『博物館DXと次世代考古学』 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

今朝もいつもの時間に起床するが、今日はOFF日爆笑ウインクラブ照れ いつもより早くupグラサン

 

 

<研究は常に狭く深く>

AK氏のところで、柄になく真面目に議論したびっくりてへぺろ

 

 

 

研究は常に「狭く、深く」ということ。AK氏は幾つかの時代を複数研究することは難しいという意見だった。それに対し私は全ての時代を通して通観できるような視点を持つことは可能だし。またそうすることで新たな地平線が見えてくるという立場。

 

例えば、判る範囲で言えばDNA考古学をやる人は縄文も弥生の文化も知らなくても構わない。でも、縄文人と弥生人のDNAを回収して配列を比較することで縄文人は東南アジアの少数民族と遺伝子が似ていて、

 

 

 

弥生人は中国大陸半島人の遺伝子と似ているということを分かれば世界が変わる。そうなもんだ。

 

 

 

 

 

<イオンモールの販売機>

昨日の話題に関連して。

 

 

 

焼き魚やフライの自動販売機。これは4つの自販機、40種類以上を1つのキャッシュレス機(○でかこった部分)で全部賄うタイプ。これを無人でこなす。

 

 

 

 

 

『博物館DXと次世代考古学』

野口淳、村野正景 編、雄山閣、2024年初版。

 

9月に出たばかりの本。図書館の新書紹介コーナーに置いてあったので即、借り出して読んで見た。

 

「まえがき」で『日本で博物館DXを正面に扱うのは、本書が初となる』と書かれていた。博物館のデジタル化が日本でも進み始めたのは2022年の改正博物館法の公布によるところもあるが、i  最大のきっかけはやはり新型コロナによるところがある。これで博物館の活動が制限され、デジタル化の必要性が再確認されたことによる。p18、p46

 

しかしこの本が書かれた時点で「デジタルアーカイブの実施」についてのアンケートの回答は1/4しかなく。今後実施する予定がないと答えたのはその半数だとか。p19

 

博物館は大部分に著作権のあるものは少ないので現在の図書館のように問題を抱えることはない。そもそも図書館が無料で著作権のある本を貸すというのは、個人的には問題が多いと感じている。貸出料を本来取るべきだといつも感じていた。その上で図書館の「レジャーランド化」を推進すべきというのが持論。

 

 

地元図書館にはFree Wi-Fiが入っていて、多くの学生が利用しているが、半分はSNSやゲームをしている。そうした場を提供することは悪いことではないと思うが、本来の図書館に求められているものではない気もする。

 

学校教育の場でコロナ禍でICT環境が進み、学生1人1台のネット端末が準備されたことも大きい。p25 そうした中でこれまで見えてこなかった。あるいは当たり前だと無視してきた様々な問題が浮き彫りになった。デジタル化は物理的、時間的、制約を超える。p41 全員が同時に(あるいは好きな時間に)同じ展示物を観察できる。p51 

 

距離も関係ないので地域格差も解消可能だ。そもそも博物館は都会にあるので田舎の学生は自由に利用できない。さらに、これまでの博物館の展示物は研究者や学芸員のフィルターをとうして展示されるので=何が展示するに価値あるか? 詳細な、複数のデーターに一般人はアクセスできない。p46〜47 また複数の状況がバーチャル空間で同時に同じ場所で展示できるという新たな水平線も可能にした。例えば遺跡の現状と昔の姿。p53

 

最近ではこうしたITだけでなく、文理医の複合研究も進められているとして、例にマヤ文明研究では埋葬者の血縁関係がDNA解析から明らかにされつつあるとか。まさにゲノム研究の得意とする分野。p7