第3室4話 Earマークの見分け方
第4話 Earマークの見分け方
~なぜBlue Noteファンは盤面を見て微笑むのか~
レコード店で、一枚のBlue Noteを見つけました。
ラベルは「47West63rd」。
盤面の状態も悪くない。
そして、私は静かにレコードを裏返し、光にかざしました。
すると、そこに小さな刻印がありました。
「P」まるで小さな耳のようなマーク。
その瞬間、思わず顔がほころびます。「あった。」
Blue Noteファンなら、この気持ちを分かっていただけるかもしれません。
この「Earマーク(耳マーク)」は、Blue Note黎明期にプレスを担当していた工場、Plastylite社の印です。
つまり、この小さな刻印は、「私は、あの時代に生まれました。」という、レコード自身の自己紹介なのです。
不思議なものです。
音楽を聴くためのレコードなのに、私たちはいつしか、盤面の小さな刻印を探すようになります。
* RVGはあるか。
* 47West63rdか。
* Lexingtonか。
* Earマークは残っているか。
そして、すべてが揃った瞬間、心の中で小さく呟きます。
「君は、本物だったんだね。」
オリジナル盤の魅力とは、音だけではありません。
それは、60年以上前に作られた一枚のレコードが、時を超えて私たちに語りかけてくれることなのです。
だから今日もまた、多くのコレクターはレコードを光にかざし、その小さな耳を探し続けるのでしょう。
知って得する豆知識
Earマークとは?
* Plastylite社のプレス刻印。
* Blue Noteオリジナル盤の重要な判別材料。
* 「P」に見えるが、耳の形に見えることから「Ear(耳)」と呼ばれる。
Earマーク 五つの奥義
1. EarマークはPlastylite社の証。
2. RVGと並ぶ重要な確認ポイント。
3. Lexington、47West63rdとの組み合わせが重要。
4. 耳マークがあっても、他の条件も確認する。
5. 小さな刻印に、大きな物語がある。
最後の一文
「たった数ミリの刻印が、人を何十年も魅了する。」
「それが、オリジナル盤という世界なのである。」
次回予告
第5話「Lexington Avenueという聖地」
~Blue Noteがまだ小さなレコード会社だった頃~
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第3室3話 RVGはなぜ伝説になったのか
第3話 RVGはなぜ伝説になったのか
~一人の録音技師が、ジャズの歴史を書き換えた~
レコードを手にした時、私はいつものように盤面を光にかざしました。
すると、そこには小さく、こう刻まれていました。
RVG
たった3文字。
しかし、この3文字を見つけた瞬間、多くのジャズファンの表情は変わります。
「あっ、RVGだ。」
それは、まるで宝物を見つけた子供のような顔です。
RVG・・・その正体は、録音技師のルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder)。
彼はミュージシャンではありません。
サックスも吹きません。
ピアノも弾きません。
しかし、彼がいなければ、私たちが知るジャズの歴史は存在しなかったかもしれません。
1950年代から1960年代。
彼は数え切れないほどの名盤を録音しました。
* ジョン・コルトレーン
* マイルス・デイヴィス
* ソニー・ロリンズ
* リー・モーガン
* ハンク・モブレー
彼らの音は、ルディの耳を通して私たちの元へ届けられたのです。
そして、彼は自宅のリビングから始まり、後に伝説となるスタジオを築きました。
彼が追い求めたのは、「正しい音」ではありません。
「その瞬間の感動を、どうすれば未来へ残せるか。」
だったのかもしれません。
だからでしょうか。
60年以上経った今でも、私たちはレコードを取り出し、光にかざし、RVGの刻印を探してしまうのです。
それは刻印ではありません。
ルディが、「この音は、私が預かりました。」と残した、小さな署名なのです。
知って得する豆知識
RVGとは?
* Rudy Van Gelderの頭文字。
* 名盤の多くを手掛けた伝説の録音技師。
* Blue Note、Prestige、Impulse!などで活躍。
RVG 五つの奥義
1. RVGは人名である。
2. 刻印は録音技師の署名である。
3. 名盤の多くにRVGが存在する。
4. RVGを知るとジャズの聴こえ方が変わる。
5. ジャズは演奏家だけでは作れない。
最後の一文 「私たちは、マイルスを聴いていたと思っていた。」「しかし、その向こうには、いつもルディ・ヴァン・ゲルダーがいたのである。」
次回予告
第4話 「耳マークの見分け方」
~なぜBlue Noteファンは盤面を見て微笑むのか~
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第3室第2話 47West63rdの秘密
第2話 47West63rdの秘密
~なぜ、たった数文字が人を魅了するのか~
初めてBlue Noteのオリジナル盤を手にした日のことを覚えています。
レコードを取り出し、ラベルを見た時、そこにはこう書かれていました。
「47 West 63rd NYC」
当時の私は、その意味が分かりませんでした。
しかし、先輩たちは口を揃えて言いました。
「おっ、47West63rdじゃないか。」「大切にしなさい。」
なぜ、たった数文字が、それほどまでに人を惹きつけるのでしょうか。
実は、「47West63rd」とは、1957年頃から1962年頃にかけて使用された、Blue Note Recordsの住所なのです。
つまり、その文字は単なる住所ではありません。
それは、
* ジョン・コルトレーンが吹いた時代。
* リー・モーガンが輝いた時代。
* ハンク・モブレーがテナーを鳴らした時代。
を今に伝える、タイムカプセルなのです。
コレクターは、その文字を見るたびに思います。
「このレコードは、あの時代を生きてきたんだ。」
そして、ラベルを裏返し、「RVG」の刻印を探し、「耳マーク」を見つけた瞬間、心の中で小さくガッツポーズをするのです。
人は、音を求めてオリジナル盤を探しているのでしょうか。
私は、少し違う気がしています。
きっと私たちは、あの時代の空気を探しているのです。
だから今日もまた、レコード店の片隅で、ラベルに小さく印刷された「47West63rd」の文字を見つけると、少年のように胸が高鳴るのです。
知って得する豆知識
Blue Note住所の変遷
1. Lexington Avenue
2. 47 West 63rd Street
3. New York USA
4. Liberty
5. United Artists
五つの奥義
1. Lexingtonは初期の証。
2. 47West63rdは黄金期の象徴。
3. 「INC」の有無にも意味がある。
4. RVGとEarマークは必ず確認。
5. ラベルは時代の履歴書。
最後の一文
「47West63rd。」それは住所ではない。
ジャズが最も輝いていた時代への、入り口なのである。
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