システム高齢化 & 『魏志倭人伝と大和朝廷の成立』 | Hiroshiのブログ

Hiroshiのブログ

今後不定期投稿となります

昨夜のSalsonはフラメンコイベントで9時より開始。いつもより30分遅く自宅を出たが、福岡まで渋滞もなく8時すぎには到着。かなり時間があったので天神界隈をぶらつき時間を潰す。

 

警固公園の警固神社よりの目立たぬ空間で昔、サルサ仲間と振り付けの練習をしていたことを思い出す。下の写真の右側付近。


あの頃は若うござりました。いや私は若くなかったが他の人が若かった。

 

1時間近く雨の中を歩き回ったのでメッシュのサルサ用靴は中まで雨水が入り不味いことに。皆さん集まりが悪く、いつものように1時間半ほど居たが新しい人は1人だけで踊ったのは精々6〜7回ほど、少し物足らなかったが靴の状態が悪かったのでいつものより早く切り上げた。


 

 

 <世界情勢>

最近になりWorld Newsに気をつけるようになった。それは世界が再び不安定な時代に入ったように感じるから。

 

実は元からそうだったのかもしれないが、このところのウクライナとガザでの戦争が我々の日常(さしあたりは経済的)と結びつけられていることに今更ながら気づいたからかもしれない。

 

日本の場合、地政学的緊張は中国と北朝鮮との関係だが、いずれも裏には米国がいるわけで、米国は歴史的に東アジアで日本を道具につかうことに長けている。問題はそのことをあまり気にしない世論や政治家が多いこと。日本は米中の間で上手に動く必要がある。

 

米中対立は悩みどころだが、逆に利点ともなることをある本で主張されていた人がいて、そんな見方もあるかと驚いた。

 

 

 

 

 

<冤罪事件>

英国の冤罪に関連した富士通のシステムプログラムHorizon、調べてみるとCとVisual Basicなどから作成されたよう。いずれもかなり古いプログラミング言語。もしかするとこれもベンダーロックイン現象が起こり、旧式で欠陥のあるシステムが人的資源の欠如で更新されずに放置されたことが原因では? これもシステム高齢化

 

 

 

 

<自動車業界の不正>

日本の産業の最後の砦も危うい。何が根本問題か、今後二度と起こらないようにしっかり改善してもらいたい。

 

 

 

 

『魏志倭人伝と大和朝廷の成立』

藤田洋一著、幻冬舎253、2022年初版。

 

日本古代史には近づかないようにしていたのだが、魔が差して(笑)最近この手の本を何冊か読むようになった。でも小説と割り切って読めば楽しい。この本、読み終わった感じでは(半日で読み終える)まんざら荒唐無稽とは思えなかった。むしろイデオロギー満載の何処かの歴史評論家の本よりはマトモだと感じた爆笑

 

そもそも歴史家でもないこの著者がこの本を書くきっかけが韓流ドラマの高句麗の朱蒙だったとか。ここで高句麗から新しい国を造ることを目指して南に立ち立つのがドラマの最後のシーンだったとか。その時、一族が掲げた旗が3本足のカラス。p100

https://blog.goo.ne.jp/pure_orange_aug/e/925ac32e6a8ff7639b7a9e0ad98f4612

 

三本足をもつ八咫烏は昔、神武天皇が東征する時にも三足鳥(=八咫烏、ヤタガラス)の旗を掲げたとの神話にあるらしい。また、天皇即位の式典にも使われているとか。p5 何となく似ているではないか?

https://kyoko-np.net/2012080101.html

 

この三足鳥は中国の神話にあるとのこと。これがもともとの起源だとしても、思わせぶり。

https://adachisemi17.sakura.ne.jp/syousai.p/sansokuzou.html

 

こうした話は初めて聞いたので興味を持った次第。以前から皇室と半島の関係は非常に深い。「空白の4世紀」と呼ばれる時代に何が起こったのか、あるいは鉄器と騎馬軍団(魏志倭人伝によれば馬は倭国にいない)は半島経由できたことは間違い無いだろうから、彼ら渡来人がそれまでの列島に住んでいた原日本人を圧倒的な力で支配する側に回ったことは当然だろうと以前から考えている。尤もこの説はあまり日本では歓迎されないが(笑)

 

それは兎も角、内容に入ろう!

 

魏志倭人伝によれば倭国では刺青が一般的、ところが「空白の4世紀」を隔てた古墳時代には刺青は罪人につけるものとなっていた。p32、p67

 

何となく、被支配者の印みたいになっているのは戦いに負けた側だと考えると納得できる。これは私の独断と偏見。

 

魏志倭人伝の、

 

「到其北岸狗犽韩国」の部分を著者は倭国の北岸の狗犽韩国と解釈する。p58 だから半島の南端は倭国だという理解だ。これは確かに一時期日本が半島に足がかりを持っていたという説があるし、以前もここで天皇家は半島の国の王位継承権を持っていたようだとしたことから、ありそうな話。


不弥国を著者は福岡の古賀あたりだとするが、もう少し内陸にあってもいい。このころの海岸線はかなり現在の内陸部、不弥国=宇美説もあるくらいだ。船で動けるのは海でいくとは限らない。むしろ河川の方が安全。p63

 

また著者は投馬国を出雲にする。つまり水行10日、陸行1月をそのまま採用し、出雲から舞鶴まで船で行き、そこから陸路で1月という解釈だ。p64

 

ま、ここら辺のことは私自身無知なので何とも言えないが、海路より内海路の方が安全、船泊まりも瀬戸内なら沢山あるのでワザワザ危険な日本海をいく?と疑問があるかもしれないが、むしろ出雲に朝鮮の勢力が及んでいたと考えれば納得できる。それは十分ありうる。

 

以上、おとぎ話として読むのは楽しいし、半日で読める内容。事実、前の本とこの本1日で読めた。