国債発行高=破綻懸念に対する素朴な疑問
5月22日
かねてから???に思っていた、
国債の発行高が大きくなり過ぎた国は、
どんな国であってもハイパーインフレや国家破産をまぬかれないと言う本に対して、
なるほどと思う意見のメールマガジンを読んだので、このことについて書きたいと思います。
よくテレビや本でも、
アメリカの双子の赤字に対して、この赤字がある限り、
アメリカの将来はないという論調を良く見聞きします。
特にイラク戦争をはじめ多額の軍事予算などの影響もあって、
財政赤字が約90兆円まで膨れ上がったので、
アメリカの財政は破綻寸前だと言う評論家も多くいるように思います。
また日本においても約30兆円の赤字国債に対して、
これはGDPの約6%、16年経てば今のGDPの同額になって大変だから、
第二次世界大戦後日本が経験した。
ハイパーインフレや徳政令のようなことが必ず起きると言う内容の本で、
浅井某はじめ太田某、立木某などの国家破綻論者はかなり儲けてきたと思います。
私もけっこう興味があったし、読みましたが、いつも素朴な疑問がありました。
それは国の財政も会社の懐具合で考えると、
収入もあって、資産もあって、借金がないのが一番望ましいことには違いありません。
収入もなく、資産もなく、苦し紛れに借金をしまくったとしたら、
これは間違いなく破綻することになるのは間違いないと思います。
でも、借金はいっぱいあるけれども、
収入も増えて、資産も増えているのなら、これはたちまち破綻に繋がることはありません。
前者が戦後間もない頃の状況で、
後者が現在の状況と考えると、
確かに借金が増えて利払いが嵩み、収入だけで賄うのが厳しく、
更に借金を重ねている状況かもしれませんが、
貸し手が会社の金持ちの社員であるのなら、(かなり会社と考えると無理がありますが・・・)
この社員の忠誠心がなくならず、この会社の存在が自分にとって不可欠なものならば、
そんなに簡単に国債増加が即破綻につながると言う理屈は、
どう考えても少し無理があるのではないでしょうか。
それに今はこの破綻論者がどうしても認めたくない景気回復もあって税収も増加傾向にあり、
(一時的な現象と口を揃えていっている様に思います。)
増税が見込まれ、無駄だらけだった公共事業も少なくなってきているし、
今まで投資した資産が利益を生むようになることだって皆無ではないしと考えていくと、
日本の破綻論者は、国債の発行額と言う入口の部分だけを捉え、
国債発行の結果、投資された資産が価値を生む、資産価値の増加と言う側面を全く否定している、
まず結論ありきの話なのだと思わざるを得ません。
ここで、今日読んだメールマガジンの記事に戻りますが、
アメリカの90兆円の財政赤字ですが、
アメリカのエコノミストでも、これじゃ持たないと言っているようなのですが、
この記事では、1955年からアメリカの総資産は毎年5~6%延びていて、
純資産価値のが年間330兆円にも上るらしいので、
90兆円の借金で330兆円儲かるのなら全く問題ないというものです。
言い換えれば、アメリカはこの借金を日本、中国から主に借金しているわけですが、
日本などからの借金で資産を増やしているのですから、ある意味商売上手で、
否定的にのみ捉えるのはおかしいというものでした。
むしろ私もレーガン時代、アメリカが物を作る国から消費する国に転換して以降、
ドルと言う基軸通貨と為替と金融と軍事力で世界中から金を集めまくる体制に変化していて、
今の貿易赤字も財政赤字も確信犯的なことなのではないかと疑っている位です。
皆様はいかがですか?
そしてこのメールマガジンの一番言いたいことは、
物も金も、裏付けるもののない国の国債発行と、
日本やアメリカのように物も金も潤沢にある状況の国の国債発行を、
同列に考えるのはおかしいというもので、
更に、すぐインフレ懸念と騒ぐが、物も金もない時代ならともかく、
余剰資金と供給過剰下における物価と金利の上昇は健全以外の何物でもないと言う話、
聞くに値する話と私は思いました。
まだ私としては、本当に100%財政破綻がないかどうかは言えませんが、
99%はないと言うのが現在の認識です。
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地銀のレベルの分かる日経の記事
5月21日
今日の日経に面白い記事が載っていました。
小さな記事なのでご覧になっていない方も多いかもしれません。
金融庁の五味長官の発言の記事です。
昨夏、金融庁が地銀など地域金融機関に、
地元企業の再生を踏まえた経営計画の提出を要請したそうです。
そして、その計画の内容を自主性に委ねるとしたところ、
金融庁に、何をすべきか、お伺いを立ててきた銀行の経営者がいたそうです。
この記事を読んで私は正直なところ、
前職で取引のあった地銀や、今の仕事で取引のある地銀を思い浮かべて、
さもあり何と、地方銀行の弱さと言うか、
メガバンク以上に経営者としての人材がいない現状を感じました。
決して地銀全体が同じような状況であるとは思っていません。
地銀によっては非常に顧客の視点に立った地域密着的な、
とてもメガバンクにはまねのできないサービスをして頑張っている地銀もあります。
横浜銀行などトップレベルにある銀行は、
不良債権の償却も進み、財務的な強みを生かして、
メガバンクにも対抗しながら、かなり積極的な経営をしています。
ところが、具体名は言いませんが、
地銀はその地方の経済状況と連動するので、
経済状況が良くない地域の地銀は、押しなべて経営内容が悪化しているか、
リスクを取らないがことが原因でその経営規模が収縮しています。
日本中を見渡すとけっこうこのような地域は多いのではないでしょうか。
今日の日経の記事はこのような地域の地銀などを見据えて、
金融庁が地元企業の再生を踏まえた経営計画の提出を要請したのだと思います。
その結果、どんな計画をすれば良いか教えて欲しいと言ってきた地銀経営者に対して、
金融庁がその計画を見てどのように感じるかなどと思わないで、
思い切った独自性のある計画を作って欲しいと五味長官が言った云々の記事なのです。
私は地銀に関して全国の地銀と全て付き合った経験があるわけではないので、
偉そうに書く資格はありませんが、
概ね地方銀行は保守的なDNAを持っているように感じます。
中にはバブル期、狂ったように東京や大阪の支店を経由して、
当時の都市銀行がやっていた狂乱融資のまねをして、
都市銀行も手をつけない、とんでもない不良案件に融資をしまくったような時期もありましたが、
基本的には、役所的な匂いを感じるのは私の偏見でしょうか。
地銀は顧客の殆どは地元の会社や個人ですし、
行員も殆どは地元出身で締められています。
ところが、頭取などトップには旧大蔵省や日銀など中央官庁からの天下りが多いのも特徴です。
地方経済は、東京圏から大阪圏と札仙広福以外のところは、
概ね公共事業に多くを支えられていたところが多く、
大体地方銀行の得意先の上位には、公共事業関連の企業が並んでいます。
このような地域の地銀の多くは、
公共事業関連の会社や人々の地域金融を担い、
トップは中央から送られた経営者で経営していることが多く、
公共事業関連が小さくなれば、他の産業が整備されていなかったこともありますが、
それこそ地方活性化となる事業を育てるようなノウハウも意欲もなく、
地域経済の不調と連動して財務内容が悪い傾向にあります。
私の偏見かもしれませんが、
このように公共事業関連という、アイディアやビジョンや経営努力よりも、
談合や癒着など、財源確保や仕事を受注することが上手な人々が中心の社会であった、
地方経済と連動する地方銀行、それもトップは経営能力に乏しい官僚や日銀出身が締めている現状で、
自主的な地元企業の再生を踏まえた経営計画を出せと言っても、
これはかなり無理な話であると思います。
私は地銀に対して思うのは、気の長い話になるかもしれませんが、
まず官僚や日銀出身者のトップの就任を止めて、
銀行員の中からトップを育て就任させることからスタートして、
中央に流出している優秀な人材を1人でも多く入行させるとか、
まだぬるま湯的な今までの銀行の古い体質に染まっていない、
若手行員を積極的に幹部に登用するとかして、
地域経済に新しい芽を育てるような部分から積極的に参加するような銀行の体質を作らない限り、
経済が振るわない地域の地方銀行の未来はないと思います。
いずれ日本郵政の資金の運用の一翼を担うことになるかもしれない地銀にとって、
今までのように中央の指示通り動くのではなく、
柔軟で創造的な経営者を排出していかないと、
とても地元企業の再生を支援することなんてできないのではないでしょうし、
地域経済の活性化の音頭を取ることも難しいと思います。
私はある本に書いてあった大胆な発想の記事が気になっています。
日本は田中首相が列島改造論で述べた地方分散の時代は終わって、
むしろこれからは、都市集中がより進んだ時代となり、
東京から大阪の太平洋沿岸地域に全人口の80%が住み、
札幌、仙台、広島、福岡の都市周辺に15%、
そして残りの地域に5%の人が住むようになると言う予測です。
省エネ上も環境上もこの方が良いと論じているのですが、
この部分は別にして、
今のように地銀も地元の活性化に本当に力を入れないと、
この予測のようなことになる可能性は決して低くないと私は思っています。
弊社を訪ねる地方の顧客の方々が口を揃えて言うのは、
地方に金融の選択肢が少なく、東京や大阪に出るか、拠点を設けないと、
思うような資金調達の可能性すら見出せないと言うことです。
この声は地方の金融機関の怠慢をつくもので、
本当に改革していかないと、地銀の未来は暗いと言わざるを得ません。
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銀行に対する素朴な疑問
5月20日
先月も1件あったのですが、
顧客の資金調達のお手伝いをやっていてよく遭遇するのは、
金融庁や日銀の監査が入ったから、
融資の審査ができず、実行まで時間がかかると、当たり前のような顔をしてのたまう銀行員の非常識です。
銀行員にしてみれば、
このことは当然で、その監査の内容たるや、厳しいだけではなく、
必要資料を瞬時に用意できないと、協力姿勢がないということで、
金融庁などの心象を悪くし、この結果如何で、
銀行そのものの評価や銀行内における監査をされた部署の評価にも繋がる、
と言うことが分かっているので、何の疑問も持たず、
顧客のことなんて考えていられないと言うことだと思うのですが、
この現象っておかしいと思いませんか?
このことをおかしいと思わない銀行員が多いとしたら、
このこと自体、銀行が非常識であるということを示していると思います。
金融庁などの監査があれば、
銀行業務が遅れるのが当たり前と平気で言うのを、
おかしいと思わないのは、
銀行がお金を扱うと言う特殊性から、
顧客に対する優先的地位に胡坐をかいた営業をしているからではないでしょうか?
もちろん銀行がお金を扱っているから、
金融庁などの監査と言う特殊なことがあるという反論も聞こえてきそうですが、
よく考えてみて欲しいのは、
この金融庁や日銀の監査自体、最近始まったの訳ではなく、
何十年にも渡って、毎年毎年行われている日常的なことなのに、
その時は顧客に対するサービスよりも、監査に対する対応を優先させるということで済ましていること、
このこと自体が銀行って一体何様なんだと言いたいのです。
銀行は一時期苦しい時期があったのも事実ですが、
生き残った銀行の利益の規模は膨大で、
この金融庁などの監査に対する専門チームを置くことぐらいの費用が出せないわけもなく、
そもそも営業部隊に監査の対応を任せること自体私は制度的にもおかしいし、
経費削減原理主義的な考え方の現われではないかと思います。
銀行でもよく、銀行員の横領事件や不正事件があるようです。
私の聞いた噂では、公表されるのは一部で、実数ははるかに多いと聞いています。
このようなことを防ぐためにも、
行内の業務を監査する行内組織をもっと日常的に充実させておけば、
不正も防げるし、金融庁などの監査に対しても、
日常業務をする行員に対応させるのではなく、
監査の専門チームの行員が中心になって対応すれば、
監査のため開店休業なんてこと自体は防げると思います。
こんなことを書くと必ず、銀行員は、
実体を知らないなんて、馬鹿馬鹿しい反論をしてきますが、
こんな現状を固定的に考えること自体、あんたたちは甘いといいたいのです。
顧客の金を扱う特殊な商売をしているから、
そんな悠長なことが言えるのであって、
もしスーパーで保健所の調査が入っているから、
しばらく休みますと言ったら、客はすぐに他店に取られてしまいます。
銀行もシンプルに言えば、顧客に金を貸して(運用して)何ぼの世界なのですから、
この大切な顧客に対して、
所轄官庁の監査くらいのことで機能不全に簡単に陥っていて良いのか、
もし止む得ないのだと言い張るのなら、私は非常になさけないと思います。
他人の会社のことは痛烈な批判をするくせに、自分のことには甘い。
だから世界的に規模だけは大きくても、
国際的に競争力のある銀行が出現しないのではないかと思います。
トヨタの「改善」ではないですが、
銀行もトヨタに改善についてコンサルしてもらえば良いのではないかと思います。
銀行にとって見れば、
多少顧客への融資が遅れたって影響は少ないと思っているでしょうが、
顧客にとって、予定していた融資が延びることは死活問題であるということを、
忘れてもらっては困ります。
中小企業にとって、一時的であっても資金調達の狂いは、
後々大きな狂いとなって、存亡の危機まで繋がることなんて日常的にあります。
もし銀行の融資が遅れたため、仕方なく商工ローンで調達したとします。
銀行の融資が遅れたことで仕方なく商工ローンから調達したのに、
商工ローンからの調達がばれれば融資をしないのが銀行なので、
このことが原因で倒産に繋がるケースなんていくらでもある言うことを、
本当に銀行には認識して欲しいのです。
他人様のお金を扱うので、それなりのステータスもあり信用もあり、
そして結果多額の収益を上げ、行員も高額の収入を得ているのですから、
その代わり社会的責任も大きく、
顧客のデメリットを無視して良い訳がないことを認知して欲しいと思います。
先ほど書いた監査に対応する専門チームの設置が現実的などうかは分かりませんが、
トヨタの改善のように、日々改善をする気持ちで対応すれば、
金融庁のなどの監査があっても開店休業になるようなことはなくなるはずです。
融資の顧客なんて、待たせたってどうってことはないよなんて高を括っていたら、
銀行の進歩はないし、これこそ優先的地位の乱用の一つだし、
銀行は非常識と言われても仕方がないと思います。
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