「MOT アニュアル2006 No Border 『日本画』から/『日本画』へ」展は
ゼロ年代(2000年代)の
多様で新しい日本画の登場を告げる展覧会です
出品作家は7名
篠塚聖哉 天明屋尚 長沢明 町田久美
松井冬子 三瀬夏之介 吉田有紀
当時30代の若手画家が参加しました
「日本画」といえば
膠や岩絵の具 墨といった
日本伝統の画材と技法を用いて描かれたもの
と思いますが
新しい世代の画家たちは
装飾 余白 描線 情緒 見立
といった日本画的表現を取り入れながら
他の表現や画材を
こだわりなく取り入れて
現代美術 洋画 日本画といった
分類にこだわらない新しい画風をもたらしました
日本画の現在のあり方を世に問う
画期的な展覧会でした
篠塚聖哉(しのつか せいや/)
故郷の原風景をモチーフとした半抽象的な絵画
指を使って描く
天明屋 尚(てんみょうや ひさし/1966~)
現代風俗を取り入れた日本画
長沢 明(ながさわ あきら/1967~)
虎をモチーフ
伝統的な手法にとらわれず制作
町田久美(まちだ くみ/1970~)
ストイックな童子
不気味なかわいさ
松井冬子(まつい ふゆこ/1974~)
女性や動物 幽霊などをモチーフに
恐怖や狂気を感じる作品
三瀬夏之介
アクリル絵具やコラージュなど
様々な手法を取り込む
繁殖的に結合させたモチーフを描写
吉田有紀(よしだ ゆき/1971~)
視覚芸術の分野を探求
東京都現代美術館のこの「MOTアニュアル」は
若手アーティストの活動を通じて
現代美術の潮流のひとつを紹介し
問いかけや議論のはじまりを
引き出すグループ展として
1999年より毎年開催されています
出題:知る、わかる、みえる 美術検定2級問題[応用編 intermediate] 美術出版社 2021
参考図書
アートの裏側を知るキーワード 横山勝彦+半田茂男監修 美術出版社 2019
芸術教養シリーズ8 アジア・アフリカと新しい潮流 近現代の芸術史 造形篇II 林洋子編 幻冬舎 2013
西宮市大谷記念美術館 8/13~9/25
「2022 イタリア・ボローニャ 国際絵本原画展」
世界で唯一の児童書専門の国際見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」で行われたコンクール入賞作品を紹介今年は日本人4人を含む29カ国78人が入選
このコンクール 5点1組のイラストを用意すれば誰でも応募できる公募展のようですよ