺のスタジオで製作した。

 

 

QUIKのツアー来日が決定し、それに元付いて楽曲の製作の話が舞い込んで来た。

 

俺は自分のビートを厳選し4曲をQUIKの元にあらかじめ投げた。

 

世界的に有名なアーティストとの共作で、少しでも妥協のある曲では話にならない。

 

自分の中で国内外のアーティストの誰にも聞かせていなかった逸品を送った。

 

実はその4曲の内に、絶対にこれでやりたいという、自分の1番の希望が混ぜてあったが、

 

どれを選ぶかはQUIK次第だった。

 

QUIKは

 

"日本に行ってから決める"

 

との返事だった。

 

 

そうこうしてる間に、いよいよDJ QUIKは来日した。

 

 

以前にQUIKのLIVEを見たことがあった。素晴らしかった。

 

まさに神レベルなのだ。

 

そんなQUIKが俺のスタジオに来る。

 

DR.DREや2PACと並ぶ最高峰のアーティストが俺のスタジオに来る。

 

それだけで失神モノな話だ。

 

遂にQUIKがやって来た、

 

そして俺のスタジオへ。

 

スタジオには今回のツアーの関係者やエンジニア、多くのカメラマンやらで超満員になってた。

 

 

QUIKは俺のスタジオにある写真やCDを一つ一つ見ながら笑みを浮かべていた。

 

それは俺が今まで接して来た数多くのLAのアーティスト達との写真や作品だった。

 

勿論QUIKにも共通するアーティスト達のものだ。

 

その後いよいよ一緒に制作する曲、

 

そう、俺が送った4曲から1曲を決定する時が来た、

 

4曲を軽く回しながら何度も聞いてくれた、

 

そのうちに2曲に絞られた。

 

その2曲には、俺が絶対にやりたかった一押しの曲が残っていた。

 

俺が自分からこの曲が良いと言わなかったのには理由があった。

 

まず第一に自分は、DJ QUIKに"これやりたい"などと言えるレベルのアーティストではないのだ、HIPHOP界の神レベルのレジェンド級のアーティストに俺が曲を定義するなど、恐れ多くも出来る訳がない。

 

もう一つ、俺には確かめたい事があった。

 

その、俺の一押しの曲、というのは、まさしく自分がずっと聞いて来た天才、DJ QUIKの作風をオマージュした作品だった。DJ QUIKの作る音色や使用する楽器、年代的なスタイル、あらゆる良いところを研究した上での俺のオマージュだ。

 

もし、それをQUIKが選んでくれたら、完全に俺は俺の中で一つの"正解" が導けると踏んでいた。

 

長年ビートメイクして、LAのスタイルを追いかけて、最高峰の人にそれを認められたら、

 

自分のスタンスが遂にそこに来たと認められる時が来る。

 

それをどうしても確かめたかった。

 

The World Be Like?

 

正確には "What Would The World Be Like?"

 

世界はどうなる?的な話。

 

内容はQUIKが提案してくれた。

 

彼は決定した曲のループを聞きながら、俺のスタジオでリリックを書き上げた

 

ここでの体験話だけでも本が書けそうだ。

 

ブログの記事では書ききれない。

 

 

今のこの荒れた時代に一番リアルに聞いて欲しい内容だと思う。

 

QUIKの詩の内容、俺の詩の内容、共に、今、聞いてみて欲しい。

 

これは2013年に作った曲。

 

俺のキャリア最高峰だ。

 

 

で、ビートは結局どうなったかって、

 

 

俺の思い通りになったに決まっている。

 

 

もう一度言うけど、

 

これは2013年に書いた曲、

 

2021年の今、考えて聴いて欲しい。

 

 

 

 

I was born in Japan,この国がRoots.

時重ね続けて来たCruise.

また誰かの手で隠されたTruth.

見分けなきゃいけないからMaking Move.

My Hood is Movie Like a "Boyz n the Hood"

全ては届かないSo many News.

それぞれが持つさ自由の理由

だが選べるのはJust only You.

I play Music, With DJ QUIK

So SmoothなSound届けるyeah, We "Bling."

I think life is too short,

だからこそ今 Own WayでMove On.

I living small Island, There have many problem.

But,どこのHoodでもSurvive All Day.

StreetのScream乗せるBeats,

Because I want to Free, I Guilty?

 

"What Would The World Be Like?"

もし君の思想で世界が動くとしたら?

(What if your thoughts move the world?)

 

"What Would The World Be Like?"

もし今 金に価値が無くなるとしたら?

(What if money is worthless now?)

 

"What Would The World Be Like?"

もし日々 皆が守ってるルールがFakeだとしたら?

(What if the rule that everyone follows every day is Fake?)

 

"What Would The World Be Like?"

もし もう誰も唄おうとしなければ?

(What if no one to sing anymore?)

 

"What Would The World Be Like?"

世界はどうなるか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Roots of TWO-J #35 "ワカモレ"

 

ロサンゼルスから少し北に登った所にFILLMOREという街がある、

 

どちらかといえば穏やかな住宅地という印象の場所。

 

そこにも自分のアーティスト仲間がいる。

 

S.S.O.L (smooth styles of life)という名のRAPアーティストだ。

S.S.O.L.はLIL'CHINO とLIL'PUNCHからなるチカーノラッパー 二人によるユニットで、

オールドテイストなファンクスタイルの楽曲もあり、日本でもチカーノラップ好きには人気のあるグループだ。

 

そんな彼らは、最初どこから知ったのか、俺にfeat.の依頼をしてくれたアーティストだった。

 

LA在住のとある日本人の方からのオファーで、その方が日本に来た際、S.S.O.L.からのメッセージやCDなどを俺の所にわざわざ届けに来てくれた、

 

そんなところから関係が始まった。

 

 

例のごとく先にオンラインでレコーディングデータを渡して、彼らのアルバムに参加して、ここでも実際に会うのは初めてだった。

 

 

CHINOの家に向かった、LA付近からFILLMOREまで意外と時間がかかった気がする。

 

行ってみると結構のどかな街で、CHINOが笑顔で迎えてくれたのを覚えている。

 

彼らはSTREET HUSTLE RECORDSというインディペンデントレーベルを運営していて、自宅のバックヤードにスタジオを構えていた。

 

 

そこでも色々な音楽の話をした、すごくHIPHOPが好きでストイックにやってるなと思った。そこは2021年の今も変わらずだ。

 

 

CHINOの家には過去に2回ほどお邪魔したけど、いつものんびりと過ごさせてくれて気持ちが良い。

 

今でも印象的なのは、庭にアボカドの木が生えていて、俺がワカモレ好きなのもあり、

CHINOのお母さんが、木からアボカドを捥いで本場の特製ワカモレをたっぷり作ってくれたことだ。それにCHINOの相方のPUNCHや友人たちも遊びに来て、みんなにお母さんがたっぷりメキシカン料理を振舞ってくれたのが最高だった。

 

 

 

 

ここでは家族を大切にしている感じがとても伝わって、自分も暖かい気持ちになれた。

 

それからずっと今でもCHINOとは連絡を取り合っている。

 

 

2回めにお邪魔した時だったか、お母さんに日本から、浮世絵の絵柄の扇子をお土産に持って行った。まだ持っててくれたら嬉しい。

 

 

次にまたLAに行ける時が来たら必ず尋ねると思う。

 

 

 

 

 

Roots of TWO-J #34 "Corona片手に"

 

 

CASUAL (カジュアル)

 

 

このアーティストもわざわざどっかで俺の曲やプロデュースワークを聞いてくれてコンタクトしてくれたアーティストの一人だった。

 

先に彼のアルバムに俺がフィーチャリングする形で、日本でレコーディングしてデータのやりとりで完成した曲はLAやヨーロッパ、日本でも先にリリースされていたが、実際に会うのは初だった。

 

CASUALの家を訪ねた。

 

ここも地名は忘れてしまったけど、多くのメキシカン系の人々が住むエリアだった。

 

彼がギャングメンバーなのかどうなのかは知らなかったけど、少なくとも周りにはギャングが多かったのだろうと思う。

 

けど確か、話の中で以前住んでたエリアがあんまり良くないエリアだったから引っ越したなんて言ってた気がする。

 

初めて会うけど、実際に会うとかなりラフに優しく接してくれて楽しかった。

 

 

フランスのDOGG MASTERというプロデューサーがいる。

 

CASUALは良くDOGG MASTERと曲を作っていた。

 

で、CASUALと俺とDOGG MASTERの新しい曲のレコーディングがまたその場で始まるのだ。

 

 

FUNKスタイルの曲に今回のカリフォルニアでの自分が感じた情景を書いた。

 

コロナビール片手にポテチ食いながらラフにLAで書いた曲。w

 

CASUAL 1503 "We Got It " feat. II-J

 

I love Summer time in california.

広いBlueSky乾いたAir

PalmtreeにFreeway

イメージして気持ち既にOverThere

Now I'm Back in Cali.

この感じ最高さやっぱり

LAX降りて走るFreeway

視界広がったCity Of Angeles

Cruising Down The 405

流れ込むSummer Breeze, feel so nice.

Corona片手にTrackをCheck.

Dogg masterのSound間違いない

Chillin' with my Big Homie CASUAL

Beatsに乗せてRapして混ざり合う

あっという間に流れるDay Time

Sun Shine浴びて "CALIFORNIZE"

 

 

 

がその時の話。実際曲を聴いてみて欲しい。

 

 

 

 

レコーディング後にCASUALにローカルフード食わせて欲しいって言って、

 

彼がお気にりのブリトー屋に言って食ったブリトーも最高だったなー。

 

CASUALの友達も来て、しばらく彼のアパートの敷地内でビールのみながら色々話てた。

 

友達は聞かなかったけど、まあギャングでしょう。w

 

めちゃ良くしてくれたけど。

 

CASUALの頭のキズが気になってたけど、銃の弾がかすったって言ってた気がする。

 

いろんな話でゆっくりして彼らのローカルを堪能した日だった。