マネー資本主義(年金マネー熱狂)
6月14日に放送されたNHKスペシャル
マネー資本主義
第三回「年金マネーの熱狂は何故起きたのか」
を昨日やっと見ました。
有名な年金基金「カルパース」を例に出して説明していましたが、
主要先進国の年金システムの行き詰まりが相当だと言う事が、
良く分かりました。
そもそもGMの問題も年金と健康保険のレガシーコストに潰された
と言っても過言ではないですからね。
Calpers(カルパース)とは、カリフォルニア州職員退職年金基金の略で、
世界大恐慌の後1933年に設立された。
最初は、米国債や優良企業を対象に運用していたのだが、
1980年代に年金運用に関する規制緩和が行われ、
カルパースも1980年代に積極的に株式運用を開始する。
今で言う「アクティビスト」同様保有企業の経営陣に圧力をかけ、
業績が低迷した再にはCEOの人事の更迭も行い
経営に積極的に関与した。
お陰でカルパースの年金運用利回りは急増し、
更に大きな利回りを求め2000年にはヘッジファンド投資にまで、
手を出すようになる。
しかし、2000年にITバブルが崩壊、
カルパースも多大な損を被った。
損を被っても予定運用利回りを下げるわけにもいかず、
増してや年金受給者への支払いはとめられない。
(カルパースは毎年1兆円の年金支払いに追われている)
そこで、更に高いリスクをとって高利回りの金融商品に手を出していくようになる。
それが、例の「サブプライム債」のような金融商品だった。
またまた損を被ったカルパース。
しかし、ゲームを降りるわけに行かず
益々ハイリスクな商品に手をだす可能性大でしょう。
だからといって運用担当者を責めるわけにもいかない。
どの先進国でも共通だが、
高齢化により年金受給者が増えている上に、
歴史的な低金利が続いていて運用環境は非常に厳しい。
国債なんかで運用していては、
とても年金の支払いに応じていけないのだ。
少子高齢化が世界一進んでいる日本は、
それこそ年金の問題は深刻だと思われます。
今回の金融危機の出口戦略で、
金融機関への規制の話がよく出てきますが、
その背景にある高い利回りを求めざる終えない「年金問題」の
解消をしないと結局はいたちごっこになる気がする。
(もちろん簡単に解決できる問題ではありませんが・・・)
普通に考えれば、
年金の予定利回りを大幅に引き下げて、
年金支払額を減らすか、
資本主義社会を吹っ飛ばしかねないマネーゲームを続けるか
のどちらかになりそう。
ブログ再開
やっぱり、ウェブにアップ・ロードするには、
ブログの方が便利と最近感じることしばしば、
それで、ブログを再開することにしました。
画面を一杯に使いたいものとか、
ホーム・ページに適したものと、
単純に記録を残しておきたいものとで、
使い分ければいいのかと。
ブログ休止のお知らせ
もともとブログを始めたのは、
パソコンが壊れてホームページの更新が出来なくなった為。
それで、ブログを試しに始めてみたが、
紙面が限られていたり少々使いにくく感じたし、
ピンク系のメールがよく来るし、
ピンク系のアメンバー申請もあったりして、
少々辟易してしまいました。
そこで、またホーム・ページを再開することにしたので、
よかったら見てやってください。
http://motor.geocities.jp/bigmokaru/
お付き合いありがとうございました。