気になる名画を
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エドゥアール・マネの
《死せるキリストと天使たち》
1864年 油彩・キャンヴァス
179.4×149.9㎝ メトロポリタン美術館(NY)
エドゥアール・マネ(1832-1883)
19世紀フランスの写実主義を代表する画家
「近代絵画の父」と呼ばれる マネですね
型破りなマネらしく
描かれたキリストもふつうではありません
どこが型破りかといいますと……
ここ👇
ム・ナ・ゲ・・・
「胸毛」です
歴史画においては
体毛は表現されていませんでした
当時 模範とされた古代ギリシャ彫刻において
表現されなかったためです
そして キリストを描いた伝統的絵画では
右わき腹にある傷跡を
マネは左に描いています
さらに
聖書では「白い服を着た天使」という
説明があるようですが
マネは
オレンジと赤い服を着た天使を描いています
右下には 作品の基となった
ヨハネ福音書の章が刻まれているようです
マネがこの作品を描いたのは1864年
その1年前となる1863年に
問題作となった 《草上の昼食》 や
《オランピア》 を描いています
ちなみに日本は
明治に入る直前で
日本の洋画の夜明けを迎えた頃です
展覧会情報
東京都現代美術館
「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」
東京都庭園美術館
「交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー」
京都府立堂本印象美術館
「音のハーモニー -印象が奏でる風景-」
大正時代の小唄絵や 昭和時代初期の宗教画 戦後の抽象画など 音や音楽を感じることができる多様な作品を紹介